下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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カテゴリ:まちを歩く( 73 )
ニューヨークの旅♯7 ヘプシバハウスに泊まる
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今回は宿の話。

旅の後半は、ヘプシパハウスに泊まった。
キリスト教会の牧師や宣教師などおもに教職者のための宿である。
以前から話だけは聞いていたので、
NYに行ったらぜひ泊まってみたいと思っていた。
助かるのはNYの相場を考えると驚くほど格安なこと。
NYでは一泊200ドル以下の宿を探すのは大変。
わたしたちでも旅ができたのは
ホスピタリティあふれるNYの友人と
ヘプシバハウスのような働きをしてくださる方々がいてのこと。
本当にありがとう。

ヘプシバハウスはマンハッタンのWest 75thにある。
前半に滞在したロウワー・マンハッタンからぐっと北上して、
落ち着いた雰囲気のエリアだ。
以前、滞在したのはWest 74thだったので、
なつかしい場所に来たような気持ち。
あのときは観光客らしくガイドブックにのっとり
近くのゼイバーズやサラベス・キッチンにせっせと足を運んだっけ。

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ヘプシバハウスは1800年代の建築、ビクトリアン調の建物だ。
空気が重い。
古い建物特有のあの匂い。
わたしたちの教会を訪れた高校生に、
「おばあちゃんの家の匂いだ」
と言われたことがあるが、
気分としては似ているかも。
もとは女性専用の神学校のようなものだったらしい。
とくに祈りの働きに重荷を持ってきた場だと聞いて
泊まるべくして泊まることになったのだとなぁと思いを深める。
いにしえのアルバム、壁にかけられた写真の数々に
今は天に凱旋しているであろう先達の姿を見る。
みんなスカートが長い! 裾がふくらんでいる!
アンというより大草原の小さな家の世界!
ローラかぁ。アメリカだものね。
食器棚にはかつて使われていた銀食器がずらり。
人が集まる場として、
よく愛餐会を開いて交わりを深めたのだろう。
オリジナルの刻印が押された陶器もそろっている。
オリジナルレシピまで出版されているし。

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客室は4階まである。
ところが、昔の作りのままなのでエレベーターがない。
最初、電話で予約の確認をしたとき
「4階しか空いていないが本当によいのか?」
と言われた。
結局、2階に泊まることができたのだが、
それでも重い荷物を持って古いらせん階段を上り下りするのが
なかなか困難なことだと思い知らされた。
4階でいいの? と念を押された意味がよくわかった。

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その4階を見たくなった。
こっそり上っていくと、
小さな部屋がいくつも並んでいる。
神さまのために仕え、
生涯独身を貫いた女性宣教師たちが、
リタイア後に暮らす場として特別に作られた部屋らしい。
廊下にある説明書きには、
それらの女性たちに対するねぎらいのことばも添えられていた。

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早朝、一階のロビーに降りて行くと、
聖書を読む人の姿が必ずある。
デボーション中なので、
軽く会釈にとどめ、その静寂にわたしも入る。

慌ただしい旅の中、
ここに流れる時間はゆっくり、ゆっくり。
世界中、イエスさまを愛する人たちがいるんだなぁ
なんて当たり前だけどうれしい。

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↑泊まった部屋は、昔、ナーサリーが使っていた部屋だったそうです。

ヘプシバハウスについてはこちらで読めます。

Hephzibah House
http://www.hhouse.org/



現地の友人に教えてもらったアートな雰囲気でおすすめの宿。季節によっては安く泊まれそう。旅の参考にどうぞ。でも、やっぱり高いかなぁ。NYに行くならば、宿付きのフリーパックがいちばんよいかも。HISのネット専門予約の窓口は親切で知識も豊かでしたよ。

the Jane
http://www.thejanenyc.com/#/home

The podhotel
http://www.thepodhotel.com/index.php

Ace Hotel NY
http://www.acehotel.com/newyork



●NYの旅、その他の話題はここ↓
旅、犬を預ける
NYの秋の花は?
グラウンドゼロから始まる
空中公園ハイラインを歩く
ナチュラルヒストリーミュージアムでなごむ
アッパーウエスト、モーニングサイドパークの柴犬

