下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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カテゴリ:ボーダーコリーのメル( 32 )
犬の甘えグセ
楽しい遠足のはずなのに、メルはこんな顔。ドアップにて失礼。
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今日から私だけひと足先に外仕事も始まって、
お正月気分とはサヨナラ。
その前にと、一日遠足に出かけたのだか
メルの様子がおかしい。
いつもは車に乗るととびきりのスマイルを見せる。
ところが、なんとはなしにしょげている。
ずっとずっとしょげている。
じつは前の晩からおかしかった。

お正月とあって、
わがやのリビングにメルを連日招き入れた。
たぶんあれがいけなかったのだ。
ふだんは玄関でおとなしく丸くなっている。
ほんのときどき、
例えばわたしたち二人とも留守が続いたときだけ部屋に入れる。
こうしてバランスをとっているつもり。
実際、それでうまくいっていた。

でも、連日心ゆくまで甘えられるうれしさは、
メルに甘えグセを与えてしまったのかもしれない。
遠足の前日は夜だというのに立ち上がり、
尻尾を振って「中に入れて、入れてよ」とアピールし続けていたっけ。

あーあ。象のハナコさんを思い出してしまった。

ごめんね。
犬にはお正月は終わり、と言ってもわからないものね。

さて。また犬散歩と仕事と家事と教会の日々。いくわよ。

     ↓ がんばれメル! と思ったら、応援していただけると元気出ます。
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よく晴れた寒い冬の一日でした。

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ネコを撮るときには、にゃあ、と声かけすると見てくれます。お正月のおかげでブログもたくさん書けました。
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by Annes_Tea | 2011-01-07 23:45 | ボーダーコリーのメル
幸せな顔の犬
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昼下がり、夫の教え子たちを招いて庭でバーベキューを開いた。
何もこんな日にと思うほど
暑い暑い一日だった。

日焼け止め対策に余念のないわたしにくらべて
生徒たちは気楽にショートパンツと袖なし姿。
そうだよね。
まだこの世に生まれて16年とちょっとだものね。
メラニンなんてなんのその。

学校でよく犬の話をしているのか
「メルを見たい」
と言われた。
犬、好きなんだあ。
うれしくなってすぐにでも会わせてあげたいけれど
メルは初対面の相手には愛想のないボーターコリー。
慎重を要する。
ところが、メルの難しさも周知のことらしく
「少し距離を置いてね」とか
「あまり目は見ないでね」というお願いに
ふむふむわかっていますという顔をする。

メルがドアから出てくると
みんないっせいにメルを見た。
メルはみんなを見ない。わたしと夫だけをじっと見る。
案外落ち着いているのでほっとする。
座った姿勢のまま、おとなしくごほうびを一人一人からもらう。
犬に慣れている女の子に頭をなでられても
まあいいですよ
という顔をする。

「幸せな犬の顔をしている」
とその子が言う。
子犬から育てた犬と
里親として途中から育てた犬の両方を見てきたらしい。
「あんまり幸せじゃなかった犬が幸せになった顔をしている」
ふうん。わかるんだ。
どういうふうに違うの? とわたしが言う前に
「ことばでは表わせないんだけど、なんか違うの。わかるんだ」
と先回りされた。

「幸せな犬の顔」ということばは
この日の大切なプレゼントだった。


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桑の木陰だけでは足りず、しまいこんだタープを引っ張り出してきました。
タープがあるだけでなごみます。

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by Annes_Tea | 2010-08-20 22:14 | ボーダーコリーのメル
都会のボーダーコリーの憂鬱
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犬連れの旅の場合、メルの宿はたいてい車の中です。
好きなんですよね、ここが。


今週は奥多摩のバイブルキャンプ場にいた。
帰ってきた今も、
体と心に緑の空気が満ち満ちている。
やけに元気だもの、わたし。
おいしい水と穫れたての野菜をたっぷりいただいて、
体の細胞が生き返ったかな?

