下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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まちの輪郭をたどって元気になる
           さて、メルが見ているものは?
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                   十姉妹でした。
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先日、鎌倉に行った。
陽光の明るさが下町とはちがう。
わたし好みの小高い山、坂と緑もあり、
なによりまちの人がまちに充足しているところに安心する。
玄関の寄せ植えひとつを見ても、
まちを慈しむ気持ちが伝わってくるのだ。

(あなたの住みたいまちは?)
女性雑誌の編集部にいたころ、こんなテーマで何度か企画を考えた。
当時働いていたのは、みなシングルの女性たちということもあり、
人気なのは、吉祥寺や下北沢、それに葉山だった。
葉山には、雑貨の撮影でお世話になることが多く、
何度か通ううちに、みながファンなっていった土地である。
海辺のまちが作り出すゆるい空気と青い空は、
サボテンまでも枯らしてしまうほど忙しいわたしたちには、
スローで、まぶしく感じられるまちだった。
でも、実際に長く暮らしているスタイリストさんは、
「自由と言えば聞こえはいいけど、
 いい年になっても、ちゃんと働かない人が多くて心配になっちゃう」
とそっと教えてくれた。

初めてのひとり暮らしには、
原宿にも渋谷にも歩いていける最高のロケーションを選んだ。
それまで東京の郊外にある実家で暮らしていたので、
とにかく便利で、
終電を気にしないで働けること(という生活だったのだ)を最優先に、
欲張りな条件もたくさんつけた。
坂も緑もあって(やっぱり)、
自転車で走るに楽しく、
深夜まで空いているカフェも、
しゃれた食材のあるスーパーも必要だわね。
まちの好みをきりなくあげた結果、
部屋は狭小のワンルームとなった。

代々木公園をジョギングして、
朝は焼きたてのパンを原宿まで自転車で買いに行く。
夢の生活プランは、いつかいつかと思っているうちに、
一度もジョギングをしないまま、次のまちへと移り住むことになった。
どうして?
都心で暮らす楽しさは、確かに存分に味わえた。
でも、ある日、近くのケーキ屋さんに入ったときに、突然、こう思ったのだ。
(ケーキの値段が高過ぎる)
今から思うと、これはたぶん、口実。
本当は、自分が生まれた中央線の、
あのピンからキリという香りにホームシックを覚えたのだ。
結局、中央線沿線の住人に戻ったわたしは、
結婚するまで阿佐ヶ谷で暮らした。
広い並木道や路地をそぞろ歩き、
まちの輪郭をたどっていくうちに、元気になれる。
わたしはそんなまちが好きなのだ。

初めての下町暮らしが始まり、
母といっしょにこのまちを歩いた時、こう言われた。
「あなたがいちばん苦手な感じのまちじゃない?」
さすが、母親だ。図星だった。
空が低い。風が流れていない。緑もない。
家と家とののりしろがない。
カフェもしゃれた雑貨屋や花屋もない。
耳を澄ませば聞こえるのは工場で働く工作機械の音。
ショッピングカートを押すのは年をとった女性たち。
何年も塗り替えられていないしもたやの壁や、
路地に置かれたプラスチックの植木鉢の数々。
まちを歩くと迷子になり、輪郭はいつまでたってもつかめない。
岩と岩との裂け目に入り込んだような閉塞感にめまいがする。
それで、最初はしくしくと泣いた。

そんなとき、東京郊外で暮らす大先輩の牧師夫人から、
自分も同じような思いを体験したのだと聞かせてもらった。
生まれも育ちもその場所だとしか思えないほど、
そのまちを愛し、そのまちに仕えてきた人が、
最初はわたしと同じだったなんてと驚いた。
別の牧師夫人からも、
自分ではけっして選ばないようなまちに住むことは、
わたしたちにはよくあることよ、と言われた。
だから、まちのために、そしてまちを愛するために、
わたしたちは祈らされるのだ、とも。

なるほど、なるほど。
大先輩たちのことばには、経験に基づいた真実がある。
今、何年かこのまちで暮らして思うことは、
結局、まちというものは、
そこにおける人との関わりによって
好きにもきらいにもなるということだ。
その最初の一歩は、あいさつよね、
と初心に戻るこのごろだ。

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               鎌倉の和の庭を背景にしたメルもおつなもの。
               この素敵なおうちの住人さんたちが、
               新しい国、新しいまちへと旅立つので、
               家族ぐるみで一日をいっしょに過ごしました。
               メルも鎌倉散策は気に入ったようでした。
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               縁側のあるリビングでおしゃべりしていると、
               あらあら、バッタの赤ちゃんが。
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by Annes_Tea | 2009-07-04 00:47 | まちを歩く
山谷のオジサンたちとおしゃべりする
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再び登場、猫のサムエルくん。山谷で暮らす宣教師のサンディさんの相棒です。



