下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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クンシラン、咲く

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今朝、クンシランが咲いた。
つぼみがクリーム色だったので、これは世にも珍しい白いクンシランか?
と思い込んでいたのだけれど、(ブログに勇んで報告しましたよね)←ここ
ある日、ふと見ると、
鮮やかな差し色のオレンジが、
白い綿シャツに合わせたチーフのように配色されていた。
あ、なんだぁ。
日増しにつぼみの下の方から、上へ上へとオレンジ色に変わっていく。
いまでは可憐な白シャツの記憶はなく、すっかり派手なお姉ちゃんだ。
そして、いっせいに花開いた。

何年も花をつけなかったクンシランさん。
初めて見たおひさまは、いかがですか?
光、まぶしいですか?
ぞんぶんに楽しんでください、この地上を。

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by Annes_Tea | 2009-04-30 11:21 | 日々の庭と花
『赤毛のアン レシピノート』に挑戦(ショートブレッドの巻)

赤毛のアン レシピ・ノート―L.M.モンゴメリの台所から

L.M. モンゴメリ / 東洋書林


先日、赤毛のアン講座に参加した。テーマは「赤毛のアンの料理」。
わたしの好きな『赤毛のアン レシピ・ノート~L.M.モンゴメリの台所から』
(東洋書林)の翻訳者、奥田実紀さんが先生である。
奥田さんはフリーライターとして、赤毛のアン関連の著書も多い。

昨年も一度だけ、やはり奥田さんの講座に参加させていただいた。
そのときは、テーマが「アンシリーズ」だった。
本当は料理の回に参加したかったのだけれど、
日程が合わずに残念、残念と思っていたところ、
今回も、奥田さんのブログで、なんと開講前日に講座を発見。
やたっ!  いつもながら慌ただしい申し込みだ。
とにかく参加することができた。ありがとうございます。

講座では、ひと通りアンに出てくる料理を確かめながら、
プリンスエドワード島(PEI)の食事情について、
現地の滞在体験から詳しく語ってくださった。
PEIの(というかカナダの)マクドナルドは肉も野菜も現地調達の恩恵で、
日本とは比較にならないほどおいしいという。
マックがおいしい?
結婚した当初からわがやでは、
マックに入るぐらいなら我慢しようという暗黙のルールがあるので、
マックがおいしいと聞いて過剰反応してしまった。
しかも、シーズンになると、地域限定メニューとして
ロブスターバーガーが登場するらしい。
食べてみたいではないですか、これ。

興味深かったのは、PEIのお茶の入れ方である。
鍋にティーバッグを放り込んだと思ったら、煎じ薬さながらぐつぐつ煮出す。
さらに強烈なのは、ミルク代わりに入れるのはなんと練乳(エバミルクだったかな?)。
あ、でもこれは美味しそうだわね、
と参加者一同、妙に納得してしまった。

イギリスへ紅茶をめぐる旅をしたときに痛感したのだけれど、
現地での紅茶の入れ方はじつにおおざっぱだ。
高級ホテルのアフタヌーンティはさておき、
ふだんの暮らしのお茶というものは、そういう性質のものだと思う。
日本紅茶協会で学んでいたときは、
ティースプーンの位置はソーサーの前か後ろか、
ティーサンドの薄さは何ミリがいいのか、
とまあ、重箱の隅を文字通りつつくような質問が相次いで、
わたしも一緒になって真剣にメモをとったことを覚えている。
あの紅茶に対する几帳面さは、日本の文化の一面かもしれない。
それは少しもむだにはなっておらず、
ああいう質問に必死になっていたころを経たから、
今は自信を持って、
ゆるい気持ちで日々お茶を入れる暮らしがあるのだろう。

講座の最後に、
『赤毛のアン レシピノート』でおすすめレシピを教えていただいた。
簡単でおいしいという点であがったのは、
スコッチ・ショートブレッドとフレイザー夫人のサンドウィチ。
というわけで、
ようやく休日の午後に作ってみました。

