下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

『赤毛のアン』の講演や読書会ワークショップ、執筆依頼などは、下記のメールにてご連絡ください。







参加者常時募集中!

▷「大人のための子どもの本の読書会」墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。


▷ つながる・祈る・分かち合う「pray&hopeプロジェクト」を主宰。月に一度、女性たちの集まりをもっています。
○詳細はここから




055.gif
メールは以下のアドレスに★を@に変えてお送りください。

goodnews_cafe☆
yahoo.co.jp




牧師館の住人たち
(profile)


   わたし

 ゴエモン先生

   メル


墨田聖書教会Blog





文章・画像・イラストの無断転載は禁止です。引用の際には必ずご連絡ください。
外部リンク
検索
<   2009年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧
雨上がりに見たものは
e0165236_22452938.jpg
ああ、たいくつ。




土曜日の朝もまだ雨の続き。
メルはいよいよやさぐれて、ものうげにわたしを見上げる。
こういう日には庭で用足しをするせいで、
いくら拭いてもどことなく濡れた犬の匂いがしている。

昼ごろ、ようやく雨が上がり、
メルと散歩に行きたいところだったけれど、
子どもたちとの約束の時間になってしまった。
教会学校のひとつ、工作教室の始まりだ。
この日の課題は消しゴムねんどである。

高学年の女の子たちが時間よりも早く来た。
「じゃ、始まるまで桑の実をとってみる?」
やったあ、と騒いで二人は庭に出る。
雨の重みで枝が大きく垂れ下がっている。
軽く引っ張ると桑の実が迫ってくる。
二人はきゃいきゃい騒ぎながら、紙コップをいっぱいにしていく。
ひと粒食べるごとに、「おいしいっ! あまいっ!」
ここ何日か、教会に来た大人たちにもつまんでもらった。
それに比べて、子どもたちの喜びようはひときわだ。
木から実をとるというところに、気持ちが浮き立つのかな。

e0165236_22454954.jpg


女の子たちのさざめきを聞きながら、わたしは雨上がりの庭を点検して歩く。
植えたばかりのインパチェンスは、雨が得意ではない。
傷まないように、濡れて透けたようになっている花びらをつまむ。
枇杷の木の下で、今年最初のあじさいを見つけた。淡いピンクだ。
地植えにしたあじさいは、その年によって色の風合いが微妙に変化する。

e0165236_2246532.jpg


消しゴムねんど教室は思った以上に盛況で、
小学生低学年を中心に、お母さんや中学生も来てくれた。
集中して作るのは女の子たち。
男の子たちは、消しゴムをねってばかりいて、なかなか形にならない。
結局、ひとりがスライムを作り出したら、みんなスライムになってしまった。
小学生はドラクエが好きだものね。
スライムの口がうまく作れない子が、
ゴエモンせんせーい、と言ってSOSを出す。

e0165236_22541080.jpg

手前は夫が見本に作った食べ物シリーズ。
右端の生茶パンダ先生は女の子の作品。
左後ろにあるのが男の子たちのスライム。


夕方、ようやくメルと散歩に行った。
荒川土手はまだとても歩ける様子ではない。
サイクリストたちに後ろから追い抜かれながらアスファルトのサイクルロードを歩く。
メルは当然、舗装されていない場所を選んで、
草についたつゆや植物の種なんかを体中にくっつけていく。
ますます濡れた犬の匂いは濃厚だ。
こんな日に散歩に出るのは、大きな犬を連れた人ばかりだ。
先を歩いているゴールデンが、何度も何度も振り返る。
メルが気になってしかたないのだ。振り返っては、メルに猛烈な勢いでしっぽを振る。
あの無邪気さはまだ子どもなのかな?
メスだったらあいさつしたいところだ。
でも、初めて会う犬なので用心して、わたしたちは土手側に少しだけ降りた。