久しぶりに山谷へ行った。
いつものように自転車を走らせ、白髭橋を渡る。
隅田川を越えてしばらくすると、
まちの色はますます煮しめたようになり、
作業着姿のオジサンたちとすれ違うことが増える。
昔ながらの店先にはサンダルや軍手が下がり、
「寅さんルック一式あります」という貼り紙を見かける。
オジサンたちを相手にした店や旅館風の簡易宿に混じって、
ときどきパックバッカーを対象にした英語の看板の宿もある。
安宿を求めて歩く外国人ともすれ違うけれど、
やはり山谷で存在感を見せているのはオジサンたちである。

宣教師のサンディさんとの約束まで時間があったので、
いろは商店街の周りを一周してみることにした。
ほんの少し行くだけで、商店街の入口のすえた匂いは消え、
代わりにコーヒーのいい香りが漂ってくる。
あ、カフェ・バッハだ。
コーヒーといえばここ。言わずと知れた名店だ。
いつもながら、不思議な場所にあるものだと思う。
先月訪ねた「cafe BLESS me」も
ここのコーヒー塾の卒業生だと聞いている。
暗い店内をガラス越しに見ると、座っているのはやはりオジサンたち。
でも、白いワイシャツを着込んだ別の類のオジサンたちだ。

山谷地域がオジサンたちであふれていると言っても、
騒がしいのは商店街の入口だけで、
その周辺は、何ごともなく静かである。
学生服の女の子、ベビーカーを押している若い女性など、
どこにでもいる住人たちが、ごく当たり前に歩いている。
昔から住み分けになれたまちなのだろう。
見てみぬふりをしながらともに暮らすのは、
荒川河川敷のオジサンたちと住人との関係にも言えることだ。

サンディさんが働いている事務所の前に、毛布が敷いてあった。
商店街の真ん中に、である。
毛布には、さっきまで人が寝ていたことを思わせるふくらみがある。
その周りには飲みかけの缶コーヒーと杖。お酒じゃないだけいいのかな。
事務所の前でも堂々と寝ちゃうものかと妙に感心していると、
少し離れたところに立つ二人組のオジサンに気づいた。
「こんにちは」から始まって、話しかけてみる。
そのうちの一人は、この毛布の持ち主だとわかった。
この毛布はオジサンの住まいでもあるようだ。
野外生活者特有の固い肌をしているけれど、わりあいと身ぎれいだ。
簡易宿泊施設に滞在しているオジサンたちと何ら変わりない。

「ハケンギリ、知ってる?」とオジサンが尋ねてくる。
高齢のオジサンたちには、
幸いに週に1度は仕事が回ってくる仕組みなのだと教えてくれた。
「ハケンギリの方がたいへん」と言う。
そうか、オジサンたちには収入のあてはあるんだ。
話しているうちに、どんどん顔を寄せてくる。
もうほとんど、顔は真ん前。耳が遠いのだろうか。
でも、せっかく近づいてくれたので、
「お祈りさせていただけますか?」
とわたしは頼んでみる。
すると、一歩後ずさりして、照れくさそうに笑う。
「いやあ、ネクストね。ネクストにお祈りね」
そういえば、オジサンは、やけに英語を使おうとする。
なんだろ? と思っていたら、
ポケットからやおら英訳のついた新約聖書を出して見せてくれた。
「これもらったの。読んでるの。だからネクストね」と再びそう言う。
サンディさんたちの働きの一端を見せてもらったようで、
頭が下がる思いである。

山谷での支援に加わっているクリスチャンの中には日本人もいる。
でも、多いのは韓国をはじめとする外国から来た宣教師だ。
あれ、もしかして、わたしのことを日系人だと思ったのかな?
オジサンはおしゃべりが終わると、
「サンキュー、サンキュー」
と言って、離れていった。

カナダ人のRさんを南千住駅まで送るため、
自転車を押して、わたしたちは商店街を出ようとした。
交番のすぐ脇では、オジサンたちの大宴会が開かれている。
車座になって座り、飲んで歌って楽しそうだ。
へべれけになったオジサンが寄ってきた。
「はっはっは。みんなクレージー。だからここはクレージーストリートなのよ」
また英語だ。

山谷では、オジサンたちが不思議な英語を話している。

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寅さんルックで、こんな写真を撮ったことを思い出しました。益子に行くS Lの中で出会った寅さんです。人を励ますために、寅さんになって日本を回っているとかで、ちょっとした有名人だそうですよ。
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by Annes_Tea | 2009-06-05 23:24 | まちを歩く
荒川のフシギ
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休日の午後、天気がいいのでメルの散歩のついでに、荒川の花を観察しました。

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荒川では、ときどき魚が跳ねる。
パシッ。パシッ。
水をたたく音に驚いてふりむく。
残念。時すでに遅し。
川面には水紋だけが広がっている。
正体は何?

