下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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ヴォーリズ建築をめぐる旅 ♯7 (クラブハリエ日牟禮カフェ)
これで最終回です。
最後は美味しい写真をお裾分け。
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クラブハリエというのは地元で人気の洋菓子店です。平日にも関わらず、店内は観光客でごった返していました。前日までに予約をすると、ヴォーリズ建築の特別室を貸し切りで利用できます。夕食代わりと言い訳をしてこんなに贅沢をしてしまいました。和栗を使ったモンブランと焼きたてバウムクーヘンです。

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私が案内されたのは小さな図書室でした。図書室でお茶をしながら好きなだけ寛ぎ、写真を撮らせていただくことができました。それなのに今、その部屋の写真が見つからないので、とりあえず2階のお部屋をご紹介します。太陽の光がふんだんに差し込み、風の通る空間。やはりヴォーリズです。

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階段にもヴォーリズならではの工夫が。蹴上げが低く、踏面の広い設計。使う人の身になって、どのような年代でも安心して歩けるサイズです。最初の一段目の大きな丸いコーナーは、ほとんどの建物で見ることができました。

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カフェになる前は、個人のおうち。スパニッシュスタイルの和洋折衷式住宅だったようです。ヴォーリズ特別室は4つの趣の異なる部屋の一室をカフェとして予約できます。前日までがお約束ですので、旅に行かれる方におすすめします。この部屋を後にし、私は長浜へと移動しました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

先週、近江兄弟社からいつものように「湖畔の声」という小冊子が届きました。
その巻頭の文章にはヴォーリズ語録からの小文が載っています。
少し引用をして紹介させていただきます。

「ヴォーリズ先生は、『日本には昔から良い字があります。
協力の協という字です。
三つの力の内、上の力は神の力、下の力は民衆の力。
然し、それでも力不足の時には真剣に神に祈りなさい。
と十字架がつけられている。』と話された。」(湖声社発行)



私も子どもたちを教えるとき、
協力という字の成り立ちを伝えるようにしています。
でも、十字架のことには気付きませんでした。なるほど。

ヴォーリズの住宅作りの中心にはいつも食卓があります。
暮らしの真ん中にあるのは、食を囲む団欒。
自宅のリビングにも大きな大きなテーブルがあり、
その脇には愛用の足踏みオルガンがありました。

音楽と食と語らい、そして何よりも祈り。

食卓の壁には自筆の書が掲げられていました。
それには「神の国」とあります。
大きく力強い字で。

神さまから目を離さず、
みことばからぶれない人生。
今回、建築を通して生き様に触れる中で、
そこがヴォーリズの最大の魅力だと感じました。
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by Annes_Tea | 2011-10-23 23:29 | まちを歩く
ヴォーリズ建築をめぐる旅 ♯6(池田町洋風住宅街)
このシリーズも、そろそろ終わりにしようかと思います。
現実世界では、10月22日(土)から墨東まち見世2011が始まります。
今年は11月20日(日)の午後、まち歩きの案内人をいたします。
ほかのまち歩きとは毛色の違った内容です。
「知られざる墨東キリシタン史を歩く」というタイトル。
日本の幼児教育に貢献したキュックリヒ女史の人生を軸に、
キリストの愛の軌跡をたどる2時間コースの内容です。
彼女はヴォーリズよりもう少し後に活躍しました。
まちのために愛の種を撒いた先達たちの働きを掘り起こすのが
ライフワークのひとつになりつつあります。
こちらで詳細をご覧下さい。(10)番目のツアーです。
ライター名(旧姓)ではなく、本名で出てます。

↓墨東まちみせさんぽ



池田町洋風住宅街の一角。
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看板まで立っているので、観光スポットとして歩いていいわけでしょうが、そこは個人の住宅ですから、遠慮しつつほんの少しだけ撮らせていただきました。細部にも興味深いところがたくさんありましたが、目で見て記憶するに留めました。私も教会暮らしゆえに、外に出ると会堂の写真を撮っている人に出くわすことがあります。撮られる側の気持ちを知る者としてのマナーですかね。