降りてみると、カモの子どもたちが3羽、だれもいない草っぱらの上に座り込んでいる。
あ、デジカメを持ってこなくて残念だな。
メルに目配せをしながら静かに近づくと、カモたちはずりずりっと少しずつ移動する。
逃げるという気まではないらしい。
雨上がりには、生けるものすべてどことなく安心している。
メルはしばらくカモたちをじっと見つめていた。
そして、ふいと下を向くと、草むらに鼻をつっこんだ。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
     ↓ ↓ ↓
e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ



e0165236_22462575.jpg

これは犬用のカモ。
やっぱり見ないふりをします。
だから買ってこないでね、と言ったのに。

[PR]
by Annes_Tea | 2009-05-31 00:01 | 牧師館で暮らす
ブログでつながる
e0165236_1442662.jpg


e0165236_1444054.jpg

(右)これがメルの得意技、視線を合わせない「よそ目」。ひつじを見せたらこうなりました。



2日も雨が続いたので、メルはすっかりやさぐれている。
あまりに退屈そうなので、
新入りのひつじくんを見せてあげる。
ひつじのマペット「オオタくん」に続いて
はるばる鎌倉からやってきたのだ。
本来はシープドッグだもの、ひつじを見れば喜ぶはず。
でも、思惑はみごとに外れ、
メルはいつもの「よそ目」をして見て見ぬふりをする。
あんまりしつこくすると嫌がらせになってしまうので、
ひつじくんはあえなく退散である。
メルのお父さんは、ニュージーランドで本物の羊を追っていた
優秀な羊飼い犬だったと聞いている。
それなのに日本のブリーダーに連れて来られ、
今は高知にいるとか、いないとか。
メルに流れる羊飼いの血筋は、散歩をするたびに感じる。
(これがやっかいなのだ)
いつか本物の羊を追わせてあげたいなぁ。
でも、東京の下町在住のボーダーコリーでは難しいか。

いや、今日の主役はメルではなくひつじの方だ。
20年来大切にされてきたひつじくんの持ち主は、
夫の古い友だちのヒロコさんである。
ヒロコさんはこの夏、家族でアメリカへ引っ越すことになり、
荷物を整理する中で、
教会学校で使えそうなグッズを持ってきてくれたのだ。
箱を開けてみると、そこはかとなくアメリカンな香り。
ぐるぐる回るサンタクロースだとか、もみの木のクロスだとか、
クリスマスのオーナメントなんかもたくさん入っている。
5月にやってきたサンタクロースさながらだ。

それにしても、なぜわたしにひつじを? と思っていたら、
なんとこのブログをときどき読んでいてくれるらしい。
ひつじアイテム好きな奥さんに、はいどうぞ、といういきさつ。
こういうの、うれしいなぁ。
ブログの効用とでも言うのか、
思わぬ人とつながることが増えている。
そればかりか、ブログを通して、
賞味期限切れになりかかっていた友だちとの交流が戻ったり、
新たにつながり直したり。
互いの近況をうっすら知ることができるのも楽しいし、
今、考えていることの断片を知るのはもっと楽しい。
相手の文章や写真を眺めながら、
あ、やっぱり、この人っていいな、なんて見直すことも多い。
そうして、ゆるゆるとメールの交換なんかが始まる。

でも、やっぱりもっとうれしいのは、
そんなやりとりを通して、久しぶりに会おうか、という話が決まるときだ。
そんなこんなで、来月は高校時代の友だち7、8人と、
おそらく成人式(いつのこと?)で会って以来の再会が実現する。
これもブログの効用、メールの実力である。
当日は、新婚さんから中学生のママまで揃う予定だ。
すぐに顔、わかるかなぁ。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
     ↓ ↓ ↓
e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ


e0165236_1445649.jpg




ひつじくんの居場所はカフェでもらったチャーチチェアになりました。
通るたびに頭をなでてしまいます。

[PR]
by Annes_Tea | 2009-05-30 01:58 | 牧師館で暮らす
お世話になります、翻訳機

↓ギター教室の子どもたちと庭の桑の実を、枝からとって味見。
うわっ! うまっ! あまっ! と、感嘆符をいっぱいつけて喜んでいました。


e0165236_1746110.jpg


忙しい1週間が終わり、
わがやに滞在したゲストの掛け布団を洗濯したら、
しばし抜け殻状態に陥った。
このすとんとした気分はけっこう好きなので、
キャンディーのようにゆっくりと味わって、ごろごろしていたい。
でも、現実には、数杯の紅茶をいただいて立ち上がる。
残念ながら、次のことが押し寄せているのだ。
だれでも同じだろうけれど、
仕事にしても家庭にしても日々の暮らしは下準備の連続だとつくづく思う。
それでも、下準備のよいところは、
とにかく一つ一つ手を動かしていけば、必ず片付いていくということだ。
反対に、ためこんでしまうと悲惨だ。
倍どころか、それ以上の気力が必要になる。
だからやるべきことには日々マメであろう。
などと、自分に言い聞かせてみたりもする。