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本では25センチ角のブリキ型になっていましたが見当たらないので、オーブンの天板を利用して切り分けたものです。結果、くずれやすくぶかっこう。ガラスビンに詰めてごまかしてあります。お菓子、だめなんですよねぇ。



●作ってみた感想は?
『赤毛のアン レシピノート』は、料理上手なモンゴメリの実際のレシピ帳をもとに7つの食のシーン別にまとめた本です。1900年代当時のカナダの料理法のほかにも、教会生活の様子などが垣間見えて、牧師の奥さんという同労者として、たいへん興味深い内容です。


わたしは料理は好き。でも、特別自信があるわけではなく、ましてお菓子はだめだめというタイプです。お菓子を作るには、あまりに大ざっぱな性質のせいだと思います。

それはそうと、料理の腕はともかく、人のレシピを読むのは大好きです。レシピって、人柄がよく表れるのですよね。作りたくなるレシピ、気が合わないレシピ、いろいろあります。いいなぁ、と思うレシピの当人にお会いしてみると、やはり共感できる方が多い、というのが結論なんですけど。

モンゴメリに関して言えば、まだ語れるほどレシピとつき合っていません。でも、その生き方を読めば読むほど、共感できるところがほとんどないんですよね。だけどアンという作品は好き。これこそアン・シャーリーの不思議だと思っています。


今回のショートブレッドは、本の中では、「ふるさとのお気に入り」という分類に入っているレシピです。材料はバター、ライトブラウンシュガー、小麦粉、塩とこれだけ。ショートブレッドのよい点は、材料がごく簡単なところにあると思います。ただ、生地を打ちつけてこねるという作業が含まれており、これはふだんわたしが好んでいるレシピにはないものでした。

わたしが好きなレシピは、ただ材料を混ぜ合わせて、底が抜けるタルト型に詰め込むというだけのもの。生地を30分寝かすというレシピもよく見かけます。でも、こねるというのは・・・。実際にこねようとしてみると、生地がやわらかくてべたべたしてたいへんでした。この手間はなぜでしょうかね。日本のレシピでは、上新粉も加えて出来上がりの食感をよくするのを好むようなので、この違いですかね。

感想としては、1900年代のレシピよりも現代のものの方が簡単だなという当たり前のことでした。
ちなみに、一切れ食べた家族の感想は「ホットケーキの方がおいしいねぇ」でした。むむ。もろもろしたショートブレッドは、紅茶と一緒に味わって本当においしさがわかるのよ、と演説してみたりして。わたしは好きな味でした。なにしろバター1カップ分を使うのです。おいしくないはずがありませんよね。

またアン活動の中でほかのレシピも実験してみます。

アンが愛した聖書のことば

宮葉子/いのちのことば社

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私の新刊もアン活動のおともにぜひ。アンが100年以上経た今も愛される理由を読み解いてみました。


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by Annes_Tea | 2009-04-27 16:39 | 赤毛のアン
荒川のフシギ
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休日の午後、天気がいいのでメルの散歩のついでに、荒川の花を観察しました。

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荒川では、ときどき魚が跳ねる。
パシッ。パシッ。
水をたたく音に驚いてふりむく。
残念。時すでに遅し。
川面には水紋だけが広がっている。
正体は何?