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仕事は半分そこそこ、
リフレッシュも兼ねていたのでメルもちゃっかり同行した。
メルは全国各地のバイブルキャンプ場に行っているが、
中でもここは好きな場所のひとつ。
車からひょいと飛び降りた瞬間に笑った。
やっぱりボーダーコリーには広い空と深い緑がよく似合う。
人と犬が少ないものね。嬉しいよね。
ここ最近、墨田区の人口増加は著しいらしく、
日曜日の荒川河川敷に行くと実感する。
人も犬も過密状態。
いつ何時、ボールや小型犬が飛んでくるかわからない。
都会のボーダーコリーは本当に肩身が狭い。
ボーダーコリーの性質を最初から知っていたら、
引き取る際に迷っていただろうか。
でも、だからこそ踏み出せたのだけど。
知らなかったから飛び込めたというのは、
人生にはつきものですよね。

人口密度の話を続けると、
東京スカイツリーのビューポイントとなっている業平橋界隈の橋の上は、
休日ともなると人出が並大抵ではない。
暮らしている人たちは、
突然の観光客たちに困惑トホホ。
トイレの場所を聞かれることがいちばん多いらしい。

もうすぐ隅田の花火。
今年はスカイツリー効果で地元は覚悟が必要かもしれない。

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隅田公園から見たらこんな感じ。
劇的なほどブルーシートのおうちは撤去されましたが、
平日の昼間はおじさんたちが大勢ぼんやりしてたたずんでいます。
今、どこで暮らしているのかしら?

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by Annes_Tea | 2010-07-15 22:39 | ボーダーコリーのメル
金八とメルと東京未来大学

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デジイチのピュアモードでメルを撮るとこんな色合い。



社会人をしながら東京未来大学で学ぶ友人が立ち寄ってくれた。
大学があるのは隣駅の堀切だけど、
メルの散歩に行く荒川河川敷からはすぐだ。
数年前、中学校の校舎を再利用して大学に生まれ変わった。
もとの中学校は、
「3年B組金八先生」の“桜中学校”のロケ地である。
スカートの長かった三原順子が選挙に立候補するのをテレビで見れば、
ああ、時が流れたな、と思う。

校舎は今でも時々、ロケ地として撮影には使われているようだ。
いつだったかメルの散歩中、
金八スペシャルの撮影をしているクルーと出くわして、
撮影待ちの女の子たちから「カワイイ」とほめられた。
嬉しがったのはわたしだけで、メルは少しも愛想を振りまかなかったけど。

友人は夕方に来たので、
もと来た道を戻らせるのは悪いと思いつつも、
メルの散歩に荒川までつき合ってもらった。
メルとは初対面。
まずはおやつをあげてもらい、よい人だと印象づけてから出発した。
でも、メルの様子がおかしい。
やけに引っ張る。
私の意識がメルに集中していないのを見抜いているのだ。
メルはすぐにこうなる。
「後へ、ついて」
コマンドを出すと、慌てて後ろには下がる。
でも、二歩歩いたところでまた私を抜かして前に出る。
友人は笑って、
「犬が後ずさりをするのを初めて見た」と言う。
ネコは後ずさりしないと聞いたことがある。本当かな?
メルの得意技は、確かに後ずさりかもしれないなぁ。


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朝の一番摘み。これもピュアモード。
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by Annes_Tea | 2010-06-09 00:27 | ボーダーコリーのメル
ハーレーに乗ってみる

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お休みなのでまちはのんびり。
教会はお休みの看板を掲げているわけではないから、
いつもは忙しくて来られないような人が、
ちらほらと訪ねてきたりする。
夜、この春卒業した夫の教え子がギター教室に来てくれた。
練習の後はわたしも混じって少々おしゃべり。
いつの間にかマンガ談義に花が咲く。
「ONE PIECE」を今から全巻読む気力はないかも、
と高校生のSちゃんが言う。
わたしもないかなぁ。
小学生も「ONE PIECE」は好きだ。
「むちゃくちゃ感動するよ」と5年生が言っていた。
あとは「鋼の錬金術師」とか。
ゴールデンウイークは「のだめ」の映画を楽しみにしている子もいた。
小学生から大人まで同じマンガに感動するのは、
日本文化の特徴なのかしらん?