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by Annes_Tea | 2010-12-15 22:15 | まちを歩く
ニューヨークの旅♯6 モーニングサイドハイツのしばわんこ
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セント・ヨハネ大聖堂



江國香織の『絵本を抱えて部屋のすみへ』を読んでいたら
その中で紹介されている
『ファミリー・ポートレイト
 犬小屋を持たない犬とニューヨーカーたちの物語』
という本をむしょうに読みたくなった。
残念ながら絶版らしく、
図書館の予約で待つことしばし。
ニューヨーク在住の日本人アーティスト夫婦による
イラストと文章の大型本だ。
夫婦でこんな風にコラボができたらいいなと思ったのは
この本によるところが大きいかもしれない。
これが何年か前のこと。

NYの犬は、ますます増えているのではないかしらん。
トイプーとラブはどこででも見かけたが、
エリアによって犬の種類に違いがありそうだ。

場所は日本に飛んで、
最近の荒川は、小型犬がどんどん増えている。
マンションラッシュの影響だろう。
メルを飼い始めたころは、
ボーダーコリー・ラッシュだった。
なぜだろう? 
ボーダーの飼い主さんたちと話したことがあるがよくわからない。
わがやの場合は、
ボーダーがなんたる犬かも知らないで引き取ったのだが。
考えてみれば無謀だったなあ、ほんと。

イギリス人の知り合いから不思議がられた。
「なんで羊がいないのにボーダーを飼うのだ」と。
動物の羊はいないけれど、
教会では私たちが羊なんですよね、
とかなんとか笑い話にしてみた。
でも、やっぱり彼には
日本人がボーダーを飼うことに納得がいない様子だった。

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モーニング・サイドパークから見えるハーレムの町並み



話はまたNYに戻る。
アッパー・マンハッタンで柴犬に会った。

コロンビア大学からうんと北上して
リバーサイドチャーチまで行った。
モーニングサイド・ハイツという美しいエリアをぶらぶら歩き。
ハーレムに向かうために
公園を横切って階段を降りたときだった。
おじさんがしばわんこを連れて私たちの横を通った。
あ、と思ったのは夫も同じだったらしく
「ジャパニーズドッグですね」なんて声をかけた。
相手はにっこり。
「そうそう。シバケンだよ」
と言うようなことを言った。
しばわんこは私たちの目をじっと見る。
通り過ぎてからも、
そのしばわんこはいつまでも振り返って私たちを見ているのだ。
柴犬の性質として目を合わせるのは普通だが、
それにしてもいつまでもいつまでも見ている。
飼い主さんも、あれれ、と笑っていた。

懐かしかったのかな、日本人が。
何か思い出した? 日本のこと。

メルもイギリス人を見たら懐かしく感じるかしら?
ううん。それはないかなぁ。
だって、メルのお父さんはニュージーランドから来た牧羊犬らしいから。

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ハーレム。マルコムX通りには、素朴な教会がたくさんありました。平日の昼間、スーパーの前でゴスペルのカセットを売っていました。観光客用なんですかね? 

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by Annes_Tea | 2010-12-02 23:02 | まちを歩く
ニューヨークの旅♯5 アメリカ自然史博物館は楽しい
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昔から行きたいと思っていたのに、
時間切れで行けずにいたのがナチュラルヒストリーだ。
日本語で「アメリカ自然史博物館」と言うと、
ちょっと堅苦しく感じるけれど、
映画「ナイト・ミュージアム」の舞台と言えば、
ああ、あれね、と思う人も多いかな?

