下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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草むしりの愉しみ

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              ↑庭に落ちていた小さな青い柿を、水盆風に飾ってみました。


先週からわがやはようやくサマータイムに入った。
と言っても、時計を1時間早めるとかそういう話ではなく、
メルの散歩のことである。
夏の日差しは、毛足の長いボーダーコリーには厳しい。
朝、出遅れると、河川敷に着いて、すぐUターンになりかねない。
走り足りないメルは、一日中、やるせない顔になる。
それで、梅雨が明けると、
いつもより1時間のアーリーバードとなって、メルの散歩に出る。

夏の朝は忙しい。
メルの散歩に始まって、
夫がメダカの点検(生きてる? 水はきれい?)をしている間、
わたしは庭に水をやる。
朝のシャワーを浴びて、むくげやいちじくや桑の木が、しっとりとうるおう。
乾いた地面に水がしみこんでいくうちに、
インパチェンスや千日紅がかぜん生き生きとする。
気温が上がってからの水やりは根を痛める原因になるので、
これも、時間との勝負だ。

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先週から、教会の庭は、草むしりの強化週間に入っている。
強い日差しは、雑草をぐんぐんとはびこらせ、
とうてい取りきれないと困っていたら、
若手のMさんが自転車に乗って手伝いに来てくれた。
その話を聞きつけて、今週はベテランのYさんまでもが、バスを乗り継いで来てくれた。
朝9時に集まると、挨拶もそこそこに、
持参した帽子と手袋を身につけて、それぞれが好きな場所を陣取る。

草むしりにも好みがある。
Mさんは庭の隅から根気よく抜いていく。
地面がすっかり茶色の土に変わらないといやなのだという。
Yさんは草花と会話をしているかと思うと、
ときおり、わたしたち人間にも話しかけてくる。口も手も忙しく、よく働く。
わたしは、とにかく目立つものを先に選んで抜くと、
掃いたり、袋に詰めたり、剪定したり、
いつものように、あれこれやと同時進行で動き回る。

「草むしりの醍醐味を知らないのは、損よねぇ」とYさんが言う。
雑草を根こそぎとる。土が見えてくる。
繰り返しているうちに、心がぽかんと空になる。
単純な作業なのに飽きない。
これって、土遊びをする子どもたちの心境に近いのかな。
時間はあっという間に過ぎて行き、
ふと立ち上がれば、庭はこざっぱりとしてかがやいている。
しばらくすれば、またぼうぼうに逆戻りするにせよ、
とにかく今はやりとげた達成感でいっぱいになる。

ドクダミを抜くかどうかで迷った。
でも、その下に生えているへびいちごを生かしたいので、
今回は全部抜くことにした。
教室で子どもたちと雑草について学んだことがある。
そのときは、どくだみを触る度にあの独特な香りが立つので、
子どもたちは、くさい、くさい、と大騒ぎをした。
「これ、洗って、きざんで、おしょうゆで和えて、ごはんにかけるとおいしいのよ」
とYさんが教えてくれる。知らなかった。

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予定を越えて、11時までねばってこの日は終わりにした。
日が頭の上にある。
会堂の天井についている扇風機を回して、
マンゴー味のアイスキャンディーを3人で食べた。
Mさんは帰り、Yさんは持参したお弁当を食べてから帰るという。
それで、牧師館へ麦茶を取りに行って戻ると、Yさんがいない。
窓から外を探してみる。あらら。桑の木の下だ。
ガーデンチェアに座って、ノースリーブ姿でバゲットをかじっている。
わたしもYさんに付き合うことにする。

日差しは強いのに、桑の下だけは、風が抜けて心地よい。
「こういう夏の日は、終戦の日を思い出す」
とYさんが言う。
Yさんから戦争の話を聞くのは始めてだ。
疎開はせず、終戦までの半年だけ、風船爆弾を作る軍事工場のラインにいたという。
わたしは麦茶を飲みながら、Yさんの昔話に聞き入る。
たぶんこれも、草むしりの醍醐味のひとつなのだ。

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by Annes_Tea | 2009-07-19 19:23 | 日々の庭と花
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