下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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Thank You Letter to 支えてくれたみなさん
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昼の部に作った「希望の木」です。スージさんの話を聴いて、一人一人が思ったことをカードに書いて貼ってもらいました。ツリーの足は使わなくなったギタースタンドです。前日の夜、わたしの願いを夫が聞いてくれて、ツリーを作ってくれました。


こんにちは。
今日は、イベントを支えてくださったすべての方々に感謝を伝えたくて、
当日の報告とともに、Thank you letterを書くことにしました。

10月22日、イベント「声なき者たちの声を聴く」が無事に終わりました。
「a voice for the voiceless」の冊子を初めて読んだのが昨年の4月です。
それからちょうど1年後、今年の4月にスージさんが来日してくれるという連絡をいただきました。
イベントが開かれる10月までの半年間は、
期待にあふれつつも、
日本語や英語のメールをさまざまに交わし合う中、
いくつものハードルを乗り越えながら、準備を重ねてきました。

いよいよ参加者を呼びかける段になって、
このブログでも書いたように、最後の困難が待ち受けていました。
声をかけてもかけても、どうしてもみなさんの都合が合わず、
イベント直前まで参加者が2名という状態でした。
クリスチャンではない方々に呼びかけると、
内容が重過ぎて聞くのが辛いから遠慮するという声も多く聞かれました。
でも、そういった正直な気持ちを知ることができて、
むしろよかったなぁと思っています。
現実を知ることは、辛いこと。
それが人間というものの自然なありようだと思います。
でも、知ることから始まるのも確か。
その一歩を選んでくださる人はきっといるはず。
そういった新たな思いで、
今回中心的に支えてくださった宣教師2人とともに再び集まって祈り、
手分けをして声をかける働きが広がっていきました。

結果としては、昼と夜の部を合わせて、
スタッフも含めるとのべ100名近くの参加者が与えられました。
会場となったこの教会はとても小ぶりなので、
酸欠状態になるほどの盛況ぶりでした。
遅れてきた人によると、会堂のドアを開けたとき、
あまりの人いきれに、一瞬ふらりとしたそうです。

平日の開催や遠方ということで、
参加したいけれどできないという方々から、
メールなどで励ましをいただきました。
祈りを通して支えてくださった方々の存在は、
わたしにとって大きな支えでした。
とくにこのブログを通して励ましてくださったみなさん、
本当にありがとうございました。

じつを言うと、2週間ほど前から風邪気味で、
数日前から咳が悪化し、当日は最悪の状態でした。
早くイベントの報告をしたかったのですが、
終わってからも寝込んでいるひまがなく、
マスクをかけて外での仕事をこなし、ようやく乗り切った先週でした。
日曜日の礼拝で、しみじみとまた新たな力をいただき、
こうして静かにブログに向かえる幸せを感じています。
咳はまだ残っていますが、順調に回復しています。
イベント当日は、司会からバックヤードまで終日動き回っていましたが、
じつはその間、風邪のせいかほとんど朦朧とした状態で、
あまり覚えていないところもいくつか。
でも、全然そんな風に見えなかったよ、と後で言われてほっとしてます。
ひちすらただ、神さまの憐れみですね、なにもかも。
しかも終わってからも寝込まずにすんで、感謝、感謝。

10月22日、朝9時30分にゲストが大型バンで到着し、
最後のお客さんが帰ったのが夜の11時。
よくしゃべり、よく泣き、よく笑い、そしてよく食べた(?)一日でした。
宣教師の方々が、唐揚げを大きなタッパーにたっぷり作ってくださり、
うずら卵の中華煮や、
手作りチョコレートケーキの差し入れまでありました。
わたしはお昼用のおにぎりに合う浅漬けを、
これまた大きなタッパーに作り、案外役に立ちました。
夜の部にそなえてのまかないはキーマカレー。
これは前日に、夫がみんなのために大鍋で作ってくれたものです。

スージさんはピンクの大きなデイバッグを背負って教会に現われました。
初対面の印象は、小柄でキュート(大人の女性に使っていい表現だといいのですが)。
目がきれいで、口元がなんとも言えず可愛らしい女性でした。
わたしはなんの躊躇いもなく、すぐにハグさせてもらえました。
スージさんの話は明快で、心にすとんと落ちてきました。
昼の部では、この働きに導かれる道のりを、
ご自分の信仰の歩みと重ねて語ってくださいました。
夜の部では、出会った女性たちとのエピソードをいくつも紹介してくださいました。

