下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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ある日、家がなくなったら?


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ほぼ毎日、荒川土手までメルといっしょに行くので、ほぼ毎日、ホームレスの人たちと出会う。師走に入ってから、不況や解雇のニュースと連動するかのように、なんだか増えているのだ、河川敷のおうちが。ホームレスのおうち、と言うと、矛盾した表現だけど、やっぱりおうち、としか言いようがない。寒さが厳しくなったせいもあるのか、おうちの構造も、日増しに頑丈になっているような気がする。


教会暮らしなので、ホームレスの人たちとのお付き合いもたまぁにある。ブザーの音に出てみると、食べ物をください、と言って男の人が立っていることも珍しくない。わがやの方針として、お金は基本的に渡さない。となりが酒屋なので、その足でワンカップを買って飲んでしまうからだ。それに、渡したくても、わたしは現金をいつもあまり持っていない。ぜんぜん自慢にならないが、新聞の集金に来られると、すみませんまた明日来てください、と頭を下げてお引き取り願うことが多い。お金があると使ってしまうだめなところがあるので、とにかくリスクを避ける意味でも、現金をあまり持たないで行動する。翌日にはちゃんとお金を用意して新聞代を支払います、ちなみに。


河川敷のホームレスの人たちは、食事の配給には慣れている人が多く、バナナなんかを渡そうものなら、なんだ、バナナかよ、と言われてしまう。きっと温かいものがいいんだろうなぁ、とは思うのだけど、なぜだか彼らはわたしたちの食事が終わってすっからかんのころに来るのだ。浅草にほど近い教会の牧師夫人が、とにかくジャーに入っている白いご飯をぎゅう詰めにしてお腹をいっぱいにさせてあげるといいわよ、とアドバイスしてくれたが、そのおうちには育ち盛りの男の子が二人もいるので、ジャーのごはんが成立するのだ。わがやは二人だし、メタボ対策もあって余分に作らないようにしている。ごはんは解凍しなければならないし、すぐに渡せるのはパンかなぁ。パンにはバターの他にジャムをぬった方がうれしいのかしら。でも、もしもマーマレードジャムが嫌いだったどうしよう・・・。もちろん、わたしの逡巡など、彼らはひとつも知らない。というか、教会に頼みに来ることイコールわがや、とはだれも思わないのだろうから。


ところが、今年は少し様子が違った。初めて若い人が訪ねてきたのだ。解雇されて1週間、すまいを失い、とにかく河川敷で雨風をしのいで、就職活動をしているという。幸い、パンもバナナもハムもチーズも作りたてのポテトサラダもあったので、ピクニック風に包んで赤い紙袋に入れ、ついでにイケアのナプキンを添えて渡す。その日は金曜日だったので、あさって来ればもっと大勢の人たちが相談に乗ってくれるからぜひ、と伝えて。でも、やっぱり来なかった。いつもそうなのだ。


わたしたちと同じグループの教会では、「ドリームハウスミニストリー」と名付けて、ホームレスから信仰を持った人たちと共同生活をしている牧師夫妻がいる。すごいなぁ。本当にこういうことは特別な使命感がないとぜったいにできない(というか続かない)。定員は限られている上、結局、ある意味で屋外での自由な生活を忘れられなくて、自ら出ていってしまう人の方が多いらしい。でも、確実に、何人かはイエスさまといっしょに人生をやり直している。久しぶりに会う度に、顔つきが変わっているのだ。柔らかい、とでも言うのかな。屋外で亡くなるところを、屋内で、また人々に見送られて亡くなったというだけでも、人間らしい最期でよかったな、と思うケースもある。


宣教師のサンディーさんから最近聞いたのだが、おもにホームレスのために、3か月3000円で借りられるすまいの提供を、どこだか公の機関が始めたらしい。でも、どこだか、では役に立ちませんよね。これまでなかなか手が回らなかったのだけど、来年は、NPOや公の支援のこともよく調べて、今年来たような若い人が実際的な面でも立ち直れるように、連携できる情報ソースを持っておきたいと思っている。
精神的な支援の方は、来年も引き続き、みなさんのお手伝いをさせてくださいね。


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ちゃぶ台も出現? 最近、ものすごくバージョンアップしたおうちのひとつを撮影させてもらいました。ニューヨーク育ちの少年J君が、初めて日本のブルーシートハウスを見たとき、わぉ、日本のホームレスは、ホームがあるんだねぇ。なんてまぁ、アーティスティック! と言って驚いていました。
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by Annes_Tea | 2008-12-28 00:02 | 牧師館で暮らす
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