下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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ドッグカフェの犬プリン

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町田で人と会う約束を済ませた後、
気になっていたドッグカフェに立ち寄った。
雨の平日の午後。
お客さんはだれもいないと思っていたのだが、
店に入るなり、小さなダックスに、わん、とやられた。
メルは滅多なことでは吠え返さないが、
例のピヨピヨ声が止まらなくなる。
いやだよぉ、と言っているのかな?
でも、わたしと夫の足元の真ん中に落ち着くと、
静かにごろんと寝転んだ。
お店の人には、いい子ですねぇ、
と言われて、
ありがとうございます、
と素直に答える。
飼い始めた頃は、自分の犬を褒められると、
妙に気恥ずかしい思いになったものだ。

訪れた犬の写真を店のブログに載せているとかで、
店員さんがデジカメを持って現れた。
別に断る理由はないので快諾しつつも、
知らない人にカメラ目線はしないだろうなぁ、
と思って撮影風景を眺めていた。
なにしろボーダーコリーなのだ。
飼い主以外とアイコンタクトをとろうとしない。
思った通り苦戦しているので、
では出番とばかりに店員さんの隣りに立った。
「メル、お散歩、行く?」
と声をかけると、
耳をぴっと立て、まんまる目になって、わたしを見つめる。
そら、今だ。
さすが。店員さんは一瞬をとらえて無事に撮影終了。
だまされちゃったね、メル。
おわびに犬プリンを注文してあげた。
大団円となりました。

(ちなみに、メルがお店のブログにいました。
ココ↓で探してみて下さい)


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メルの人生で2回目の犬メニュー。
今回はテーブルに運ばれたきた時点で目の輝きが違っていました。
かぼちゃ、好きだったのね。

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by Annes_Tea | 2010-04-26 23:21 | まちを歩く
器と再会する
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九十九里浜の海岸は漂流物が少なくて、
犬との散歩にうってつけでした。

教会の働きに続いて、わたしの外仕事も始まった。
年末に積み残した仕事の諸々が、締切り目前。
新年早々、肩こりになりそうな予感がする。
でもその前に、少しだけ日常から離れたくて
休みの最後の日、海まで車を走らせた。
と言っても、走らせてくれたのは夫の方で、
わたしとメルはちんまりと座っているだけ。すみません。

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海を見ると元気になる。
それはもう、単純なほど、すかっとする。
牧師館は絶望的な日当りなので、
ときどき自分を海風に当てて、
気持ちをふかふかにしてあげるのだ。
布団も心も虫干しが長持ちする秘訣なのよね、
なんてうそぶきながら。

お正月だから少々奮発をして美味しいお魚でも
という目論みは外れた。
寿司組合の協定とやらで、
その日はお寿司屋さんの定休日だった。
観光案内所の人が、申し訳なさそうに教えてくれる。
たぶん連動しているのだろう。
前々から気になっていたカフェもほとんどがお休みだった。
思いつきの行動だから、つめが甘かった。

それでも、ちゃんと出会えたのだ。
今年のカフェ初めにふさわしく、好みの空間に。
場所は九十九里浜で、喫茶KUSAという名前だ。
運ばれてきたカップに見覚えがあると思ったら、
益子の陶芸家・石川若彦さんのものだった。
あら、再会しましたね。
益子で見かけて、いいなぁ、連れて帰りたいなぁ、
と思った器だったからだ。
わたしのカップのふちにだけ、
銀色の小さな小さな涙型の模様がついている。
これ、飾りかなぁ、それとも金継ならぬ銀色の継かなぁ。
(そんなものがあるかどうかわかりませんが)
これまたうっとりするようなケーキプレートが運ばれてくると、
今度は夫の方のプレートのふちが5、6カ所ほどぽこんと欠けている。
それがいいのだ。
やはり意匠のように見えてしまうから不思議だ。
土ものが好きだけど、
ぽこぽこと欠けのある器が家にいくつもあって、
どうしたものかと思っていたが、
なんだ、こうやって当たり前に使えばいいんだな、と思う。
欠けた部分も暮らしの歴史だものね。

この陶芸家さんは、
もともとグラフィックデザインをしていたこともあってか、
形のよさに共感して、夫もひと目ぼれしたようだった。
帰り際、棚に陳列してある売り物のカフェオレボウルを指して、
これ、下さい、と店の人に言う。
ごくまれに、本当にごくまれなのだけど、
こんな風に突然、器を買うことがあって驚く。
後で聞くと、少しひねりのあるこの器で、
抹茶を飲むのが楽しみなのだとか。
昨年、キリシタン大名たちの侘び茶について学んだ影響かな。
でも、わたしは煎茶派なので、
わがやには茶筅はないんだよ。どうする?
(そのうち、器の写真を撮ってみます)
いちばんの問題は、食器棚のどこにしまうかだ。

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このカフェの一枚窓から見える庭のその先は、なんとhi-b-aのキャンプ場でした。(何それ、という人はここをクリックしてみてください↓)庭先から行き来できるような具合で、正真正銘のおとなり。せっかくなので、挨拶に行くと、高校生たちがちょうどレクに出かけるところでした。記念にキャンプファイヤー場(右)を撮影。ありがとうございました。

