下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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2014年 10月 05日 ( 1 )
アンの日、おもてなしの心
アンの講演会にうかがった教会堂は、ノアの箱船をイメージした造りです。
五島列島で訪ねた教会群に通じる雰囲気があると思ったら、
和風建築の匠の手によるとうかがって納得。
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阿佐ヶ谷で暮らしたのはたったの3年。でも、人生における「道の曲がり角」となったまちとあり、行くだけで元気をもらえる。なじむ、というか、息がしやすい、というか。住めば都とは言うものの、生まれ持った好みのようなものはやはり大きく、生まれ育った中央線をしつこく身びいきしてしまう。教会の雰囲気は、まちをそのまま反映していることが多い。阿佐ヶ谷にある教会に入ると、たいていどこもほっとする。牧師の妻となるべく旅立ったそのまちで、アンの講演会をすることになろうとは、人生とはフシギの連続だ。このブログも、前回のアンブーム、つまり2008年から始まっており、ひと区切りの感がある。ブログの最初の記事は、なにしろ村岡花子さんのことで始まっているのだ。来年あたり、模様替えをして、エキサイトブログから旅立とうかな、とも思っている。でも、私のことだから、延ばし延ばしになりそうな予感は今から。

アンロス、とまでは言わないが、朝ドラの習慣はすっかりなくなり、暮らしのリズムが少々変化。テレビのチカラはすごい。人の暮らしに入り込んでくる。なるべくテレビやネットに時間を奪われたくないと気をつけているのに、この影響力たるや。まあ、私もテレビのおかげで、アンとがっつり向き直す機会をいただき、本を通してたくさんの出会いが与えられたので、そう悪くは言えない。でも、テレビはやっぱりあまり好きではない。アン風に言えば、音声勝負のラジオの方が「想像の余地がある」というものだ。

講演会は、準備をしてくださった教会の方々の心づくしを感じて、感激のひとことだった。婦人たち総出でケーキを焼いたり、チラシを配って歩いたり、との話をうかがい、こんな者のためにと恐縮するばかり。というのも、いつももてなす側にいるので、自分のためにしていただくというのが、ヘンテコなのだ。ホスピタリティあふれるおもてなしに、学ぶところが多かった。違う教会にご奉仕にうかがうというのは、牧会に携わる者としては財産になるのだと実感した一日だった。

さすがに歴史ある教会で、大先輩のご婦人がたの中には、子ども時代、村岡花子さんに花束贈呈をしたという方もいらした。会堂の講壇は大変広く、厳粛で、こんなところにひな壇風に座るのかと、ややびくつきながらの講演となった。お茶の時間になると、私はひとり講壇の上で、結婚式の新婦さながら、ケーキをつつく。壇上で飲食していいのかしら。牧師にうかがうと、大丈夫ですよ、とにっこり。伝統はあるけれど、のびやかで風通しのよい教会だとすぐにわかった。みなさんそれは楽しそうにご奉仕されていたもの。やっばり、教会っていいな。好きだな。これもまたアンのおかげだと思う。アンの物語は、コミュニティの中心に教会がある。子どものころに教会生活をしたことのない私にとって、アヴォンリーでのアンの教会生活が、今も昔も身近で素敵なモデルだ。あと、『大草原の小さな家』だとか。

本質的には、今も昔も、教会生活というものは変わらない。今、この時代、この国で、教会がコミュニティの中心にはなってはいなくても、中心のひとつにはなる。これは、この墨田のまちで目指していることのひとつだ。墨田区のここに教会があることを知らない人は多いだろう。でも、私たちの教会は、確実にコミュニティの中心のひとつだと意識している。教会というコミュニティの特徴は、だれでも、いつからでも。赤ちゃんから通っている人もいれば、80歳を過ぎてから通い始めた人もいるし、経営者もいれば、経済的に公の支援を受けている人もいる。日本人も、外国人もいる。同じ価値観を大切にして、持ちつ持たれつのコミュニティは、時代が一巡して、今、最先端だと個人的には思っている。

100年以上も前、アンの著者であるモンゴメリは、教会という共同体は旧態然としてもはや死にかかっているけれど、もう少しは生き延びられるだろうというようなことを書簡で書いている。ただし、そこにキリストがいなければ何の意味もない、と言っているところはさすが本質をついているが、教会に対する彼女の悲観には、私は全然共感しない。こんなにでこぼこで、かつこんなに豊かで、こんなにしぶとい共同体は、そうそうないもの。認知症にならないために、みんなで歌ったり、レクをしたりすることがあちこちの自治体で推進されているようだが、なんだ、教会にくれば全部あるよ、と言いたい。人間が生きていくのに必要なすべてがあり、懐の広さがウリだ。

どのまちの教会も、きっとそうに違いない。コミュニティの中心のひとつ。人数ではなく、その存在そのものが。忘れられているようで、忘れられていない。教会とはそういうところなんですね。まあ、たまにはこういうことを力説してもよいかと。

講演会は楽しくて、ついつい話し過ぎてしまった。というわけで、次回の講演会では、もう少しコンパクトにしようと準備を始めている。秋まであと3カ所でお話することになっているが、だんだんまとまっていくのかと思うと、最初にお招きくださった教会のみなさんの勇気に今さらながら感謝しきり。講演会の後、年輩の女性が、「今日はスキップしながら帰りたいような気分」だと話してくださった。アンのチカラだ。この台詞、一生忘れないと思う。80歳代になって、「スキップしたい気分」と言えるなんて、素敵じゃないこと? とアンならば言いそうだ。
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手作りのレイヤーケーキ。モンゴメリのレシピを再現したという手のこみよう。
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これもまた、モンゴメリのレシピ。素朴なりんごケーキ。
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三鷹にあるルーテル大学の前身。神学校教会だったためか、敷地がゆったり。
門柱を入ると、桜の巨木が。春に来てみたいな。
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こういう感じも好み。時代の積み重ねを感じる建物、愛されてきた建物。
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看板にも心がこもっています。わたしも初心に戻って、おもてなしの仕切り直し。

アンが愛した聖書のことば

宮葉子 /いのちのことば社

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yahooニュースで紹介していただきました! いまなおアンが愛される理由を、読み解いたエッセイです。かつて女の子だったすべての大人女子に、あのころのときめきをお裾分け。

こころのごはん~日々をささえる聖書のことば30~

宮葉子 /いのちのことば社

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4刷好評発売中! プレゼントに人気です。30の聖書のことばの本質を、やさしいことばでエッセイにしました。ムーミンやクマのプーさん、赤毛のアンなど、こどもの本の話がたくさん出てきます。




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by Annes_Tea | 2014-10-05 22:26 | 赤毛のアン


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