「あれはコイ。中国から来た種類らしいよ」
と、夫が教えてくれる。
夫は犬仲間から教えてもらったそうだ。
中国は川も海のように広いから、コイもさぞかし大きいのだろう。
ヘドロで何も見えない川底に、
たくさんの中国のコイたちがひそんでいるところを想像してみる。

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数年前、河川敷に小さなカニが大量発生した。
「どこかの犬が拾い食いをして、お腹を壊したらしいよ」
と、これまた夫が教えてくれる。
メルの散歩で注意しないといけないな。

夜になると、川近くの草むらの中から、不気味な音が響く。
ザザッ、ザザッ。ザザッ、ザザッ。
カニが川底からのぼってくるのだろうか、
それとも、
ハーメルンの笛吹き男に導かれて、カニの大群は川へ落ちていくのか。
でも、実際にわたしはそんな音を聞いたことはなくて、
これも犬仲間が教えてくれた話だ。

この話には続きがある。
荒川のカニはけっこうオツな味なので、
河川敷で暮らすホームレスたちが食べているという。
煮るのか、焼くのか。
味つけはするのだろうか。

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ときどき、こんなこともある。
河川敷にある一つのブルーシートのおうちの上を、
たくさんのカラスが旋回してうるさく鳴きわめいている。
その様子は死体に群がるコンドルさながらだ。
中の住人は、大丈夫だろうか?
なぜかこの手の話は、犬仲間から何も伝わってこない。

カラスではなくて、ヘリコプターが旋回していた日には、
ニュースはすぐ、犬仲間から耳に入ってきた。
なんでも、おばあさんが川へ落ちたのだという。
平日の午前中だったので人は少なかったけれど、
ヘリコプターの音はそこにいた人たちの気持ちをかき立てて、
いつになく騒然としていた。
夕刊や翌日の朝刊のローカル面を探したけれど、
河川敷の事故のニュースはどこにも書かれていなかった。
つまり助かった、ということなのだろうか。
事故? 自殺?
「いのちは助かったらしいよ」
と夫から教えてもらったから少しは安心したけれど。

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それにしても、と思うのは、
いつも人づてに聞いて、なんとなく納得しているけれど、
どの話も事実なのだろうか。
カニを食べるホームレスだとか、
おばあさんだとか、
本当に目撃したのかなぁ。
よく考えてみると、わたしはただウワサを鵜呑みにしているだけだ。
ちょっとだけ反省の気分に陥る。

ただ、間違いないのは、
荒川には小さなフシギが日々起きているということ。

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休日だけの荒川族たちは、野球かサッカーをしに来ます。ゴミは、ちゃんと持って帰ってね。
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by Annes_Tea | 2009-04-24 00:07 | まちを歩く
子どもたちは天才バカボンが好き

e0165236_8582799.jpg←教会のエニシダが咲きました。最初は、380円で買った小さな鉢植えでした。地植えにしてほったらかしにしておいたのですが、こんなに大きくなりました。黄色は元気が出る色ですね。



日曜日、教会のみんなが帰ってから、メルの散歩に出かけた。
朝の礼拝前に行きそびれたので、
メルはうれしくて、いつもよりリードを引っ張ってわたしにしかられる。
帰ってくると、玄関の前で近所の子どもたちが待ち構えていた。
彼らの目当ては夫だ。
土曜日に少しだけいっしょに遊んだので、今日もそのつもりなのだ。

結婚当初、教会暮らしを始めて驚いたことのひとつに、
近所の子どもたちが、突然遊びに来るということがあった。
ベルの音に出てみると、
「遊ぼうよ」
と小さなお友だちが立っているのだ。
え、わたしと? 
最初はびっくりした。というか、焦った。
なにしろ、それまでわたしの生活ときたら、かなり偏っていたから。
わたしを含め、マスコミで働く
フリーランスの独身女性との付き合いばかりだったのだ。

何をして遊ぶのか。
庭を探検したり、虫や実を見つけたり、
エアホッケーをやったり、
選択肢はいろいろあるけれど、
どの子も不思議と好きなのは、『天才バカボンの人生ゲーム』なのだ。
蔵前のおもちゃ問屋で年に一度のハンパものセールがある。
そこで夫がずいぶん前に買ったものらしい。

だから、言い回しなんかも古くて、
「オー、モーレツと言って一回休み」とかなんとか、
子どもにはわけのわからないセンテンスが出てくる。
そこはさすがの赤塚さんで、
わからなくてもちゃあんとウケている。