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by Annes_Tea | 2010-01-07 21:07 | まちを歩く
来年の漢字はなあに?
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今年も家族に感謝。
というわけで、年末は家族との食事が続きました。
金婚式を迎えた仲良しの叔母とは従妹を誘って中華、
両親とはイタリアン、そして夫とは千駄木でイタリアン。
ああ、でもメインのついた高い方のランチはすでに終わっていて、
パスタランチになってしまいました。
お礼をかねて、お肉をごちそうするつもりで誘ったのですけど。
写真はその後、谷中散歩で立ち寄ったCOUZT CAFEです。
カフェ好きですが、撮影許可をとるのが億劫で、
めったに写真をとりません。
でも、今回は別のお客さんが撮影の可否をきいていたのに便乗しちゃいました。
自転車は古いプジョーとラーレーです。販売もしてるようでした。
今年もたくさんのカフェとも出会いました。




今年もお疲れさま。
そんな気分で、
気のおけない友人たちと知人のカフェに集まって、
2009年のあれやこれやを振り返った。
そこで話題になったのが、世相を表す「今年の漢字」である。
2000年からざっと並べてみるとこんな具合だ。
金、戦、帰、虎、災、愛、命、偽、変。
そして今年が「新」となる。
2年前が「偽」だったことを思えば、
かなり前向きかな?

役者のMちゃんは、
年初に自分だけの「今年の漢字」を決めるのだという。
2009年に志を抱いた漢字は、「進」。
うんうん、Mちゃんらしい。
今年は実際、いろんな役を演じていたものね。
役者として進む、人間として進む、
きっと信仰者としても一歩一歩進んでいるに違いない。

一方、わたしは?
すぐさま思い浮かんだのは、
「集」という文字だ。
どこでどう示されたのだっけ。
とにかく、今年はいろんな集いを開いてみようと思ったのは確かだ。
女性集会、声なき者たち、カフェにアートイベント、
子どもたちとの工作教室、
その他もろもろと小さな集いの多い年だった。
教会だけではなく、
個人的にも高校時代の友だちと成人式以来の集まりを開いたり、
年賀状だけの付き合いとなっていた友だちと
一緒に美術館に出かけたり。
再会の集いの年でもあった。

昨日は今年最後の祈り会だったので、
そこでも1年をふり返った。
Mさんは、友だちの間で「顔が変わった」
と評判になるほど明るくなったと言われたらしい。
うれしいなぁ、そういう話。
Yさんは、人のことばでぐしゃぐしゃ悩んでも、
以前のように穴の中に落ち込んでいくことはほとんどなくて、
あ、そうだ、祈ろう、祈ろう、
とイエスさまの方に心を向けられるようになってきたという。
ある日突然、がらりと変身するのがわたしたちの歩みではなく、
一歩、一歩。ふと気づくと、あれ、変わった? 
という具合だ。みんな、一歩、一歩、乗り越えてきたものね。

めずらしく祈り会にいらしたSさんが、
「年だから、と言うのは止めることにしました」
と決意表明。
それはいいですねぇ、と一同で共感する。
告白にはプラスでもマイナスでも力があるから、
年だ、と言った時点で年齢にも自分にも負けてしまうのだ。
否定的なことばをいっさい捨て去りなさい、と聖書にはある。
これは単純そうでいて、
じつはよく生きるための最高の極意である。
わたしたちの口から、
否定的なことばが消え去ったら、
世界はどんなに光で満ちるだろう。

今日は一日、やり残した掃除と洗濯と庭の掃除。
筑前煮を煮たり、明日の元旦礼拝の準備、
相変わらずのどたばたの最中、
ぴんぽん、と鳴って子どもたちが遊びに来た。
うそ、大晦日にも遊びに来るかね、
と一瞬、うろたえてしまった。
ゴエモン先生と遊べる?
うーん、今、ちょっと難しいかなぁ、とかなんとか。
元旦礼拝の後、お雑煮出すからおいで、と言ってドアを閉める。
ごめんね、明日来たら、遊んであげるから。
でも、きっといつも「今」どうかかわるかが重要なんだよね。
なんて、今年最後の反省である。

さて、2010年の私の漢字はというと、
すでにしばらく前から示され続けている文字がある。
それは「門」という漢字だ。
新しい門が開かれるのか、
それとも門をたたくのか、
新しい年が始まってみなければわからないが、
期待にあふれるイメージである。

みなさんの一年は、どのような漢字が当てはまりますか?
そして、2010年はどのような漢字にしてみたいですか?

新しい年もまた、ブログでお目にかかりましょう!


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近くまで行ったので、根津教会に立ち寄りました。登録文化財ということもあり、会堂内の大改造が行なわれて話題になりました。1月に大改造記念コンサートが開かれるそうなので、参加されれば内部が見られますよ。(と、勝手に宣伝)。
じつは、この改造を手がけたのは、わたしたちの教会のリノベーションでお世話になった冨士土地さんです。今年は教会のエクステリアをお願いする予定でしたが、根津教会の改造が手間取って、わたしたちの方は2010年に延期になったのでした。というわけで、新しい年には、教会にも現実の新しい門ができるかな?