上の写真は、1921年完成の旧ミッションダブルハウスです。ダブルハウス、つまり二世帯住宅のこと。建築当時は、アメリカから呼び寄せたヴォーリズの両親と建築事務所の技師が入居したようです。ヴォーリズ建築の基本的な外観の特徴であるアメリカ伝統的なコロニアル洋式、赤レンガ、モルタル塗りスタッコ仕上げ。建物の周りに風通しを考えて樹木を植え、その木立がフロントガーデンから玄関への動線となっているのもヴォーリズ式です。

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やっぱり煙突。ヴォーリズ建築のデザインは基本的に洋風ですが、日本の気候風土に合わせた合理性と実用性をうまく融合させているのが特徴。

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例のホフマン窯で焼いた膨張レンガもふんだんに。

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今回、実際にヴォーリズ建築で暮らしておられる方を紹介していただきました。初対面にも関わらずおうちの中へ招き入れて下さり、応接間でずいぶんおしゃべりしました。食卓や階段などを見せて下さり、ここの写真は撮るといいよ、などと勧めて下さったり。なんとまあご親切な。写真をブログに公開するのは憚られますので私だけの楽しみにしておきます。でも、このドアノブの配慮、つまり中と外の違いにヴォーリズらしさが出ているので、特別にお裾分け。

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窓や灯りに、個性的なステンドグラスが配されていました。じつはこれ、心斎橋大丸百貨店の食堂にあるものと同じ。あそこはヴォーリズ設計事務所の作ですからね。

   
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by Annes_Tea | 2011-10-20 21:59 | まちを歩く
ヴォーリズ建築をめぐる旅 ♯5(ヴォーリズ記念病院)
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聖路加病院の日野原医師が100歳になられましたね。
牧師の息子さんとして、
幼いころから聖書に親しんでこられたことと思います。
先生の発言をうかがっていると、
「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。
わざわいの日が来ないうちに、
また「何の喜びもない。」と言う年月が近づく前に。」
という聖書のことばを思い出します。
何を土台として生きてきたかという真価が問われるのは高齢になってからこそ。
この事実を、教会の働きの中でもよく見せていただいています。
聖書のことばからぶれずに、
感謝、感謝と言いながら生ききりたいですよね。
今回ヴォーリズの生きざまに触れてこんなことを考えました。
たくさんの人の生死を見てきた病院という建物には、
人生をあらためて考えさせる独特な空気があります。

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ヴォーリズ記念病院の中にある礼拝堂です。現在も使われています。基本的には、病院内は利用者以外は立ち入り禁止です。今回は、敷地内にあるツッカーハウスの保存再生運動の責任者との出会いがあり、建物の外側だけを一周させていただきました。

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ツッカーハウスです。結核の療養所として1918年に建てられました。当時の日本では、結核は不治の病いとして恐れられ、各地に療養所が建てられましたが、このように私立のものは珍しかったそうです。ツッカー女史の多額の寄付によって実現しました。現在は朽ちてしまい、これから保存再生が始まるとのこと。

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ツッカーハウス以外にも、旧五葉館という有名な建物がありますが、そこまで入ることは憚られたので写真はありません。5室の病棟が楓の葉のように五方向に突き出ていることから命名されました。ツッカーハウスともども、太陽の恵みを存分に受けられる造りになっています。窓のヴォーリズですからね。ここでは病気だけではなく、病人をも癒したと言われています。この違い、わかりますか?

