下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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バラの庭、遠い記憶

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今年もバラが咲いた。
今となっては、品種も植えた人もわからないが、
教会の歴史とともに歩んできたバラだ。
40年か50年? 
ともかく、この地に植えられてから相当の年数が経っているはずだ。
毎年、母の日に満開になる。
春、出だしが寒かったので、どうかしらと思っていたけれど、
土曜日の朝につぼみがひとつだけ目を覚ました。
一輪なのに、堂々たる深紅で人目をひく。

母の日の日曜日を、
今年から「教会の日」と決めた。
この教会は戦後すぐ、
アメリカ人宣教師と地元の数人で設立された。
ところが、その宣教師はすぐに帰国し、
以来、牧師が次々と変わったような事情から、
資料は完全に散逸し、細かい歴史や年代がよくわからない。
それで今年から、設立記念日を作ろうとなった次第である。
このゆるい決め方は、
いかにもわたしたちらしいような。

「教会の日」に何をするかと言えば記念バーベキューである。
庭にある桑の木陰に丸くなって、
炭火で焼いたステーキ肉やカルビを頬張った。
お肉とパンは三郷のコストコで仕入れてきた。
コンセットハットの会堂が据えられる以前は、
同じこの場所でペニシリンやララ物資の配給が、
宣教師たちの尽力によって行われていたと聞いている。

戦争は今のわたしには遠いけれど、
土地はその記憶を忘れてはいないだろう。
のんびり特大ソーセージをかじりながら、
当時の人たちのことを少しだけ想像してみる。
彼らの使命と情熱という土台があって、
今のわたしたちがここにいる、その不思議。

こんな聖書のことばを思い出した。
「わたしに仕えるというのなら、
その人はわたしについて来なさい。
わたしがいる所に、
わたしに仕える者もいるべきです。
もしわたしに仕えるなら、
父はその人に報いてくださいます。」(ヨハネ12:26)

植えられて、根を張ると、
花はよく咲き実がつく。


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300円ほどで買ったエニシダの苗は、この地を気に入って大きく育ちました。
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by Annes_Tea | 2010-05-11 09:03 | 日々の庭と花
ハーレーに乗ってみる

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お休みなのでまちはのんびり。
教会はお休みの看板を掲げているわけではないから、
いつもは忙しくて来られないような人が、
ちらほらと訪ねてきたりする。
夜、この春卒業した夫の教え子がギター教室に来てくれた。
練習の後はわたしも混じって少々おしゃべり。
いつの間にかマンガ談義に花が咲く。
「ONE PIECE」を今から全巻読む気力はないかも、
と高校生のSちゃんが言う。
わたしもないかなぁ。
小学生も「ONE PIECE」は好きだ。
「むちゃくちゃ感動するよ」と5年生が言っていた。
あとは「鋼の錬金術師」とか。
ゴールデンウイークは「のだめ」の映画を楽しみにしている子もいた。
小学生から大人まで同じマンガに感動するのは、
日本文化の特徴なのかしらん?

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お休み中は庭日和が続いたおかげで、
事務室の玄関前のごてごては何とか片付いた。
以前はメルのハウスがあった場所だ。
メルが牧師館の玄関のたたきに居場所を変えてからは、
自転車置き場と化していた。
数えてみらたら12台もある。
いつの間にどうしてこんなに?

乗り物好きのところには、
乗るべき物が自然と集まってくる。
これは夫の持論だが、
結婚当初はふうんと聞き流していたこのことばを、
ここ何年か目の当たりにして、
そういうものかと思うようになった。
お金を出して新品を買うということはまずない。
破格の値段で譲ってもらったり、譲られたり。
だれかの不要なものが、
だれかの必要なものになってぐるぐる回っている感じだ。

だから、もうすぐハーレーが来る、と聞かされても、
ああそう、と思っただけだった。
結婚してからは、安全と健康と家計を考えて、
夫はバイク乗りを止めて自転車一筋だったのだが、
そろそろバイクへの気持ちが蘇ったようだ。
バイク乗りはバイクに乗った方がいい。
と、これはわたしの持論。
このハーレーも元の持ち主は牧師である。
牧師にバイク好きが多いのか、類は友を呼ぶのか。
とにかくバイクに乗る牧師が周りにたくさんいる。