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by Annes_Tea | 2009-12-31 18:58 | 牧師館で暮らす
自転車部カフェ報告

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EAT&ARTのタロウさんの作品、完成です。この中身を食べられるというのが、今回のカフェの目玉、自転車部カレーというつながりです。


自転車部カフェ、終わりました。

当日は、夕方から豪雨となり、
自転車どころか歩いて来るのも困難なほど。
別のアート会場からタクシーで乗り付けた方も多かったようです。
自転車でやってくるカフェとはならず、残念でした。
その昔、自転車部主催で行なった川辺のバーベキューも、
集中豪雨に見舞われて、文字通り遭難しかかったことを思い出しました。
自転車部は雨を呼ぶのですかね。

それでも、3年ぶりの自転車部カフェ開催は、
まさにサークル活動ののりでゆるく、楽しいひとときとなりました。
超多忙の中で部活動に加わり、カフェ準備までして下さった土谷部長に心から感謝 !
これから25日までkosuge1-16はいわき市のアートイベントに滞在するそうです。
こちらもみなさん応援下さい。
おしゃべりついでに、kosuge1-16のアートの根幹を尋ねたところ、
「もちつもたれつ」が一貫するテーマだそうです。
give and takeではなく、share each otherということだとか。
教会風に言うならば、互いに仕え合う?
彼らとの共同作業がいつも楽しい理由はこんなところにあるのかしらん。
とまあ、あらためてお二人を好きになりました。

自転車部カレーは、
シンポジウム参加者のおかげで途中から売れ行き好調、
パウンドケーキはみごと完売しました。
今年のカレーはじつにフルーティでした。
パイナップルやレーズンが入っていたのがわかりましたか?

今回、新しい部員が2人入部してくれました。
おひとりは自称「飛ばし屋」とのこと。その実力たるや楽しみです。
とはいえ、相変わらずの家庭科部系であることは変わりありません。
今後の活動として、
かき氷自転車に次ぐ新作自転車の構想を練る話や、
オリジナルTシャツの在庫がなくなってきたので、
自転車部手ぬぐいを作ってはどうかという話が出ました。
(手ぬぐいは、私の勝手な提案ですが・・・)
などとと書くと、よほど活動をしているように聞こえそうですが、
じつは結成6年、途中の休部3年と、ほとんど休眠状態。(自転車部ウェブサイトの最後の日付を見ると、いったいいつのこと?)
参加している人たちが、みなそれぞれの仕事で用いられ、忙しくなったのが原因です。
みなさんの成長と活躍は嬉しいこと。
休部というのは、じつは前向きなお休みだった次第です。
休部の間に、この教会もリフォームをすることができました。
集いやすくなったおかけで、
墨東まち見世のシンポジウム会場として提供させていただくことができました。
シンポジウムも、アットホームな雰囲気の中、
アーティストたちの本音をぽろぽろと聞けたのがよかったです。
向島とアートとまちづくり。90年代後半からその関係を徐々に結んできて、
アートが少し大人になったね、
という感想を地元の方たちが語っておられたのが印象に残りました。

進んでないように見えながら、じつは着実に進んでいる。
goodnewsいろいろ、そのことを実感した一日でした。

またいつの日か、自転車部カフェでお目にかかりましょう。
来て下さったみなさん、ありがとうございました!
これからしばらく、わたしはクリスマスの働きに集中します。
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by Annes_Tea | 2009-12-08 13:18 | お茶と料理、ときどきカフェ
続・教会カフェ

9月に入ってから、
「墨東まち見世」という100日間のアートイベントが始まった。
100日もの間、アーティストが地域に浸透しつつ、
制作過程を見せるという企画らしい。
土曜日の夕方、
キラキラ橘商店街の一角で行われた開会式をのぞきに行った。

この教会もかろうじて墨東に入っているので、
地域に根ざしたひとつの場として、空間を提供する予定である。
具体的にはまだこれから。
アートディレクターの方々と、
今週中には話をしましょうということになっている。
個人的には、子ども向けのプログラムを開きたい。
でも、カフェイベントがいいのかなぁ。
毎度おなじみのような気もするが、
教会とカフェは相性がよいのだ、きっと。
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商店街の空き店舗にアーティストが暮らして
コミュニティをつなぐという企画。
現在、滞在しているのは劇作家の岸井さん。
遊びに行くと、お茶でウエルカム! キラキラ名物のビッグかりんとうも。


母教会にいたころ、
「教会」は「病院」に近いイメージがあるよね、
と言われて、うん、確かにそうかもしれないと思っていた。
月曜日から土曜日まで社会の中でもみくちゃにされて、
日曜日にやっとの思いで教会にたどり着いては、
傷をいやして、魂のビタミンを補給する。
でも、自分が教会のバックヤードに関わるようになって、
病院? ううん,違うなぁ、と思い直した。
だいいち、日曜日ごとに病院へ通いたいと思う人がどれだけいるだろうか。
やっぱりカフェ、
ただ、理想としては、もっとダサイ感じがいいと思っている。
それは外見のことではなく、目に見えない部分での話だ。
自分の格好悪いところも見せられる場所。本当の意味で寛げる場所。
家庭のリビングだろう。
それも、大家族のお茶の間で、どんと構えたオカンがいるような場所。
いえ、別に牧師の奥さんがオカンということではなく、
たとえ、ですね。つまり。
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この夏行った倉敷教会には、本物のカフェがあった。
カフェというよりは、喫茶店という雰囲気で、
きめきめでないところが、オカンぽくてほっとする。
ロイヤルミルクティーをいただいている間、
夏の教会学校についての打ち合わせが漏れ聞こえてくるので、
つい耳をそばだててしまった。
議題は、紙コップ。
子どもたちに使い捨てのものを使わせるかどうか。
環境教育は大切だけど、
洗い物に時間をとられるよりも、
限られた時間を有効に使う方が大切なのでは、とか、
もしかして素材がケナフなら筋が通るかも、とか、云々。
聞いていると、いずこも同じなのね、と微笑んでしまった。
わたしたちの教会でも、
紙コップ問題が浮上してマイカップ持参となったが、
洗う人が自然と定まってしまい、それがストレスにもなったりする。
結局、マイカップ派は、今のところ4人だけだ。