「あれはコイ。中国から来た種類らしいよ」
と、夫が教えてくれる。
夫は犬仲間から教えてもらったそうだ。
中国は川も海のように広いから、コイもさぞかし大きいのだろう。
ヘドロで何も見えない川底に、
たくさんの中国のコイたちがひそんでいるところを想像してみる。

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数年前、河川敷に小さなカニが大量発生した。
「どこかの犬が拾い食いをして、お腹を壊したらしいよ」
と、これまた夫が教えてくれる。
メルの散歩で注意しないといけないな。

夜になると、川近くの草むらの中から、不気味な音が響く。
ザザッ、ザザッ。ザザッ、ザザッ。
カニが川底からのぼってくるのだろうか、
それとも、
ハーメルンの笛吹き男に導かれて、カニの大群は川へ落ちていくのか。
でも、実際にわたしはそんな音を聞いたことはなくて、
これも犬仲間が教えてくれた話だ。

この話には続きがある。
荒川のカニはけっこうオツな味なので、
河川敷で暮らすホームレスたちが食べているという。
煮るのか、焼くのか。
味つけはするのだろうか。

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ときどき、こんなこともある。
河川敷にある一つのブルーシートのおうちの上を、
たくさんのカラスが旋回してうるさく鳴きわめいている。
その様子は死体に群がるコンドルさながらだ。
中の住人は、大丈夫だろうか?
なぜかこの手の話は、犬仲間から何も伝わってこない。

カラスではなくて、ヘリコプターが旋回していた日には、
ニュースはすぐ、犬仲間から耳に入ってきた。
なんでも、おばあさんが川へ落ちたのだという。
平日の午前中だったので人は少なかったけれど、
ヘリコプターの音はそこにいた人たちの気持ちをかき立てて、
いつになく騒然としていた。
夕刊や翌日の朝刊のローカル面を探したけれど、
河川敷の事故のニュースはどこにも書かれていなかった。
つまり助かった、ということなのだろうか。
事故? 自殺?
「いのちは助かったらしいよ」
と夫から教えてもらったから少しは安心したけれど。

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それにしても、と思うのは、
いつも人づてに聞いて、なんとなく納得しているけれど、
どの話も事実なのだろうか。
カニを食べるホームレスだとか、
おばあさんだとか、
本当に目撃したのかなぁ。
よく考えてみると、わたしはただウワサを鵜呑みにしているだけだ。
ちょっとだけ反省の気分に陥る。

ただ、間違いないのは、
荒川には小さなフシギが日々起きているということ。

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休日だけの荒川族たちは、野球かサッカーをしに来ます。ゴミは、ちゃんと持って帰ってね。
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by Annes_Tea | 2009-04-24 00:07 | まちを歩く
子どもたちは天才バカボンが好き

e0165236_8582799.jpg←教会のエニシダが咲きました。最初は、380円で買った小さな鉢植えでした。地植えにしてほったらかしにしておいたのですが、こんなに大きくなりました。黄色は元気が出る色ですね。



日曜日、教会のみんなが帰ってから、メルの散歩に出かけた。
朝の礼拝前に行きそびれたので、
メルはうれしくて、いつもよりリードを引っ張ってわたしにしかられる。
帰ってくると、玄関の前で近所の子どもたちが待ち構えていた。
彼らの目当ては夫だ。
土曜日に少しだけいっしょに遊んだので、今日もそのつもりなのだ。

結婚当初、教会暮らしを始めて驚いたことのひとつに、
近所の子どもたちが、突然遊びに来るということがあった。
ベルの音に出てみると、
「遊ぼうよ」
と小さなお友だちが立っているのだ。
え、わたしと? 
最初はびっくりした。というか、焦った。
なにしろ、それまでわたしの生活ときたら、かなり偏っていたから。
わたしを含め、マスコミで働く
フリーランスの独身女性との付き合いばかりだったのだ。

何をして遊ぶのか。
庭を探検したり、虫や実を見つけたり、
エアホッケーをやったり、
選択肢はいろいろあるけれど、
どの子も不思議と好きなのは、『天才バカボンの人生ゲーム』なのだ。
蔵前のおもちゃ問屋で年に一度のハンパものセールがある。
そこで夫がずいぶん前に買ったものらしい。