お休みなので、ハーレーの後ろに乗ってみた。
ハーレーと言っても、
とてつもなく古いタイプで思いのほか細身のボディ。
ロケットに乗るようなものだよ、
と言われて、
ロケットに乗るなら訓練が必要じゃないの、
と少しびくついたのだけど。
乗ってみれば案外と心地よい。
マフラーから上がってくる熱気、
エンジン音、そしてシートから伝わる振動。
なあるほど、これでは走りたくなるわね。
でも、空いている車道でスピードが上がって、
のんびりした気分は吹っ飛んだ。
突如、ロケットに変身したのだ。
フルフェイスのヘルメットをかぶっていて本当によかった。

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by Annes_Tea | 2010-05-06 00:17 | ボーダーコリーのメル
柿、あと少し

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「渋柿を干せば甘い干し柿ができるよ」
と教えてあげると、
近所の子どもたちが試してみると言って、
年末に1個ずつ持って帰った。
まだ彼らの実験は続いているようだ。
願い通りの干し柿ができるかな?

通りがかりの大人たちは、
この柿を見るともったいながるけれど、
渋柿だと聞くとそのまま行ってしまう。
教会の私たちにとっては毎年見る風景なので、
取って食べようとはだれも言い出さず、
甘くなったら鳥に食べてもらうものだと思っている。


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毎朝、庭に出てみると、柿バクダンがどさどさと落ちている。
30〜40個はあるかな?
鳥たちの食べ残しを掃除をするのがわたしの日課になっている。
この下町で柿の掃除ができる幸せを感謝しよう、
と決意する朝はあるものの、
たいていは、あーあ、なんてため息をついてしまう。
今朝の日曜礼拝の最中もヒヨドリが食べに来ていて、
それはそれは窓の外がにぎやかだった。
バクダンの掃除に追われる朝も、あと少しかな。


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ついでに、今日のメル。走りました。
まだまだ荒川土手はお正月で、
凧揚げする人たちの姿が目立っていた。
見知らぬ犬もどっと繰り出してくるので気が抜けない。
昨日は、河川敷の片隅に野外生活者の方々が集まって宴会をしていた。
お正月ですものね。
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by Annes_Tea | 2010-01-03 17:16 | 日々の庭と花
変わること、変わらないこと


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ウエルカムフラワーとして、とうがらしの寄せ植えを作ってみました。




来週はいよいよ「声なき者たちの声」のイベントである。
講師のスージさんは今、アフリカ滞在中らしい。
先週は、参加者集めに奔走したが、
今週は、どうにか内容のために集中するゆとりが出てきた。
スージさんの窓口になっているプラメナさんと、
プログラムの流れについて、メールでやりとりを重ねる。
ハワイにいる彼女とは、スージさんと同じく面識がないのだが、
あまりに達者な日本語でメールをいただくうちに、
ついこちらに甘えが出て、
ただの用件で済ませるつもりが、長文になっては反省しきり。

「プラメナ」という名前になじみがないせいか、
いまだに正しく覚えられないでいる。
「プリメラ」だったか、「プリメナ」だったか、
えーと、ええと、とメールを書くたびに確認する始末。
当日、失礼のないようにと思って、
何度か口ずさんで予行練習をする。

プラメナさんも、日本の知り合いに、
メールでイベントのお知らせを各方面に転送してくれたようである。
転送に次ぐ転送、そして、口こみ。
とはいえ、爆発的に申し込みが増えるということはない。
それでも、
思わぬところから参加の申し込みをいただいたり、
久しぶりの再会が実現しそうになったりしている。
このイベントを通して、
疎遠だった関係が新しく結び合わされ、
あるいは、これまでの関係が深められ、
新しい出会いもたくさん与えられている。