このボードゲームは、一度始めると1時間はかかる。
忍耐のないわたしは、
最初から抜けてしまうことが多い。
夫は必ず最後までみんなと付き合う。
こういうところがいいのかな。

わたしが教えている現場でもそうだが、
特に男の子たちは、
大人の男の人に関わってもらうのが大好きだ。
お父さん、忙しくて時間があまりとれないせいでしょうかね。
それにしても、日曜日のお父さんたちは、
どこで何をしているのですかね。
迎えに来たのもお母さんばかりだったし。

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      ↓散歩の途中で見つけたのは・・・。たまにはネコもいいですね。
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by Annes_Tea | 2009-04-20 09:06 | 牧師館で暮らす
眠っていた花が目を覚ます

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朝起きると、庭に出てクンシランを眺めた。
ちょっとかがんで、撮ってみる。
むずかしいなぁ、花は。
こういうとき、一眼レフがほしくなる。

そのクンシランはまるまる3年間、眠り続けていた。
それが、2、3日前に目を覚ましたのだ。
クンシランだから濃いオレンジ色だと思い込んでいたのに、
意外にもつぼみから透けて見えるのはクリーム色だった。

クンシランは根も葉も大きく広がる。
だから鉢は大きめ、姿はどう見ても和風だ。
「どうかもらってください」
と近所のおばあさんから頼み込まれたとき、
そんなわけで最初は躊躇したのだ。
でも、
泣く泣くマンション暮らしになる身の上を聞いてしまっては、
首を横に振る気持ちにはなれなかった。

おばあさんの住まいの跡は、
いまではアスファルトに塗り固められて、
とりあえず人が立ち入らないようにフェンスで囲ってある。
そういう場所の運命とでも言おうか、
古いタイヤだとか、壊れた椅子だとか、
ときどき処分に困ったようなものが放り込まれている。
拡張するので立ち退いたはずの道路は、
いつまで経ってもそんな気配すらなく、
古い家屋が壊されて新しいマンションが建っていくばかりだ。

味気なくただ太いだけの葉っぱが植わっていた鉢を、
正直言って、持て余していた。
でも、水と光を与えていれば、
ちゃんと「時」は来るんだ。
なんというか、
眠れる森の美女の目覚めを目撃したようなうれしさ。
やっとクンシランも、
この庭に腰を据える覚悟をしてくれたのかな。


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by Annes_Tea | 2009-04-18 22:55 | 日々の庭と花
油揚げとしょうがの混ぜごはん

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●作り方(10〜12人分)
めんつゆ80ccに、トースターで焼いて5ミリ角に切った油揚げとせん切りにしたしょうがを合わせる。たきたてのごはん5合に切るように混ぜ合わせる。


イースターのお祝い会で作った簡単混ぜごはんです。
別の教会の牧師の奥さんから耳で聞いたレシピなので、分量は適当です。
ちなみに、このブログのレシピは、
わたしのメモとして載せていますので、
5合などという中途半端な分量になっています。
結婚するときに、5合炊きの炊飯器を3ついただいたものですから、
いつも5合が教会レシピの基準なんです。
(わがやの炊飯器は10合炊きですが)。
1合で大きめおにぎり2つ分が目安。
ですから、3つあれば30〜35人分はなんとかまかなえます。
でも、非経済的かな?

この混ぜごはんは、要するに、
めんつゆに焼いた油揚げとしょうがを混ぜるだけのことです。
でも、幅広い年齢層に評判がいいんですよ。
子どものいる集まりのときには油揚げだけにして、
しょうがは薬味のように添えてはいかがでしょうか。

油揚げが冷蔵庫にあるときにでも、試してみてくださいね。
(あれ、なんで今日は「です・ます」調なんだろう? ?)

