下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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お粥でハッピーバースデー
この季節だから、いちごを使ったデザートが気分。誕生日会にはこんなゼリーを作りました。いちご1パック、熱湯でもどした粉ゼラチン、砂糖を合わせてバーミックスで混ぜて冷やし固めるだけです。生クリームを添えて。
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夜は祈り会。でも、その前に、Yさんを牧師館にお招きして、お祝いをすることになった。
ちょうどYさんの誕生日と重なったのだ。
いくつになるのなんて野暮な詮索はなし。
しゃべりまくろう、食べまくろう、そうしてうれしがろうと思っていたのが、
食べるというところだけ怪しい雲行きになった。
2月に作った入れ歯が合わなくて、
今、ちょうど片側の奥歯がごっそりないのだという。

春らしく手鞠寿司にしたい。でも、刺身は飲み込むのがむずかしいかな。
自分が作りたいと思っていた料理をいったんしまい込んで、
食べられるものに頭を切り替える。
そうだ、お粥。思いついて尋ねると、
「あら、好き」
返ってきたのはすこぶるいい返事。決まりだ。
お粥に合うものを思い巡らしていくと、
拍子抜けするほど簡単な献立ばかりが浮かんでくる。
土鍋を使うから、器は土ものであったかい雰囲気にして、
キャンドルを灯せばお祝い膳になるかな。

牧師館には、不意にやってくるお客さんも多い。
でも、あらかじめ約束をして、
ほんの少し気合いを入れたごはんも、
ときどき、暮らしのスパイスみたいにわたしには必要だ。
料理というのはあまりにも日常的で、うっかりしているとだらけてくる。
おもてなしのごはんは、言ってみれば習い事の発表会のようなもので、
その前になると、いつになく本気になったり、集中したりする。
献立を考え、買い物に行き、下ごしらえをし、そうして作ること。
その一つ一つを見直すよい機会になる。
部屋だっていつも以上に念入りに掃除をするし。
宴の終わりを見回すと、
(料理って楽しい)
という気持ちが蘇っているのに気づく。

さて、誕生日会は?

食べた、しゃべった、うれしい、うれしい。
あんまりお腹も心も満たされて、
牧師の夫には申し訳ないけれど、
食事の後の祈り会では、二人とも少々ぼんやりしてしまったほどだ。
その祈り会には、教会のTさんがポピーを一輪持って登場した。
「あら、男の人からお花だなんて」
とYさんが恥ずかしがる。
教会は、そこに集う人たちのホーム。
だから、
一人暮らしのYさんの誕生日は、
わたしたちのお祝いでもある、とあらためて思う。

ただ、ひとつだけ、失敗したことがある。
白粥に趣向を凝らしたくて、
鶏胸肉と昆布でとったスープをかけたまではいいのだけれど、
そこに湯葉を乗せてみたら、あらら。噛みきれない。
仕方がないので、
Yさんが湯葉をお箸でだらんつかんだところを、
わたしがキッチンバサミで細長く切るという格好の悪さ。

まだまだ詰めが甘い主婦です。

●誕生日の献立(晩ごはん)
スープ粥(湯葉をのせて)
ピータン、塩昆布(トッピングに)
ゆで鶏の練りごま和え(スープに使った鶏)
菜の花のオイスター炒め
さつまいものパイナップルきんとん
中国茶
いちごのフレッシュゼリー

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by Annes_Tea | 2009-03-24 00:06 | お茶と料理、ときどきカフェ
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