下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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中古品たちの嫁ぎ先


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夜、長椅子が牡蠣になって帰って来た。岡山から届いた産直ほやほやの牡蠣を、おすそ分けいただいたのだ。帰ってくるや、夫は殻を開いてまずはそのまま味見。ん? と考えて、今度はトースターで軽く焼く。ぷくっと身がふくらんだところで粗塩をひとふりして、いただきます! ふわぁ、甘いねぇ。おいしいねぇ。

牡蠣も嬉しいが、持て余していた長椅子を喜んで使ってくれることがなによりも嬉しい。今、会堂をリフォームした勢いで、教会の物置の整理をしている最中なのだが、出てくる、出てくる、不要な物たちが。何度となく片付けを繰り返してきたにもかかわらず、やっぱり出てくるのだ。

扇風機とヒーターは、何台も処分した。昔のものは、古くて危険だし、重くて使いにくい。それでもまだ、セラミックヒーターが2台と、古い扇風機が2台もある。花瓶にいたっては、20個くらいはあるか。結局いつも使うのは、花屋さんに選んでもらった素焼き風のものだけだ。わたしとしては全部手放してもいいのだけど、どこかの教会の献堂式のお返しだったり、わたしの結婚祝いだったり、一つ一ついただいた時の物語があることを思うと、またもや実行できそうにない。

教会暮らしによって、“捨てる技術”に長けてきたとは思うのだが、自分のものではないとなると迷う。やたらとかさばる籐のカゴも、いらないなぁ。でも、もしもこの先、クリスマスの降誕劇をやることになったら、と思うと、やはり捨てられないのだ。飼い葉桶に入った幼子イエスさまに、うってつけのカゴだから。葬儀用の黒い布。これだって、葬儀の時には教会専門の葬儀会社に頼むのだから、必要ないはずだ。6年前に使ったきりのバージンロードはどうしよう。次回使うまでに、黄ばまないで取っておける自信はない。

こんな調子なので、毎回、物置整理は積み残しをして、途中で切り上げてしまう。でも、今回ばかりは、かなり本気だ。ただし、すべてを処分するとなると、費用がかかる。最終的には、区の粗大ゴミに出すしか道はないが、できれば誰かにもらってもらいたい。冒頭の長椅子は、めでたく町田の牧師夫人にもらわれて、牡蠣に姿を変えて帰ってきた、というわけだ。

ぐるぐる回る。だれかのいらないものが、だれかの必要なもの。このマッチングがうまくいくと、わたしは幸せな気持ちになる。これまでいくつのマッチングをしてきたことか。机、椅子、冷蔵庫、電子レンジ、照明器具、棚・・・。50件は下らないはずだ。もらってくれる先は、ほんどが教会、そして、若いアーティストたちだ。工場跡地をアトリエにしているアーティストが下町には何人もいる。工場という広さのおかげで、いいですよ、とあっさり引き受けてくれる。感謝している。いつだったか、その昔、週報を刷るのに使っていた和文タイプライターの活字の行き先に困っていた時だった。この活字が、小さくて可愛くて、捨てるには忍びない。でも、やっぱり使わない。ふと思いついて、知り合いのアーティストに尋ねてみると、面白いねぇ、とひと言。この感性がいい。あれは、いつか作品になって再会できるのかな?

印象に残っていることがある。わたしの私物の話だ。結婚する時、洗濯機と冷蔵庫が不要になった。夫になる人に相談すると、ある教会が引き受けてくれることになった。ホームレスから再出発して、生活保護を受けながらアパートで暮らし始める男性を支援しているところだという。その男性が、ちょうど家財道具を探していたのだ。ひとり暮らしのために初めて買った冷蔵庫と洗濯機が、だれかの門出で用いられると思うと、ちょっぴりハッピー。もらってくれてありがとう。

先週は、引き出し式のプラスチックケースがもらわれていった。会議で来た牧師先生たちに声をかけてみたところ、それぞれ車で持ち帰って下さった。60年近くも前に府中刑務所の作業所に特注したスリッパ入れも、嫁ぎ先の教会が決まった。

でも、先は長いなぁ。明日も重い腰を上げなくては。物置整理はまだまだ続く。

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by Annes_Tea | 2009-02-03 00:11 | 牧師館で暮らす
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