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by Annes_Tea | 2009-04-17 00:47 | お茶と料理、ときどきカフェ
新しく生まれる日

e0165236_22555024.jpg←「毎朝、目を覚ますと、ああ今日も天を目指して歩む一日が始まったって思うのね」という80代のAさん。天国で、いろんな人に再会できるんだろうな、なんてわたしもときどき想像します。


イースターが終わってひと息つく間もなく、
なんだかんだと走り回っている。
4月から1年生のクラスまで担当することになったのも理由のひとつ。

そう、1年生 ! 
ついこの前まで幼稚園に通っていた子どもたちだ。
教室が小さいので全員が集まるとみつばちぶんぶん状態になる。
でも、みんないい子のみつばちちゃんたちだから、
今のところ心配がなくてうれしい。

初対面のときは、さすがに一人一人緊張していたけれど、
そのうちに境界線をやすやすと越えてこちら側へ来てくれた。
話しているうちに手をつないできたり、
パパの話を懸命にしてくれたり。
いいなぁ、と思う。
それで、
わたしも目線と姿勢をぐっと低くして、
子どもたちとの境界線をひょいと越えてみる。

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新しく始まると言えば、
この前の日曜日はイースターなので、洗礼式が行なわれた。
新しくキリストとともに人生を始める最高のお祝いの日だ。
でも、洗礼を受ける当人は、
そんなにお祝いに値することなのだろうかと思うのが普通のようだ。
わたしのときも、教会の人たちの方が自分自身より何倍も喜んでいたように覚えている。
そのうれしさがわかってきたのはもっとずっと後のことだ。
聖書には、天国でもみんなで大喜びしていると書いてある。
いちばん喜んでいるのはイエスさまなのだろう。


今朝、会堂に入ると、イースターの香りがまだ色濃く残っていた。
イースターの香りというのは百合の花のことだ。
毎年、イースターに百合を飾るのには理由がある。
百合の花は冬枯れの姿がひどく、完全に死んでしまったかのように見える。
ところが、
春になると不思議とみごとに蘇って、
遠くまで香りを漂わせながらその姿を地上に輝かせる。
その様が、イエス・キリストの復活と重なるところから
百合がシンボルとして用いられるようになったのだ。
たまごを飾ったり食べたりするのもだいたい同じような理由からだ。
固い殻を被ったたまごは外から見るぶんにはいのちがあるようには見えない。
けれども、
その殻を打ち破って新しいいのちが誕生する。

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日曜日の朝、
「ものすごい香りですけれど、大丈夫ですか?」
と、洗礼を受けるKさんに尋ねると、
「何がですか?」
と言われてしまった。
不思議なことに、Kさんには百合の香りが感じられないようなのだ。
それでわたしは、
百合の色が黄色と白であることや、
どこに置いてあるのかといった様子を詳しく説明する。
ちょっとだけでもイメージが浮かんでほしくて。
というのも、Kさんは数年前に視力を失われたからだ。
当たり前のように見えていたものが見えなくなったとき、
ふと何十年も前に一度だけ来たことがあるこの教会を思い出したのだという。
よかったなぁ、思い出してくれて。

人は心底行き詰まったようなときどこへ行くのだろう?
わたしはよく、こんなことを考える。
教会を尋ねて来る理由は、人それぞれだ。
アメリカでは今、経済不況の不安から、
ビジネスマンたちが教会に大勢訪れていると聞いている。
とはいえ、
べつに悩みや試練がなくてもいっこうにかまわない。
実際、とくに大きな問題はないけれど、
好奇心もあって、「ちょっと来てみました」という方もいる。
そういう気持ちも、いいな、と思う。

洗礼式は、単なる始まりなので、すべてはここから。
それなのに、ゴールなのだと勘違いしている人が少なくない。
まだベビークリスチャン、つまり、生まれたてなのだから、
教会というホームで愛されて、イエスさまの愛を受け取り続けて、
そうして育っていくものにもかかわらず、途中で家出してしまう人も少なくない。
残念ながら、それでは健康に育つものも育たない。
これもよく考えさせられることのひとつだ。