スージさんはドイツ出身なので、キリスト教はいわゆる国教であり、
慣習としての幼児洗礼を受け、聖書のことは知っていても、
本当の意味でイエスさまとは出会っていなかったそうです。
二重生活、つまり、
日曜日は、クリスチャンとして「らしく」ふるまい、
月曜日から土曜日までは、
ポートレート専門の写真家として働く中で、世間になじむふるまいをとる。
そんなことを長く続けてきたそうです。

ところが、30歳のときに転機が訪れます。
マレーシアで行なわれたセミナーに参加したときに、
女性たちに関するレポートを何度も聞く機会があったそうです。
それは、世界の女性たちがどれほど悲惨で過酷な状況に置かれているかという内容でした。
聞いているうちに、だんだんと腹立たしくなってきて、
しまいには、
「悲惨なのはわかったから、だれかこのことに対して行動を起こす人はいないの?」
と怒りにあふれて神さまに向かって怒鳴ったそうです。
すると、天に向けられたそのことばは、
そのまま跳ね返って、自分自身の心に突き刺さりました。
ならば、あなたがしなさい、と。
でも、自分はただの写真家。
いったい何ができるの? そう問い続ける中で、
「声なき者たちの声」になるというアイデアが生まれてきました。

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声なき者たちとはだれか?
スージさんの祈りの冊子の目次には、
例えばこんなリストが並んでいます。
「児童売春」
「エイズ」
「家庭内暴力」
「難民」
「摂食障害」
「プルダ」
「女性自爆テロ犯」
「飢餓」
「人身売買」
「売春」
「戦争」
「レイプ」
「結婚持参金」
「奴隷」

耳なじみのあることばから、その実態をよく知らないものまで
冊子には30のリストが書いてあります。
それぞれに、当事者のポートレイトと女性の実話がまとめられています。
この冊子を作るために、
実際には1000人近くもの女性たちに会ったそうです。

でも、「声なき者」とは、
このリストに載っている問題に晒されている女性たちだけではない、
とスージさんは言います。
声をあげる手段を持たない人たち、
あるいは声をあげても社会が騒がしくて届かないでいる人たち、
声をあげるということ自体を知らない人たち・・・。
それは、この日本にもあふれているはずです。
聞こえないだけではなく、
社会が聞きたくないと思ってしまう声なのでしょう。

スージさんは、それまで特別に女性問題に関心があったわけでもなく、
ただ、神さまの促しに従った結果だと言います。
最初の一歩を踏み出すということは大きなことだったけれど、
後は開かれた道を歩いていたら、こういう働きをしていた、と。
「だから、一人一人ができることをしていけばいいのよ」

わたしは最初、彼女の冊子を読んだとき、鳥肌が立ちました。
とりわけ人身売買の話に衝撃を受け、気分が悪くなりました。
それ以来、人身売買ということが頭から離れず、
胸の奥にぴったりと張り付いたような感覚が続きました。
そして、彼女たちのもとに駆けつけて、今すぐ抱きしめたいと思いました。
おせっかいなんですね、きっと。
不思議なことに、わたしと同じような思いを持った女性が、
ほかにも2人いました。
その一人が、今回、チャリティーコンサートを企画した
ピアニストの吉田まどかさんであり、
もう一人が現地スタッフと架け橋になってくださった宣教師のランダさんです。

でも、現実には彼女たちのもとに駆けつけることなどできないわけで、
どうしたらいいの? と途方に暮れたときに、
スージさんの書いた冒頭の文章に励まされました。
「あなたが個人的に揺さぶられることを前もって忠告いたします。
 この本には声なき女性の非常に個人的で痛々しい体験が直接語られているからです。
 あなたはおそらく、怒りを覚え困惑するでしょう。
 主は罪の影響力にたいして心を深く痛め、怒りをお持ちです。
 しかし、そうした否定的な感情を引き起こすことが本書の目的ではありません。
 祈りに導かれ、あなたに行動を起こしてほしいのです。
 この本の目標は世界中の10万人のクリスチャンが30日間祈り続け、行動を起こすことです。
 その目標が達成されたときには、
 それは一日24時間、週に7日で28年と半月分の祈りとなります」

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祈れる。これはわたしたちに与えられた特権だと思います。
昨年、わたしはちょうどpray&hopeプロジェクトという
祈りを中心とした友だちプロジェクトを立ち上げたところでした。
世界にいる彼女たちに実際に会うことはできなくても、
祈ることならできる。
とはいえ、一日のうちわずか5分でも、
この本の中で語られている女性たちのために祈り続けることは、
実際に始めてみると大変でした。