そんな中、
ああ、こういうの好きだったな、とふと懐かしい感覚にとらわれた。
じつは大学時代に、
スポーツ系サークルのほかに
講演会やコンサートを企画する文化系のサークルにも入っていた。
考えてみれば、昔から同じようなことをやっていたわけである。
活躍する女性文化人たち数名を招いてシンポジウムを開くなんてものを
学園祭で企画したこともあったっけ。
なにしろ大昔のことだもの、すっかり忘れていた。
そのゲストの一人に、吉田ルイ子さんというフォトジャーナリストがいた。
彼女はハーレムの子どもたちを撮影して歩き、作品を発表していた。
スージさんの働きが琴線に触れたのも、
こんなところに動機の根っこがあるのかもしれない。

変わらないこと、変わること。
結局、人間の心が向かう方向なんて、
そうそう変わらないものなのかもしれない。

学生時代に企画したこのシンポジウムで、
一緒に動き回って労苦をともにした後輩とも、最近、思わぬ再会があった。
エキサイトブログつながりである。
しばらく連絡を取り合っていなかったのだが、
同じエキサイト利用者同士と知り、
リンクをはって久しぶりにメールのやりとり。
彼女は編集の仕事を経て、
今は自宅に工房を開いてパティシエをしている。

いろんな懐かしさが押し寄せてきて、
当時の写真を引っ張り出してみて驚愕した。
わたし、ものすごいロングのソバージュではないの。
いやあ、こんな頭で学生をしていたとは。

少なくとも、髪型の好みだけは大きく変わったようだ。



みなさんをお出迎えするのに、教会の花壇があんまりだったので、近所のMさんと草むしり&植え替えミッションを敢行しました。
(左)インパチェンスで花がついているのは、これが最後のひと鉢です。地植えにしたものは、今年は早々にだめになってしまいました。天候のせいですかね。いつもは12月近くまで花を咲かせるのですけど。
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(右)仕事帰りにいつものお花屋さんをのぞいたら、パンダスミレに出会いました。花びらの二色づかいからつけられた名前だそうです。早くパンダ姿を見たいものです。

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(左) ヒューケラがバッタに食べられて哀れだったので、玄関に移動させました。(右)台風で倒れたコリウスを植え替えた翌日、なんと枯れてしまいました。このカラフルな種類だけは元気に生き延びています。花のない季節に便利な植物です。

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(左)これ、名前は何でしたっけ? 何年も前から植えっぱなしです。(右)つい、アイビーに頼りがち。

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あとひと息! 
イベントの詳細の記事はここをクリックしてください。
→http://AnnesTea.exblog.jp/d2009-09-09
→http://www.v4vl-concert.com/ja/2009-09-08-01-4200.html

朗読をしてくださる役者さんが、イベントを前にした思いなど書いてくださいました。
こちらから読めます。↓

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by Annes_Tea | 2009-10-17 00:19 | 牧師館で暮らす
オリーブの木が実をつけた
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オリーブの木が数年ぶりに実をつけた。
大きなテラコッタなので、動かしたくとも動かせず、
牧師館の窓の下に置きっぱなしの鉢植えだ。
窓の下には、大小2本のオリーブの木が並んでいる。
最初に買ったのは小さな方で、
花屋で苗木を見つけたときに、安い、ほしい、と大喜びして、ほとんど衝動的に買ってしまった。
実をつけるには、違った2種類の木が必要だと教えてもらい、
思いきって大きなオリーブの木を後から買い足した。
じつはこれ、わがやの記念樹である。
結婚1周年を迎えたときに、夫と二人で選んだのだ。

結婚して最初の1年は、
今思い出しても身震いするほどすさまじい日々だった。
なにしろ、当時の教会といえば、庭は荒れ放題、牧師館はほとんど物置と化し、
近隣の子どもたちから、「お化け屋敷」という不名誉なあだ名まで頂戴していた。
大げさではなく牧師館には、
わたし一人が入り込めるスペースもないような状態だったのだ。
結婚生活を始めるためには、とにかく脇目もふらずに片付け続けるしかなかった。