とにかく広い。
メトロポリタン美術館と同じで、
広いよね、どうしようかなと、
限られた旅時間の中では敬遠してしまうのがパターンだった。
でも、今回はようやく二人で行くことができた。
夫にしてみれば、昔よく通ったなじみの場所らしい。

出版社に勤めていた頃、隣の編集部に
夏休みはきまって夫婦でNYに行くという年上の女性がいた。
いちばんくたびれたTシャツとジーンズという出で立ちで、
予定も立てずにぶらぶら歩く。
ただ、ナチュラルヒストリーだけは毎回欠かさない。
いろんな生物を見て、しゃべって、笑って、
その後は、セントラルパークでだらだら過ごすのが最高なのよ、
と言っていた。
なんだかよいではないの、
と当時独身だったわたしは彼女の話をまぶしく感じたものだ。

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MOMAのような美術館でもそうだけれど、
写真に関してナチュラルヒストリーはかなり太っ腹だ。
先生たちに引率された子どもたちから観光客まで、
だれもかれもがカメラを手に撮影会。
もしかすると、展示を見ている人よりも、
写真を撮っている人の方が多いかもしれない。
妙に存在感のある大きなデジイチで撮っている人が目についた。

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恐竜好きなんです。
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以前、台湾の故宮博物館で驚いたことがある。
ここでは写真撮影をする人は見かけなかったが、
展示のガラスにべたべたと触る人が多かった。
ちょうど小学生くらいの子どもたちが団体で来ており、
ガラスに顔をつけたり、掌を押さえつけたり、
その勢いに圧倒されっぱなしだった。
子どもたちの派手についた指紋を、
お掃除の女性がすかさず拭いてまわる。
わたしと目が合うと、
やれやれやんちゃなのよね、といった風に首をすくめてみせた。
彼女の目元も口元も、優しそうに笑っていたのが心に残っている。

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その昔、ナチュラルヒストリーのすぐ前にカフェがあり、
夫はコーヒーだけでねばったそうだ。
開店前に通ってみると、
シェイク・ジャックというハンバーガー店になっていた。
シェイク・ジャックの人気は相当なものらしい。
その前日、お昼を食べそこねて、
ユニオンスクエアのシェイク・ジャックに
とりあえずの気持ちで向かったのだが、甘かった。
お昼時間は過ぎていたにもかかわらず、
それはもうたいへんな行列。
行列に加わることが苦手な二人なのですぐにあきらめた。
でも、今日はいけるかもね。
博物館からの帰りに朝通った店へ行くと、
あら、まあ。ここもまたすごい行列。
開店前はだれもいなかったのにね、とわたし。
当たり前か。

次回、ナチュラルヒストリーに行くまで、
シェイク・ジャックはあるかしらん。
まあ、たとえその店は変わっても、
ナチュラルヒストリーはともかく健在していそうだ。

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by Annes_Tea | 2010-11-27 20:02 | まちを歩く
ニューヨークの旅♯4  空中公園プロジェクト、ハイラインを歩く
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旅の二日目に「ハイライン」を歩いた。
最近NYに行った友人がすすめてくれた場所だ。
旅の数日前、ちょうどJ-waveでも、
クリス智子がハイランの紹介をしていた。
廃線になった貨物の高架線を再利用した
最新のパブリックスペースとして人気だ、というような内容だった。
取り壊しが決められていたものの、
市民運動によって空中庭園としてあらたに蘇ることが決まったらしい。
とまあ、こう書いてみたが、
正直、読んでもピンと来ないと思う。
ラジオから耳で聞いてもなんだかよくわからなかった。

NYに行くこと自体、ほぼ直前に決まったので、
事前の準備はほとんどなし。
ま、なんとかなるでしょ、と旅立ったせいで、
予備知識もなくいわゆる「ミート・パッキング地区」
と言われるエリアに行った。
なんだか重い、このエリア。なんだろ?
倉庫街だから? 
気になって帰ってから調べて納得した。
その昔、
食肉加工業を中心とした食品製造業で栄えた地域だという。
日本で言えば「と場」にもあたるのだろうか。

東京のと場は今、品川にあるが、
それ以前は、三ノ輪や向島、千住にもあったそうだ。
わたしにとってはごくごく近所の話。
品川も千住も江戸時代に処刑場のあった場所である。
キリシタン迫害の歴史を調べた時に知った。
土地が持つ重く苦しい記憶は、
時が経ってもこちらに何かを語ってくる。

