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下町すみだ牧師館暮らし牧師の奥さん&文筆家・宮葉子のブログ             
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん


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『赤毛のアン レシピノート』に挑戦(ショートブレッドの巻)

赤毛のアン レシピ・ノート―L.M.モンゴメリの台所から

L.M. モンゴメリ / 東洋書林


先日、赤毛のアン講座に参加した。テーマは「赤毛のアンの料理」。
わたしの好きな『赤毛のアン レシピ・ノート~L.M.モンゴメリの台所から』
(東洋書林)の翻訳者、奥田実紀さんが先生である。
奥田さんはフリーライターとして、赤毛のアン関連の著書も多い。

昨年も一度だけ、やはり奥田さんの講座に参加させていただいた。
そのときは、テーマが「アンシリーズ」だった。
本当は料理の回に参加したかったのだけれど、
日程が合わずに残念、残念と思っていたところ、
今回も、奥田さんのブログで、なんと開講前日に講座を発見。
やたっ!  いつもながら慌ただしい申し込みだ。
とにかく参加することができた。ありがとうございます。

講座では、ひと通りアンに出てくる料理を確かめながら、
プリンスエドワード島(PEI)の食事情について、
現地の滞在体験から詳しく語ってくださった。
PEIの(というかカナダの)マクドナルドは肉も野菜も現地調達の恩恵で、
日本とは比較にならないほどおいしいという。
マックがおいしい?
結婚した当初からわがやでは、
マックに入るぐらいなら我慢しようという暗黙のルールがあるので、
マックがおいしいと聞いて過剰反応してしまった。
しかも、シーズンになると、地域限定メニューとして
ロブスターバーガーが登場するらしい。
食べてみたいではないですか、これ。

興味深かったのは、PEIのお茶の入れ方である。
鍋にティーバッグを放り込んだと思ったら、煎じ薬さながらぐつぐつ煮出す。
さらに強烈なのは、ミルク代わりに入れるのはなんと練乳(エバミルクだったかな?)。
あ、でもこれは美味しそうだわね、
と参加者一同、妙に納得してしまった。

イギリスへ紅茶をめぐる旅をしたときに痛感したのだけれど、
現地での紅茶の入れ方はじつにおおざっぱだ。
高級ホテルのアフタヌーンティはさておき、
ふだんの暮らしのお茶というものは、そういう性質のものだと思う。
日本紅茶協会で学んでいたときは、
ティースプーンの位置はソーサーの前か後ろか、
ティーサンドの薄さは何ミリがいいのか、
とまあ、重箱の隅を文字通りつつくような質問が相次いで、
わたしも一緒になって真剣にメモをとったことを覚えている。
あの紅茶に対する几帳面さは、日本の文化の一面かもしれない。
それは少しもむだにはなっておらず、
ああいう質問に必死になっていたころを経たから、
今は自信を持って、
ゆるい気持ちで日々お茶を入れる暮らしがあるのだろう。

講座の最後に、
『赤毛のアン レシピノート』でおすすめレシピを教えていただいた。
簡単でおいしいという点であがったのは、
スコッチ・ショートブレッドとフレイザー夫人のサンドウィチ。
というわけで、
ようやく休日の午後に作ってみました。

『赤毛のアン レシピノート』に挑戦(ショートブレッドの巻)_e0165236_22303479.jpg
本では25センチ角のブリキ型になっていましたが見当たらないので、オーブンの天板を利用して切り分けたものです。結果、くずれやすくぶかっこう。ガラスビンに詰めてごまかしてあります。お菓子、だめなんですよねぇ。



●作ってみた感想は?
『赤毛のアン レシピノート』は、料理上手なモンゴメリの実際のレシピ帳をもとに7つの食のシーン別にまとめた本です。1900年代当時のカナダの料理法のほかにも、教会生活の様子などが垣間見えて、牧師の奥さんという同労者として、たいへん興味深い内容です。


わたしは料理は好き。でも、特別自信があるわけではなく、ましてお菓子はだめだめというタイプです。お菓子を作るには、あまりに大ざっぱな性質のせいだと思います。

それはそうと、料理の腕はともかく、人のレシピを読むのは大好きです。レシピって、人柄がよく表れるのですよね。作りたくなるレシピ、気が合わないレシピ、いろいろあります。いいなぁ、と思うレシピの当人にお会いしてみると、やはり共感できる方が多い、というのが結論なんですけど。

モンゴメリに関して言えば、まだ語れるほどレシピとつき合っていません。でも、その生き方を読めば読むほど、共感できるところがほとんどないんですよね。だけどアンという作品は好き。これこそアン・シャーリーの不思議だと思っています。


今回のショートブレッドは、本の中では、「ふるさとのお気に入り」という分類に入っているレシピです。材料はバター、ライトブラウンシュガー、小麦粉、塩とこれだけ。ショートブレッドのよい点は、材料がごく簡単なところにあると思います。ただ、生地を打ちつけてこねるという作業が含まれており、これはふだんわたしが好んでいるレシピにはないものでした。

わたしが好きなレシピは、ただ材料を混ぜ合わせて、底が抜けるタルト型に詰め込むというだけのもの。生地を30分寝かすというレシピもよく見かけます。でも、こねるというのは・・・。実際にこねようとしてみると、生地がやわらかくてべたべたしてたいへんでした。この手間はなぜでしょうかね。日本のレシピでは、上新粉も加えて出来上がりの食感をよくするのを好むようなので、この違いですかね。

感想としては、1900年代のレシピよりも現代のものの方が簡単だなという当たり前のことでした。
ちなみに、一切れ食べた家族の感想は「ホットケーキの方がおいしいねぇ」でした。むむ。もろもろしたショートブレッドは、紅茶と一緒に味わって本当においしさがわかるのよ、と演説してみたりして。わたしは好きな味でした。なにしろバター1カップ分を使うのです。おいしくないはずがありませんよね。

またアン活動の中でほかのレシピも実験してみます。

アンが愛した聖書のことば

宮葉子/いのちのことば社

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私の新刊もアン活動のおともにぜひ。アンが100年以上経た今も愛される理由を読み解いてみました。


by Annes_Tea | 2009-04-27 16:39 | 赤毛のアン
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