床の根太が腐り、これではあまりにも危険だとわかって、
結局はリフォームをすることになったものの、これも最初の話し合いのとろで何度も頓挫。
半年も通い婚を続けるわたしたちに、周りの人たちはさんざんやきもきしたらしい。
そんな新婚時代に身につけたのは、料理よりも掃除の腕である。
今思うと、きっと、記念樹でも買わずにはいられない心境だったのだ。

じつを言うと、この記念樹を枯らしてしまったことがある。
原因は水枯れか肥料不足かよくわからない。
ただ、手抜きをしていたのは確かだ。
教会の庭の手入れだけで手一杯で、
奥まった牧師館の庭は、通年、椎の木の枯れ葉と雑草で埋まっている。

記念樹、しかも聖書と深いつながりのあるオリーブの木が枯れるのは、
なんともいやな気分である。
ごめんね、オリーブくん。
とにかく、ふたまわり大きな鉢に、ふかふかの土を入れて植えかえ、
水やりを怠らずに世話を続けた。
3年ほど前、棒切れのようになっていた枝に、
小さな蕾が芽生え、少しずつ緑の葉をつけ始め、そうして息を吹き返した。

でも、オリーブの実を見つけたのは夫なのである。
毎朝水やりをしているのはわたしなのに、
ちゃんと見てなかったなぁ、とまたしても反省。
庭の草木にえこひいきはなしだよね。
ちゃんと会話しなくちゃ。

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こちらは今日のいただきもの。有機栽培のにんじんは、まるで果物のような甘さ !

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by Annes_Tea | 2009-08-12 00:02 | 日々の庭と花
「扉をたたく人」になってみる
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コンサートが終わってみると、看板に思わぬお客さんがいました。


土曜日のコンサートが終わり、
お客さん続きの7月から新しい月へと変わった。

8月はいつもと生活時間を少し変えて、
準備してきたインタビューや学びを集中して行う予定でいる。
でも、走り出すにしては、やや疲れぎみなのだ。
まずはからだもこころものびをしてからかなぁ。
そんなぐうたらした気持ちでいたら、
音楽療法士の先生と話す機会に恵まれた。
おしゃべりだけのつもりだったのに、
先生の仕事道具であるアフリカンなドラムに目がとまり、
「たたいてみたい」
というわたしのつぶやきまで聞き入れていただいた。
その場にいたもうひとりの女性を巻き込んでの、ドラムセッションである。
あぐらをかき、ドラムを抱えて膝に固定する。
抱えてみると、ほかの二人とはドラムの向きが逆になっている。
子どものころに直された左利きの構えだ。

パ、パ、パン。パ、パ、パン。
先生が軽快な3拍子をたたき、わたしたちも真似をする。
わたしは、左手でパ、パ、右手でパン。
みんなは、右手でパ、パ、左手でパン。
パ、パ、パン。パ、パ、パン。

ふだんドラムをたたくなんて、もちろんない。
たたくといえば、手だ。
教会で礼拝をするようになってから、
とにかく手拍子だけは日常的にたたいている。
そのせいだろうか。
それとも、日ごろ小学生との付き合いが多く、
オーバーアクションになれているせいだろうか。
たたくことには何の照れもなく、すぐにその気になってしまう。

先生の音に合わせたり、追いかけたり、逃げてみたり。
だんだん頭で拍子を考えるのやめていく。
自分以外の人がたたく音を聞いていると、
手が勝手に動いてくれる。
自分の音を聞くと、とたんに自分のリズムが崩れる。
なんでだろう?
クレッシェンドでさんざん高揚した後、
何の合図もないのに音は終息に向かい、
最後はドラムの表面を指先でなでるようにとんとんとん、
そして、ストン、と突然終わった。

これがいわゆるミュージックセラピーのひとつらしい。
ほんの数分のことだったけれど、
頭が冴えて、からだのこりもほぐれてような。
ストレスを発散したという感想ではなくて、
昼下がりのセミの合唱さながら、
その場に腰を据えてたたき、共鳴し合った気持ちよさだ。

そもそもドラムをたたくことになったのは、
先生が最近観た映画、『扉をたたく人』の話をしてくれたからだ。
妻を失い惰性の日々を送る大学教授が、
移民の青年とアフリカン・ドラムを通して交流を深め、
自らの心のトビラを開いていく、というような物語らしい。
たたいて、開く。この関係は、
聖書の中にもよく出てくるので、気になったのだ。