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お祝い会ではびっくりプレゼントがあった。
教会の二人がKさんにボイスレコーダーを贈ったのだ。
その中の一人のTさんは使い方を説明した後で、
自分とキリストとの出会いについて書いた文章を静かに読み上げて吹き込んでいた。
Kさんに聞いてもらいたかったようだ。
こういう風景もなんだか愛しい。

教会のみんなからは寄せ書きに変えて、声のメッセージを贈った。
事務室の机に置いたカセットコーダーに向かって一人ずつ神妙な顔をして話しかける。
そんな姿を懐かしく感じたのは、
転校が多かった子ども時代、
遠く離れた友だちとテープで声のやりとりをよくしていたからだ。
メールも携帯もなかったあの時代、つながり続ける頼りといえば、
手間をかけることをいとわず、
友情という思いを持ち続けることだったように思う。

わたしが声のメッセージとして選んだ聖書のことばはこれだ。

「だれでもキリストのうちにあるなら、
 その人は新しく造られた者です。
 古いものは過ぎ去って、
 見よ、すべてが新しくなりました」 

おめでとう!
これからですね。

e0165236_22583961.jpg←イースターの忙しさで、いつものようにメルにも我慢の多かった数日。たくさん散歩に行こうね。

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by Annes_Tea | 2009-04-15 23:16 | 牧師館で暮らす
「手芸男子」
             ↓3月と4月は身近な人たちのバースデー月間です。
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またクマが増えた。目の下のクマではなく、熊である。
「誕生日に何がいい?」
と夫に尋ねると、2年に一度くらい「クマ」と言う。
クマだなんてひと言で片付けたら失礼かな。
つまり、手足がちゃんと動く正統なテディベアだ。

今回のクマは赤い。
ただの赤ではなくて、ピンクがかったような、
赤が白っちゃけたような微妙な色あいだ。
うーん、クマ素人のわたしには、
そのよさがまだ十分にはわからない。
「サンバーンドレッド」(日に焼けた赤?)とかいう色なのだとか。

新しいクマが家へ来ると、
本棚の上段に入居することになっている。
結婚した当初は、
今よりもたくさんのクマが並んでいた。
ところが、一つ、また一つと
遊びに来た小さなお友だちにあげているうちに減ってきた。
でも、
こうして誕生日なんかに補充されるんだな、クマが。
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最近は自分のためにお昼を作る「弁当男子」がはやっているというが、
夫は大昔から「手芸男子」である。
テディベア作家の道も考えたことがあるとかないとか。
一方、
わたしはアンと同じく、
できればパッチワークなどはしたくないと思っているくちである。
アンはマリラに仕込まれて手仕事の技を見事なまでに身につけたが、
第一巻の『赤毛のアン』までは根本的には家事より勉強という風で、
それでも、やればできる、というところがよいのだ。
わたしもまあ、やらなくはない。
素養としてもなくはないはずである。
というのも、わが実家は母の趣味によってパッチワークの館である。
叔母の多くも、裁縫はもちろん帽子を作って個展を開いたりと、
なんだかんだと「手芸女子」をしている。
そして、わたしと言えば、
必要に迫られて、教会の座布団やテーブルクロスなど、
じつはたくさんの布小物を作ってはいる。
でもね、愛情が足りないのだ。それとも情熱か。
クマにも手芸にも足りないなぁ。

夫の持ち物であるクマの多くは、
インターナショナルスクールやYMCAのバザーなどで見つけた掘り出しものだ。
お金をかけずによいものを探してくる名人という点では、
牧師という職業にうってつけかもしれない。
“お金をかけずに素敵に工夫する”というのは、
教会とわがやの永遠のスローガンかもしれない。

奥さんの本音を言えば、
誕生日には大人の男性らしく、
ぱりっとしたスーツやジャケットなんかを贈りたい。
それでもよくよく考えてみれば、
誕生日だからこそ、
自分では思い切ってなかなか買えないものを贈ることは、
お祝いらしくていいのかも。