今いちばん億劫に感じているのは、メールのやりとりである。
問題は言語だ。
得意でもない英作文で、
ハワイ在住のアメリカ人と、日本在住のカナダ人と帰国子女の計3人と、
互いにメールで打ち合わせをしなくてはならないのだ。
わたし以外の3人の共通言語は英語なので、
英語のメールが次々と押し寄せてくる。
読んで理解するぐらいはなんとかできる。
ただ、ちょっとしたニュアンスがつかめなくて、真意をはかりかねてしまう。
それに加えて、英語で返事をしなくてはならないのがストレスなのだ。

エキサイトブログを使っているよしみで、
エキサイト翻訳に助けを求めてはみる。
そうすると、ほとんどの文章が「It」で始まって翻訳される。
自力だけで書こうとしてみると、
「I hope〜」だとか「I would like to 〜」だとか「Thank you for 〜」
のオンパレードになって、やたらとエモーショナルな文章になってしまう。
これって、読む側にはうっとうしいのかな。
でも、すべてが「It」で始まるのもいいのやら悪いのやら。
とまあ、日本語的な発想のまま文章を考えているので、
翻訳機を通すと、わが日本語は、じつにへんてこな英文となって出現する。
英語にするなら、主語と述語はすっきりと単純に、文は短くするのがよさそうだ。
頭を切り替えなくては。

こんな葛藤を続けていたら、
それまで英文で来ていたメールが、ある日突然、日本語に変わった。
わたしのために、これからは日本語でやりとりしようとみんなで決めたらしい。
ありがとう。
でも、かれらの日本語もまた、明らかに翻訳機を通したものである。
なぜかと言われるとうまく説明できない。
でも、わかるのだ。
立ち上る匂いというか、その微妙な意味不明ぶりは、
翻訳機でなくては出せない味である。

たとえば、
「私はあなたに会えてうっれしと思いました」という文。
うっれし?
こんな文もあった。
「私はこれから1200人の人に知らせていこうと思いました」
1200人っていったい?
という具合である。
大筋には問題ないほどのことだけど、
わたしの英語もこんな調子で伝わっているのかと思うと冷や汗ものだ。

ときどき、こんな必要に迫られて、
英語に対するモチベーションが上がっては、のどもと過ぎて下がっていく。
上がりどきの今、『英語で日記を書いてみる』というシリーズを、
図書館に行ったついでに借りてみたりして。
英語で一行ブログでも始めれば、ものすごく上達するのではないかな。
これまた夢の夢。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
     ↓ ↓ ↓
e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ


e0165236_17461266.jpg

↑人間が忙しく走り回っている間にも、夏は近づいてました。
夜、祈り会中に目が合って、ぎょっ。やもりを見たいと言って教会に遊びに来たNくんの願いがかなったのかな。

[PR]
by Annes_Tea | 2009-05-28 17:56 | 牧師館で暮らす
バラと上手につき合うには?

e0165236_2258553.jpg

犬の話ばかり書いている間に、
庭のバラがたいへんなことになっていた。
2年前に植えたカクテールが青虫くんたちのごはんになっていたのだ。

バラを植えるときには、花の名札カードを必ず根元に差しておくように、
とバラ作りの名人から教わった。
バラの種類は途方もなく多いので、
たとえプロでも、すべての名前まで把握できないらしい。
名前がわかっていれば、それを頼りにふさわしい育て方を調べることができる。

教会の庭にある2種類のバラは、名無しのバラである。
なにしろ、教会の設立当初から今にいたるまで、この地に根を張ってきたようなのだ。
あるとき、お花屋さんが咲いたバラを眺めて、
「原種なので大切にするといいですよ」と言った。
ひとつは野バラ、もうひとつは真っ赤な大ぶりのバラ。
この時期に近所を歩くと似たような真っ赤なバラが、
古びた塀にからまったり、茎がたわんだりしながらも、元気よく咲いているのを見かける。
もしかすると株分けをした親戚かなぁ。