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11月にある瓦掃除のボランティアにまた来て下さい、とお誘いを受けました。うーん、行きたいけれど、ちょっと遠い。
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by Annes_Tea | 2011-10-18 22:31 | まちを歩く
ヴォーリズ建築をめぐる旅 ♯4 (旧八幡郵便局、市立資料館)
夏の旅から時間が経ってしまいましたが、
せっかくブログにアップし始めたのでもうひとがんばりしてみます。

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これがホフマン窯の遺構。現在、日本には5基ほど残っているそうです。そのうち2基は重要文化財に指定されているので、歴史的に意味のあるものなのでしょうね。これはたまたま川下りをしている小舟を追って自転車を走らせていたら、突然、手つかずのような原っぱに出くわし、不思議な空気感に引き寄せられて進むと、そこに、でん、とそびえていました。すごみすら感じます。時代の厚みでしょうか。見学してみたいものですが、今のところ立ち入り禁止。

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旧八幡郵便局。写真が傾いていますね。トリミングしたのですが、うまくいかず失礼。八幡で最初の郵便局です。1921年にヴォーリズによって増築設計されました。朽ち果てて原型を失っていたところを「NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動・一粒の会」が再生に取り組み、現在も進行中。ヴォーリズ建築の価値が見直された保存運動活動出発の記念碑的な建物。

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スパニッシュスタイルの和洋折衷の寄棟屋根。ヴォーリズ初期の建築としても貴重なのだとか。
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あ、ヴォーリズだな、と思わせる窓。

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2階はまだまだ再生中。

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ここからは市立資料館です。1886年に八幡警察署として建設され、1953年にヴォーリズが改修設計をしました。全景はうまく撮れなかったのでありません。あしからず。パンケキーレンズだけで撮りましたので、望遠機能はないのです。でも、ヴォーリズ建築で気になるのはとくに細部。窓やドアノブ、煙突などなど。それにはこのレンズが似合うように思いました。警察署だった証しでしょうか。隣りには小さな交番がありました。パトカーわかりますか?


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この辺りの建物の2階からは、どこからも八幡山が見えます。迷子になっても山で方角を確かめられるので安心ですね。こういうところは、私が育った神戸のまちと感覚が似ています。

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by Annes_Tea | 2011-10-16 22:39 | まちを歩く
ヴォーリズ建築をめぐる旅 ♯3 (ハイド館、ヴォーリズ記念館)
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琵琶湖東岸にある滋賀県内最大の内湖が西の湖。ここはネイチャーツアーのメッカです。星降る夜も夢ではありません。この季節、夜は見たこともない数のツバメたちが帰ってきます。サイクリングロードもいいですよ。ここから市街地に向かって下ると、近江兄弟社学園があります。

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旅のプロローグで、塀にある十字架ののぞき窓を紹介した近江兄弟社学園です。赤レンガと門柱は、ヴォーリズ建築のシンボル。ホフマン窯で焼成されたレンガの中から、焼き過ぎで膨張した規格外のものを利用。賢くリサイクルはヴォーリズの知恵ですね。

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ハイド館の窓。国登録有形文化財。幼稚園教育の場として使われていました。以後、神戸女学館などたくさんのミッションスクールを設計したヴォーリズの原点とも言える教育の場でしょうか。今も教育施設として使われています。建物の中では、係の方が建物の概要を説明して下さいます。

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真ん中に展示されているのは、ヴォーリズが日本に船旅で来た時のトランクです。

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八幡山から眺めた市内。近江兄弟社学園の赤レンガ色の建物群が、そこだけ島のように浮かんで見えます。当時の人たちは、このモダンな建物を見て、何を感じたのでしょうね。



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ヴォーリズ記念館。幼稚園の職員寮として設計され、後にヴォーリズが奥さんの満喜子さんと天に召されるまで暮らしたおうちです。現在はヴォーリズ記念館として、予約をすると見学ができます。オフシーズンの平日にも関わらず、15人くらいの女性たちが訪れていました。