岩渕さんがコンサートの中で、こんな話をしてくれた。
昔から内省的で暗かったのだが、
ミュージシャンの小坂忠さん(今は牧師でもある)たちと音楽を通して交流を深めていく中で、
心のトビラが開かれたという。
あるコンサートで歌っていたときに、
うわ、神さまは生きておられるんだと、突然わかったのだ。
うれしくて、うれしくて、
思わず奥さんに電話をして、びっくりされたそうである。
そうして得たものは、
自分が地球の真ん中にしっかり立っているという確信だった。
由美子さんいわく、
「暗かった夫が、ふと笑顔を見せたり、目の奥がきらりと光っていたり、
 外から見てもその変化がわかった」のだとか。

なんだか、わかる。
わたしも聖書を読むようになってから、
自分がどこに向かって歩んでいるのかということを、
はっきりとつかむようになったひとりである。
久しぶりに行った吉祥寺の紅茶屋さんで、
「あれ、なにか感じが変わりましたね」
と言われてびっくりしたこともある。

岩渕さんは、クリスチャンになってからも大きなチャレンジに何度か遭っている。
7歳の娘さんを脳腫瘍で天国へと先に送り、数年前には由美子さんが大病をした。
当然、悩み苦しむのだけど、
その中で、不思議と新しい音楽が生まれてきたという。
『父の涙』は聴く人の心を動かす名曲だ。
父とは、十字架にひとり子イエスを架けた父、創造主なる神さま。
その父の涙である。
娘さんを天に送った体験を通してこの曲も生まれた。

たたくと開かれる。
これはまさに体験学習なのだ。
もっと正確に言えば、たたき続けるということかな。
いつものようにごねごね考えているうちに、すっかり元気がわいてきた。
さて、始めよう。

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セミの夕べが、続いてます。
毎夜、脱皮する場所を求めて、あちこちよじ登ってます。

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by Annes_Tea | 2009-08-05 23:20 | 牧師館で暮らす
こんにちは、夏の風物


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今年も教会の庭にセミが出てきました。
これはガーデニング用の柱ですが、自転車のフレームなど、大好きです。


夜、銀座まで、友だちがプロデュースした舞台の初日に出かけた。
外に出ると地面がぬれている。
アスファルトのほてりが雨に冷まされて、夜気が心地よい。
浅草までは大丈夫だったのに、
銀座線に乗り換えて銀座に着いてみると、また雨だった。

舞台は大入り満員。座席は前から4番目だった。
知り合いにも何人か会えたのだけど身動きがとれず、とにかく遠くから手を振って挨拶した。
ビルの地下にある銀座みゆき館に入るのは始めて。
まるで映画会社の古い試写室にいるようだった。

終わってみると、雨は上がっていた。
ところが、家への最寄り駅に着くと、再び雨。
梅雨は明けたはず。でも、なんで?
雨、晴れ、雨、晴れ。
一日の中で天気はくるくる変わり、メルはしょんぼりしている。

気の毒なのは犬だけではなく、セミたちもだ。
待ちに待った脱皮の季節なのに、夜に雨が続いては、地面に出ようにも出られない。
毎夏、最初の脱皮を見かけると、
次から次へと面白いように抜け殻を発見することになる。
でも、今年はまだ二つだけだ。

数年前、セミの当たり年があった。
毎晩、薄緑色のセミたちがのらりのらりと地面を歩き回る。
この景色をひとり占めするのは惜しいと思って、
小さな子どものいる家族を何組か招き、
大人はカレーとウクレレ、子どもはセミを楽しむ夕べを開いた。
あの年以来、セミはほんの数匹だけ姿を見せて夏が終わる。

その話を近所の小学生にしてあげると、いいな、いいな、と口をそろえて言う。
また庭でセミパーティを開けるといいね。そしたら呼んであげるよ、とわたしは言う。

まずは、晴れてもらわないと。

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かき氷自転車は2、3日うちにいましたが、
今度は巣鴨の1週間限定カフェにお声がかかり、再び旅に出て行きました。
夏は大活躍なんです。