原種のバラは強い。
わたしがこの地に来るまで、
ほとんどまともに手入れをされず、カイガラムシの巣窟になっていた。
それでもなお生き延びてきただけあって、少しくらい目を離しても案外元気に花をつける。
一方、新参者のカクテールは確かに育てやすいのだけれど、
今回のように忙しくして気持ちが離れていると、
あっという間に青虫の餌食となってしまう。
4年も前に植えた白いモッコウバラはまったく手がかからない。
虫もつかない、葉も病気にならない。
それなのに、なぜだかへそを曲げ続けて、まだ一度も花をつけないのだ。
いったいどうなっているのだろう。

バラに手を出そうと思ったとき、それなりに覚悟をして植えてみた。
やっぱりと言おうか、
思いが拡散してあれもこれもとなっていく質には、むいていないとつくづく思う。
ただひとつ、今年の春でうれしかったのは、
赤いバラがよりいっそう赤く、そうして大きく咲いてくれたことだ。
昨年、会堂のリノベーションの際に、思い切って古い枝を剪定したおかげだ。
よぶんなものを剪定して捨て去る勇気の大切さについては、
毎度のことながら、花木に教えられる。
聖書でも実を結ぶためには、剪定の必要性が繰り返し言われている。
日々の暮らしと自分の内面に必要なのは、思い切った的確な剪定だわよね。
と、
青虫だらけの葉っぱをむしりながら思う昼下がりでした。

e0165236_2259793.jpg

         ↑うわ、何? ほったらかしの野バラの葉の裏で発見。チョウのたまごかなぁ。
          ネットで検索すると「オオスカシバ」というガのたまごに似ているような。
          青虫になったらむしゃむしゃやられそう。困った困った。
          どなたか正体を知りませんか?

e0165236_2314465.jpg

         ↑これはたまごではありません。今年は桑の実が豊作で、ジャムが作れそう。

e0165236_232739.jpg

         ↑この季節の柿は、こんなにかわいらしい。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
     ↓ ↓ ↓
e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ


e0165236_232186.jpg

         ↑これは庭の木ではなく
          『黄金の樹』というマコト・フジムラさんの作品です。
          24日まで青山の新生堂ギャラリーで展覧会が開かれています。
          久しぶりに来日されたので、親しいアーティストのみんなで、
          マコトさんを囲んでの再会の時を「cafe BLESS me」で持ちました。
          オーナーご夫妻のセンスが隅々まで配されていて、寛げる空間ですよ。
          おいしいカレー、ごちそうさまでした。
新生堂←

cafe BLESS me←


=======================================
お知らせ続きで、バラとも庭とも関係ありませんが、
今週の土曜日には、主宰している「pray&hopeプロジェクト」の働きのひとつとして、「祈りのピクニック」なる集まりを持ちます。
よかったらここをクリックしてご覧下さい。
女性たちがいらしてくださるので、庭の雑草とりに励んでいます。
パンジーが土曜日までもてばいいのだけど・・・。
[PR]
by Annes_Tea | 2009-05-20 23:22 | 日々の庭と花
ボーダーコリーの目ヂカラ

↓メルはこんな悪い顔もできます。「チキチキマシン」のケンケンみたいでしょ。
e0165236_14234552.jpg


アンの話を書こうと思って始めたはずなのに、
犬ブログになりつつあるここ最近。
でも、犬の話というのは、書いていて楽しい。
話していても楽しい。いくらでも書ける。
なんでしょうね、これ。

わがやがメルを飼い始めたころ、
教会にちょっとした犬ブームが起きた。
教会に集う二つの家族が、
柴犬とヨークシャーの子犬を飼い始めたのだ。
わたしたちの夢は犬連れで礼拝に来て、
礼拝中、教会の庭をドッグランにして自由に放しておくこと。
でも、実際にはメルは柴犬ともっとも相性が悪く(しかもオス同士なので)、
ヨークシャーちゃんは恐ろしく人見知りするということで、
残念ながら夢は夢のままである。
でも、いつかセラピードッグのいる教会になればいいなぁ。
これはかなり本気で思っている。

犬ブームのころは、
礼拝後、みんなでお茶を飲む時間になると、
どうしても話題が犬、犬、犬。
一度は犬と暮らしたことのある人たちがほとんどで、
犬の話題の一つや二つはみな持っている。
でも、待てよ。
さっきまで聖書の話を聞いて感動していたのに、すぐに犬とは・・・。
いやいや、面白いことに、
犬の話から、聖書の話へ移り、再び犬の話というように、
自然と行ったり来たりしているのである。
さながら、犬と聖書のことば(「みことば」と言う)のファンの集いだ。
ふだん職場や友人たちとなかなかできないみことばの話というものは、
教会ならではの楽しみでもある。