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ほら、ここにも例の煙突が。

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ヴォーリズ建築を撮ってみてわかったことがある。
きめきめの写真には、どうしたってならない。
例えばフランク・ロイドの建築などは、
素人のわたしが撮っても、それなりに雰囲気良くきまるのだが、
ヴォーリズの建物は同じようにはならない。
それは、人が暮らすための建物で、
しかも、今なお暮らしている建物が多いからではないかと思う。
人が暮らす場というのは、そんなきめきめでかっこうよくばかりはいかない。
生きていく、暮らしていく、というのは、
基本的にはかっこう悪いものだ。
飾らないありのままを包んでくれる包容力を感じる空間なのだ。
写真集で見て楽しむ建築ではない。
実際に訪れて、その中に佇んでみると、
ヴォーリズの視点の優しさ、
例えば階段の幅や丸み、洗面の高さなど、
その愛の広さ深さ高さ、そして茶目っ気がわかる。
古くても大切にされている建物は幸せだ。
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by Annes_Tea | 2011-10-14 20:54 | まちを歩く
ヴォーリズ建築をめぐる旅 ♯2 (近江八幡教会、アンドリュース記念館)
近江八幡教会は、旧市街のほぼ真ん中にあります。北にそびえる八幡山とともに、高い塔の天辺にある十字架が目印となってわたしを旅の間、導いてくれました。
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近江八幡市内には、24のヴォーリズ建築があるそうだ。
ただし、自転車でガイドして下さった方によると、
これもそうではないかと言われている建築を含めるともう少しあるのだとか。
それらはみな個人の住宅なので、
自転車でわざわざルートをとって通過して下さった。

というわけで、
いつの間にやら、近江八幡市内ヴォーリズ建築全制覇を遂げたらしい。
(などと心もとない書き方をしたのは、
まちの輪郭をとらえる前に、ひたすら先導して下さる自転車についていったもので。
後でうかがうと、その方は体育会系自転車部タイプのようでした。
わたしは家庭科系自転車部ですからね。必死でした。)

手元にある地図(NPO法人一粒の会発行)を頼りに、24の建築をご紹介。
ただし、個人の住宅も多いですし、立ち入り禁止の場所もありますので、
くれぐれも事前に調べて訪ねてみて下さい。

ヴォーリズ記念病院内(1〜3)
 1ツッカーハウス
 2旧五葉館
 3礼拝堂
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
 4恒春園
 5滝川邸
 6クラブハリエ日牟禮カフェ(要予約)
 7近江兄弟社ハイド館
 8ヴォーリズ記念館(要予約)
 9旧八幡郵便局
 10旧岩瀬邸
 11アンドリュース記念館
 12旧近江八幡兄弟社地塩寮
 13八幡商業高校
 14市立資料館
 15旧ミッションダブルハウス
 16旧ウォーターハウス
 17吉田邸
 18石橋邸
 19内炭邸
 20前田邸
 21浪川邸
 22柿元邸
 23宮川邸
 24近江金田教会

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近江八幡教会は、3度の建て替えを行っているそうです。これはヴォーリズによるものではなく、ヴォーリズ建築事務所の設計によるもの。ですから時代的には新しいですね。夜の祈祷会に参加させていただきました。今回の旅の素敵な出会いの数々は、祈っていただいたおかげですね。

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会堂を見せていただきながら、牧師の奥さんと立ち話をあれこれ。さすがに写真には撮りませんでしたが、納骨堂が隣にあり、それがとても素敵。先に天へ行かれた方々の写真がずらりと並んでおり、いつでも先輩たちのことを思い出すことができるお部屋でした。牧師館はヴォーリズ建築ですよ。いいなあ。しかも、かつて近江兄弟社の社員寮だったところですから、部屋数がたくさんだとか。もしも暮らすチャンスがあるとすれば、ムーミンのおうちのようにゲストにどんどん泊まってもらいたいなぁ。

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アンドリュー記念館。教会のすぐ隣にあります。これはヴォーリズが1907年に日本で最初に設計をした建物です。YMCA会館として使われていたようです。今は、ときどきカルチャー教室的にも使われているそうです。(見学は外観のみ)

