下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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人生を再建しようとするときに読みたい本は
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イースターリリーを片付けた。

満開になるまで、結局、6日もかかった。
毎年、満開のいちばんよい姿を見られるのは、
片付け隊である私だけなのが残念。

イースターリリーの香りは控え目だ。
可憐、清楚、ということばが確かに似合う。
オリエンタルリリーの香りは濃密で、
ときには息苦しくなることさえある。
でも、あのむせ返るような香りに包まれると、
いかにも特別な日というハレの雰囲気になる。
大きくあでやかな花と存在感のある香りは
いかにもユリらしくて、わかりやすい。
だから、本家のイースターリリーよりも
人気なのは、なるほど、と思う。
テッポウユリの名前を持つイースターリリーは
花の開きぐあいがテッボウのごとく狭くて横を向いているために、
花粉をとる際には相当注意が必要だし。

さて、来年はどちらにしようかな?

白いユリを生けたり片付けたりする度に、
夏目漱石の『それから』を思い出す。
と言っても、
森田芳光監督の映画の方を。
漱石読みとしては、
代助が松田優作かあ、と驚いたし、
あの映画はちょっとと思うものの、
ユリの場面だけは忘れがたい。

「高等遊民」なんてことばに憧れたっけ。
映画はともかく、
今、この揺れる日本で、
漱石なんかを再読してみると気付くことが多いかもしれない。
(と思って、漱石の文庫本を本棚のいい場所に移動だけしてみた)

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被災地に本を送る働きに少しだけ関わっていて、
現地で望まれているのはどんな本だろうとよく考える。
被災した経験はないけれど、
一日で積み重ねてきたものを失うという意味では、
犯罪被害に遭うということは、
ある種、人生の震災のような出来事だった。
私はそこから立ち直ろうとする過程の中で、
夏目漱石やら佐藤春夫やら宮沢賢治やら、
学生時代にお世話になった作家たちを読みふけった時期がある。
たぶんあれは、
「学生時代」という安全な場所に
逃げ込みたかったのではないかな。

でも、それも時間がかなり経ってからで、
事件から1年くらいの間は、子どもの本しかほとんど読めなかった。
最初に開いたのは『アンの愛情』だったはずだ。
『赤毛のアン』ではなく第三巻のロマンスものを選んだのは、
やわらかく甘い夢物語が必要だったのだ。
現実の厳しさとやるせなさをどうしてよいかわからなくて。
『続・足ながおじさん』なんかも読んだ。
私は『足ながおじさん』ではなく、
子どものころから『続』の方が好き。
あとがきで、作家が短命だったことなんかを熟読して、
自分を慰めようともした。

水に撒かれたパン、をつかむ思いだった。

でも、今、その悩んで悩んでの日々を通して、
さまざまな本のことばとはまるで次元の違う、
聖書という確かなことばに出会えたのだとわかる。

生きたことばは、しぼんだ心を蘇らせる。
これはほんとうだな、と思う。
水にパンを撒いてくれた一人一人に感謝している。

6月ごろから、
子どもの本を大人たちで読む読書会を開く予定だ。
場所は向島の『こすみ図書』とこの牧師館。
最初の本は何にしよう?

福音館の『完訳ハイジ』か、
講談社から新しく出た文庫の『ムーミン』シリーズも気になる。

懐かしい友に早くまた会いたい。楽しみ。

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by Annes_Tea | 2011-05-04 00:10 | 向島こひつじ書房の本棚
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