クリスチャンはいわば「みことばファン」だから、
こんなことばで励まされたとか教えられたという話は尽きない。
結局、自分の好きな話題をぞんぶん話せる場所がある幸せとでも言うのか。
誰でもそんな場所や仲間があれば、生活に潤いは増すはずだ。
ただし、人の集まりなので、
楽しいはずの話の中に、「うわさ話」が紛れ込むなんてことも起きる。
そんなとき、それはここでは「ノー」だよと、
はっきり教え合うという愛と勇気が必要だ。
幸いわたしたちの教会は男性が多いこともあってか、
こういうことはほとんど起きないので助かっているけれど。
(女性たちは注意が必要だそうですよ。自戒を込めて)
聖書にも、うわさ話はガンのように広がって共同体を蝕んでいくので
注意するようにというくだりがある。
わたしたちはただ、シンプルなみことばファンでありたい、
とこれはいつも思うこと。

さて、「ファン」つながりでこの話の着地点はどこかというと、
先日、夫が買ってきた「ボーダ・コリー・ファン」という雑誌の話になる。
ボーダー本はいくらも見たことがあるが、
ボーダーだけを特集した雑誌は初めてだ。
いやもう、みんなかわいい、かわいい。
でも、どちらかと言うといいことばかり書いてある。
これでまた安易にボーダーを飼い始める人が増えてしまったら、
とよけいな心配をしてしまう。
以前、昭和記念公園でメルを連れて歩いていたら、
向こうからボーダーの子犬を連れた家族がやってきた。
そうして、メルを見るやいなや、
「ええ? ボーダーコリーですか? こんなに大きくなるんですか?」
とお父さんらしい人が驚いて声をかけてきた。
そうですよぉ。子どもやバイクを追いかけたり、家に来る人を撃退したり、
いろいろありますよぉ。
と、嫌がらせではなく、親切なつもりで教えてあげた。
というのも、その人は単なるひと目ぼれで、
子猫を飼うようなつもりで飼い始めたらしく、
ボーダーについて何も知らない様子だったから。
ほかにもボーダーを持て余している飼い主の話はいくつか知っている。

でも、結局は犬種の問題というより、こちら側の問題になるのだろう。
わたしたちも模範的な飼い主とは言えないから偉そうにはいえないけれど、
いまではボーダーファンになったことだけはまちがいない。
日本のボーダファン、くじけずにいきましょう。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
     ↓ ↓ ↓
e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ

e0165236_14235767.jpg
↑ボーダーにひかれた理由のアンケート記事では、「目ヂカラ」に惚れて、という答えがわりにありました。メルも目の表情は豊か。



[PR]
by Annes_Tea | 2009-05-16 14:31 | ボーダーコリーのメル
ボーダーコリーは泳げるの?

e0165236_0392.jpg
犬にライフジャケットは必要なのか・・・


群馬の水上にあるキャンプ場へ行くと、毎回、カヌーに乗る。
指導して下さるティアニー先生はいつも、
「とてもカンタン」と言う。
たとえ湖に落ちたとしても、
「ライフジャケットにしっかりしがみついていれば、
まったくダイジョウブですね。
イエスさまにしがみついていれば、
わたしたちのジンセイがぜったいにおぼれないように」
と言ってウインクする。
先生はNASAでロケットを作っていた優秀なエンジニアだったのだが、
「宇宙に人を送るシゴトよりも、
天国に人々のたましいを送るシゴトに魅力を感じて」
宣教師に転職した人である。

夫のカヌー歴は長く、
のんびり漕いでいるように見えながら、気持ちよくすいすい進んでいく。
一方、わたしは気ぜわしくオールを懸命に動かす。
それなのに同乗する夫に言わせると、
「ストッパーがかかっているようになる」らしい。おかしいなぁ。

それでも今年は、カヌーに乗り込むところからいつもと違う感触だった。
わたしがすんなり先頭に座ると、
メルも迷いなくカヌーに飛び込んだ。
初めてメルと乗った時の写真を見ると、今でも思わず笑ってしまう。
耳はたれ、目はしょぼしょぼ。悲壮な顔つきである。
たしか舟底にへばりついて、ひたすら固まっていたはずだ。