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シンボル的な煙突がヴォーリズ建築のひとつの特徴。たくさん見ているうちに、あ、ここにもまたあった、と嬉しくなるカタチ。
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太陽の光を取り込むことが十分に考慮された設計ももうひとつの特徴。いろんな形の窓がたくさん。昔の窓はかわいい。
(*このブログにおける「ヴォーリズ建築を歩く」シリーズの建築に関する説明は、NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会が制作した「近江八幡のヴォーリズ建築」のマップを参照しています)
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by Annes_Tea | 2011-10-04 22:45 | まちを歩く
近江八幡、ヴォーリズ建築をめぐる旅 ♯1(プロローグ)
e0165236_22193289.jpg近江兄弟社学園の塀は、子どもたちの目線の高さに、十字架ののぞき窓がたくさん。こういう優しさがヴォーリズなんですね。



この夏、思い切って近江八幡を訪ねた。
3年前のヴォーリズ生誕100周年以来、
一度は訪れてみたいと思っていたまちだ。

ヴォーリズについては書きたいことがたくさんあるけれど、
ネット時間の短縮を志したばかりなので少しだけ。

数年前まで、ヴォーリズという人をまったく知らなかった。
初めてその人の名前を目にしたのは、
教会に毎月送られてくる『湖畔の声』という小冊子だった。
(日本で発行が続いているものとしては最古の雑誌だと聞いている)

どのようなつながりで送られてくるのか今となっては誰も知らないのだが、
とにかく毎月毎月、ヴォーリズの人となりや業績について書いてあるので、
わたしの中で、彼は親しい人となっていった。
明治時代、アメリカから日本宣教を志し、
紆余曲折を経て建築の仕事を始めた。
その建築の数たるや、相当なものなのだとか。
東京では明治学院のチャペルとか、山の上ホテルとか。
メンタームで知られる近江兄弟社の創設者でもあり、
日本に帰化もしている。
プロフィールのひとつひとつに物語を感じて、
いつかゆっくりその人について知りたいと思っていた。

ただ、近江八幡というまちがあまりに遠い響きで、
さあ、行くぞ、という気持ちになれずにいた。

ところが、
この夏、なぜかこの夏なのだわ、と強く思い立って重い腰を上げた。
まあ、だいたい、旅というのは、そういうたぐいのものかもしれない。
なぜかそのまちのことが気になって、えいやっという時が来るというか。
震災以来、東京をなかなか離れる気持ちになれずにいた、
というのも影響しているかもしれない。

実際には近江八幡はまったく遠くなく、
新幹線で米原まで行き、そこからJR琵琶湖線で20分ほど。
以前、同じグループの関西の教会と関東の教会の集まりを
近江八幡で開いたことがあると聞いている。
そのくらいの集まりは開けるくらいのまちである。
駅前には、大きなスーパーやビジネスホテルもある。

ただ、わたしが知りたい近江八幡はいわゆる旧市街というところ。
観光案内所に訊ねるとバスで10分程度とのこと。
うん、遠くない。

今回、少し風変わりなところに宿をとった。
100年を超す酒蔵を工房と民宿に改造し、
まちづくりの拠点として活動を行っている場所だ。
宿を切り盛りしているリーダーさんの都合で、
泊まれたり泊まれなかったり。

e0165236_2229148.jpg宿の食堂


そんな具合なので、
行く前からメールであれこれやりとりをした。
ヴォーリズ建築を見に行く目的というのを心にとめて下さっていたようで、
宿に着いてみると、
ヴォーリズ建築の保存活動やら何やらに携わっている方がわたしを待っていた。
ええ?!
これからヴォーリズ建築の住人さんの一人と会合があるから、
家の中も見せてもらえるかも、と言う。
ええ?!
さあさあ、今日のうちに自転車で回れるところを行きましょう、とも言う。
ええ?!