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by Annes_Tea | 2009-07-24 21:35 | 牧師館で暮らす
草むしりの愉しみ

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              ↑庭に落ちていた小さな青い柿を、水盆風に飾ってみました。


先週からわがやはようやくサマータイムに入った。
と言っても、時計を1時間早めるとかそういう話ではなく、
メルの散歩のことである。
夏の日差しは、毛足の長いボーダーコリーには厳しい。
朝、出遅れると、河川敷に着いて、すぐUターンになりかねない。
走り足りないメルは、一日中、やるせない顔になる。
それで、梅雨が明けると、
いつもより1時間のアーリーバードとなって、メルの散歩に出る。

夏の朝は忙しい。
メルの散歩に始まって、
夫がメダカの点検(生きてる? 水はきれい?)をしている間、
わたしは庭に水をやる。
朝のシャワーを浴びて、むくげやいちじくや桑の木が、しっとりとうるおう。
乾いた地面に水がしみこんでいくうちに、
インパチェンスや千日紅がかぜん生き生きとする。
気温が上がってからの水やりは根を痛める原因になるので、
これも、時間との勝負だ。

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先週から、教会の庭は、草むしりの強化週間に入っている。
強い日差しは、雑草をぐんぐんとはびこらせ、
とうてい取りきれないと困っていたら、
若手のMさんが自転車に乗って手伝いに来てくれた。
その話を聞きつけて、今週はベテランのYさんまでもが、バスを乗り継いで来てくれた。
朝9時に集まると、挨拶もそこそこに、
持参した帽子と手袋を身につけて、それぞれが好きな場所を陣取る。

草むしりにも好みがある。
Mさんは庭の隅から根気よく抜いていく。
地面がすっかり茶色の土に変わらないといやなのだという。
Yさんは草花と会話をしているかと思うと、
ときおり、わたしたち人間にも話しかけてくる。口も手も忙しく、よく働く。
わたしは、とにかく目立つものを先に選んで抜くと、
掃いたり、袋に詰めたり、剪定したり、
いつものように、あれこれやと同時進行で動き回る。

「草むしりの醍醐味を知らないのは、損よねぇ」とYさんが言う。
雑草を根こそぎとる。土が見えてくる。
繰り返しているうちに、心がぽかんと空になる。
単純な作業なのに飽きない。
これって、土遊びをする子どもたちの心境に近いのかな。
時間はあっという間に過ぎて行き、
ふと立ち上がれば、庭はこざっぱりとしてかがやいている。
しばらくすれば、またぼうぼうに逆戻りするにせよ、
とにかく今はやりとげた達成感でいっぱいになる。

ドクダミを抜くかどうかで迷った。
でも、その下に生えているへびいちごを生かしたいので、
今回は全部抜くことにした。
教室で子どもたちと雑草について学んだことがある。
そのときは、どくだみを触る度にあの独特な香りが立つので、
子どもたちは、くさい、くさい、と大騒ぎをした。
「これ、洗って、きざんで、おしょうゆで和えて、ごはんにかけるとおいしいのよ」
とYさんが教えてくれる。知らなかった。

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予定を越えて、11時までねばってこの日は終わりにした。
日が頭の上にある。
会堂の天井についている扇風機を回して、
マンゴー味のアイスキャンディーを3人で食べた。
Mさんは帰り、Yさんは持参したお弁当を食べてから帰るという。
それで、牧師館へ麦茶を取りに行って戻ると、Yさんがいない。
窓から外を探してみる。あらら。桑の木の下だ。
ガーデンチェアに座って、ノースリーブ姿でバゲットをかじっている。
わたしもYさんに付き合うことにする。

日差しは強いのに、桑の下だけは、風が抜けて心地よい。
「こういう夏の日は、終戦の日を思い出す」
とYさんが言う。
Yさんから戦争の話を聞くのは始めてだ。
疎開はせず、終戦までの半年だけ、風船爆弾を作る軍事工場のラインにいたという。
わたしは麦茶を飲みながら、Yさんの昔話に聞き入る。
たぶんこれも、草むしりの醍醐味のひとつなのだ。