メルはふだんからよく固まる。
これもボーダー気質なのか、あるいはただの性格なのか。
おそらくメルの育ちによるところが大きいと思う。
メルは事情があって1歳半になるまで、
2畳ほどの自分の居場所から、一度も外へ出たことがなかった。
里親になるべくわたしたちは千葉の手賀沼近くまで会いに行った。
それがメルの世の中デビューの日となった。
出入り口から出そうとすると、
前脚をふんばって、必死に抵抗していた。
いやだよ、こわいよ、出たくないよぉ・・・。
どうにか外へ連れ出したものの、
今度は腰が抜けたようにへたり込んで固まってしまった。
そうだ。最初のころは、よく腰も抜かしていたっけ。
いまでは考えられないことだけれど、
メルを引き取ってから散歩に連れ出すのに、1週間はかかったのだ。

e0165236_03224.jpg
そのメルが、気持ちよさそうにカヌーの上でなごんでいる。
自分からカヌーのちょうど真ん中に座り込むのは、
先頭にいるわたしと、船尾にいる夫との気持ちをくんで、
メルなりの営業活動なのだろう。
でも、本当は夫の方に行ってべったりしたいのだ。
夫は子どもとも犬もじっくりつき合う人だから、とても好かれる。
わたしはしつけに厳しいくちで、
犬雑誌の「あなたのしつけのタイプは?」という記事によると、
「鬼軍曹タイプ」らしいのだ。
でもねぇ、力の強いボーダーに引っ張られては、
都会では大惨事だって起こりかねないのだ。やるときはやらねば。
そんなわけで、メルはわたしのことも大好きだが、
ときどき微妙な気持ちにもなるようである。
案の定、湖の端まで行って引き返す段になるや、
夫の足元にぴったりとくっついて座った。
本日の営業活動は終了らしい。

それから不思議な行動が始まった。
立ち上がって湖面に身を乗り出してのぞき込む。
まさか、船酔い?
でも、気持ち悪そうな様子でもない。
よく見るといたずらっぽい目、物言いたげな表情は、
何ごとかを企んでいるときによくする顔だ。
もしや、自分の顔を水面に映してご満悦だとか?
コマンドをかけると、すぐに従って伏せる。
でも、しばらくするとまたこっそり立ち上がって水の中をのぞき込む。
まあいいかな。
結局、上陸するまで水の中の自分とにらめっこをしていた。

e0165236_033379.jpg
翌日、その理由が判明した。
教えてもらったオートキャンプ場の野原で遊んでいたら、
突然、近くの川の中に入ってしまったのだ。
わたしも夫もあっけにとられる。
ほかの犬が泳ぐのを見ても無関心をきめこみ、
これまで海でも川でもプール(しかも犬用)でも、
水に近づこうとさえしなかったメルが、
自分からずんずん川に入っていったのだから。
メル、泳げたのね。(当たり前か)

昨日からのメルの行動と表情はそういうことだったのか。
きっと、彼は彼なりに、水へ入るか否かと、
ずっと思いめぐらしていたのだ。
いや、もしかしてこの4年近く、考え続けていたのかもしれない。
とにかく、めでたくこの日がメルの水デビューとなった。
でも、水の中にいたのはほんの一瞬で、
深いとわかるとすぐに陸へ引き返し、
ぶるっと体をふるわせて、水滴を豪快にまき散らした。
そうして、すました顔をして再び歩き始めた。
あれで泳いだと言えるのかどうか。
まさかボーダーが泳げないはずはないと思うのだけど。
きっと、次にカヌーに乗れば、本当のところがわかるにちがいない。
で、メル、泳げるの? 
尋ねてみても、いつものように耳を立てて首をかしげるだけだ。

e0165236_034799.jpg

[PR]
by Annes_Tea | 2009-05-13 00:14 | ボーダーコリーのメル
ボーダーコリーは犬じゃない?