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        登録有形文化財になっている倉敷教会の建物。


倉敷教会は100年もの歴史がある。
お茶を楽しんだ後、教会の女性が会堂を案内してくださった。
会堂に入って、あれ、と一瞬、デジャブを感じたのは、
会津若松で見た教会の内部とよく似ていたからだ。
西と東、場所は遠く離れていても、
それぞれに建築された時代を考えるとありえるか。
倉敷教会の設計は、お茶の水の文化学院を建築し、
自ら校長も務めた西村伊作。
ニシムライサク。聖書を読んでいればピンとくるだろう。
「イサク」という名前でわかるように、名付けた両親ともクリスチャンだ。

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クラシカルでモダン。御茶ノ水の文化学院に通じます。
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ぶどうのモチーフ。
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カフェの人にお願いをしたら、快くご案内くださいました。
観光地にある教会は、私たちのような見学者がいて大変かと思います。
そして、旅人への応対で、その教会の持つ文化がわかります。
 当然、断られることもありますが、そのことよりも、
どんな言葉を使うかが大切だと学ばされます。
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100年前の教会創設メンバーに、
倉敷の名士である大原孫三郎の名前を見つけた。
倉敷紡績、つまりクラボウの創設者だ。(いまやクラレ?)
倉敷に数日滞在しただけのよそ者であっても、
この孫三郎さんが、倉敷の町にどれだけ貢献し、
今なお愛されているのかを感じる場面に、何度も出会った。
器屋で店番をしていた大正生まれのおばあさんは、
孫三郎さんの素晴らしさについて、わたしたちに熱く熱く語ってくれた。
大原美術館を建て、世界中の一流の美術品を集めたことで、
戦中、倉敷は空襲を免れたという歴史がある。
「美観地区が今あるのも、みんな大原さんのおかげ」と言っていた。

わたしの暮らす鐘ケ淵のまちも、鐘ケ淵紡績、
つまりカネボウの城下町として栄えた時代があったはずなのに、
いまではカネボウは解体し、
そんな恩恵も人々の感謝も、まちにはみじんも残っていない。
「文化」だとか「まちへの貢献」というビジョンのあるなしで、
企業が結ぶ実はずいぶん違うものだ。

そして、孫三郎さんとともに、
倉敷を歩いているとよく目にする名前が、石井十次だ。
マツケン主演で、「石井のおとうさんありがとう」という映画が公開されて、
その業績が少しでも全国区で知られるようになったのは、うれしい。
石井十次は日本で最初の孤児院を開いた青年医師で、
真性の熱血クリスチャン。
大原孫三郎は、石井十次から精神的に多大な影響を受けたようだ。

残念ながら、教会創設に名前はあるものの、
孫三郎さんが信仰を最後まで持ち続けたかどうかは、
倉敷教会の人たちに聞いても、はっきりしなかった。
たまたま大原美術館で、彼の葬儀の映像を見たのだが、
教会で行われておらず、
戒名まで付けられていたところを見ると、違うだろうなぁ。
もし、石井十次がもう少し長生きしていれば、
何かが変わっていたのだろうか。

教会カフェの話が、
思わぬシリアスなところに行ってしまった。
終着点はどこかと言うと、
大原美術館の初期コレクション収集に尽力した画家の児島虎次郎だ。
虎次郎も、地元の人にとっては恩人になるようだ。
その虎次郎の妻は石井十次の娘である。
映画でその娘役を演じたのが、
10月に開くイベント「声なき者たちの声を聴く」で
朗読をしてくださる役者さんなのだ。
倉敷へ旅立つ前、その役者さんに、
映画のロケで行ったおすすめ場所を尋ねたところ、
大原美術館はもちろんのこと、
アイビースクエアと児島虎次郎美術館だと教えてくれた。
知らなかったら素通りしていたかもしれない。
うん、行けてよかった。

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倉敷紡績の工場をリノベーションしたアイビースクエア。
ここに泊まりました。
やはりレトロできめきめではないけれど、
余分なものは何もなく、清潔でホスピタリティがあってよかったですよ。
しかも大浴場。倉敷の旅にはおすすめします。


倉敷教会を設計した西村伊作の言葉を、文化学院のサイトで見つけたので紹介します。こんな校長先生だったら、心強いですよね。
引用はここから→http://bunka.gakuin.ac.jp/about/souritsu.html

「自分の娘、息子のように、みんなのために祈る。
 どうかこの人の一生がよいものとなるように、
 静かな心、自分を正しく、
 ゆがめられずに、真っ直ぐにいくようにと。
 途中で去った人にも、いまどこかで私のまいた種の芽がはえ、
 この学院が一生心に残るだろう。
 私は祈る、天の恵みが、みんなの上にあるように」
                創立者 西村伊作の言葉より



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by Annes_Tea | 2009-09-21 01:20 | お茶と料理、ときどきカフェ
ドッグカフェ見つけた

メルのカフェデビューの写真。もう4年くらい前かな?


