下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
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↓「玉ノ井プロジェクト・その1」は11月30日までです。
 牛久工務店の1階に作られた「玉ノ井ひと休み書庫」、ほっとひと息つけます。


e0165236_20581874.jpg

引き続き、今回もアートの話。

この夏、もうひとつの向島に行った。それもたまたま。
墨田区の向島と違って、本物の「島」である。
倉敷から電車とバスを乗り継いでアートな直島に行くつもりが、
急きょ、尾道に方向転換したのだ。

人生二度目の尾道は、海沿いの道を選んで歩いた。
曇り。瀬戸内海でもこんな日は鉛色の空になるんだ。
海の向こうはすぐに島。渡船の表示を見て、あ、と思う。
行き先が向島なのだ。
ムコウジマではなくて、ムカイシマ。
以前、墨田区と尾道にある「ふたつの向島」それぞれのまちで、
こぐまカフェを営む劇団トリのマークが、
「さかなおとこ」を探すというアートなまち歩きを開いた。
だれに頼まれたのだったか。
墨田区の向島で(ややこしい)「さかなおとこ」を探して歩く参加者たちに、
私は自転車部のかき氷自転車で、かき氷の販売をしたんだっけ。


e0165236_13361050.jpg向こうに見えるのが尾道の向島



尾道の向島まで、渡船料は100円、3分もあれば着く。
迷うほどもない距離、いざとなれば泳いで戻れそうだ。
夫と二人で船に乗り込む。
島を周遊するバスはすでに終わっていて、
港の周りをとぼとぼ歩くしかなかった。
出会ったのは、人ではなくネコばかり。
後で、ネコの島として知られていることを知った。
古い建物を再生したようなアートらしき場は、
徒歩では見つかりそうにない。
海に近づいて潮の匂いを確かめ、
あまりしないね、と夫と顔を見合わす。
ムカイシマに住む人の気持ちを想像して、島の方から尾道の写真を撮る。
ムカイシマの人にとっては、尾道の方がムカイにあるシマだ。

e0165236_211454.jpg向島から見た尾道はこんな感じ。

e0165236_2105157.jpge0165236_2111379.jpge0165236_2112665.jpg

墨田区の向島は、海ではなく、川のムコウである。
結婚するときに、
「川向こうに行っちゃうんだね」とやや年輩者に言われた。
島ではないのにシマと言われる土地柄に、一抹の不安はあった。
だいたい、川向こうなんて言い方、ちょっと見下してない?
「行っちゃうんだね」というその人の口ぶりが妙にひっかかった。

実際に暮らしてみると、
「行っちゃうんだね」の意味がうっすらわかる。
川泥をさらって埋め立て地にしたといういきさつ通り、
まちは全体的にじめじめしている。
庭は小さなカタツムリの宝庫だ。
向島の端っこのこちらは、花街ならぬ
レッドゾーン、つまり売春街の過去を持つ。
その過去をいやがって、玉ノ井という地名は、戦後、東向島に変更された。
その玉ノ井という地名に、
新しいイメージを掘り起こそうとしているのが、
今、近くで行なわれているアートな企画、「玉ノ井プロジェクト」である。
4代続く地元民のMさんに、このプロジェクトを教えてあげると、
「今さら玉ノ井だなんて、意味わかってるのかしら」と怪訝な顔をされた。
あ、マトモな反応だ。
うん、こうくるだろうな、とも思う。
でも、過去になされた愚かなことも含めて、
もう一度、まちの古きを知る中で、
きっとよいものも発掘されるはずだ。
新しい読み解きから新たなイメージが玉ノ井という地名に加えられていくとき、
何かがちょっとだけ始まるかもしれない。

通りすがりの私には、
尾道の向島で起きていることは直接見えなかったけれど、
「あの中で、けっこう面白いことを発信している若い人たちがいるんですよ」と、
まちとアートを結ぶ働きをしている人から最近聞いた。
何にもないけれど、何かはある。
古いまちが醸し出す、こんな匂いはしていたもの。
目に見えるところまで育つには、どこも時間がかかるのだ。
墨田区の向島の端っこの地・玉ノ井にも、
今度はよい種が撒かれるといいな。

e0165236_2172813.jpge0165236_2175645.jpge0165236_21111282.jpg←墨田区の向島を気に入って、新しく移り住んできたという若いアーティストのアトリエに行きました。アトリエの名前は、「スタジオ・シェッラハル」。説明書きによると、ムーミンの作者・トーベ・ヤンソンのアトリエのある小さな島「クルーヴハル」への憧れから、フィンランド語で「シェッラ=むこう」「ハル=島」、つまり向島という意味でつけたそうです。確かヤンソンは、生まれながらの島暮らしでしたよね。『島暮らしの記録』という自伝、気になったままでした。読もうかな。
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by Annes_Tea | 2009-11-15 21:31 | まちを歩く
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