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お休み中は庭日和が続いたおかげで、
事務室の玄関前のごてごては何とか片付いた。
以前はメルのハウスがあった場所だ。
メルが牧師館の玄関のたたきに居場所を変えてからは、
自転車置き場と化していた。
数えてみらたら12台もある。
いつの間にどうしてこんなに?

乗り物好きのところには、
乗るべき物が自然と集まってくる。
これは夫の持論だが、
結婚当初はふうんと聞き流していたこのことばを、
ここ何年か目の当たりにして、
そういうものかと思うようになった。
お金を出して新品を買うということはまずない。
破格の値段で譲ってもらったり、譲られたり。
だれかの不要なものが、
だれかの必要なものになってぐるぐる回っている感じだ。

だから、もうすぐハーレーが来る、と聞かされても、
ああそう、と思っただけだった。
結婚してからは、安全と健康と家計を考えて、
夫はバイク乗りを止めて自転車一筋だったのだが、
そろそろバイクへの気持ちが蘇ったようだ。
バイク乗りはバイクに乗った方がいい。
と、これはわたしの持論。
このハーレーも元の持ち主は牧師である。
牧師にバイク好きが多いのか、類は友を呼ぶのか。
とにかくバイクに乗る牧師が周りにたくさんいる。

お休みなので、ハーレーの後ろに乗ってみた。
ハーレーと言っても、
とてつもなく古いタイプで思いのほか細身のボディ。
ロケットに乗るようなものだよ、
と言われて、
ロケットに乗るなら訓練が必要じゃないの、
と少しびくついたのだけど。
乗ってみれば案外と心地よい。
マフラーから上がってくる熱気、
エンジン音、そしてシートから伝わる振動。
なあるほど、これでは走りたくなるわね。
でも、空いている車道でスピードが上がって、
のんびりした気分は吹っ飛んだ。
突如、ロケットに変身したのだ。
フルフェイスのヘルメットをかぶっていて本当によかった。

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by Annes_Tea | 2010-05-06 00:17 | ボーダーコリーのメル
デジイチ事始め

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メルの向こうにかすんで見えるのは、東京スカイツリーです。
これの倍近くも高くなるんですよね。
毎日、こんな風景の中でメルと散歩をしています。



ついにデジイチを手に入れた。
今までの写真との違いは?
うーむ。撮り始めたばかりなのであまり違いが出ていないかも・・・。
それでも練習ついでに、
時々はこのブログにデジイチ写真をアップする予定です。

機種はLUMIX GF 1の白。
夫の推奨で、パンケーキレンズにした。
ゴスペルシンガーの岩渕まことさんもこのレンズを絶賛しているのだとか。
このレンズで早速、料理写真を撮ったところ、
ボケ味と光の具合がなんともよく、
我ながらいい感じの写真に撮れて感激。
今のところ、風景よりも、物撮りに威力を発揮している。
これはもちろん、腕のせいですね。
「恵みの雨」の連載ページで料理写真を撮らねばならず、
素人のわたしとしては毎回ユウウツだったのだが、
これで少しは気が楽になった。

この愛すべきGF1は夫からのビックリプレゼントである。
こんな高価なものをとも思ったのだが、
今年の誕生日はわたしにとって「big birthday」ということで、
まあ、特別かな。
何がbigかというお話は、いつかブログでもしますね。

その昔、オーストラリアに留学していた友だちが、
30歳になった時、「big birthday」と言われて祝福された、と教えてくれた。
日本では、「三十路」呼ばわりされるわけだが、
それとはずいぶん違うなぁ、と感心したことを覚えている。
いまや30代前後は「アラサー」となって、
境界線をぼかしつつ、やんわりした言い方にはなったものの、
「big birthday」のようなお祝い感まではない。
日本人は、年齢を重ねることに関して、心貧しい文化なのが口惜しい。
イタリア暮らしの友だちなどに聞くと、
年を重ねた人たちを尊重する思いが深く、
あ、いいなぁ、と思ってしまう。