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ミート・パッキング地区では、
路面鉄道を貨物輸送に使っていたそうだが、
事故が多発し、貨物専用の高架鉄道が建設された。
ところが、時代とともにトラック輸送にとって変わり、
さらに、マンハッタンでは製造業自体が衰退し、
ついに廃線となったのが1980年。
それ以来、打ち捨てられた場所となった。
高架下は昼間でも薄暗く、犯罪多発地帯として荒れていく。
とまあ、
こんなようなことを旅の後で知って、
ああ、栄えて荒廃した土地の持つ独特な重さが
わたしを圧倒したのかぁ、と妙に納得した。
じつは、ここ下町、すみだに移ってきて感じた重さと
よく似ていたのだ。

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高架鉄道の線路跡地を再利用した公園なので、
ビルの3階ほどの高さからマンハッタンを眺めて散歩できる。
面白いと言えば面白いのだけど、
この打ち捨てられた歴史を知らなかったものだから、
ふうん、という感じで終わってしまった。
それ以前の荒廃した姿を知っているNYの人たちにしてみれば、
生まれ変わって感激もひとしおなんだろうな。
知っていれば、もっと興味深く見たかもしれない。
でも、知っていることを再確認しに行くのもつまらないし。
旅の前に予備知識を入れるかどうか、
けっこう迷う。いつも。

詳しくはここをクリック↓
http://www.thehighline.org/


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100種類以上の草花が植えられているそうです。ススキだとか、ワレモコウだとか、どこか和の雰囲気。
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ここを降りるとチェルシーに到着。



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ヘプシバハウスに泊まる
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by Annes_Tea | 2010-11-25 00:18 | まちを歩く
ニューヨークの旅♯3 グラウンドゼロから始まる
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旅の直前、しかもできるだけ安くとなれば、
航空券の選択肢は乏しい。
エアライン未定でも仕方ない。
ニューアーク空港でも、よしとしよう。
と思っていたら、その通りになってしまった。
ニューアークは初めてだ。
マンハッタンまでずいぶん遠そうな気がする。
でも、NYの友人の反応は、
「ああそうなのね」という感じだったので少し安心する。
実際、とくに遠くて困ったというほどでもなかったが、
空港からお目当てのPATH(NYとニューアークを結ぶ鉄道)に乗るまで、
何度もあたふたしてしまった。
女性の駅員さんは、
これに乗れば一本で目的地のWTCまで行けるわよ、
とモノレールの駅で確かに請け合ったのに、
実際には乗り換えが2回も必要だったのだ。

空港からの交通にどきどきするのはだれも同じらしく、
帰りの飛行機で隣り合わせた男性から
あのう、と日本の路線図を見せられた。
成田から池袋への行き方を知りたいという。
つたない英語で懸命に答えたけれど、ちゃんと行けたかしらん。
(余談ながら、ついでに日本語ミニ講座までしてしまった。
中米から通訳の仕事で来たと聞いたもので、
自然とことばの話になってしまって。
犬の数え方を教えてあげたら、
1ぴき、2ひき、3びき、と「匹」の言い方がどんどん変わるのに
びっくりしていた)
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旅の前半は、友人の家に泊めてもらった。
最寄り駅はWTC(ワールドトレードセンター)というのは、
たとえば霞ヶ関に住んでいるようなものではないのだろうか。
などと思いつつ、
無事にPATHの駅から地上に出ると、
ああ、すごい人、人、人。
ちょうど、帰宅時間と重なってしまったようだ。
それに、この音は?
見上げてみると、WTCの跡地。
グラウンドゼロから聞こえてくるいまだ続く復興の音?
復興と言っても時はすでに10年も経ち、
見えるところはすっからかんにきれい。
でも。
フリーダム・タワー建設中の工事の音がやかましくて、
なぜだかわたしの心がざわざわする。

今回の旅の前半は、
このやかましい音がわたしの耳から離れなかった。
今でも思い出す。
あのざわざわした気持ち。なんだろ。

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これがグラウンドゼロ。たえずもくもくと煙が上がっていてすごみを感じる景色でした。

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有名な十字架の前は、写真を撮る人が足を止めていました。

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セント・ボール教会の鐘。独立戦争以前の教会として唯一残っている古い教会です。同時多発テロで亡くなった人を追悼する場となって、ゆかりの品々が展示されています。それらの写真の前に立つと、深い言いようのない悲しみがこみあげ、知らずと泣けてきました。多くの嘆きだけでなく、とてもたくさんの祈りが積み重ねられた場所なのだと実感。ここに行けただけでもよかったです。グラウンドゼロの正面にありながら火事で焼けなかったのは、教会に古くからあるいちじくの木の葉が守ってくれたからだという話です。
いちじく! なんと象徴的!!

