下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
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ボーダーコリーは犬じゃない?

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『犬はきらい? わたしを変えたダメ犬サーシャの物語』(早川書房)
を読んでいたら、こんな一節に出会った。
 「ボーダコリーというのは、どこか不思議な感じがする犬だ。
  ほんとうに犬なのかどうかも疑わしい。」
いやもう、まさにその通り。
わたしもふだんから、メルは犬なのか、それとも? 
と、疑わしく思っていた。
アメリカ人ライター、エミリー・ヨッファのもとに飛んで行き、
力強く手を握って同意したいような気持ちだ。
著者はさらにこう続ける。
 「もしかしたら犬と人間のボーダーライン上にいる新種の生き物-
  ボーダー・サピエンスではないかとさえ思う。」  
ボーダーコリーの「ボーダー」は、
イギリスとスコットランドの「境界」を意味すると言われている。
二つの土地のボーダーに生息していたことに由来するのだが、
長い間、イギリスではこの犬の存在を隠していたという話もある。
知性が高く優秀な犬種を他国に知られないように、
つまり、出し惜しみしていたというわけだ。

この本にも例として出ているドイツのリコは、
200以上の単語を理解する犬として、
世界中にニュースとして取り上げられた。
さて。メルが理解していることばはどうだろう。
思いつくままにあげてみると、

●メルが喜ぶことば
食べる?(こう尋ねると期待に満ちた顔になる)
よし(ごはんを食べていいよ、という意味なので大好き)
グッド
お水
飲む?(飲みたいときは舌をぺろりん)
シャンプー(なぜか耳を上げ、首をかしげて目はまんまる)
ドライブ(車の中は第二のおうち)
テイク(フリスビーを取りに行くときのかけ声)
ゴー(荒川で鳩を追いかけていいというサイン)
遊ぶ? 
カム(至上命令。猛烈な勢いでこちらに戻ってくる)
カムカム(なぜかこれでお腹を見せる)

●メルがしょげることば
ノー(わたしにこれを言われると、耳をぺちゃんこにして、心底しょげた顔をする。よほど気をつけて使わないといけない。でも、訓練にうまく使えば効果は高い)
帰る?(遊び足りないときに言われるとひじょうにメルが慌てることば)


●メルが神妙になることば
あとへ
ついて
セット(おすわりのこと)
待て
まだ
ダウン(ふせのこと)
アウト(おもちゃを口から放しなさいという命令)
礼拝、祈とう会(メルにとっては散歩も遊びも当分我慢が必要で、車や人がざわざわと出入りすることを意味している、たぶん)・・・。

これらのことばが多いのか少ないのか、
ほかの犬種を知らないので何とも言えない。
いくら天才犬と言われるボーダーコリーであっても、
育てる私たちの力が不足とくれば、まあ妥当なところだろう。

ドイツのリコは、新しいことばを推測することでも話題になった。
犬ばかを承知で言うならば、
メルはいつもわたしたちのことばを理解したいと切望している。
わたしたちの発することばや会話に耳を澄ませ、
ひとことも漏らしてはならじと身動きひとつしない。
ときには、首をかしげたままわたしをじっと見つめる。
その真摯な瞳に、思わず目をそらしてしまうのはわたしの方だ。
台所のドアを開けると、廊下の先にメルの居場所がある。
そこから、ひたすら無言で料理をするわたしを見ている。
でも、わたしの方から顔を至近距離まで近づけると、
「よそ目」という独特なしぐさをする。
目をそらしつつも、目の端でこっそりとこちらをうかがい、
おまけに人間ならば眉毛にあたるところをぐぐっと持ち上げるのだ。
そうして最後には、口のラインがギサギサになる。
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夫はよくこう言う。
「メルは犬ではなくて、つまりボーダーコリーなんだよ」
犬だと思うから
メルの不可解な行動や、
やけに神経過敏なところを面倒に感じてしまうのであって、
相手がボーダーコリーだと理解すれば当たり前のことだ。
夫の真意はそんなところなのだろう。
メルは、子どもというものはみんな羊だと思っているふしがある。
だから、目の前を走り抜ける羊は、命がけで阻止しなくてはならないのだ。

GW後半が始まって気分がのんびりしているせいか、
あるいは、犬の本を読んだ高揚感か、
ついつい今日は犬の話に夢中になってしまった。
まさか自分が嬉々として犬を語る人間になろうとは。
明日からはメルとキャンプ。犬三昧をやってきます。

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ちなみに、この本に出てくるサーシャはビーグルです。
当然、話題はビーグル中心で、ときたまボストンテリアが登場。
ボーダーの話題はわずか1ページ半程度。念のために。

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by Annes_Tea | 2009-05-04 00:12 | ボーダーコリーのメル
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