というわけで、
初対面のヴォーリズ通の方の後を追って、
近江八幡に到着したばかりのわたしは、
せっせと自転車で初めましてのまちを走ったのである。

だから旅は面白い。

(それにしても、近江八幡のホスピタリティはすごいです。
さすが近江商人発祥のまちです。
墨田区も観光都市を目指したいならば、
あのおもてなしのココロが必要ですぞ)

e0165236_22293951.jpg宿の台所。古い建物に入ると、友だちに会った気分。大鍋の上のカマが気になりますが、なんと食事作りの直前に、宿のリーダーさんが畑まで野菜を収穫に行くという新鮮さ。途中まで一緒に自転車で行きました。


明治、大正期の情熱溢れるキリスト者の話は興味深いです。
琵琶湖をガリラヤ湖に見立て、ガリラヤ丸という小型船に乗り、
着いた先々で自転車に乗って宣教していたというのですから。
元祖、自転車部でもありますね。
時間のあるときに、建築の写真をアップしてみます。
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by Annes_Tea | 2011-09-30 22:47 | まちを歩く
明日館の緑のカーテンと真夏のパウル・クレー

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明日館も窓辺は緑のカーテンで涼しげ。ここだけ風が違います。



昨夏は、緑のカーテン作りに少しばかり熱が入っていた。
次々と付けるゴーヤの小さな実が愛らしくて。
黄色になってはじける前に収穫しようと、
日々、観察にも抜かりがなかった。

ところが。
今年は夏になったとたん、
なにやら次々と忙しく(大半は私が手を広げ過ぎているせいだ)、
おまけに夏風邪もどき。
ゴーヤの観察もままならず、
結局、摘心を忘れていたら、ただただ直線に伸びてしまった。
あーあ。
ゴーヤは摘心をしないとうまく茂らない。
これではカーテンは夢のまた夢。

つるむらさきと言えば、
1か月もつるが出ず、
「これはつるなしむらさきでは?」
とお花屋さんに尋ねたほど。
のんきなタイプのつるむらさきだったのか、
今ごろ、ゆるりゆるりとつるを出し始めた。

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一方、昼顔は放っておいても形よく伸びていく。
ゴーヤは難しい。
去年の経験から思っていたけれど、
ゴーヤブームに水を差すのも何なので、
今年から挑戦するかたがたには何も言わないでいた。
そうしたら、
やっぱり「ゴーヤは難しい」と言う人に幾人にも会った。
でも、母から携帯で届いた実家のゴーヤの写真を見ると、
みごとな実を次々つけている様子。
場所によるのか、愛情によるのか。

庭の方は、元気に緑が茂っている。
リフォームのおかげで雑草抜きの手間が劇的に減り、
それこそ夢のようだ。
日焼けと戦わなくてもよいかと思っていたら、
首周りがうっすら日焼けしていく。
あ、髪を短くしたせいだ。
水撒きとメルの散歩は欠かせないから、
どうしたって太陽との付き合いは毎日のこと。
日焼け止めを塗っても、この暑さではすぐに流れてしまうし。

2週間以上ひきずってきた夏風邪もどきは、
寝込むことなく吹っ切った。
代わりに夫が一日寝込むことになった。すみません。
ようやく二人とも元気、元気。

回復祝いにパウル・クレーを見に行った。
美術館の寒いこと。
設定温度がなんと20度!
絵の品質管理のために貸し出し側からの条件なのだとか。
震災で貸してくれない海外の美術館が多い中、
貸してくれるだけでも感謝。
でも、今の日本で冷房20度設定は、
別世界に来たようで複雑な思いになる。

ああ、寒い。
回復祝いがまた風邪ひきとならないように。
用意していったスートルでぐるぐる巻き。

クレーの色彩が気持ちになじむ。
忙しくても、本物を見る。
これがこの夏の課題なのだ。

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明日館の講堂。クリスマスには礼拝が行われます。
今回はpray&hopeプロジェクト主催のミニツアーを企画して行きました。
最後は大学のチャペルでお祈りと第一学食でおしゃべり。
こういうことをしてるから風邪ひくんですね。
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私の大好きな食堂。フランク・ロイド・ライトの建築です。
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中の文字、読めますか? 
目に見えないお客さん、
つまりイエスさまがいつも私たちの食卓の真ん中にいて下さる!