だから、言い回しなんかも古くて、
「オー、モーレツと言って一回休み」とかなんとか、
子どもにはわけのわからないセンテンスが出てくる。
そこはさすがの赤塚さんで、
わからなくてもちゃあんとウケている。

このボードゲームは、一度始めると1時間はかかる。
忍耐のないわたしは、
最初から抜けてしまうことが多い。
夫は必ず最後までみんなと付き合う。
こういうところがいいのかな。

わたしが教えている現場でもそうだが、
特に男の子たちは、
大人の男の人に関わってもらうのが大好きだ。
お父さん、忙しくて時間があまりとれないせいでしょうかね。
それにしても、日曜日のお父さんたちは、
どこで何をしているのですかね。
迎えに来たのもお母さんばかりだったし。

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      ↓散歩の途中で見つけたのは・・・。たまにはネコもいいですね。
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by Annes_Tea | 2009-04-20 09:06 | 牧師館で暮らす
旅のカケラ

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    仕事の切れ目、ふと思い立って旅に出た。
    家族を残して行ったことに、深い意味はない。
    ただ日程の都合がつかなかっただけ。
    なんて言いながら、どこかで悪いと思っているから、
    冷蔵庫に野菜を詰めて、冷凍庫に肉や魚を詰めて、
    玉ねぎも牛乳もパンも新しく補充して家を出た。

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訪れるのは二度目なのに、
そのまちの輪郭すら思い出せない。
庭園を見ながらあんころもちを食べたことだけは覚えている。
でも、
アルミとガラスを組み合わせたモダンな駅舎は、
まるで初めて見たような印象だ。

路地裏で地図を開いて左右を見回していたら、
後ろから歩いてきたおばあさんが立ち止まった。
「何かおわかりにならないことでも?」
行き先を告げると、ひと通り説明してくれた後で、
「わかりにくいので途中までお連れしますよ」
とまで言う。
わ、うれしい。
さすがに辞退したけれど、
これだけでころりときた。

バスの運転手さんが、
乗り降りするすべての人たちに挨拶をする。
降りるときには、だれもが運転手さんに挨拶を返す。
おじいさんも、親子連れも、高校生らしき男の子4人組も。
さようなら。はい、さようなら。
これにも感心して、再びころり。

あの時は、私も友人も、
仕事と自分自身を抱え込んでいっぱいいっぱいの中、
何かから脱出するかのように選んだ旅だったから、
気づかなかったのかも。
人の優しさだとか、まちの穏やかさだとか。

歩いて、食べる。
眺めて、写真を撮る。
そうして夜になると、心はちゃんと家族のところに戻る。
携帯電話のメールでしばし家族とやりとりをして、
お互いの無事を確認をする。
ふだんよりも絵文字をいっぱいつけて
最後は「おやすみなさい」と打って締めくくる。
やっぱり、あの時とは何から何まで違う。

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加賀椿、たおやか

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城を見たいとは思っていないのに、
結局、城を見てしまうのは、旅の心理でしょうか。

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by Annes_Tea | 2009-04-04 22:45 | まちを歩く
荒川アンダーザブリッジ

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      ↑冬の荒川、寒さが身にしみます。でも、メルはいつでも風の子、元気です。


『荒川アンダー ザ ブリッジ』というコミックを知ってますか?
登場人物たちは、荒川河川敷の住人たち。といっても、河童の着ぐるみ姿だったり、鉄仮面をかぶっていたり、自分を本気で金星人だと信じている女の子だったりと、一筋縄ではいかない人 (?) ばかりだ。読んでいると少しずつ思考がずれていって、ヘンテコな世界に引きずり込まれる。不条理なギャグに笑うも、ああ、もうついていけない、と思って投げ出しそうになりながら5巻までは読み終えた。

高校で美術を教えている夫が、生徒から「はまるよ、きっと」と言って渡されたそうだ。うーん、確かに「荒川」しかも「河川敷」の独特な雰囲気を知っている人間にとっては、ありえない話にもかかわらず、なぜか身内ごとのように感じてしまう。

現実の河川敷の住人たちは、最近では自転車を所有しているせいか、機動力がある。空き缶収集だけでなく、無料の食事配給について曜日ごとの情報もよく知っている。教会関係者が食事支援をしていることが多く、その時に配布された聖書を持っている人も少なからずいるようだ。聖書の話を聞くために、方々の教会へと顔を出す人もいる。以前、そのような方が、来会者カードに「荒川河川敷内」と住所を記入して、「郵便は届きませんよ」と言ったことが印象に残っている。