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by Annes_Tea | 2009-07-19 19:23 | 日々の庭と花
下町ビワづきあい
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教会の「父の日」のお祝いは、焼きそばパーティと決まっている。
この季節、うなぎの寝床のような奥行きばかりの庭に、桑が心地よい木陰を作ってくれる。
その下にバーベキュー場をしつらえて、みんなで集まる。
父以外の人には、
「肉っぽいものを持ってくるように」というお達しを出すのだが、これも毎度のこと。みな心得ている。
それでも不思議とジュースやお菓子なんかも集まって、ちょうどよいだけの食事会となる。
教会はホーム、キリストをリーダーとしたひとつの家族である。
家族の恒例行事というものは、だんだんに形作られて、おさまりがよくなっていく。

でも、今朝はあいにくの雨だった。
鉄板も炭火も諦めて、会堂で焼きそばをいただくことになった。
食後はビワ狩りの予定だったが、それも中止せざるをえない。
しかたない。二、三日前に収穫したビワをふるまう。
このビワは古く、いまでは大木となって、道路にせり出している。
6月に入ると次々と実をつけるのものの、あまりの大木で手が届かず、
おいしい思いをするのはカラスだけである。
ぼたぼたと落ちて割れたビワは道を汚し、無惨な姿になる。
それを見て、「もったいない」と、通りがかる人が言う。
よかったら自由に取ってくださいとすすめてみるが、そこまでしようとする人もいない。
それが今年、みんなで食べられるほど収穫できたのは、
ささやかなご近所づきあいのおかげだ。

数日まえのことだ。
夕方、(ほんと、もったいない)とひとりごちて、ビワの木を見上げていると、声をかけられた。
「おいしそうだねぇ」
ご近所さんだった。
これまで交わしたのは何年も、
ただ「こんにちは」というあいさつだけだったから、ほんの少し驚いた。
二人で見上げながら話を続けているうちに、
「うちのはさみ、貸してあげるよ」ということになった。
どうやら「高枝ばさみ」を持っているようなのだ。
いっしょになってご近所さんの家まで行くと、
玄関を開けてすぐのところから、私よりもうんと長身のはさみを取り出した。
やや、これはテレビショッピングでよく見るあれではないの。

テレビショッピングの売り文句にウソはなかった。
面白いように高いところの枝がらくらくと切れる。
枝をはさんだままの状態を保てるので、実が落ちてしまうこともない。
ご近所さんは、横でタバコをくゆらせながら、見物している。通販のデモをしてる気分だ。
実の多い一枝を差し出して、
「召し上がります?」と尋ねると、にやっと笑って受け取った。
「すごいでしょ、このはさみ」と満面の笑み。

ビワの枝を切っていると、不思議なほど道行く人が足を止める。
ほお、と木を見上げて、「おいしそうだねぇ」と言うのだ。
一枝すすめると、「あ、いいの?」と言って、必ず受け取る。
おあにいさん風の人、小さな子ども、おばあさん、犬の散歩の人と、
みんな話したこともない見知らぬご近所さんたちだ。
この日、数えてみると、祈とう会前までの短い間に、8人もの人たちが受け取っていった。
スーパーの帰りだというおばあさんは、ビワが大好物とかで、何枝もほしがる。
それで、こちらも張り切って狙いを定めて切り落とす。
枝を渡す度に、何度も何度も「ありがとう」と言う。
教会の先にある銭湯からの帰り道に、このビワの木を見上げては、
(食べたいなぁ)と願っていたそうである。
おばあさんにとってビワは、ただの果物というよりは子ども時代の思い出と深く重なるものらしい。
自転車のかごをいっぱいにしてペダルをこぐ後ろ姿を、こちらもほくほくした気持ちで見送る。