毎年が「big birthday」の心意気で生きていく。
うん、これでいこう。

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庭のメダカがいつの間にか増えていました。
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by Annes_Tea | 2010-04-20 21:35 | ボーダーコリーのメル
犬の影踏み
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朝、メルの散歩に30分出遅れて、
荒川土手に着いたときにはすでにかんかん照りだった。
久しぶりの快晴なのだ。
シーツも枕も何もかも洗濯してから出かけようとしたのが敗因だ。
最初はご機嫌だったメルは、
ボール遊びで大周りを数回しただけで、
ぽろん、とボールを放してしまった。暑くてやっていられないのだ。
広い河川敷には、犬も人もだれもいない。
酔狂だよね、こんな暑い時間に、イギリスの犬と散歩に来るなんて。
それでも、ボーダーコリーには運動が必要だと思うものだから、
そのまま帰る気にもなれない。
せめていつもの木まで歩いてUターンしようと思っていたら、
メルは途中で、勝手にコースを外れて、階段へと向かった。
はいはい、帰りたいのね。
今週はメルと二人暮らし。
メル散歩を夫から託されたのに、ほんと、申し訳ない。

帰り道は、アスファルトの照り返しが厳しくて、メルの肉球が心配になった。
最近、雨続きで、夏の本格的な暑さというものを忘れかけていたような気がする。
それとも、会堂のリフォームで新しくしたエアコンの性能があまりによくて、恵みボケしちゃったかなぁ。
そういえば、東京の夏は暑いのだっけ。
メルがいつになく、道路の際というか、
ほとんど人の家とも言えるようなところを選んで歩く。
何ごとかと思っていると、影踏みをしているのだった。
建物が作り出す日影に入ると、ほんの一瞬、ひんやりする。

気をつけて見てみると、下町の家屋はひさしの幅が狭い。
古い、昔ながらの木造家屋が、
おしるし程度の日影を、わたしたちに心ばかり提供してくれる。
簾をかけて中は見えないとはいえ、
玄関を開けっ放しにしている家が、
今の時代、東京という場所にいくらもあるのは、さすが下町だ。
開いた玄関からかすかにもれ聞こえる暮らしの音に、
気持ちだけはふと涼やかになる。

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by Annes_Tea | 2009-08-13 10:29 | ボーダーコリーのメル
この犬、なんで目の色がちがうの?
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今日のタイトルは、
メルを見た子どもたちが必ずする質問のひとつだ。
メルは「バイアイ」と言って、左右の目の色が違う。
右目はテディベアのような深いブラウン、左目は透き通ったブルー。
初めてメルと会ったときに、
あれ、なんだかへんな感じがすると思ったのは
この目の色のせいだった。
横顔の印象が、左右でこんなにも大きく違う犬を、
これまで見たことがなかったのだ。

子どもたちはブラウンアイには驚かない。
でも、ブルーアイというのは珍しいようだ。
「この犬、病気なの?」
と聞いてくることもある。
そういうときは、
「シベリアンハスキーは知ってる? あの犬の目もブルーだよね」
と言うと、犬を少しは知っている子どもならば、
「うんうん」
と言って納得する。

メルのお父さんは、本物の牧羊犬だが、
お母さんの方は、フリスビー競技で優勝したことがあると聞いている。
その血筋のよさは、メルの走りを見れば納得できる。
ところが、バイアイは競技用の犬としては価値がないとかで、
だからこそ、こうして今、わたしたちと暮らすことになったのだ。

確かにブルーアイは視力が弱いと感じることはある。
フリスビーで遊んでいると、
なんで? と思うようなところで見失う。
散歩の途中では、
ブラウンアイ側に猫がいると、すぐさま胸を上げて体をこわばらせるが、
ブルーアイ側だと、まるで気づかないで機嫌よく歩き続ける。
わたしも子どものころから、左右の視力にかなり差があったので、
メルのこんなところにも親しみを覚えてしまう。

でも、わたしが好きな目は、ブルーアイではなくて、
クマのぬいぐるみのようなブラウンアイの方だ。
夫は断然、ブルーアイがいいと言う。
その理由は、
「どこを見ているのか、はっきりわかるから」だそうだ。
わたしは反対に、ブルーアイとのアイコンタクトは苦手。
人の感性って、ほんとにさまざまだ。

最近撮ったメルの写真の整理をしていて、
自分の好みがあまりにもわかりやすくあらわれていることに、笑ってしまった。
メルを撮るとき、無意識のうちにブラウンアイ側ばかりを選んでいたのだ。
ちなみに、これまで撮った写真を見直してみると、同じような結果だった。
心理ゲームのように、ここから何かわかるのかな?