30日の連続祈とうとはいきませんでしたが、
飛び飛びながらも最後の一人の告白まで読み、祈ったとき、
「あなたが興味を持ってくださり、どんな場所でも招いて話させていただけるなら、どうぞご連絡ください」
という文章に目がとまりました。
本当だろうか?
そして、それは本当だったのです。

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イベントの当日は、わたしもスージさんもあまりに忙しく、
結局、個人的に話せたのは、数分ほどの立ち話だけでした。
でも、それは貴重な時間となりました。
3年前にこの冊子を出版して以来、様々なところから招かれたものの、
日本の教会からは、これまで一度も声がかかったことがないのだと教えてくれました。
今回、日本の教会の牧師の奥さんがスージさんの話をぜひ聞きたいと言っている、と宣教師から打診され、
ふたつ返事で引き受けてくださったそうです。

「じつはわたしも声なき者だったのです」
とわたしはスージさんに伝えました。
スージさんはちょっと驚いた様子で、その意味を尋ねてくれました。
ナイフを持った知らない男に部屋に侵入された事件と、
PTSDに苦しんだ経験を手短かに話しました。

「あなたを初めて見たとき、あなたの目はとてもcheerfulだった。
 あなたは完全に傷が癒えたのね」と言ってくれました。

スージさんの写真は女性たちの目が印象的です。
スージさんはまずその人の目の奥にある表情が気になるそうです。
「声なき者たち」のポートレートは、
みなとても美しい女性たちです。
でも、その目の奥には共通して、深い悲しみや痛みが表れています。

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このイベントために、30日の祈りを続けている間、
わたしの脳裏に同じ場面が繰り返し浮かんできました。
それは、井戸のような深くて小さな穴の底で座っている女性の姿です。
上を見上げるとかすかな光は見えるのに、あまりに遠く、声が届かない。
その井戸の中に座っているのはかつてのわたしだったかもしれません。
そして、この世界にたくさんいる「声なき者たち」なのだと思います。
その場面が浮かぶたびに、
わたしはなぜか涙があふれ、
イベントを開くための原動力ともなりました。

必要なのは、最初の一歩。
自分ができる目の前の一歩とはなんだろう。
忙しい日々、騒がしい声を少し離れて、
参加者一人一人がこのことを考えさせられた一日だったように思います。

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「声なき者たちの声」をともに聴いてくださったみなさんに、心から感謝しています。
そして、あらゆる形で支えてくださったみなさんに、感謝とともに神さまの祝福を祈ります。

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↑スージさんにはなんと2歳と4歳のお子さんがいるのです。夫がこの働きをするべきだと全面的に支えてくださっているとか。アマゾンにもアフリカにも、「声なき者たち」の声を聴くために出かけては、ともに彼女たちと暮らす時間を持つそうです。敬服します。今回、わがやの夫も黙々と支えてくれるのを見るにつけ、あらためて尊敬しました。遅い結婚、いいことあります。


当日のプログラムをご紹介します。かなり欲張りました。
●昼の部
第一部 スージ・チルダーズさん講演
第二部 祈りと賛美(世界と日本の女性たち、そして自分自身のために)
第三部 ランチ&分かち合い/朗読(須貝まい子)と歌(神山みさ)
    メッセージカード作り。「希望の木」に貼って完成!

●夜の部
第一部 朗読(須貝まい子)と歌(神山みさ)
第二部 スージ・チルダーズさん講演
第三部 聖書朗読とキャンドル点灯
    キャンドルナイトの中、スージさんの祈り



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←ブログでも応援してくださった牧師のおかみさんであるけろちゃんさんから、当日、びっくりプレゼントが届きました。来会者に差し上げる可愛い布トレーを作って送ってくださったのです。わたしとけろちゃんさん、会ったことないです。ただただ、今回の働きに共感してくださってのこと。こういうことは、心の中で思っても、なかなか実際にはできることではないです。すごいです、けろちゃんさん。ありがとう! それなのに、イベント当日に届いたこの宅配便は、あまりの忙しさの中、一日中、開けられることなく隅に置かれていたのでした。その夜、開けてみて本当にびっくりした次第です。来会者に差し上げられなかったのは残念ですが、30日のチャリティーコンサートでお会いする方や、今回いらした方たちへサンキューメッセージとともに、少しずつ差し上げようと思っています。ピアス入れやお薬入れにもよさそう。わたしはふだんつけているネックレスのおうちにしました。

30日のチャリティコンサート、当日券でぜひおいでください。
わたしは受け付けにいます!
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by Annes_Tea | 2009-10-28 16:22 | お知らせ(イベント他)
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