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by Annes_Tea | 2011-07-20 13:56 | まちを歩く
ニューヨークの旅♯7 ヘプシバハウスに泊まる
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今回は宿の話。

旅の後半は、ヘプシパハウスに泊まった。
キリスト教会の牧師や宣教師などおもに教職者のための宿である。
以前から話だけは聞いていたので、
NYに行ったらぜひ泊まってみたいと思っていた。
助かるのはNYの相場を考えると驚くほど格安なこと。
NYでは一泊200ドル以下の宿を探すのは大変。
わたしたちでも旅ができたのは
ホスピタリティあふれるNYの友人と
ヘプシバハウスのような働きをしてくださる方々がいてのこと。
本当にありがとう。

ヘプシバハウスはマンハッタンのWest 75thにある。
前半に滞在したロウワー・マンハッタンからぐっと北上して、
落ち着いた雰囲気のエリアだ。
以前、滞在したのはWest 74thだったので、
なつかしい場所に来たような気持ち。
あのときは観光客らしくガイドブックにのっとり
近くのゼイバーズやサラベス・キッチンにせっせと足を運んだっけ。

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ヘプシバハウスは1800年代の建築、ビクトリアン調の建物だ。
空気が重い。
古い建物特有のあの匂い。
わたしたちの教会を訪れた高校生に、
「おばあちゃんの家の匂いだ」
と言われたことがあるが、
気分としては似ているかも。
もとは女性専用の神学校のようなものだったらしい。
とくに祈りの働きに重荷を持ってきた場だと聞いて
泊まるべくして泊まることになったのだとなぁと思いを深める。
いにしえのアルバム、壁にかけられた写真の数々に
今は天に凱旋しているであろう先達の姿を見る。
みんなスカートが長い! 裾がふくらんでいる!
アンというより大草原の小さな家の世界!
ローラかぁ。アメリカだものね。
食器棚にはかつて使われていた銀食器がずらり。
人が集まる場として、
よく愛餐会を開いて交わりを深めたのだろう。
オリジナルの刻印が押された陶器もそろっている。
オリジナルレシピまで出版されているし。

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客室は4階まである。
ところが、昔の作りのままなのでエレベーターがない。
最初、電話で予約の確認をしたとき
「4階しか空いていないが本当によいのか?」
と言われた。
結局、2階に泊まることができたのだが、
それでも重い荷物を持って古いらせん階段を上り下りするのが
なかなか困難なことだと思い知らされた。
4階でいいの? と念を押された意味がよくわかった。

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その4階を見たくなった。
こっそり上っていくと、
小さな部屋がいくつも並んでいる。
神さまのために仕え、
生涯独身を貫いた女性宣教師たちが、
リタイア後に暮らす場として特別に作られた部屋らしい。
廊下にある説明書きには、
それらの女性たちに対するねぎらいのことばも添えられていた。

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早朝、一階のロビーに降りて行くと、
聖書を読む人の姿が必ずある。
デボーション中なので、
軽く会釈にとどめ、その静寂にわたしも入る。

慌ただしい旅の中、
ここに流れる時間はゆっくり、ゆっくり。
世界中、イエスさまを愛する人たちがいるんだなぁ
なんて当たり前だけどうれしい。

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↑泊まった部屋は、昔、ナーサリーが使っていた部屋だったそうです。