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メルのドッグカフェデビューは、数年前の夏、軽井沢だった。
そのころ、犬の飼い主初心者のわたしは、
犬のことをもっと知りたくて、犬にまつわるエッセイばかり読んでいた。
その前は、犬のしつけに関する本を読み漁っていたのだが、
読めば読むほど理想と現実とのギャップに滅入るので、
ブルース・フォーグル博士の「新! ドックトレーニングマニュアル」(これは優秀 !)を最後に、
読むのを止めてしまった。

本の中の犬を探し始めると、きりがない。
古いところでは、中野孝次の「ハラスのいた日々」を引っ張り出して、
散歩の途中でオス同士をケンカさせて社会を学ばせる、
なんてエピソードに、時代が違うなぁとつぶやいたり、
カレル・チャペックの「ダーシェンカ」が何年も本棚に寝かせたままだったのを思い出したり、
江國香織の「雨はコーラがのめない」という不思議なタイトルは、
「雨」という名前の犬の話だといまさら知ったり、
とまあ、そんな風に読書する女を続けていた。

そんなころの話である。
車にメルを乗せて軽井沢の町中を走っていると、「スリードッグベーカリー」の看板を見つけた。
ちょうど、創業者であるダンとマークがカンザスシティーに開いた
自然素材のドッグベーカリーの話を読んだところだったので、
これはこれは、と嬉しくなって店内に入った。
もちろんメルを連れて。
メルにとっては初めてのドッグカフェである。
ところが、すぐ後に、よく吠える小型犬が入ってきた。
メルは滅多なことでは吠えない。
そして、吠えられることが何よりも嫌いだ。
小型犬が吠える度に、メルは胸をううっと持ち上げ、わたしたちは気が気でない。
優雅なお茶の時間どころではなかった。

わたしたちがリラックスできたのは、
その翌日に偶然見つけた中軽井沢の「チェルシーズガーデンカフェ」である。
「スリードッグベーカリー」や「ドッグデプト」のような
チェーン展開のお店のつるんとした感じは、個人的にはあまり好みではない。
その点ここは、カフェマニアのセンサーがぴぴっと働いて、
引き寄せられるように入って行った場所である。
チェルシーというぐらいだから、イギリスでよく見かける一軒家風、
私の中の紅茶好きのセンサーも、ぴこぴこと動いた。
外のテラスは、木立に囲まれて、小鳥のさえずりが耳に優しい。
でも、
これこれ、こういうのを求めていたのよね、と喜んでいるのはわたしだけだ。
結局のところ、犬にカフェは必要ないし、
人間だって気を張りつめながらお茶を飲むよりは、
のんびり軽井沢の自然の中を犬と散歩する方が楽しいはずだ。
それでも、メルは生まれて初めて目にする「犬用のケーキ」は相当気に入ったようだった。
素材はおもに野菜で、甘みはもちろん入っていない。
とにかく、ぺろり、と食べてしまった。
ただ、上に乗っていた飾り切りのにんじんだけは、
つついているだけでとうとう残してしまったけれど。

先日、山谷にある宣教師事務所に行ったときに、
浅草の言問橋近くに、教会が営むカフェができて、それがいい雰囲気だ、という話を聞いた。
ちょうど車で来ていたので、寄り道して訪ねてみた。
元は何かの事務所か工場だったらしく、
1階の倉庫をカフェに改装して、2階を会堂として利用しているようだった。
家具は持ち寄り風、細部までおしゃれというわけではないけれど、
全体のざっくりした雰囲気が心地よい。
倉庫だったということで、天井がそこそこに高く、がらんとした特有の抜け感がある。
あ、いいねぇ。しかも、有機コーヒーが一杯250円。
カップ持参だと割り引きもあるらしい。
ご近所住まいらしいスタッフの女性に、
早速、自己紹介をして、カフェ開業の顛末なんかを教えてもらう。
オープン時に配ったというチラシを見せてもらうと、
やや、箱の中に黒いレトリバーが入っているではないか。
「犬もいいんですか?」とわたし。
「もちろんです」と彼女。犬の飼い主さんでもあるらしい。
「どんな大きさでも?」と念を押す。本当はボーダーコリーでもいいですか、と聞きたいところだったけど。
「もちろんです」と彼女。

浅草にドックカフェを見つけた。しかも教会カフェ。うれしい。
お休みの日、白髭橋から隅田川沿いをメルと歩いて、ここに来たら楽しいだろうな。
でも、実際に行くことはたぶんないだろう。
軽井沢以来、カフェに行きたいのは人間だけで、
メルは行きたくないのだと知っているから。
それでも、近くにメルと行けるカフェがあると思うだけで、
犬の飼い主としてはなんだか心強いのである。

