下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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自転車に乗って山谷地区へ


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上は白髭橋から見た浅草方面の景色(朝)。下は反対の南千住方面です(午後)。南千住地域は、最近、ウォーターフロント計画なんちゃらと言って、おしゃれに変貌しつつあります。いまだにトタン屋根や崩れた家(わがや?)が残る鐘ケ淵側(つまり川向こう)から行くと、あまりの落差にくらくらします。
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この川沿いにはたくさんのブルーシートのおうちがあります。荒川や隅田川のホームレスの炊き出しは、その多くが韓国の教会によって支えられています。私も近くの韓国系の教会の炊き出しに参加させていただきましたが、毎週の準備を考えると、ただもう感心するばかりです。



宣教師のサンディさんに会うため、いわゆるドヤ街と呼ばれる山谷へ向かった。
白髭橋を渡って、そのまま明治通りをずんずん行き、
泪橋の交差点を左折すれば、もうそこが山谷地区だ。
サンディさんの働いている事務所は、いろは商店街の中にある。

この辺りは、家から遠くはないが、自転車で行くことは少ない。
手持ちの地図には、つけた覚はないのだが、鉛筆でまるく囲って「danger」と注意書きしてある。
下町で暮らし始めたころ、珈琲で有名なバッハに行こうとして、
労務者風のおじさんたちの群れをかわしているうちに、
結局、いろは商店街に紛れ込んでいたことがある。
なにしろ、山谷は初めての経験だったので、
すえたに匂い、はっきり言えばオシッコの匂いがもうもうと立ち上る路地に驚いた。
誰に教えられなくても、ああ、ここが山谷なんだな、とわかる。

山谷地区には、特別な使命を持って仕えている牧師や宣教師が大勢いる。
この季節、教会堂を開放して、
冬が終わるまでホームレスの人たちを宿泊させている牧師家族もいる。
冬の野宿は高齢者には厳しく、
毎年何人も野外で亡くなっていくのを、少しでも助けたいという思いからだ。
サンディさんも、1991年にカナダから来日して以来、
山谷で暮らしながら仕えたいと最初から願っていたそうだ。
実現したのがその7年後。偶然にも、来日したのとまったく同じ日付けだったという。

この日は、『声なき者達のための声』という冊子の企画をした
アメリカ在住のコーディネイターに依頼中の講演会の打ち合わせだ。
サンディさんとは友達になって日が浅いけれど、
だれでも優しく受け入れてくれるので、
こちらはずいぶん前からの知り合いのような気でいる。
でも、山谷で仕える思いを聞かせてもらったのは、これが初めてだ。

交番を曲がって、いろは商店街に入ると、
男の人たちが朝からお酒を飲んで大騒ぎをしていた。
やっぱりオシッコの匂いがすごい。
でも、いやだという気持ちにはならなくて、
これが今の日本なんだな、と静かに思う。
なんであれ、一緒に騒ぐ仲間がいるだけ幸せなのかな。

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宣教師のサンディさんの事務所です。外からはわかりませんが、中は奥行があって迷路のよう。ああこれぞ、下町のつくりなんだな、と嬉しくなる建物でした。
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2階へ上がるとさらに扉があり、開けてみるとこんな景色でした。垂直?とも思える梯子を降りて、さらに奥の建物へ行けます。向島もびっくりですね。
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猫のサムくん。いつも22kgある犬を見慣れているので、猫のパーツが何もかも小さくて、つい何枚もパチリ。

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by Annes_Tea | 2008-12-02 20:18 | まちを歩く
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