というわけで、今日はブラウンアイの写真を紹介します。
みなさんは、どちらが好きですか?


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by Annes_Tea | 2009-06-16 00:28 | ボーダーコリーのメル
暴走ボーダーコリー

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コンセットハットの会堂は、両脇がすべて窓になっている。
季節がよくなると、ブロック壁を渡るネコやカラスと礼拝中にふと目が会う。
この日は、女の人だった。
どうやら奥にある、牧師館へ向かっているらしい。
その姿にただならぬものを感じて、
説教中の夫には申し訳ないとは思ったけれど、静かに後ろから抜け出した。

女性は同じくボーダーコリーを飼っているよしみで、
散歩中、ときどき挨拶を交わす人だった。
「ボーダーコリーがこの辺りで暴走しているらしいんです」
トウソウではなく、ボウソウ、と彼女は言った。
「うちのじゃないかって、電話がきたんです。
でも、うちのはちゃんと家にいるし、
もしかして、メルちゃんじゃないかと思って見に来てみたんです」
メルは外で飼っていないが、家族以外の人が玄関へ近付くと、
ウウッ、と低くかすかな声で2、3回うなる。
わたしたちの場合には、キュンキュンとせつない声を出す。
それで、メルがいるかどうかは玄関を開けなくてもすぐにわかる。
彼女も、早速、ウウッとやられたようだった。

荒川河川敷を散歩する顔見知りのボーダーは全部で6匹だ。
ボーダー気質からか、群れて一緒に遊ぼうとはあまりしない。
でも、飼い始めたころの苦労は、お互いにうっすらと知っている。
いわば同志である。
とくに男の子。まさかこんなに大変だとは思わなかった、とだれもが言う。
今度飼うならぜったいに女の子がいい、とも言う。
自分たちの飼い犬に、さんざん忍耐を試されて、
いまでは、ボーダーらしい賢さをそれぞれに見せるようになっている。

あの子かな、この子かな、
と思い浮かべてみたけれど、みんな飼い主との関係はすばらしくよく、
とてもボウソウするとは思えない。
そのとき、ふと思い出したのが、
河川敷に連れてくるのをやめてしまったというボーダーのことだ。
毎度トラブルを起こすので、
3年ほど前から家の周りの散歩に切り替えたとも聞いている。
でも、この話は、いつものように犬仲間たちからの口伝えなので、
真偽のほどはわからない。
それでも、ああ、あの犬かもしれないという気がしたのは、
昔、メルともけんかすれすれになったことがあるからだ。
そのときの飼い主の、しょげた表情は見ていて気の毒だった。

外は、晴れ。
犬でなくても、明るい場所へと出かけたくなるような季節だ。
新鮮な草が生い茂る中、一心に走り回る楽しさを、
そのボーダーが夢見たとしても不思議はない。
メルはわたしたちと暮らす1歳半まで
「走り回る」という経験をしたことがなかった。
そのせいだろうか、
初めて水元公園でへとへとになるまで走り回った日の夜、
メルは夢の中でも走っていた。
眠ったまま両脚で空を漕ぐ様は、まさに走る姿そのもの。
あまりにかわいくて、同時に、あまりに不憫で、
わたしたちの心をわしづかみにされた瞬間だった。

結局、ボウソウボーダーの正体も、
どうなったのかもまだわからないままである。
飼い主の元に戻ったのならいいのだけど。
それにしても、
通りを暴走するボーダーを、今でもちょっと見てみたい。

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ときどき、リフレッシュをかねて、
お休みの日には水元公園まで足を延ばします。
午後4時を過ぎるころには小型犬は帰り始め、
大きめの犬を連れた人たちがわらわらと訪れます。
この日は、30分の間に、5匹のボーダーに会いました。
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by Annes_Tea | 2009-06-09 01:43 | ボーダーコリーのメル
ボーダーコリーの目ヂカラ