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泊めていただいたすてきなマンションの窓から見えるハドソン川。エレベーターでは必ず犬連れの人に会いました。夫の靴に関心を持つ犬が多いのは、メルの匂いがしみついているからでしょう。

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NYの朝。晴天に恵まれました。

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by Annes_Tea | 2010-11-14 20:15 | まちを歩く
ニューヨークの旅♯2 NYの秋の花は?
頭の中はすでに旅から遠く離れているのですが、クリスマス前に少しでも写真の整理にトライしてみます。

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今回の旅で驚いたのは、
花屋も街路も菊だらけだったことである。
ニューヨークの秋って、
菊が風物詩だったのですね。
暮らしている人たちにとっては当たり前でも、
日本人として菊に対する先入観があるのでへええ、という感じ。

e0165236_2384753.jpg青空市もこの通り、菊だらけ。


ただ、扱い方が日本とは違う。
素焼きの鉢に盛り髪のごとく菊の花がてんこ盛りなのだ。
最初は違和感があったが、
そのうち菊が菊に見えなくなるから不思議。
というよりも、
菊といえば、仏花、榊、下町の花屋・・・という
貧弱な連想をしてしまう方がどうかしてるかな。

e0165236_239922.jpg街路樹の足元はこんな風。けっこうどこも水切れしてました。菊はタフですからね。


最近では洋菊のアレンジは普通にあるし、
いつもお世話になっているお花屋さんは、
オランダの花あしらいがベースにあるようなのだが、
アレンジにもよく菊を入れる。
といっても、
ピンポンマムやスプレー菊のたぐいだ。
私がNYで見かけた菊は、
いわゆる日本に昔からあるタイプが多かった。
だからなおさら、へええ、の連続だったという話。

e0165236_2393523.jpgここは後半に宿泊したアッパーウエストにある1800年代の建物。玄関前はアイビーと菊の寄せ植えでいっぱい。典型的なアレンジのようで、どこにでも見られる風景。でもね、アイビーと菊よ。


e0165236_23103347.jpgお花屋さんはハロウィンとクリスマスと菊祭りがいっぺんに来たような雰囲気。



























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by Annes_Tea | 2010-11-11 23:28 | まちを歩く
ニューヨークの旅♯1  旅から帰って犬を迎えに行くとき
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American Museum of Natural History の窓から。

あっという間に旅は終わり、
いつものように暮らしている。
それでもここ2日間は眠くて眠くてしかたなく、
これも旅の残り香だわ、と味わう。
NYでは時差ボケになるひまもないほど動き回っていたが、
帰国した翌日、ゆっくりしてしまったのが裏目に出たようだ。
夫の方は、帰国した翌日からフル回転なので、
わたしのようにぼんやりとした様子はない。
学校でハロウィン(というか収穫感謝祭という意図らしいが)の
仮装パーティがあり、
カウボーイになって出かけていった。
(本当はブルースブラサーズに扮したかったようだが、
しまい込んでいた例のサングラスが見つからずに断念)。

メルは思った以上に平常心。
あんまり普通なのでこちらが拍子抜けするほどだ。
ただ、動物病院(のホテル)に迎えに行ったときだけは、
覚悟はしていたものの大騒ぎとなった。
わたしたちを見たとたん、
いつものピーピーという鳥もどきの声ではなく、
ギュンギュンギュイイイーン
というすさまじい声を出す。
夫の鼻にかじりつかんばかり。
リノリウムの床を這いずるというよりも、
看護婦さんを引きずり、モップ犬となって泳いできた。
病院にいた犬たちが騒然となってしまった。
ごめんね、みんな。