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倉庫を改装したカフェ「ライトハウス」。
2階は教会として使っているそうです。
先生はガーナの人、インターナショナルチャーチだけあって、
ゴスペルや英会話教室が賑やかに開催されているそうです。楽しそう!
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by Annes_Tea | 2009-09-19 14:08 | まちを歩く
バナナブレッドの日々
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このところ、バナナブレッドをよく作る。
夏にどうかなぁ、とも思うのだけど、
かんたん、おいしい、お安いとくれば、
人が集まる場には欠かせないのだ、これが。
海の日のグッドニュースカフェでも、バナナブレッドを焼いた。
夏らしく、ブルーと白のストライプのクロスにしたので、
あとは黄色がほしいと考えていたらバナナが浮かんだ。
でも、皮をむいたら白い姿、
それに粉と合わせて焼いてしまったら跡形もない。
だから、カボチャのムースも作った。
これでめでたくブルー×黄色(パンプキンカラー)のスタイリングの出来上がり。

今朝、またもやバナナブレッドを焼いたのは、
土曜日に教会のコンサートがあるからだ。
このバナナブレッドはお客さん用ではなくて、
出演者の岩渕まことさんご夫妻に差し入れのつもり。
出演前に口にするとは思えないけれど、
バナナブレッドがあれば、万が一、だれかがお腹を空かしていたとしても、
とにかくどうにかはなるはずだ。

ゴスペルシンガーの岩渕まことさんと夫とは、古い友だちだ。
正確に言えば、ギターの師匠になるらしい。
結婚をしたとき、夫の友だちがいっぺんに自分の知り合いにもなったので、
だれがだれで、どうつながっているのやら、
何が何だかさっぱりわからないほどだった。
クリスチャン3年生で牧師と結婚したわたしは、
それまで教会以外にクリスチャンの友人はあまりいなかった。
夫の人間関係に加えてもらいながら、
絆とでも言うのかな、
わたしが体験してきた友人関係とはまた別の、
目に見えない不思議な安心感がそこにはあった。
そしてもうひとつ、
新しい人間関係が広がる中で、
夫の友だちはいつから自分の友だちにもなるのかしら、などと考えた。
「友だち」というくくりはおかしいかもしれない。
ただ、どのくらい距離を縮めていいものか、
なんて最初のころは思ったりもしたのだ。

それぞれに時があって、話をして、
ああこういう温かい人たちと夫は友だちなんだな、とだんだん実感して、
やがて祈り合ったりもして、うれしくなるのだ。

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岩渕家とわがやをつなぐものは、いまや「犬」である。
お互いに(とくに男性群)、かなりの犬バカ(失礼)をやっているようだ。
岩渕家のブギーは、ボストンテリアとパグのミックスだったはず。
狭山にある通称ハイドパークで、メルと対面させたこともある。
オスとオス、しかもあまりのサイズ違い、
ちらりと互いを意識する程度で終わり、
仲良しになるまでにいはいたらなかった。

一方、人間と言えば、さんざん食べて、おしゃべりをしてリラックス。
食後に、広い公園の隅々までメルと散歩して戻ってみると、
男性たちがギターやらブルースハープやらサックスやら、
弾いて歌って、どんひゃらどんひゃらを繰り広げていた。
犬がいて、音楽があれば、
友だちづきあいはより楽しい。そんな一日でした。

*岩渕さんの最新エッセイ『気分は各駅停車』(いのちのことば社・フォレストブック)には、ブギーのことも少し出ています。文章もまた、いいんです。

○ etude for goodnews cafe
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音楽つながりの話で、海の日のサウンドパフォーマンスのシーンを少しだけ紹介します。当日はワークショップ形式で、参加者一同、新しい音を体験しました。目で見て触れるだけではなく、わたしたちも吹きました! 何だと思いますか? なんと、ストローなんです。mamoruのストロー歴は長く、今回オーストリアに招かれることになったのも、ストローの音を使ったインスタレーションがきっかけだったとか。おそるべし、ストローパワー。

ゆったりとした時間でした。耳を澄ませ、味わったり、転がしたり、つまんで投げ入れてみたり・・・パフォーマンスに一貫して流れているのは、「samll things」だったように感じました。
当たり前過ぎて目にとめられないようなもの、捨てられてしまうようなもの、暮らしの中で触れる声なきものたちの声を聴く、そんな体験でした。説明してしまうと、大切なものを失いそうなので、お話はここまで。




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by Annes_Tea | 2009-07-31 21:28 | お知らせ(イベント他)
バラと上手につき合うには?

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犬の話ばかり書いている間に、
庭のバラがたいへんなことになっていた。
2年前に植えたカクテールが青虫くんたちのごはんになっていたのだ。

バラを植えるときには、花の名札カードを必ず根元に差しておくように、
とバラ作りの名人から教わった。
バラの種類は途方もなく多いので、
たとえプロでも、すべての名前まで把握できないらしい。
名前がわかっていれば、それを頼りにふさわしい育て方を調べることができる。

教会の庭にある2種類のバラは、名無しのバラである。
なにしろ、教会の設立当初から今にいたるまで、この地に根を張ってきたようなのだ。
あるとき、お花屋さんが咲いたバラを眺めて、
「原種なので大切にするといいですよ」と言った。
ひとつは野バラ、もうひとつは真っ赤な大ぶりのバラ。
この時期に近所を歩くと似たような真っ赤なバラが、
古びた塀にからまったり、茎がたわんだりしながらも、元気よく咲いているのを見かける。
もしかすると株分けをした親戚かなぁ。

