下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
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カテゴリ:ボーダーコリーのメル( 32 )
ボーダーコリーは泳げるの?

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犬にライフジャケットは必要なのか・・・


群馬の水上にあるキャンプ場へ行くと、毎回、カヌーに乗る。
指導して下さるティアニー先生はいつも、
「とてもカンタン」と言う。
たとえ湖に落ちたとしても、
「ライフジャケットにしっかりしがみついていれば、
まったくダイジョウブですね。
イエスさまにしがみついていれば、
わたしたちのジンセイがぜったいにおぼれないように」
と言ってウインクする。
先生はNASAでロケットを作っていた優秀なエンジニアだったのだが、
「宇宙に人を送るシゴトよりも、
天国に人々のたましいを送るシゴトに魅力を感じて」
宣教師に転職した人である。

夫のカヌー歴は長く、
のんびり漕いでいるように見えながら、気持ちよくすいすい進んでいく。
一方、わたしは気ぜわしくオールを懸命に動かす。
それなのに同乗する夫に言わせると、
「ストッパーがかかっているようになる」らしい。おかしいなぁ。

それでも今年は、カヌーに乗り込むところからいつもと違う感触だった。
わたしがすんなり先頭に座ると、
メルも迷いなくカヌーに飛び込んだ。
初めてメルと乗った時の写真を見ると、今でも思わず笑ってしまう。
耳はたれ、目はしょぼしょぼ。悲壮な顔つきである。
たしか舟底にへばりついて、ひたすら固まっていたはずだ。

メルはふだんからよく固まる。
これもボーダー気質なのか、あるいはただの性格なのか。
おそらくメルの育ちによるところが大きいと思う。
メルは事情があって1歳半になるまで、
2畳ほどの自分の居場所から、一度も外へ出たことがなかった。
里親になるべくわたしたちは千葉の手賀沼近くまで会いに行った。
それがメルの世の中デビューの日となった。
出入り口から出そうとすると、
前脚をふんばって、必死に抵抗していた。
いやだよ、こわいよ、出たくないよぉ・・・。
どうにか外へ連れ出したものの、
今度は腰が抜けたようにへたり込んで固まってしまった。
そうだ。最初のころは、よく腰も抜かしていたっけ。
いまでは考えられないことだけれど、
メルを引き取ってから散歩に連れ出すのに、1週間はかかったのだ。

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そのメルが、気持ちよさそうにカヌーの上でなごんでいる。
自分からカヌーのちょうど真ん中に座り込むのは、
先頭にいるわたしと、船尾にいる夫との気持ちをくんで、
メルなりの営業活動なのだろう。
でも、本当は夫の方に行ってべったりしたいのだ。
夫は子どもとも犬もじっくりつき合う人だから、とても好かれる。
わたしはしつけに厳しいくちで、
犬雑誌の「あなたのしつけのタイプは?」という記事によると、
「鬼軍曹タイプ」らしいのだ。
でもねぇ、力の強いボーダーに引っ張られては、
都会では大惨事だって起こりかねないのだ。やるときはやらねば。
そんなわけで、メルはわたしのことも大好きだが、
ときどき微妙な気持ちにもなるようである。
案の定、湖の端まで行って引き返す段になるや、
夫の足元にぴったりとくっついて座った。
本日の営業活動は終了らしい。

それから不思議な行動が始まった。
立ち上がって湖面に身を乗り出してのぞき込む。
まさか、船酔い?
でも、気持ち悪そうな様子でもない。
よく見るといたずらっぽい目、物言いたげな表情は、
何ごとかを企んでいるときによくする顔だ。
もしや、自分の顔を水面に映してご満悦だとか?
コマンドをかけると、すぐに従って伏せる。
でも、しばらくするとまたこっそり立ち上がって水の中をのぞき込む。
まあいいかな。
結局、上陸するまで水の中の自分とにらめっこをしていた。

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翌日、その理由が判明した。
教えてもらったオートキャンプ場の野原で遊んでいたら、
突然、近くの川の中に入ってしまったのだ。
わたしも夫もあっけにとられる。
ほかの犬が泳ぐのを見ても無関心をきめこみ、
これまで海でも川でもプール(しかも犬用)でも、
水に近づこうとさえしなかったメルが、
自分からずんずん川に入っていったのだから。
メル、泳げたのね。(当たり前か)

昨日からのメルの行動と表情はそういうことだったのか。
きっと、彼は彼なりに、水へ入るか否かと、
ずっと思いめぐらしていたのだ。
いや、もしかしてこの4年近く、考え続けていたのかもしれない。
とにかく、めでたくこの日がメルの水デビューとなった。
でも、水の中にいたのはほんの一瞬で、
深いとわかるとすぐに陸へ引き返し、
ぶるっと体をふるわせて、水滴を豪快にまき散らした。
そうして、すました顔をして再び歩き始めた。
あれで泳いだと言えるのかどうか。
まさかボーダーが泳げないはずはないと思うのだけど。
きっと、次にカヌーに乗れば、本当のところがわかるにちがいない。
で、メル、泳げるの? 
尋ねてみても、いつものように耳を立てて首をかしげるだけだ。

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by Annes_Tea | 2009-05-13 00:14 | ボーダーコリーのメル
ボーダーコリーは犬じゃない?