メルがこの家に来てから1、2年のころだったか。
動物病院に預けて戻ってきた翌朝、
廊下でうろうろしているメルに出くわしてびっくりした。
ふだん、メルはどんなことがあっても、
玄関から室内へ上がってくることはないのに。
メル自身も自分で自分の行動に驚いたらしく、
夫と出くわして文字通り腰を抜かしてしまった。
ボーダーコリーはわりあいとよく腰を抜かすらしいが、
実際に見たのは初めてだった。
あれはハイジのようにある種の夢遊病?

犬は我慢強い。
どうして置いていったの?
なんて顔すらしない。
恨む、ということを知らない。
会えてうれしい、うれしい。とにかくうれしさだけが満ちている。
ふーん。学ばされるなあ。
一方のわたしは、旅先ゆえにままならぬこともしばしば。
それで頭に血なんかのぼってしまうのだ。
なにしろ学校英語だけの人だから、
アメリカに行くと大人から突然子どもになったようなものだ。
ニューヨーク英語のなまりの幅広さにあらためて驚いた。

朝、ダイナーでパンの種類が聞き取れない。
ホワイト、ライ、とかなんとか言っているらしいのだが、
オワイト、ウワイ、なんて聞こえる。
あと2種類はなんだったのか。
日本ではゲストの英語に応じるのはいつもわたしだけど、
ニューヨークの英語に夫は強かった。
学生時代にニューヨークで暮らしていたのは本当だったのだな、
とこれまたあらためて思う。

公衆電話をかけてもつながらないし、
待ち合わせ場所に行ってみると入り口がわからない。
金曜夜、遅くまでやっているはずのグッゲンハイムに行くと
「あ、それは明日に変わったからね。明日来な」
なんてドアマンにあしらわれたり、
クレイト&バレルで小銭を間違えて渡すと、
レジのお兄ちゃんに恐ろしいほどイヤな顔をされたり。

あ、こういう不自由さが旅なんだよね、
と久しぶりにこの感覚を思い出す。
旅は帰る場所があるから、
この不自由さにも終わりがある。
だからかえって、この不自由さが面白いのだ。
でも、終わりがなかったら、たいへんだな、やっぱり。

当たり前のことが感謝。
なんてことに気付いて帰ってくるのも旅。
1週間、人が作ってくれるごはんばかり食べてきて、
もう一度、心をこめてごはん作りをしたくなった。

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セントラルパークは、犬も馬も人もアライグマもリスもいっぱい。それにしても、ニューヨークは犬だらけなんですね。以前に気付かなかったのは、自分が犬と暮らしていなかったからだと思います。町中にドックランがたくさんあってびっくり。しかも、犬のしつけが素晴らしい。吠える引っ張る犬に会ったのはただ一度だけでした。黒ラブが多かったのはなぜ?

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来週は地域のアートプロジェクトで気ぜわしいので、
そのうちに、ぼちぼち写真をアップしていこうかと思います。


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by Annes_Tea | 2010-10-30 21:40 | まちを歩く
ニューヨークの旅の準備は意外なもの?

e0165236_226827.jpgメルが目を合わせてくれません。


生協に注文をし忘れたので、
スーパーへ野菜を買いに入った。
葉野菜のあまりの高値にたじたじ。
というのが1週間ほど前だったか。
ようやく買いやすい値段に戻ってきたようでひと安心。
玉ねぎを買うのにためらうのは久しぶりだった。

「やっと下がってきましたので、どんどん食べてくださいね」
スーパーの店員さんが野菜を並べながらお客さんと話している様子に
少しだけ聞き耳を立てる。
「ただ、トマトだけは下がらないんですよ」
そうなんだ。
でも、トマトは今の旬ではないから食べなくてもいいかな。

