下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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キリシタンのお茶会

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Have a tea?



ブログとメルの誕生日が11月の同じ週なので、
記念に何かを書こうと思っていたら、とっくに過ぎてしまった。

アドベントも3週目。忙しい。
クリスマスだけではなく、あらゆる仕事が寄せ鍋状態である。
ぐつぐつ煮えれば、いいダシか出るかな?
今ごろになって柿や漆の木がいっせいに葉を落とし、
これでまたひと仕事が増えてしまった。
先週は雨が多く、
落ち葉が泥に埋まって、竹ぼうきではとれない。
朝、見てみぬふりを選んで出かけてしまう。

「牧師館のお茶会」を開いてほぼ1年になる。
この1年間、本物の牧師館では、
お茶会の機会がいつになく多かったように思う。
お茶会と言っても、わたしの場合は紅茶である。
最近はコストコのアールグレイで失礼してしまうが
(濃い目に出してミルクをたっぷり入れると喜ばれる)、
先日、久しぶりに私が長年イチオシで応援している茶葉を
夫の知己へ贈るついでに取り寄せたので、
その週のゲストたちは少しだけ得をした、のかな?

一方で、ブログの方のお茶会は、
残念ながら顔と顔を合わせてとはいかない。
でも、コメントやメールを通して、
まさに今年は一期一会の交わりをいただいた。
新しい出会いに嬉しがったり、
賞味期限がきれそうになっていた友だちとも関係を結び直したり、
顔見知り程度の人と、心を寄せるきっかけになったり。
ブログさまさまである。

心を開いて、気持ちを確かめて、ことばを紡いでいく。
この作業は、お茶を点てることに通じるような気がする。
自分の渇きをいやすためだけではなくて、
相手ののども潤してもらいたくて。
おいしい、と言ってもらえれば最高だ。
ううん、お手前なんて大げさなものではない。
茶葉を使って紅茶を入れるぐらいの感じだ。
たとえ自分のためだけの一杯でも、
紅茶には沸かしたての熱湯を使い、ふたをして蒸らす時間をとる。
それくらいのこだわりは持ちたいと願いつつ、書く。

少し前の話になるが、先月、本物のお茶会に参加した。
こちらは紅茶ではなく、薄茶である。
お茶を点てて下さったのは、裏千家の教授でもあるのだが、
本職は牧師で、キリシタン大名・高山右近の研究もしておられる先生だ。
夫が所属している日本クリスチャンキャンプ協議会主催の今年のセミナーのテーマが
「おもてなしの心」とあれば、お茶会好きのわたしの心が動かないはずはない。
頼み込んで、みそっかすとして参加させてもらった。
お茶会といっても、そこはキャンプ場での話だから、
ドレスコードはジーンズ。テーブルでのお相伴である。
アイリス色のフリースを着ていたためだろうか。
お手前ではほのかな紅色の茶器を、先生からのご指名で手渡された。

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キャンプ場のひと部屋に、こんな茶花が生けられました。


千利休と茶道とキリシタンとのつながりの深さは、
いまではよく知られている。
なにしろ、利休の弟子たち7人(七哲)のうち5人は、
キリシタンである証拠が歴史にはっきりと残っている。
残りの二人も、織部焼きの古田織部と細川ガラシャ夫人の夫だから、
ほぼキリシタンであろうと言われている。
茶の湯の世界でも、これは周知の事実として正式に認められている話らしい。
三浦綾子さんの著『千利休とその妻たち』を
アメリカに移住する知人からいただいて、たまたま読んだばかりだった。
これを読むと、その辺りの概要をつかめて面白い。
今回のセミナーで新たに教えられたことも多かったので、
時間のあるときにでもブログに書いてみたいと思っている。

とりわけ個人的に大発見だったのは、
わたしが学んでいた煎茶道、織田流の祖・織田有楽は、
やはりキリシタンだったと確信を持てたことだ。
わたしが煎茶道に打ち込んでいたのは、教会に通う前のことである。
その後、聖書を読むようになって、
煎茶の教室で学んだ心得に、
聖書と通じるところがあるなぁ、と不思議に思っていたのだ。
織田有楽は織田信長の弟である。
有楽の茶は、抹茶は有楽流、煎茶は織田流として今にいたっている。
「有楽の茶は、客をもてなすをもって本義なす」
と江戸時代から評されてきた。
その有楽の心を受けて、織田流には三つの口伝がある。

その1 相手に窮屈な思いをさせないこと

その2 相手に恥をかかせないこと

その3 相手に満足感を与えること

この3つの教えを、ことあるごとに聞いてきた。
相手を自分よりも尊い者として敬う心は、聖書の心そのものである。
(わたしはいつもこの点、ヘマしてばかりですけれど・・・)。
週に一度、教会へ通う暮らしを始める前は、
週に一度、煎茶道に通う暮らしをしていた。
こんなことにも意味があったのかと思うと楽しい。

アンで始めたつもりの「牧師館のお茶会」だったが、
1年経ってみると、千利休や織田有楽に再会したという次第である。
何にせよ、お茶はいいものですね。

これからも、「牧師館のお茶会」にて、
お寛ぎいただければ、幸いです。

enjoy !

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ステンドグラスの向こうは、下町です。

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by Annes_Tea | 2009-12-15 23:50 | まちを歩く
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