↓メルはこんな悪い顔もできます。「チキチキマシン」のケンケンみたいでしょ。
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アンの話を書こうと思って始めたはずなのに、
犬ブログになりつつあるここ最近。
でも、犬の話というのは、書いていて楽しい。
話していても楽しい。いくらでも書ける。
なんでしょうね、これ。

わがやがメルを飼い始めたころ、
教会にちょっとした犬ブームが起きた。
教会に集う二つの家族が、
柴犬とヨークシャーの子犬を飼い始めたのだ。
わたしたちの夢は犬連れで礼拝に来て、
礼拝中、教会の庭をドッグランにして自由に放しておくこと。
でも、実際にはメルは柴犬ともっとも相性が悪く(しかもオス同士なので)、
ヨークシャーちゃんは恐ろしく人見知りするということで、
残念ながら夢は夢のままである。
でも、いつかセラピードッグのいる教会になればいいなぁ。
これはかなり本気で思っている。

犬ブームのころは、
礼拝後、みんなでお茶を飲む時間になると、
どうしても話題が犬、犬、犬。
一度は犬と暮らしたことのある人たちがほとんどで、
犬の話題の一つや二つはみな持っている。
でも、待てよ。
さっきまで聖書の話を聞いて感動していたのに、すぐに犬とは・・・。
いやいや、面白いことに、
犬の話から、聖書の話へ移り、再び犬の話というように、
自然と行ったり来たりしているのである。
さながら、犬と聖書のことば(「みことば」と言う)のファンの集いだ。
ふだん職場や友人たちとなかなかできないみことばの話というものは、
教会ならではの楽しみでもある。

クリスチャンはいわば「みことばファン」だから、
こんなことばで励まされたとか教えられたという話は尽きない。
結局、自分の好きな話題をぞんぶん話せる場所がある幸せとでも言うのか。
誰でもそんな場所や仲間があれば、生活に潤いは増すはずだ。
ただし、人の集まりなので、
楽しいはずの話の中に、「うわさ話」が紛れ込むなんてことも起きる。
そんなとき、それはここでは「ノー」だよと、
はっきり教え合うという愛と勇気が必要だ。
幸いわたしたちの教会は男性が多いこともあってか、
こういうことはほとんど起きないので助かっているけれど。
(女性たちは注意が必要だそうですよ。自戒を込めて)
聖書にも、うわさ話はガンのように広がって共同体を蝕んでいくので
注意するようにというくだりがある。
わたしたちはただ、シンプルなみことばファンでありたい、
とこれはいつも思うこと。

さて、「ファン」つながりでこの話の着地点はどこかというと、
先日、夫が買ってきた「ボーダ・コリー・ファン」という雑誌の話になる。
ボーダー本はいくらも見たことがあるが、
ボーダーだけを特集した雑誌は初めてだ。
いやもう、みんなかわいい、かわいい。
でも、どちらかと言うといいことばかり書いてある。
これでまた安易にボーダーを飼い始める人が増えてしまったら、
とよけいな心配をしてしまう。
以前、昭和記念公園でメルを連れて歩いていたら、
向こうからボーダーの子犬を連れた家族がやってきた。
そうして、メルを見るやいなや、
「ええ? ボーダーコリーですか? こんなに大きくなるんですか?」
とお父さんらしい人が驚いて声をかけてきた。
そうですよぉ。子どもやバイクを追いかけたり、家に来る人を撃退したり、
いろいろありますよぉ。
と、嫌がらせではなく、親切なつもりで教えてあげた。
というのも、その人は単なるひと目ぼれで、
子猫を飼うようなつもりで飼い始めたらしく、
ボーダーについて何も知らない様子だったから。
ほかにもボーダーを持て余している飼い主の話はいくつか知っている。

でも、結局は犬種の問題というより、こちら側の問題になるのだろう。
わたしたちも模範的な飼い主とは言えないから偉そうにはいえないけれど、
いまではボーダーファンになったことだけはまちがいない。
日本のボーダファン、くじけずにいきましょう。

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↑ボーダーにひかれた理由のアンケート記事では、「目ヂカラ」に惚れて、という答えがわりにありました。メルも目の表情は豊か。



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by Annes_Tea | 2009-05-16 14:31 | ボーダーコリーのメル


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