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下町すみだ牧師館暮らし牧師の奥さん&文筆家・宮葉子のブログ             
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん


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墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。


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青菜に塩を使ってみる
青菜に塩を使ってみる_e0165236_2329346.jpg


夏紅葉が好きです。植えてみたいとは思うのですが、和の風情が庭に似合うかどうか?



クラスで慣用句やことわざを教えるために、自分の知識を見直した。
これがけっこう、あやふやなのだ。

以前、まさに「顔から火が出る」体験をした。
クリスチャン向けの雑誌でエッセーを連載していたとき、
点字図書館で音訳をしていただいたことがある。
その中の記事のことで、ボランティアの方から編集部に問い合わせがきた。
「引導を渡す」と言うべきところが「印籠を渡す」になっているというのだ。
うわ、印籠では水戸黄門ではないか。
校正さんも見てくれたのに、どうして誰も間違いに気づかなかったのだろう。

子どもたちは、慣用句やことわざ、それに四字熟語も大好きだ。
わかんないなぁ、と言いながらも、クイズ感覚で問題を解いていく。
作った例文を見せてもらうと、
「あの人は腹を割ったような性格だ」
という珍答シリーズが生み出されている。
あのね、「腹」じゃなくて、「竹」だよね。
竹を割ったような人という表現は、基本的にはほめことばだ。
でも子どもたちに言わせると、
そう言われてもほめられた感じがしないらしい。
だから竹というのは縦に割ってみるね、とかなんとか、
説明しているうちにだんだんと心もとなくなっていく。

「青菜に塩」にいたっては、頭を抱えてしまった。
ほとんど全員が、
(失敗したり、怒られたりして青菜に塩)
という内容で例文を書いている。
たとえば、
「ガラスを割ってしかられたので、青菜に塩だ」
「テストの点が悪くて、青菜に塩だ」
うーん。これはどう考えても変だ。
でも、なぜおかしいのかということになると、
小学生にそのニュアンスをわかりやすく説明するのは難しい。
金田一先生、どうしましょう?

それで、他の国語の先生に聞いてみると、
「青菜に塩をかけて水気が抜けるのは時間がかかるから、
 少しずつしおしおになる状態に使うのではないかな」と言う。
脱水シートに魚をはさんだ時のように、
少しずつしおしおという状態を理解はできるけれど、
現実世界ではどんなことがあるのだろう。
まだ腑に落ちない。
調べ直してみると、
(元気だった人が、あることで急にしおれてしまうさま)
ということに落ち着いた。
しおれる前の状態に「元気」や「勢いがある」ところこそ、
ポイントなのかもしれない。
たとえば、
「株で儲けていた人が、金融破綻で大損をして青菜に塩だ」という具合に。
社会問題で言えば、
時代の寵児だった青年実業家が、
不正や賄賂で逮捕されて、一夜で凋落するさまか。
うん、これはわかりやすい。
では、子どもたちの世界では、どんなことかな?
リレーの選手に選ばれて準備万端、張り切っていたのに、
運動会の当日、なんと骨折してしまった、なんて状況はどうだろう。
ううむ。しっくりするような、しないような。

こうしてみると、小学生にとって「青菜に塩」という現実は、
まだまだ先の現実かもしれない。
by Annes_Tea | 2009-07-08 23:40 | お茶と料理、ときどきカフェ
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