わたしが知っている範囲に過ぎないが、河川敷の住人たちには仲間もスタイルもあって、そこから出ようとは積極的には思っていないようだ。というよりも、諦めているのだろう。生活保護を申請するなどして、人生をやり直したいと切迫しているのは、どちらかというと山谷地区にある簡易宿泊施設やサウナ、ネットカフェなどで暮らしている人たちの方だと感じる。

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先日、久しぶりに荒川のウサギ跡まで歩いてみた。ここは以前、河川敷の住人の飼うウサギが大量に繁殖をして、テレビのニュースになった場所だ。ウサギ注意の立て看板は、不法投棄禁止の看板に変わっていた。あれだけ飛び跳ねていたウサギの姿は一匹もなく、野良ネコたちが草むらでじっとこらちの様子をうかがっているだけだ。しばらく行かないうちに、ブルーシートがやたらと増えている。横長型やとんがり屋根など、それぞれに工夫をこらした形の小屋が、微妙な距離感で立ち並び、ざっと数えてみると50にも60にもなる。やはり荒川河川敷には、わたしの知らないディーブな世界、知られざる「村」があるのだ。

「村」の奥の方から、恰幅のいい黒いドレスの女性が出てきた。ゴミ袋を抱えている。女性は、サッカーコートに面した「村」の入り口まで歩いていくと、山積みのゴミの上に、自分の袋を置いた。ここは「村」のゴミ集積所のようだ。だれか回収に来るのかなぁ。


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↓人が暮らすところには、どこであろうと道ができるものですね。「村」への入り口が気になって、撮らせてもらいました。

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↓ボーダー・コリーを飼いきれずに捨ててしまう人が増えているそうです。知能が高いということは、同時に、神経質でしつけに時間がかかるという意味でもあるのですけれど。そんなボーダーの一匹と暮らす河川敷の住人が、しばらく前に、よく目撃されました。

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by Annes_Tea | 2009-03-04 13:06 | まちを歩く
わたしの好きな東向島10(2009年)
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e0165236_18193379.jpg←「こぐまカフェ」からはいつも面白いことが発信されるので、いまや商店街の活性化にとっては、なくてはならない場所のようです。昨年、会堂をリフォームするにあたって、古い建物がどれほど素敵に変身するのかというモデルケースとして、教会の人たちと連れ立って見学に行きました。年配者にはリノベーションと言っても、いまひとつイメージがわかないようなので、実際に目にすることで夢の共有が可能になりました。




先週のテレビ東京の「アド街」は東向島でしたね。見ましたか?
「こぐまカフェ」が出るかもよ、と事前に聞いていたので、見逃さないようにした。ご近所さんも出るかな、と楽しみにしていたのだが、なあんだ、微妙な線引きで外されていた。最寄りは鐘ケ淵駅でも、地名に鐘ケ淵という名前はなく、ここからほんの少し歩けば東向島なのに。

結果は、だいたい思ったような内容だった。1位は向島百花園(本当にこれしかないから)、2位は白髭神社。つまり、隅田七福神のルートということかぁ。もしも、おすすめの10か所を選ぶとしたら? ぷかぷかお風呂に入りながら考えてみた。まったくの独断ですけど、よかったら参考までに。(鐘ケ淵近辺も少し入れちゃいました。だって、本当に同じ地域なんです)。

東向島まち歩きおすすめ10
(順不同です。友だちを案内するなら? という視点で選びました。ただし、これでは一日では食べきれませんよね)

☆鳩の街商店街
(夏の暑い日だとか、夕暮れどきの散策はより趣があります。ゆっくりゆっくり歩いてみてください)

☆こぐまカフェ
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☆東向島珈琲店Pum mana
(本当に美味しいコーヒーを飲みたければこの辺りではここです。オーナーとの話も楽しく、中二階の禁煙席でゆっくりくつろげます)

☆地蔵通り商店街
(こちらはやや広めの通りです。活気があるとはお世辞にも言えませんが、
脇道探索にはおすすめです。路地に入り込んでみると、昔ながらの建物に出会えたりして面白いですよ。迷子にならないように注意してくださいね。向島教会はこの近くです。)

☆稲荷寿司・松むら
(地蔵坂通りにある創業昭和31年、地元ではおいしいと評判の店です。しみしみのおいなりさんはわたしも大好き)

☆向島百花園
(わびさびを求めるならば、平日に。花を見たければ、やはりイベントが行なわれている時期がいいと思います)