e0165236_043877.jpg

『犬はきらい? わたしを変えたダメ犬サーシャの物語』(早川書房)
を読んでいたら、こんな一節に出会った。
 「ボーダコリーというのは、どこか不思議な感じがする犬だ。
  ほんとうに犬なのかどうかも疑わしい。」
いやもう、まさにその通り。
わたしもふだんから、メルは犬なのか、それとも? 
と、疑わしく思っていた。
アメリカ人ライター、エミリー・ヨッファのもとに飛んで行き、
力強く手を握って同意したいような気持ちだ。
著者はさらにこう続ける。
 「もしかしたら犬と人間のボーダーライン上にいる新種の生き物-
  ボーダー・サピエンスではないかとさえ思う。」  
ボーダーコリーの「ボーダー」は、
イギリスとスコットランドの「境界」を意味すると言われている。
二つの土地のボーダーに生息していたことに由来するのだが、
長い間、イギリスではこの犬の存在を隠していたという話もある。
知性が高く優秀な犬種を他国に知られないように、
つまり、出し惜しみしていたというわけだ。

この本にも例として出ているドイツのリコは、
200以上の単語を理解する犬として、
世界中にニュースとして取り上げられた。
さて。メルが理解していることばはどうだろう。
思いつくままにあげてみると、

●メルが喜ぶことば
食べる?(こう尋ねると期待に満ちた顔になる)
よし(ごはんを食べていいよ、という意味なので大好き)
グッド
お水
飲む?(飲みたいときは舌をぺろりん)
シャンプー(なぜか耳を上げ、首をかしげて目はまんまる)
ドライブ(車の中は第二のおうち)
テイク(フリスビーを取りに行くときのかけ声)
ゴー(荒川で鳩を追いかけていいというサイン)
遊ぶ? 
カム(至上命令。猛烈な勢いでこちらに戻ってくる)
カムカム(なぜかこれでお腹を見せる)

●メルがしょげることば
ノー(わたしにこれを言われると、耳をぺちゃんこにして、心底しょげた顔をする。よほど気をつけて使わないといけない。でも、訓練にうまく使えば効果は高い)
帰る?(遊び足りないときに言われるとひじょうにメルが慌てることば)


●メルが神妙になることば
あとへ
ついて
セット(おすわりのこと)
待て
まだ
ダウン(ふせのこと)
アウト(おもちゃを口から放しなさいという命令)
礼拝、祈とう会(メルにとっては散歩も遊びも当分我慢が必要で、車や人がざわざわと出入りすることを意味している、たぶん)・・・。

これらのことばが多いのか少ないのか、
ほかの犬種を知らないので何とも言えない。
いくら天才犬と言われるボーダーコリーであっても、
育てる私たちの力が不足とくれば、まあ妥当なところだろう。

ドイツのリコは、新しいことばを推測することでも話題になった。
犬ばかを承知で言うならば、
メルはいつもわたしたちのことばを理解したいと切望している。
わたしたちの発することばや会話に耳を澄ませ、
ひとことも漏らしてはならじと身動きひとつしない。
ときには、首をかしげたままわたしをじっと見つめる。
その真摯な瞳に、思わず目をそらしてしまうのはわたしの方だ。
台所のドアを開けると、廊下の先にメルの居場所がある。
そこから、ひたすら無言で料理をするわたしを見ている。
でも、わたしの方から顔を至近距離まで近づけると、
「よそ目」という独特なしぐさをする。
目をそらしつつも、目の端でこっそりとこちらをうかがい、
おまけに人間ならば眉毛にあたるところをぐぐっと持ち上げるのだ。
そうして最後には、口のラインがギサギサになる。
e0165236_045077.jpg

夫はよくこう言う。
「メルは犬ではなくて、つまりボーダーコリーなんだよ」
犬だと思うから
メルの不可解な行動や、
やけに神経過敏なところを面倒に感じてしまうのであって、
相手がボーダーコリーだと理解すれば当たり前のことだ。
夫の真意はそんなところなのだろう。
メルは、子どもというものはみんな羊だと思っているふしがある。
だから、目の前を走り抜ける羊は、命がけで阻止しなくてはならないのだ。

GW後半が始まって気分がのんびりしているせいか、
あるいは、犬の本を読んだ高揚感か、
ついつい今日は犬の話に夢中になってしまった。
まさか自分が嬉々として犬を語る人間になろうとは。
明日からはメルとキャンプ。犬三昧をやってきます。

e0165236_05064.jpg
ちなみに、この本に出てくるサーシャはビーグルです。
当然、話題はビーグル中心で、ときたまボストンテリアが登場。
ボーダーの話題はわずか1ページ半程度。念のために。

[PR]
by Annes_Tea | 2009-05-04 00:12 | ボーダーコリーのメル


ライフログ
カテゴリ
画像一覧
記事ランキング
タグ
最新の記事
以前の記事
その他のジャンル