ヘプシバハウスについてはこちらで読めます。

Hephzibah House
http://www.hhouse.org/



現地の友人に教えてもらったアートな雰囲気でおすすめの宿。季節によっては安く泊まれそう。旅の参考にどうぞ。でも、やっぱり高いかなぁ。NYに行くならば、宿付きのフリーパックがいちばんよいかも。HISのネット専門予約の窓口は親切で知識も豊かでしたよ。

the Jane
http://www.thejanenyc.com/#/home

The podhotel
http://www.thepodhotel.com/index.php

Ace Hotel NY
http://www.acehotel.com/newyork



●NYの旅、その他の話題はここ↓
旅、犬を預ける
NYの秋の花は?
グラウンドゼロから始まる
空中公園ハイラインを歩く
ナチュラルヒストリーミュージアムでなごむ
アッパーウエスト、モーニングサイドパークの柴犬

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by Annes_Tea | 2010-12-15 22:15 | まちを歩く
卒業生に贈るクリスマスの夕べ
今日からアドベントの2週目です。これは母校のヒマラヤ杉のツリー。構内はクリスマスの雰囲気に満ちていました。
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久しぶりに母校へ行った。
大学でクリスマスの集いがあるのというので、
今年は初めて参加しようと思ったのだ。
じつを言うと、
学生時代にはその手のものには参加しなかったくちである。
なにしろ自分の卒業した大学がミッション系だったことすら
イエスさまと出会うまで忘れていたというていたらく。

今年の教会クリスマス行事は後半に5日連続でやってくるので、
前半はいつになく余裕がある。
会堂や外周りがきれいになると
さほど飾り立てなくてもそれっぽくまとまるのも関係しているかな。
いや、きっと、クリスマスの準備にも年季が入ってきたせいだろう。

大学はここ10年で施設がリノーベションされたり、
新しい建物が増えてきたと聞いていたので、
いちばんの楽しみは建築見学である。
クリスマスの集いは前半の礼拝だけ出て、
ジャンケンゲーム大会のときには出てきてしまったあたり、
性格って変わらないなあ、と思う。
集まるのは好きなのに、
大勢でにぎやかになると席を外したくなるのだ。
あまのじゃくというのか、
転校生気質がいまだ抜けないというのか。
こんな者が教会の働きにつかせていただいているのはやっぱりミラクル。
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e0165236_23192641.jpg会場は懐かしの第一食堂で。築90年以上の建物です。この天井が好きでした。リノベーションによってガラスを使ったモダンな建物が増築されていました。

学長は、サンタ帽をかぶってがんばっていた。
そういえば、わがやにも最近、サンタセットが届いてびっくり。
夫が高校のクリスマス会でサンタになるらしい。
あまりに似合いすぎ?
いずこも、学校の先生はご苦労さまです。

残念だったのは、チャプレンのメッセージで
ひとつも福音が語られなかったことだ。
聖書のせの字もみことばのかけらも出てこなかった。
当たり障りのないよい話といったぐあい。
それで納得がいった。
大学時代にメッセージを聞くチャンスはあったし、
あるいは聖書の授業もあったのだが、
福音を聞いた覚えがないのだ。
文学としての聖書だとか、
考え方としてのキリスト教だとかはあったけれど。
なーるほど。ミッション系の学校に行くと
信仰を持ちにくくなるというが、
「のようなもの」を聞かされていればそうなるだろうな。
日本のキリスト教主義の学校の多くはこのあたりが本当に残念だ。
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e0165236_2320439.jpge0165236_2320268.jpgいちょうの木の向こうにあるのがチャペル。こんなすてきな場所が構内にありながら、当時は見向きもしませんでした。もったいなかったな。


キリスト教では人生を変えることはできない。
キリストに出会うこと。ここがかんじん。
みことばを生きること。
日々、祈り、キリストと交わること。
Jesus died for me.これにつきる。

でも、本物を知った今だから言えるんだよね、こんなことが。
それがわかっただけでも、
卒業生のためのクリスマス会に参加できて感謝だったかな。
がんばれチャプレン!


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★クリスマスの他の話題はここ↓
●持ち寄りに便利「サーモンとブロッコリーのキッシュ風」
●森の香りのクリスマスリース

●感動のハレルヤコーラス
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by Annes_Tea | 2010-12-05 23:35 | クリスマス


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