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『犬はきらい? わたしを変えたダメ犬サーシャの物語』(早川書房)
を読んでいたら、こんな一節に出会った。
 「ボーダコリーというのは、どこか不思議な感じがする犬だ。
  ほんとうに犬なのかどうかも疑わしい。」
いやもう、まさにその通り。
わたしもふだんから、メルは犬なのか、それとも? 
と、疑わしく思っていた。
アメリカ人ライター、エミリー・ヨッファのもとに飛んで行き、
力強く手を握って同意したいような気持ちだ。
著者はさらにこう続ける。
 「もしかしたら犬と人間のボーダーライン上にいる新種の生き物-
  ボーダー・サピエンスではないかとさえ思う。」  
ボーダーコリーの「ボーダー」は、
イギリスとスコットランドの「境界」を意味すると言われている。
二つの土地のボーダーに生息していたことに由来するのだが、
長い間、イギリスではこの犬の存在を隠していたという話もある。
知性が高く優秀な犬種を他国に知られないように、
つまり、出し惜しみしていたというわけだ。

この本にも例として出ているドイツのリコは、
200以上の単語を理解する犬として、
世界中にニュースとして取り上げられた。
さて。メルが理解していることばはどうだろう。
思いつくままにあげてみると、

●メルが喜ぶことば
食べる?(こう尋ねると期待に満ちた顔になる)
よし(ごはんを食べていいよ、という意味なので大好き)
グッド
お水
飲む?(飲みたいときは舌をぺろりん)
シャンプー(なぜか耳を上げ、首をかしげて目はまんまる)
ドライブ(車の中は第二のおうち)
テイク(フリスビーを取りに行くときのかけ声)
ゴー(荒川で鳩を追いかけていいというサイン)
遊ぶ? 
カム(至上命令。猛烈な勢いでこちらに戻ってくる)
カムカム(なぜかこれでお腹を見せる)

●メルがしょげることば
ノー(わたしにこれを言われると、耳をぺちゃんこにして、心底しょげた顔をする。よほど気をつけて使わないといけない。でも、訓練にうまく使えば効果は高い)
帰る?(遊び足りないときに言われるとひじょうにメルが慌てることば)


●メルが神妙になることば
あとへ
ついて
セット(おすわりのこと)
待て
まだ
ダウン(ふせのこと)
アウト(おもちゃを口から放しなさいという命令)
礼拝、祈とう会(メルにとっては散歩も遊びも当分我慢が必要で、車や人がざわざわと出入りすることを意味している、たぶん)・・・。

これらのことばが多いのか少ないのか、
ほかの犬種を知らないので何とも言えない。
いくら天才犬と言われるボーダーコリーであっても、
育てる私たちの力が不足とくれば、まあ妥当なところだろう。

ドイツのリコは、新しいことばを推測することでも話題になった。
犬ばかを承知で言うならば、
メルはいつもわたしたちのことばを理解したいと切望している。
わたしたちの発することばや会話に耳を澄ませ、
ひとことも漏らしてはならじと身動きひとつしない。
ときには、首をかしげたままわたしをじっと見つめる。
その真摯な瞳に、思わず目をそらしてしまうのはわたしの方だ。
台所のドアを開けると、廊下の先にメルの居場所がある。
そこから、ひたすら無言で料理をするわたしを見ている。
でも、わたしの方から顔を至近距離まで近づけると、
「よそ目」という独特なしぐさをする。
目をそらしつつも、目の端でこっそりとこちらをうかがい、
おまけに人間ならば眉毛にあたるところをぐぐっと持ち上げるのだ。
そうして最後には、口のラインがギサギサになる。
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夫はよくこう言う。
「メルは犬ではなくて、つまりボーダーコリーなんだよ」
犬だと思うから
メルの不可解な行動や、
やけに神経過敏なところを面倒に感じてしまうのであって、
相手がボーダーコリーだと理解すれば当たり前のことだ。
夫の真意はそんなところなのだろう。
メルは、子どもというものはみんな羊だと思っているふしがある。
だから、目の前を走り抜ける羊は、命がけで阻止しなくてはならないのだ。

GW後半が始まって気分がのんびりしているせいか、
あるいは、犬の本を読んだ高揚感か、
ついつい今日は犬の話に夢中になってしまった。
まさか自分が嬉々として犬を語る人間になろうとは。
明日からはメルとキャンプ。犬三昧をやってきます。

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ちなみに、この本に出てくるサーシャはビーグルです。
当然、話題はビーグル中心で、ときたまボストンテリアが登場。
ボーダーの話題はわずか1ページ半程度。念のために。

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by Annes_Tea | 2009-05-04 00:12 | ボーダーコリーのメル


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