下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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「扉をたたく人」になってみる
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コンサートが終わってみると、看板に思わぬお客さんがいました。


土曜日のコンサートが終わり、
お客さん続きの7月から新しい月へと変わった。

8月はいつもと生活時間を少し変えて、
準備してきたインタビューや学びを集中して行う予定でいる。
でも、走り出すにしては、やや疲れぎみなのだ。
まずはからだもこころものびをしてからかなぁ。
そんなぐうたらした気持ちでいたら、
音楽療法士の先生と話す機会に恵まれた。
おしゃべりだけのつもりだったのに、
先生の仕事道具であるアフリカンなドラムに目がとまり、
「たたいてみたい」
というわたしのつぶやきまで聞き入れていただいた。
その場にいたもうひとりの女性を巻き込んでの、ドラムセッションである。
あぐらをかき、ドラムを抱えて膝に固定する。
抱えてみると、ほかの二人とはドラムの向きが逆になっている。
子どものころに直された左利きの構えだ。

パ、パ、パン。パ、パ、パン。
先生が軽快な3拍子をたたき、わたしたちも真似をする。
わたしは、左手でパ、パ、右手でパン。
みんなは、右手でパ、パ、左手でパン。
パ、パ、パン。パ、パ、パン。

ふだんドラムをたたくなんて、もちろんない。
たたくといえば、手だ。
教会で礼拝をするようになってから、
とにかく手拍子だけは日常的にたたいている。
そのせいだろうか。
それとも、日ごろ小学生との付き合いが多く、
オーバーアクションになれているせいだろうか。
たたくことには何の照れもなく、すぐにその気になってしまう。

先生の音に合わせたり、追いかけたり、逃げてみたり。
だんだん頭で拍子を考えるのやめていく。
自分以外の人がたたく音を聞いていると、
手が勝手に動いてくれる。
自分の音を聞くと、とたんに自分のリズムが崩れる。
なんでだろう?
クレッシェンドでさんざん高揚した後、
何の合図もないのに音は終息に向かい、
最後はドラムの表面を指先でなでるようにとんとんとん、
そして、ストン、と突然終わった。

これがいわゆるミュージックセラピーのひとつらしい。
ほんの数分のことだったけれど、
頭が冴えて、からだのこりもほぐれてような。
ストレスを発散したという感想ではなくて、
昼下がりのセミの合唱さながら、
その場に腰を据えてたたき、共鳴し合った気持ちよさだ。

そもそもドラムをたたくことになったのは、
先生が最近観た映画、『扉をたたく人』の話をしてくれたからだ。
妻を失い惰性の日々を送る大学教授が、
移民の青年とアフリカン・ドラムを通して交流を深め、
自らの心のトビラを開いていく、というような物語らしい。
たたいて、開く。この関係は、
聖書の中にもよく出てくるので、気になったのだ。

岩渕さんがコンサートの中で、こんな話をしてくれた。
昔から内省的で暗かったのだが、
ミュージシャンの小坂忠さん(今は牧師でもある)たちと音楽を通して交流を深めていく中で、
心のトビラが開かれたという。
あるコンサートで歌っていたときに、
うわ、神さまは生きておられるんだと、突然わかったのだ。
うれしくて、うれしくて、
思わず奥さんに電話をして、びっくりされたそうである。
そうして得たものは、
自分が地球の真ん中にしっかり立っているという確信だった。
由美子さんいわく、
「暗かった夫が、ふと笑顔を見せたり、目の奥がきらりと光っていたり、
 外から見てもその変化がわかった」のだとか。

なんだか、わかる。
わたしも聖書を読むようになってから、
自分がどこに向かって歩んでいるのかということを、
はっきりとつかむようになったひとりである。
久しぶりに行った吉祥寺の紅茶屋さんで、
「あれ、なにか感じが変わりましたね」
と言われてびっくりしたこともある。

岩渕さんは、クリスチャンになってからも大きなチャレンジに何度か遭っている。
7歳の娘さんを脳腫瘍で天国へと先に送り、数年前には由美子さんが大病をした。
当然、悩み苦しむのだけど、
その中で、不思議と新しい音楽が生まれてきたという。
『父の涙』は聴く人の心を動かす名曲だ。
父とは、十字架にひとり子イエスを架けた父、創造主なる神さま。
その父の涙である。
娘さんを天に送った体験を通してこの曲も生まれた。

たたくと開かれる。
これはまさに体験学習なのだ。
もっと正確に言えば、たたき続けるということかな。
いつものようにごねごね考えているうちに、すっかり元気がわいてきた。
さて、始めよう。

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セミの夕べが、続いてます。
毎夜、脱皮する場所を求めて、あちこちよじ登ってます。

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by Annes_Tea | 2009-08-05 23:20 | 牧師館で暮らす
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