下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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世界は文学でできている、に思う

仲良しの叔母がプリンスエドワード島に行ったときに撮影した写真。
アンの部屋!
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先日は、アン本のことでテレビのインタビューの収録があった。
来週はいよいよトークイベント。
その後も、トークやらラジオやらイベントやら、
つまり人前でしゃべることが予定されている。
書く人なのに、しゃべることもついてくる。
しゃべることで、人とまた出会う。
だから楽しい。でも、やっばり自分ではなく
ことばが出ていってくれるのがいちばん好きだし、
しっくりするので、
「私」という人にスポットがあたると、
それはもう居心地が悪い。
詳しくは本を読んでください、という気持ちになって
恥ずかしくなってしまう。
まあ、だから書くのだろうけれど。

先月、「世界は文学でできている」シリーズの公開対談を
東大の教室まで聞きに行った。
東大に入学するのは猛烈に勉強が必要。
でも、東大の中に入るのは、しごくカンタン。
警備員さんに挨拶をして、正門から文学部の大教室に入れば、
ほんの少しだけ学生気分。
文学部教授のお話とともに、
詩人のアーサー・ビナードさんのお話をうかがった。
こころの中で、ことばがどんどん立ち上がっていくような楽しさだった。
前から三番目、ど真ん中の席を陣取っての熱心さに、
我ながら笑ってしまう。
学生時代には絶対に選ばないような席だから。

ビナードさんの文章は、
新聞の連載エッセイで親しんでいただけで、
じつは詩を読んだことがなかった。
ただ、東日本大震災の後で話題になった絵本
『ここが家だ』と出会って、
すごい感性の人なのだと揺さぶられ、
その後で何冊かエッセイを読んでみた。

でも、詩人なんですよね。
「釣り上げては」という作品が、
詩人として注目を浴びるきっかけになったらしい。
アメリカで、当然母国語で体験したことがらを、
日本語で詩にしてすくいあげていく創作の経緯をうかうことができた。
私が衝撃を受けた絵本『ここが家だ』についても、
聴衆の質問をきっかけにたっぷりと話してくださった。
アーサー・ビナードさんの語りは、率直で、
へんてこな日本の今を、ばっさばっさと伐っていく勢いが痛快だった。
赤毛のアンのことを、アーサーさんのおうちでは
「ハナゲのアン」と呼んでいるなどという話も飛び出して、笑えた。
アメリカ人に、アンはどうなんだろう?
カナダ人の友人いわく、
アメリカ人は『大草原の小さな家』はたいていみんな好きだけど、
アンはそうでもないかも、と教えてくれた。
決めつけるのはまあよくないとしても、
アン・シリーズを読んでいると、
合衆国に対するリンド夫人の嫌いようといったらすさまじく、
確かに気分はよくないだろうな。
アン・シリーズを通して「ヤンキー」としつこいこと。
カナダ人の友人はそれほどアン好きでもないが、
大草原と比べれば、やっばりアンに軍配があがるそうだ。なるほど。

今年も墨田区立ひきふね図書館で「夜の絵本の読書会」を開く。
昨年に引き続いての、ファシリテーター役。
7月、真夏だからさっぱりとした絵本を、とも思うのだけど、
やはりこれも持っていかねば。

最後は宣伝でおしまい。

058.gif詳細は読書会ブログの方をこちらよりご覧下さい。


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by Annes_Tea | 2014-06-13 20:51 | お知らせ(イベント他)
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