下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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花火見物、地元スタイル

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隅田川の花火を見た回数も、5本の指では足りなくなってきた。
下町育ちの夫は、見ても見なくてもという風だが、
わたしはせっかくなら見たいという気持ちの方がまだ強い。
ただ、混雑した浅草まで行こうとは思わなくなった。

自転車で見物に行くのが、わがやのスタイルだ。
たとえば、今戸。南千住はちょっとした穴場。向島もなかなかだ。
でも、今年はもっと手を抜いて、メルの散歩のついでに見物するつもりだった。

土曜日の夕方、会堂でピアノの練習をしていたら、
自転車に乗った人たちが教会の前を大勢通り過ぎていくのが見えた。
浴衣姿の人たちも、一人や二人ではない。
ああ、始まるのか。
どどーん。一発目の音がした。
メルの散歩に行く時間はもう過ぎている。
でも、今夜はあと少しだけ待つつもりだ。
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夜7時、待ちわびて気も狂わんばかりのメルにリードをつける。
水戸街道へ向かう人たちとは反対に、荒川土手へとルートをとる。
土手に着くと、先客が思い思いの場所にちらばっている。
ここからは、ビルとビルの谷間から見るしかない。
それでも土手のいちばん高いところならば、だいたいどこからでも大丈夫だ。

夫は土手の下まで降りて、メルと遊んでいると言う。
わたしひとり、ビュースポットを探す。
歩いていると、見慣れたボーダーさんを見つけた。
会えばおやつをあげる仲なので、
ボーダーさんが遠慮がちに近づいて、わたしの指先をじっと見つめる。
なあんだ、何にも持っていないのね。
と言わんばかりに、そのボーダーさんはすぐさま向きを変えて、
飼い主のところへ戻る。

ボーダーさんの飼い主も昔からの下町の人だから、
三、四発花火が打ち上げられると、
「もういいや、帰ろう」と言って立ち去った。
根っからの地元の人たちにとってみれば、
昔はどこからでもよく見えたのに、世知辛いなあ、ということかもしれない。
毎年、花火見物を売り文句にしたようなマンションが増え続けている。
さらに高く、もっと高く。
これはバベルの塔以来、人間の変わらない望みなのだ。
去年は家から見えたはずの花火が、
今年は見えないね、なんて話もよく聞く。
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30分は見ていただろうか。
気がつくと、夫とメルの姿がない。
携帯電話を忘れたので、真っ暗な土手の端から端まで歩いて探す。
あれかな、と思って、
メル、メル、メールー、と叫ぶと、
暗闇から、びゅんと元気なかたまりがすっ飛んで来た。

メルは花火を見ない。
メルが好きなのは、ボールとわたしたちだ。
ごめん、ごめん。しばし花火は忘れるから。
ボールを投げると、メルは大きくしっぽを揺らしてかぶりつく。
夜風が心地よい。
夏には夜の散歩もいいね、メル。

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by Annes_Tea | 2009-07-27 11:28 | まちを歩く
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