旬を食べているかなあ。
栗、なし、ぶどうは完了。
ええと、柿はまだだし、
りんごも高くていつものように毎日とはいかない。
さつまいもだけはよく食べている。
なぜかこのところいただくもので。
緊急時の食糧なのは、今も昔も変わらないのかな。
一昨日はSさんから、新米を3合にさつまいも。
「お裾分けのお裾分けだから少しだけど、リゾットならできるでしょ」
というSさんの気取らない発想がいつもながら好きだ。
さつまいもとりんごとレーズンを煮て、
あとはきのこのリゾットにしようかな。

来週から旅に出る。
というわけで、冷蔵庫の整理をしつつの毎日。
久しぶりに日本脱出の先はニューヨークだ。
最後に行ったのはアメリカ人と結婚する友だちの結婚式でのこと。
私はまだ結婚の見通しすら立っていないシングル時代だから、
相当昔のことである。
彼女は今は二児の母だし。
イーストリバーに面したこじゃれたレストランでのパーティでは
延々と料理が出てきて終わりがないのではと不安になるほどだった。
日本人のわたしには無理、と思えるようなダンスも延々と。

今回は、旅の前半、別の友人のところにお世話になる。
友人といっても、もともとは夫の古い友人で、
じつを言うとわたしが正式に友だちになったのは昨年のこと。
でも、今の時代は、
たとえ一度会ったきりでも、
メールやブログやフェイスブックなんかで交わりを深められるのはすごい。
NY在住のこれまた別の友人にも夫が連絡をメールで取ると、
1分足らずのうちに返答が来た。
ツイッターを使っているのだろう。
そして2分足らずの間に、いつどこで会うのかも決定。早い。

滞在させていただく彼女から、
「買い物リスト」を承った。
日本で買えたら買ってきてね、というゆるいお願いなので、
こちらも気楽な感じで引き受ける。
おもに乾物とお菓子なのだけど、
このお菓子というのは地域性を反映しているのか
リクエスト通りのものが見つからないのだ。
どちらかといえばロングセラー、よく知られたお菓子なのに、
ここ墨田には扱いがないのかしらん。

でも、気になる。
例えば「おっとっと」。
近所のスーパーは全滅。
やっぱり気になる。
仕事の出先でもスーパーに飛び込んでみる。
ないなぁ。
1年生のクラスのみんなに聞いてみると、
「あるよ、あるよ、柏の高島屋の地下で見た」
と言う。うーむ、それはあまりにローカル。あまりに遠い。
私が食べたいと思ったらしく、
授業の帰り際、
「次のときに持ってくるね、カレー味だよ」
と別の子が言うと、手を振って行ってしまった。
ありがとう。ありがとう。

もうひとつわたしたち夫婦にはなぞの食べ物、
「忍者飯」という名のグミ。
これは教会に(というかゴエモン先生に)遊びに来た近所の子どもたちに
夫が聞いてみたのだが、
だれも知らないと言う。
ところが、ところが、
翌日、ピンポーン、と鳴ったかと思うと
その中のひとりの男の子が
「100円ローソンで見つけた!」
と教えてくれた。
ありがとう。ありがとう。
子どもたちって親切だよね。
やっぱり、餅は餅屋。

早速、夫がローンソの忍者飯を買いしめた。
これで旅の準備、ほぼ完了。

月曜日に出発します。

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メルにはちょっと大変な週になります。このふきげん顔。予感してる?


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by Annes_Tea | 2010-10-16 22:12 | まちを歩く
建築の品格
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旧三笠ホテル。軽井沢の古い建物はいいですね。いちばん落ち着くのはショー宣教師の礼拝堂かな。


今週からエクステリアの工事が始まった。
前半、順調に晴天が続いたが
秋分の日は大雨となって、さすがに工事はお休み。
職人さんたちは連日遠く町田から通ってくださり
夕方をまわってもなお作業をしている。
祝日らしくこちらもあちらもお休みとなり
これは恵みの雨だったのかな。