原種のバラは強い。
わたしがこの地に来るまで、
ほとんどまともに手入れをされず、カイガラムシの巣窟になっていた。
それでもなお生き延びてきただけあって、少しくらい目を離しても案外元気に花をつける。
一方、新参者のカクテールは確かに育てやすいのだけれど、
今回のように忙しくして気持ちが離れていると、
あっという間に青虫の餌食となってしまう。
4年も前に植えた白いモッコウバラはまったく手がかからない。
虫もつかない、葉も病気にならない。
それなのに、なぜだかへそを曲げ続けて、まだ一度も花をつけないのだ。
いったいどうなっているのだろう。

バラに手を出そうと思ったとき、それなりに覚悟をして植えてみた。
やっぱりと言おうか、
思いが拡散してあれもこれもとなっていく質には、むいていないとつくづく思う。
ただひとつ、今年の春でうれしかったのは、
赤いバラがよりいっそう赤く、そうして大きく咲いてくれたことだ。
昨年、会堂のリノベーションの際に、思い切って古い枝を剪定したおかげだ。
よぶんなものを剪定して捨て去る勇気の大切さについては、
毎度のことながら、花木に教えられる。
聖書でも実を結ぶためには、剪定の必要性が繰り返し言われている。
日々の暮らしと自分の内面に必要なのは、思い切った的確な剪定だわよね。
と、
青虫だらけの葉っぱをむしりながら思う昼下がりでした。

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         ↑うわ、何? ほったらかしの野バラの葉の裏で発見。チョウのたまごかなぁ。
          ネットで検索すると「オオスカシバ」というガのたまごに似ているような。
          青虫になったらむしゃむしゃやられそう。困った困った。
          どなたか正体を知りませんか?

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         ↑これはたまごではありません。今年は桑の実が豊作で、ジャムが作れそう。

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         ↑この季節の柿は、こんなにかわいらしい。

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         ↑これは庭の木ではなく
          『黄金の樹』というマコト・フジムラさんの作品です。
          24日まで青山の新生堂ギャラリーで展覧会が開かれています。
          久しぶりに来日されたので、親しいアーティストのみんなで、
          マコトさんを囲んでの再会の時を「cafe BLESS me」で持ちました。
          オーナーご夫妻のセンスが隅々まで配されていて、寛げる空間ですよ。
          おいしいカレー、ごちそうさまでした。
新生堂←

cafe BLESS me←


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お知らせ続きで、バラとも庭とも関係ありませんが、
今週の土曜日には、主宰している「pray&hopeプロジェクト」の働きのひとつとして、「祈りのピクニック」なる集まりを持ちます。
よかったらここをクリックしてご覧下さい。
女性たちがいらしてくださるので、庭の雑草とりに励んでいます。
パンジーが土曜日までもてばいいのだけど・・・。
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by Annes_Tea | 2009-05-20 23:22 | 日々の庭と花
トイプードルの来襲

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次の用事まで、紅茶一杯分の時間が空いた。
今日は忙しかった。
だからカフェ、どこかなカフェ。
そう思って横道を歩き始めた。

なれないまちでカフェに入るときは、少しだけ勇気がいる。
でも、たぶんここなら大丈夫。
二枚の木の板を張り合わせた手作りの看板と、入り口にあるちょっとしたグリーンの配置が、
居心地のよさを約束してくれるようだったから。

や、や。しまった。
扉を開けてみると、外からはわからなかったのだが、店内には大きなテーブルがひとつしかなかったのだ。
それも、3人ほどいた先客たちは顔なじみのようで、
ひとつずつ椅子を開けて座りながらも、親しく会話をしている。
その戸惑いに追い打ちをかけるかのように、
小さな弾丸ならぬ一匹のトイプードルが、
ワイパーみたいにしっぽをパタパタさせながら、わたしの足元を回り始めた。
(犬だ、犬だ、犬の匂いがする。友だちだよね、ねね、友だちでしょ)
はいはい、メルの匂いがするのね。

「犬、だめですか?」
オーナーらしき女性に声をかけられる。
「あ、家に犬いますから大丈夫です」
と言って、とにかくいちばん端の席に座ると、
オーナーの顔が明るくなって、
「よし」だったか、「はい」だったか、よく聞き取れなかったけれど、
ダンスを踊っているトイ君に何かひと声をかけた。
(待ってました!)
そのとたん、わたしのひざの上に飛び乗った。
え、え。わたし、ベージュのスーツ姿なんですけど。この後、人と会うんですけど。
と思ったものの、みんなの期待する表情を見てしまった。
そうかぁ、ここは犬好きの集まるカフェなのね。

トイ君は嬉しくってしかたないのか、肩にまでよじのぼってくる。
観念して、はいどうぞ。ぺろぺろっと、顔を2、3度なめさせてあげる。
空気がゆるむ。わたしもカフェの仲間入りである。
トイ君のお仕事も完了したようだ。
再び弾丸となって、別のお客さんのひざをめがけて立ち去っていった。

ボーダーコリーは、飼い主以外にはあまり関心を持たない。
犬だから当然、おやつをくれる人は好き。
でも、もらったらそれでおしまいだ。お愛想なし。自分との境界をひじょうに強く持っている。
そんなボーダーが、わたしの犬という存在のスタンダードになりつつあるせいか、
トイブードルという犬の人なつこさには、ときどき驚かされてしまう。