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☆現代美術製作所
(イベントがあるとき以外はしまっていますが、看板の「美」を見るだけでも、何かありそうだな、とわくわくします。墨田の「面白いこと」にはかかせない存在です)

☆浪花家
(以前、このブログでも紹介しましたが、重宝しているお店です。尾まであんの入ったたい焼きはもちろん、おにぎりは主婦の一人ごはんに食べたくなります)

☆十一屋
(もんじゃと言えばここ! 月島よりおいしい、と下町出身の夫は言っています)。奥は居酒屋になっています。最後にいただくアンズ巻きがいいんです。

☆廣寿司
(東向島の駅前にあるちょっとモダンな外装のお寿司屋さんです。地元ではランチが人気のようです。お手頃ですよ)

☆番外 墨田聖書教会 向島教会
向島教会は、数年前に建て替えたので、とても美しい建物です。会堂は日がたっぷりと差し込み、ステンドグラスも素敵です。オルガンは愛好家がわざわざ連絡してくるほど貴重なものだそうです。建物見学だけというのは行なっていないと思いますのでご注意ください。

わたしたちの墨田聖書教会は、昨年リノベーションして、古くて小さいながら、かわいい雰囲気に生まれ変わりました。古い建物、変わった建物が好きな方が、ひょっくり見学にいらっしゃいます。わたしたちがいるときは、声をかけてくだされば見学いただけます。(でも、平日はいないことも多いので、事前にご連絡いただければと思います)


この結果、いかがですか?



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by Annes_Tea | 2009-02-24 22:00 | まちを歩く
知られざる墨東キリシタン史を歩く(キュックリヒ女史をめぐる旅)
これから、下町の春はいいですよ。
ご一緒にまち歩きをしてみませんか?
5人以上からご案内しています。
メールにてお問い合わせください。

e0165236_237385.jpg「知られざる墨東キリシタン史を歩く」ルート例

東武伊勢崎線・鐘ケ淵駅西口出発→西口商店街(編み物教室看板、旅館や蕎麦屋など古い家屋が点在)→鐘ケ淵紡績(カネボウ)跡地(戦前、敷地内に鐘ケ淵福音教会、教会付属幼稚園や子どもの家、宣教師洋館、木造牧師館あり)→堤通り(鐘ケ淵紡績のレンガ塀)→たぬき湯通り→旧玉ノ井(赤線跡)→墨田聖書教会(戦後すぐ、コンセットハットを再生した会堂)


わたしが暮らす鐘ケ淵のまちは、隅田七福神のルートになっている。多聞寺から、白髭神社、そして向島百花園に向かうのが定番のようだ。新年はもちろんのこと、隅田川の桜が見ごろを迎えると、小さなリュックを背負った年配の夫婦連れが駅を降りる。ミニ鳥居や地蔵がマンションの足元にまで立っている古いまちだから、隅田七福神以外にも寺や神社にまつわる昔話は豊富にある。

ところが、教会となると、このまちで昔話を聞くような機会はまずない。なにしろ数が少ないのだ。わたしたちの教会は戦後すぐに建てられたので、それなりに歴史はある。でも、やはりその歴史を語れる人はいないし、写真や日誌といった記録も残っていない。いちばんの原因は、アメリカ人宣教師が教会の土台を作る前に、体調を崩して自国に帰ってしまったためだ。その後も、次々と牧師が来ては何年かで立ち去ってしまったらしい。それだけ宣教にはむずかしい土地だったということかもしれない。今では手に入るのは、切れ端のような話だけ。それでも何とかそれらをつなげていくうちに、ドイツ人のキックリーさんという名前にたどり着いた。

キックリーさんってだれなんだろう? この疑問を発端に、鐘ケ淵のキリスト教関連の歴史を探る旅を始めた。残念ながら、証言者としての建物は残っておらず、発掘したのは目に見えない物語だけである。そして、それらを少しずつつないで勝手に作り上げたのが「知られざる墨東キリシタン史」なるまち歩きのルート。福の神を回って歩く七福神めぐりを少しばかり意識して、「恵みの地図」を歩くというほどの意味だ。初めてコースをお披露目したのは2年前。向島の「こぐまカフェ」で企画したまち歩きのひとつとしてだ。興味のある人が何人か集まれば、個人的にときどき案内をしている。

洗礼を受けたとき、自分が日本ではマイリティになるということなど少しも考えていなかった。ただし、場所が変われば、クリスチャンはマイノリティでも何でもないのだけど。クリスチャンの両親のもとに生まれた10代の青年が、この国での生きづらさという内面的な問題を克服したのは、韓国に旅に行ったのがきっかけだったという。韓国には教会は当たり前のようにあるし、クリスチャンも多い。現大統領の李明博も、俳優のペ・ヨンジュンもカトリックという違いはあれどクリスチャンですものね。

マイノリティということに関して言えば、以前、若者に人気の歌手、ステイシー・オリコのインタビュー記事を面白く読んだ。彼女はクリスチャン家庭に育ち、最初はクリスチャン・ミュージックレーベルからデビューし、自らも宣教師になりたいと思っていたという。日本ではクリスチャンが少ないと聞いて、「マイノテリィってクールよね」と答えている。ふうん、クールか。その考え方こそ、まさにクール!




