下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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リノベーション日記 屋根編
Quonset Hut: Metal Living for the Modern Age
/ Princeton Architectural Pr
ISBN : 1568985193

↑若い建築家の知人が、この本を貸してくれました。わたしたちの教会と同じくコンセットハットを利用した建物の実例が、写真と平面図入りでたくさん掲載されています。古ぼけてあとは建て替えるだけだと思っていた会堂ですが、この本を見て勇気りんりん。世の中は広いですね。住居として素敵に暮らしている人や、見事な外装を加えて立派に教会として使っているところなど本当にさまざま。コンセットハットにはいまだに不思議とファンがいるのですね。

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↑これがわたしたちの教会の全景です。戦後すぐ、アメリカ人のコリンズ宣教師が、組み立て式コンセットハット一式の広告を車内吊りで見つけて、購入を決めたと聞いています。GHQの時代ですね。本来は米軍兵舎として使われる建物ですから、コンパクトで丈夫。もう65年以上も経つんですけど。

ただし、現在も建物として使われているのは、東京ではこの墨田聖書教会だけです。
昔はほかにも教会として使われていたそうですが、どこも建て替えてますよね、さすがに。いまとなれば少し面白いかな、と感じていますが。

それでも現実には、もうそろそろ限界にきている建物だと思います。礼拝の時に天井を見上げては、うーん薄汚れている、とひそかにわたしはため息をついていました。
今年、教会の人たちに、よし前進しよう! という気持ちがわいてきたので、ロゴス建築さんに新会堂の設計図を作っていただきました。そうなのです、わたしたちの心の中にはすでにパティオつきの素敵な教会が建っているのです。
でも、先立つものが・・・。
というわけで、まずは前進の一歩として、この建物にもう少しだけがんばってもらおう、ということになりました。建物に本格的に手を入れるのはなんと30年ぶりです。
さて、どんな風に変身するでしょうか。

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↑まずは長年の汚れを落とします。屋根だけは7年前に塗り替えてありましたが、この温暖化でペンキが溶け出したり、大変なことになっていたようです。洗浄が済んだら、錆を落として磨きに磨いて補修です。職人さんたちが心をこめて作業をしてくださいました。



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↑作業から4日目、わがやのベランダから屋根を見ると、なんと真っ白け。やや、雪が
降ったのかしら、とびっくりしました。これは塗装前の下地だったのですね。そうして3日後には、このように見事なグリーンの屋根が出現しました。今回は、遮熱効果のあるペンキを使っていただきました。2度くらいは違いがあるということを聞いて、みんな大喜び。トタン屋根の夏は暑くて、目玉焼きが屋根の上でできそうでしたから。
あまり喜んでいるのを危惧されてか、過大な期待はしないでください、と建築家のSさんから念を押されましたけど。
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by Annes_Tea | 2008-11-27 12:19 | リノベーション日記
牧師館とは?

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「牧師館」なとど言えば、たいそうな建物のように聞こえるが、実際にわたしたちが暮らしているのは、年期の入った木造モルタル家屋である。
この建物は、戦後の物のない時代、民家の廃材をリサイクルした物件なので、会堂よりもさらに年上だ。もしかすると80歳以上?
わたしが入居する前、床のリフォームの見積もりをしてもらう際、「一刻も早く建て替えることをおすすめします」と工務店の社長から真顔で言われた。


その社長を仰天させたのは、2階のベランダに後から建てられた鉄骨の建物だった。
鉄骨の重みが、古い木造家屋を上からたえず押しつぶしている状態だという。なんでまた、木造の上に鉄骨でできたものを建てたのだろう。当時を知っている人は教会に一人もいないので、このなぞは今もって不明である。
さすがに、すぐさま撤去することになった。


撤去して出現したのは、広いベランダだった。でも、木造家屋の耐久性を考えると、置けるのは物干し台がせいぜいらしい。
場所はあるのに使えないのは残念だが、洗濯物を干すときには広々としてストレスがないのはうれしい。屋根伝いにやって来る猫にも人気のスポットだ。昼下がり、ベランダの窓をざっと開けると、猫が四方八方に散っていく。


牧師館というのは、いわば社宅のようなものである。
牧師と結婚したので、教会に併設された牧師館に住むことになったわけなのだが、これはいわばオールドスタイルだ。最近では、教会とすまいは別々の場所という牧師家庭も増えているし、新会堂建築の際には工夫が凝らされて、牧師も公私のけじめがつけやすくなっているところも多い。


ただし、私たちのように小さな教会の場合は、会堂の管理も兼ねた牧師館暮らしだから、別々にしてはかえって面倒ではある。
一応、納得して暮らし始めたのだが、サラリーマン家庭で育ったわたしが、職住隣接の暮らしに慣れるまでにはずいぶん時間がかかった。

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赤毛のアンの作者・モンゴメリーも、牧師夫人としていくつかの牧師館で暮らしたようである。アンシリーズの多くは、カナダのオリンタリオ州リークスデールの牧師館で執筆されている。
英語で牧師館をmanseという。ローマ帝国時代、国教でもあったカトリックの聖職者が、教区に持っていた大きな不動産を意味していた。英語のmanseであるモンゴメリーの暮らした邸宅と、わたしが暮らしている現・牧師館とは、似ても似つかないものに違いない。それでも、同じ「牧師館」に暮らした女性として、不思議と同労の思いを抱いてしまう。


何かで読んだエピソードに、彼女は牧師館の調度や庭作りはに並々ならぬ情熱注いだとあった。いわば社宅、しかも、たえず誰が来るかわからないような半分パブリックな場所を、どうやったら自分のホームにできるのか。このあたりの彼女の気持ちはわかるような気がする。
モンゴメリーは晩年、念願のマイホームを手に入れて、「旅路の果て荘」という名までつけている。牧師である夫が、途中、学生時代に悩まされたうつを再発したために、作家人生以外ではかなり苦労したようなので、最後のマイホームにはずいぶん慰められたのかな、とこれまた勝手な想像だけど。


今、将来のすまいの展望を問われても何もない。でもきっと、気に入った雰囲気のところに暮らしているはずだという妙な確信だけはある。
あまりにも楽天的? でも、わたしの周りにはグットサンプルの牧師夫人がたくさんいるので、そのおかげだろう。マザー・テレサのごとく、神にも隣人にも仕えてきた先輩牧師夫人たちを見ると、わたしの知るかぎりではみな幸せな晩年を送っている。
お金はなくとも、なんとかなるさ。こんな発想は、牧師館で暮らすまで、わたしにはないものだった。
成長したのか、のんきになったのか?
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by Annes_Tea | 2008-11-24 21:59 | 牧師館で暮らす


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