宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん
参加者常時募集中! 「大人のための子どもの本の読書会」 墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。 つながる・祈る・分かち合う「pray&hopeプロジェクト」を主宰。月に一度、女性たちの集まりをもっています。 ○詳細はここから メールは以下のアドレスに★を@に変えてお送りください。 booksheepbook☆ gmail.com 牧師館の住人たち (profile)← わたし ゴエモン先生 メル 墨田聖書教会Blog 文章・画像・イラストの無断転載は禁止です。引用の際には必ずご連絡ください。 外部リンク
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朝起きると、庭に出てクンシランを眺めた。 ちょっとかがんで、撮ってみる。 むずかしいなぁ、花は。 こういうとき、一眼レフがほしくなる。 そのクンシランはまるまる3年間、眠り続けていた。 それが、2、3日前に目を覚ましたのだ。 クンシランだから濃いオレンジ色だと思い込んでいたのに、 意外にもつぼみから透けて見えるのはクリーム色だった。 クンシランは根も葉も大きく広がる。 だから鉢は大きめ、姿はどう見ても和風だ。 「どうかもらってください」 と近所のおばあさんから頼み込まれたとき、 そんなわけで最初は躊躇したのだ。 でも、 泣く泣くマンション暮らしになる身の上を聞いてしまっては、 首を横に振る気持ちにはなれなかった。 おばあさんの住まいの跡は、 いまではアスファルトに塗り固められて、 とりあえず人が立ち入らないようにフェンスで囲ってある。 そういう場所の運命とでも言おうか、 古いタイヤだとか、壊れた椅子だとか、 ときどき処分に困ったようなものが放り込まれている。 拡張するので立ち退いたはずの道路は、 いつまで経ってもそんな気配すらなく、 古い家屋が壊されて新しいマンションが建っていくばかりだ。 味気なくただ太いだけの葉っぱが植わっていた鉢を、 正直言って、持て余していた。 でも、水と光を与えていれば、 ちゃんと「時」は来るんだ。 なんというか、 眠れる森の美女の目覚めを目撃したようなうれしさ。 やっとクンシランも、 この庭に腰を据える覚悟をしてくれたのかな。
by Annes_Tea
| 2009-04-18 22:55
| 日々の庭と花
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