以下、昨年の夏の終わりのツアーの様子を何枚かご紹介します。参加してくださったのは、墨田区と台東区の牧師先生や宣教師のみなさんでした。
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「鐘ケ淵はカネボウの城下町だった」という話をしてくださったのは、地元の郷土史研究家のSさんです。カネボウつまり鐘ケ淵紡績の発展と運命をともにしたまちという意味では、その通りかもしれません。カネボウはついには解体してしまい(クラシエという名前で一部残っていますが)、高齢化したまちは典型的な都市の過疎へ、商店街はシャッター通りになり・・・まるで炭坑町のようです。再びまちが活気づくことを願い、日々祈るばかり。

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西口にある商店街は、カネボウの最盛期にはおおいに賑わっていたそうです。働いているのは女工さんが多かったので、編み物教室が駅前にはいくつかあったそうです。

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商店街で女工さんたちに人気だったのは、大福を売る和菓子屋さん。カネボウの敷地内に、向島の老舗「志満ん草餅」まで出店していたという話もあります。当時の面影はどこにもありませんが、ところどころに古いたたずまいの建物を見つけることはできます。

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この広い敷地だけではなく、堤通りをはさんだ向かい側の土地もカネボウの所有だった時代がありました。そこには、クラブハウス的な洋館があり、お花やお茶など、さまざまなお稽古を学ぶことができたとか。女工さん相手のカルチャーセンターのようなものですかね。

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コンクリートの割れ目からわずかに見えるレンガが、当時の建物の名残です。綾瀬橋の方には、まだ同じようなレンガを使った古い建物や蔵などを見ることができます。

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当時を知るお年寄りが、カネボウという大規模工場が建てられたことによって、まちが経済的に潤うだけではなく、精神的にもよいものを残してもらったと話していました。今では、カネボウと鐘ケ淵のつながりを示すものは、この一枚の立て看板くらいなものです。残念ながら、日本で初めての託児所や幼稚園を敷地内に開いたと言われるドイツ人女性のことは何も書かれていません。その人こそ、通称「キックリーさん」こと、ゲルトルート・エリザベス・キュックリヒ女史、わたしが探し求めていた宣教師です。関東大震災前に来日し、以来、カネボウ内の洋館で暮らしていたようです。戦後、放火の犯人にしたてられてこのまちを追い出されたというウワサが残っていたのですが、調べてみると事実はまったく違っていました。

彼女は日本の幼児教育の祖とも言える人で、大学で幼児教育を学ぶ学生たちの指導をするなど、その筋では有名な方のようです。戦後は、戦災孤児の面倒をみるために埼玉の加須市に移り住み、児童福祉施設を設立しました。献身的な働きが認められて、加須市の名誉市民にまで選ばれています。生涯を日本で暮らし、日本政府とドイツ政府から、それぞれ勲章を授与されてもいます。こんなにも社会に認められるよい働きをしたにもかかわらず、長年暮らした鐘ケ淵では無名に近く、看板に一行もないことはある意味ナゾです。

キックリーさん(日本人はキュックリヒと発音できなかったようです)から聖書の話を聞いたまちの人たちがクリスチャンとなり、その中の数人が教会設立の夢を抱き、さらにアメリカ人宣教師との出会いがあり、わたしたちの墨田聖書教会が生まれたということのようです。初穂なる人たちもその子孫もだれなのかよくわかりませんが、今わたしが教会で暮らしているということは、彼女の蒔いた種は育ち続けているということですよね。キックリーさんという女性については、これからも少しずつ調べていこうと思っています。

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旧玉ノ井、もとは特殊飲食街(赤線)です。丸みを帯びた建物が、いわゆるカフェーの特徴。ずいぶん取り壊されましたが、窓の鉄格子などを見ると、なんとも言えない気持ちになります。売春禁止法の成立や、働いていた女性たちの自立訓練やケアなどに、救世軍を筆頭にクリスチャンたちが大きな働きをしたそうです。



