下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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山谷のオジサンたちとおしゃべりする
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再び登場、猫のサムエルくん。山谷で暮らす宣教師のサンディさんの相棒です。



久しぶりに山谷へ行った。
いつものように自転車を走らせ、白髭橋を渡る。
隅田川を越えてしばらくすると、
まちの色はますます煮しめたようになり、
作業着姿のオジサンたちとすれ違うことが増える。
昔ながらの店先にはサンダルや軍手が下がり、
「寅さんルック一式あります」という貼り紙を見かける。
オジサンたちを相手にした店や旅館風の簡易宿に混じって、
ときどきパックバッカーを対象にした英語の看板の宿もある。
安宿を求めて歩く外国人ともすれ違うけれど、
やはり山谷で存在感を見せているのはオジサンたちである。

宣教師のサンディさんとの約束まで時間があったので、
いろは商店街の周りを一周してみることにした。
ほんの少し行くだけで、商店街の入口のすえた匂いは消え、
代わりにコーヒーのいい香りが漂ってくる。
あ、カフェ・バッハだ。
コーヒーといえばここ。言わずと知れた名店だ。
いつもながら、不思議な場所にあるものだと思う。
先月訪ねた「cafe BLESS me」も
ここのコーヒー塾の卒業生だと聞いている。
暗い店内をガラス越しに見ると、座っているのはやはりオジサンたち。
でも、白いワイシャツを着込んだ別の類のオジサンたちだ。

山谷地域がオジサンたちであふれていると言っても、
騒がしいのは商店街の入口だけで、
その周辺は、何ごともなく静かである。
学生服の女の子、ベビーカーを押している若い女性など、
どこにでもいる住人たちが、ごく当たり前に歩いている。
昔から住み分けになれたまちなのだろう。
見てみぬふりをしながらともに暮らすのは、
荒川河川敷のオジサンたちと住人との関係にも言えることだ。

サンディさんが働いている事務所の前に、毛布が敷いてあった。
商店街の真ん中に、である。
毛布には、さっきまで人が寝ていたことを思わせるふくらみがある。
その周りには飲みかけの缶コーヒーと杖。お酒じゃないだけいいのかな。
事務所の前でも堂々と寝ちゃうものかと妙に感心していると、
少し離れたところに立つ二人組のオジサンに気づいた。
「こんにちは」から始まって、話しかけてみる。
そのうちの一人は、この毛布の持ち主だとわかった。
この毛布はオジサンの住まいでもあるようだ。
野外生活者特有の固い肌をしているけれど、わりあいと身ぎれいだ。
簡易宿泊施設に滞在しているオジサンたちと何ら変わりない。

「ハケンギリ、知ってる?」とオジサンが尋ねてくる。
高齢のオジサンたちには、
幸いに週に1度は仕事が回ってくる仕組みなのだと教えてくれた。
「ハケンギリの方がたいへん」と言う。
そうか、オジサンたちには収入のあてはあるんだ。
話しているうちに、どんどん顔を寄せてくる。
もうほとんど、顔は真ん前。耳が遠いのだろうか。
でも、せっかく近づいてくれたので、
「お祈りさせていただけますか?」
とわたしは頼んでみる。
すると、一歩後ずさりして、照れくさそうに笑う。
「いやあ、ネクストね。ネクストにお祈りね」
そういえば、オジサンは、やけに英語を使おうとする。
なんだろ? と思っていたら、
ポケットからやおら英訳のついた新約聖書を出して見せてくれた。
「これもらったの。読んでるの。だからネクストね」と再びそう言う。
サンディさんたちの働きの一端を見せてもらったようで、
頭が下がる思いである。

山谷での支援に加わっているクリスチャンの中には日本人もいる。
でも、多いのは韓国をはじめとする外国から来た宣教師だ。
あれ、もしかして、わたしのことを日系人だと思ったのかな?
オジサンはおしゃべりが終わると、
「サンキュー、サンキュー」
と言って、離れていった。

カナダ人のRさんを南千住駅まで送るため、
自転車を押して、わたしたちは商店街を出ようとした。
交番のすぐ脇では、オジサンたちの大宴会が開かれている。
車座になって座り、飲んで歌って楽しそうだ。
へべれけになったオジサンが寄ってきた。
「はっはっは。みんなクレージー。だからここはクレージーストリートなのよ」
また英語だ。

山谷では、オジサンたちが不思議な英語を話している。

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寅さんルックで、こんな写真を撮ったことを思い出しました。益子に行くS Lの中で出会った寅さんです。人を励ますために、寅さんになって日本を回っているとかで、ちょっとした有名人だそうですよ。
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by Annes_Tea | 2009-06-05 23:24 | まちを歩く
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