メルはものすごく嫉妬深い。
散歩の途中、駆け寄ってくるトイプードルをなでようものならば、後が大変である。
そのときは、平気なふりをしていながら、わたしが見ていないところで、
相手をばしっと押さえつけたり、ううっとうなって追っ払ったりする。頭脳犯でもある。
本音として、しっぽを振ってくれる犬のすべてをなでてあげたいのだけれど。
気持ちを抑えることが習い性になってしまったのか、いつもクールでごめんね、トイ君たち。

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           ↑他の犬の匂いをつけて帰った日、メルは何を思うのでしょうか。


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by Annes_Tea | 2009-03-19 12:44 | 牧師館で暮らす
犬旅ゆるり


↓新春の房総は、水仙と菜の花でいっぱい。晴天続きでメルもほっこり笑顔。

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e0165236_23301639.jpgメルと暮らすようになってから、新年は犬連れで旅に出る。その年最初の日曜礼拝を終えると、メルと自転車を車に積む。年末、カモメ整骨院の先生に行き先を聞かれて、キャンプ場に行くのだと言うとびっくりされた。どうやら先生は、この寒空の下、テントを張って過ごすのだと思ったらしい。まさか。場所はキャンプ場でも、泊まるのはコテージやログハウスだ。メルだけ車中泊ということも多い。メルにとって車の中は、第二のわがやらしく、後部座席のドアが開くのを心待ちにしてしっぽを振る。シダーの香るいつものマットを車の最後部に入れてあげれば、夜、安心して眠る。

犬連れだと何かと周りに気をつかう。対応がおおらかで寛げるのは、何と言っても教会関連のキャンプ施設だ。一般には開放していないところもあるので、それほど知られていないが、全国各地にこの手のキャンプ場がある。三箇日が過ぎれば、年末年始の企画を無事に終えて、各施設ともちょうどほっとしているころだ。ほかに客がいるとしても、わたしたちと同じような牧師家族がひと組くらい。運がよければ貸し切りのこともある。キャンプ場のディレクターたちはほんどが牧師でもあり、青少年キャンプの働きをしている夫にとっては、親しい人たちばかりだ。わたしにとっては初対面でも、やはりどこか仲間に会いに行くような気楽さがある。

二人ともとりわけ好きなのは、大島にあるキャンプ場だ。牧師のH先生ご夫妻と夫とは、夫が10代の時からの付き合いであり、よきバイクの友でもある(師匠かな?)。今、夫がいちばんよく乗っているバイクも、1年ほど前、大島から渡ってきたものだ(わたしも後ろによく乗ってます)。国立公園内にあるそのキャンプ場は、何にもない、テレビもない、携帯もつながるかどうか、でも山と海とキョンはいっぱい、という場所だ。H先生とは結婚式で初めてお会いした。わたしの母教会で開いた披露パーティの終わり、手にしていた小さな縦笛をひゅうっと鳴らしてみせてくれた。あ、この先生も「ヨセフの一族」かな、と思ったことを覚えている。(ヨセフは旧約聖書に出てくる人物。でも、そうではなくて、詳しくは赤毛のアンの4巻『アンの夢の家』をどうぞ)。

大島へも犬旅をしようと思ったことがある。竹芝から出る東海汽船を調べると、手荷物扱いで乗せられそうなことがわかった。やれやれ、動物病院のホテルに預けずにすんでよかった。ところが、直前になってもう一度調べ直してみると、つまりかばんに入れて手で下げることができる大きさの犬のみ、ということだった。一度、ショッピンクセンターで、カートの中にボーダーコリーを入れている人を見たことがあるが、ダックスやトイプードルではあるまいし、さすがにぎょっとするような光景だった。無理だなぁ、22㎏もあるボーダーをかばんに入れて手に持つのは。結局、その時は犬旅を断念して、人間だけの旅になった。メルがキョンが出会ったら、どんな顔をするのだろう。ちょっと興味があったので残念。いつか犬との船旅が実現する日はくるかしら。



e0165236_22142317.jpg←海、好きです。その昔、結婚したら海の見える場所で暮らしたいと思っていました。これも『赤毛のアン』の影響かもしれません。アンがギルバートと新婚時代を過ごすのが、岬にある全室オーシャンビューの小さな古いすまいです。子ども時代を神戸で過ごしたこともあって、いつか水辺のそばに戻りたいという願いは大人になっても持ち続けていました。まさかそれが隅田川と荒川になるとは・・・。


↓その土地に根ざした素敵なカフェに一件でも出会えれば、旅は成功だと思っているくちです。今は情報がネットてすぐ手に入りますが、情報をたどるだけの旅にはしたくないので、あまり調べすぎないのが新鮮な出会いのコツかもしれません。
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↓館山の山の上で、コンセットハットを彷彿とさせる建物に出会いました。わたしたちの教会の建物と屋根の感じが少し似ているので、嬉々として入ると、そこはピアノの旋律が静かに流れるハーブいっぱいのカフェでした。ダージリンもアッサムも、やわらかくてオーガニックかな、と思わせる味。店内の雰囲気にぴったりの味でした。
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↑このカフェは建物の造りからすると、何かの工房だったのでしょうか?「grass-B」という店名からすると、ガラス工房かしら、と想像していますが。

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by Annes_Tea | 2009-01-09 23:56 | まちを歩く


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