外で働く若い職人さんたちの姿に励まされて
教会の物置きの片付けがはかどった。
物置といってもコンセットハットの後部を仕切って作った小部屋で
その昔は宣教師が暮らしていたと聞いている。
古い水道栓が壁からにょっきり生えているのはその名残りだろう。
病院払い下げのベッドが並べられていた時代には
宿舎として使われていたという話も残っている。
今では人が暮らしていた気配はまるでない。
結局は物置きとなってしまったせいか
この建物全体の中で、いちばん傷んだ場所となっている。
修繕を始めるときりがない。というわけで
昨年の会堂のリフォームの際に、ここだけは手をつけなかった。

ふだんはだれもが顧みないただの物置が
来月、花嫁さんの控え室として使われる。
この部屋にしてみれば青天の霹靂かな。
物を動かし、処分し、棚を新しくし、風を入れているうちに
少しは居心地が変わってくる。
古いは古いまま。
物はたくさん置かれたまま。
それでも
椅子でも置けば祈りの場所ぐらいにはなりそうだ。
結婚式の当日には
ラグを敷き、鏡を運び入れ、丸テーブルには花を活け、
使わなくなった黒板をパーテーションがわりにしよう。
チョークで「おめでとう」と書けばさまになるかな。

e0165236_9345921.jpg

建物には、人がいて初めて物語が生まれる。
人の出入りの途絶えた建物は
ただ朽ちて忘れられていくだけ。
建物に合わせて人が住まうのではなく
人の営みを支えてくれるような建物が好き。
そういう意味では、
この会堂も牧師館も合格とは言えない。
なにしろ戦後の貧しい時代の急場しのぎ
いわば「ありあわせの箱」だから。
たとえば牧師館のドアにはひさしがない。
雨の日、外に出たとたん、ひと呼吸置く間もなく雨に濡れる。
ひさしのありがたさを人生で味わうことになるとは。

限られた予算の中でのリフォームだから
隅々までとはいかないが
それでも、少しずつ、少しずつ
建物が人に寄り添うように変わってきた。
暮らしにくさ、集いにくさは随所に残るが
不思議な居心地のよさも同時に生まれている。

e0165236_9353436.jpg

ヴォーリズ建築が好きだ。
昨年、新橋で開催されたヴォーリズ建築の展示を見た。
彼の設計した階段が再現されていて見学者が歩ける仕掛けになっていた。
ほんのわずかな幅や長さの違いで
こんなにも歩きやすいのかと小さなため息。
ヴォーリズ建築を見て歩きたいというよりも
一度、その中で暮らしてみたいような気がする。

「建築物の品格は、人間の人格の如く、その外観よりもむしろ内容にある」
と、彼は言う。

ナカミ、ナカミ。
古くても小さくても胸を張っていけそうだ。

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こういうところを見ると、うちの教会と似ている、なんて。ずうずうしい? こちらさんは重要文化財ですから、月とスッポンですが。

     
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by Annes_Tea | 2010-09-25 09:43 | まちを歩く
どこに行っても東京スカイツリーがついてくる

e0165236_1049431.jpg浅草の商店街から見るとこんな感じ。スイカツリー効果なのか、浅草に観光客が増えました。道や店もずいぶんきれいに変身。


晴れた、晴れた。
少し出歩けば、やっぱり汗ばむ。
でも、夕方になると風が違う。
ひんやりとした心地よさ。あ、これは秋の空気。
1年ぶりに再会するうれしさよ。
いよいよ庭仕事の季節の始まりかな。

来週からエクステリアの工事が始まる。
昨年の会堂リフォームも夏が終わって動き出した。
結局、同じような時期になったわけで。
2年近くも計画に手をつけては頓挫しての繰り返し。
初夏、いざ工事の段取りというときに
車道側の教会看板を大型トラックに壊されるというアクシデントが発生した。
補償問題もからみ、再び延びに延びてここまできてしまった。
でも、おかげで新品の看板を作ってもらえるという大団円。
めでたし、めでたし。

10月にはリフォームして初めての結婚式がある。
花壇の植え込みが、それまでに終わるかどうか。
いつも締切りぎりぎりで生きている毎日だなあ。

e0165236_1050476.jpgデジイチではなく普通のデジカメなのでこれが限界。業平橋駅前でバスをおりると、目の前はこんな景色です。

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by Annes_Tea | 2010-09-11 11:12 | まちを歩く


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