ついつい奥さんというものは、現実的になるものでして。
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↑ギター教室の中学生の生徒さんからもお祝いをいただきました。リラックマ、しかもピンク! 朝のマグカップはこれに変わりました。
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by Annes_Tea | 2009-04-11 18:16 | 牧師館で暮らす
桜の季節に見上げる
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                   ↑春の陽気にメルはだらだら。



桜が咲くこの季節、まちを歩くたびに見上げる。
メルの散歩に出かけても、あ、桜、と思って顔を上げる。
1日に何度も、あちこちで見ているはずなのに、
あ、桜、というこれを繰り返している。

一方で、メルと言えば、桜にはとんと関心がない。
そもそも見上げるという動作をあまりしない。
メルの興味はもっぱら地面にあるから、
歩くたびに下を向いている。

ぼんやり歩いていると、
こわばった顔をしてうつむきかげんなんていうことがある。
そんな時、近所の顔見知りから
「こんにちは」
と声をかけられて、あら、恥ずかしい。
いつも微笑んでいたいと思うのに。
だからかな、桜を見る。
見上げると、心に風が通る。
そして、ほっこり笑みが浮かぶ。
今夜の祈り会で、Sさんが言っていた。
「先週、90歳の人を交えて何人かで善福寺川まで桜を見に行ったのね。
 そうしたら、きれいだなぁ、感謝だなぁって、
 あふれるようにそう思わされたの。
 自分で思うなんてもんじゃなくて、思わされたのね」

じつは昼間は、春なのにクラスの子どもたちと海へ行った。
というのはウソで、
「つもりごっこ」をしたのだ。
アン好きとしては、つもりごっこは大人になっても得意分野だ。
体験学習プログラムのいっかんなのだが、
「海辺に行くよ! 」
と言ったとたん、ちゃあんとみんな海辺にいた。
「目をつぶってね」
と言うと、
「あ、見える見える」
と返事をする。
すごいなぁ。
貝殻だとか、コーラのびんだとか、くらげの死体だとか、
見えるものを次々と教えてくれる。

ただ一人だけ、何にも見つけられない子がいた。
「海なんて、ほんとに行けるわけないじゃん」と言う。
ふうん。心の中の何がそう言わせているのかな?
ちょっと寄り添ってみたくて、
今日は隣りに何度も座ってみた。

海から帰ったら、
今度は桜の木に行こう。
ほのかな桜色の翼が包んでくれるよ。
そうして見上げると、ほら、少し心に風が通るかな?



↓イースターを迎える教会の庭の花たちです。
今年から少しずつ、リ・ガーデン(再生)を企んでいるので、今はただ植えっぱなしの庭ですが、来週、いよいよ庭のデザインの打ち合わせ。楽しみです。
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by Annes_Tea | 2009-04-09 00:33 | 牧師館で暮らす
子どもたちのイースターエッグ
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←小1のM君はできあがった作品を握り締めて、「おじいさんになるまでとっておいて、それから食べる」と言っていました。お母さんは何て言うのかな?


引き続きたまごのお話。
子どもたちが作ってくれたイースターエッグを紹介します。
トランプの模様を描いたり、
てっぺんに十字架を描いたり、
たまごオジサンの顔が登場したり、
それぞれの子どもたちの性格がよく出ていた。

たまご作りの後は、
もうひとつのお楽しみ“たまご探し”で大騒ぎ。
プラスチックでできたたまごの中身は、
やっぱりチョコレートとフーセンガムでしょう。

みんなの力作を見てあげてください !


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↓(右)本番では、赤、黄、緑の3色の食紅を混ぜ合わせて、たくさんの色水を用意しました。
たまごを転がすのに、グラタン皿の形がうってつけでした。

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by Annes_Tea | 2009-04-07 00:25 | イースター


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