本当を言うと、うちの家族はみな、ビワをあまり好まない。
むしろ、庭仕事をする身としては、やっかい者とさえ思っている。
実も葉も落ちて、庭を汚すうえ、かまぼこ兵舎の雰囲気と合わないからだ。
でも、こんなにみんなに喜ばれる木だもの、植木職人さんがすすめてくれた通り、
そう簡単に切り倒してはいけないかもしれない。

朝落ちたビワの実や葉を拾う仕事とともに、
下町ご近所さんとのビワづきあいは、もうしばらく続きそうだ。


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by Annes_Tea | 2009-06-21 22:06 | 日々の庭と花
雨上がりに見たものは
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ああ、たいくつ。




土曜日の朝もまだ雨の続き。
メルはいよいよやさぐれて、ものうげにわたしを見上げる。
こういう日には庭で用足しをするせいで、
いくら拭いてもどことなく濡れた犬の匂いがしている。

昼ごろ、ようやく雨が上がり、
メルと散歩に行きたいところだったけれど、
子どもたちとの約束の時間になってしまった。
教会学校のひとつ、工作教室の始まりだ。
この日の課題は消しゴムねんどである。

高学年の女の子たちが時間よりも早く来た。
「じゃ、始まるまで桑の実をとってみる?」
やったあ、と騒いで二人は庭に出る。
雨の重みで枝が大きく垂れ下がっている。
軽く引っ張ると桑の実が迫ってくる。
二人はきゃいきゃい騒ぎながら、紙コップをいっぱいにしていく。
ひと粒食べるごとに、「おいしいっ! あまいっ!」
ここ何日か、教会に来た大人たちにもつまんでもらった。
それに比べて、子どもたちの喜びようはひときわだ。
木から実をとるというところに、気持ちが浮き立つのかな。

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女の子たちのさざめきを聞きながら、わたしは雨上がりの庭を点検して歩く。
植えたばかりのインパチェンスは、雨が得意ではない。
傷まないように、濡れて透けたようになっている花びらをつまむ。
枇杷の木の下で、今年最初のあじさいを見つけた。淡いピンクだ。
地植えにしたあじさいは、その年によって色の風合いが微妙に変化する。

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消しゴムねんど教室は思った以上に盛況で、
小学生低学年を中心に、お母さんや中学生も来てくれた。
集中して作るのは女の子たち。
男の子たちは、消しゴムをねってばかりいて、なかなか形にならない。
結局、ひとりがスライムを作り出したら、みんなスライムになってしまった。
小学生はドラクエが好きだものね。
スライムの口がうまく作れない子が、
ゴエモンせんせーい、と言ってSOSを出す。

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手前は夫が見本に作った食べ物シリーズ。
右端の生茶パンダ先生は女の子の作品。
左後ろにあるのが男の子たちのスライム。


夕方、ようやくメルと散歩に行った。
荒川土手はまだとても歩ける様子ではない。
サイクリストたちに後ろから追い抜かれながらアスファルトのサイクルロードを歩く。
メルは当然、舗装されていない場所を選んで、
草についたつゆや植物の種なんかを体中にくっつけていく。
ますます濡れた犬の匂いは濃厚だ。
こんな日に散歩に出るのは、大きな犬を連れた人ばかりだ。
先を歩いているゴールデンが、何度も何度も振り返る。
メルが気になってしかたないのだ。振り返っては、メルに猛烈な勢いでしっぽを振る。
あの無邪気さはまだ子どもなのかな?
メスだったらあいさつしたいところだ。
でも、初めて会う犬なので用心して、わたしたちは土手側に少しだけ降りた。

降りてみると、カモの子どもたちが3羽、だれもいない草っぱらの上に座り込んでいる。
あ、デジカメを持ってこなくて残念だな。
メルに目配せをしながら静かに近づくと、カモたちはずりずりっと少しずつ移動する。
逃げるという気まではないらしい。
雨上がりには、生けるものすべてどことなく安心している。
メルはしばらくカモたちをじっと見つめていた。
そして、ふいと下を向くと、草むらに鼻をつっこんだ。

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これは犬用のカモ。
やっぱり見ないふりをします。
だから買ってこないでね、と言ったのに。

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by Annes_Tea | 2009-05-31 00:01 | 牧師館で暮らす


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