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by Annes_Tea | 2009-02-20 13:22 | お知らせ(イベント他)
木場公園でジンガロの馬に出会う



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朝、木場公園を歩いていたら、遠くに馬が見えた。ああそうか、今、ジンガロが来ているんだっけ。特設会場を見るのは初めてなので、物珍しくてフェンスに近付いてみる。広い敷地はがらんとしていて、宴の後のような不思議な静けさが漂っている。

ジンガロで馬の世話の仕事があるんだけど誰かやる人いない? 少し前に夫が言っていたのを思い出した。劇団を主宰している夫の友人に聞かれたそうだ。その劇団の人たちも、会期中は馬の世話をするらしい。いいなぁ、馬。でも、小学生のときにポニーに乗ったことしかないわたしには、彼らの世話などとうてい無理だろうな。

外に出ている馬は一頭だけだ。馬の足元で世話をしているらしい人の姿もただ一人。馬も人も、今は貴重な休息の時なのだろうか。まだ朝の光が残る公園で、夜の華やかさを想像してみる。でも、犬の散歩やランナーたちが駆け抜けるここは、絢爛豪華な舞台とはあまりにもかけ離れた雰囲気なので難しい。とかん、とかんと何かを打ち付けるような音に混じって響いているのは、ただすずめのさざめきだけ。宴の始まったその時に、前を通ってみたいような気がする。

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ジンガロの特設会場は、
わたしたちの教会を何倍にも大きくしたような形をしていました。
組み立てては解体し、世界を流浪するには、
いちばん便利な形なのでしょうね。親しみがわきます。

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下町に木場公園があってよかったとときどき思います。
教会の活動でも定番の場所です。
ピクニックを兼ねた野外礼拝を行なったり、
ほかの教会の人たちと合同でバーベキューをしたり。
もちろん、メルの散歩にもなじみの場所です。
ドックランもできるそうなので楽しみ。
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by Annes_Tea | 2009-02-12 00:44 | まちを歩く
少しずつ春の庭



↓「向島花合わせ」というイベント(2008年11月)に参加したときの写真です。主催の現代美術製作所から向島百花園まで下町の路地園芸を見ながらまちを散策。世田谷や目黒からの参加者が多くて、下町の路地園芸は新鮮だったようです。
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↑向島百花園はいつ行っても無造作な様子なので、手入れの行き届いた庭園を期待していくと見事に裏切られます。枯れたら枯れたまんまでそこにたたずんでいる。なんだかそんな庭です。このときは、これまで見たなかでいちばん花が咲いていました。
(けっこういつも花がない)
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このところ、風が強い。
わがやでは、よく晴れた風の強い日を「ボーダー・コリー日和」と呼んでいる。メルにとって、最高の散歩日和という意味だ。

そのメルでさえ、荒川河川敷で暴風が吹き荒れる音に驚いて、あれ、あれ、と周りを見回して歩く。さすがに牧羊犬だけあって慎重な性格なので、少しの物音にでも敏感に反応するのだ。

それでも、顔に当たったその風に、何とも言えないゆるみを感じる。ああ、春。とちょっと詩人のようにつぶやいてみたりして。だって、うれしくて。学生のころは、何かが始まる期待と、何かが変わっていく憂鬱な気持ちとがないまぜになって、手放しで春を「好き」だとは言えなかった。でも、今では春が近づくだけで、うれしい、うれしい、とメルようにしっぽを振りたい気分になる。

うれしいことのひとつは、枯れ果てた冬の庭に、色とりどりの花が戻ってくることだ。新年に房総で買ったパンジーは、つぼみを増やし続けている。教会の玄関の花壇には奥行きがあるので、思いつきで植えるとすかすかした雰囲気になってしまう。それで、毎年、春になる前にお花屋さんに相談するのだが、今年は迷っている。というのも、昨年のリフォームに引き続き、今年はエクステリアに少し手を入れたいと願っているからだ。今、花壇を造り込んでもむだになったら花たちもかわいそうだし・・・。

されど、春。花屋の前を素通りできなくて、結局、淡いブルーのネメシアを買ってしまった。経済性とか怠け心とかを考慮すると、どうしても宿根草を選んでしまう。これ、花つきがよくて、春の日差しとともに増え続けるんですよね。でも、小さなカタツムリの好物でもあるから、彼らとの戦いも始まるわけだ。ふう。


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↑野の花を使って自由にアレンジも作りました。このとき教えていただいた先生の花あしらいが素敵で、すっかりファンに。
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by Annes_Tea | 2009-02-08 23:33 | 日々の庭と花


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