下町すみだ      築70年の牧師館暮らし。犬と庭と日々の糧。              
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん

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犬を見送る♯4 ペットロスにならないために必要なグリーフ・ワーク

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夫とメルの姿を撮ることは、
11年間のライフワークでした。
さて、次はどうしましょう。


今年はすっかりさぼっていたブログだが、
こうして一気にメルとの別れを書いているのも、
一種のグリーフ・ワークだと思っている。

グリーフ・ワークとは、
喪失を経験した人が、
悲しみなどの感情を表に出していくなかで、
その痛みがいやされていくプロセスを言う。

話すことは、離すこと。
いえ、悲しみと離れるのではなく、悲しみを健全に放つこと。
そうしてやがて、悲しみは手放されていく。
私にとって書くことには、話すこと以上の力がある。

「悲しみや寂しさは消えなくとも、それにまさる慰めがある」
と教えてくれたのは、
2年前に犬を亡くした知り合いだ。
もしもこれが12歳の人間を失ったのであれば、
打ちのめされて簡単には立ち上がれないと思うが、
相手は犬。そこのところは、混ぜこぜにしてはいない。

けれども、悲しみの感受性はひとりひとりまったく違う。
たとえ犬であろうとも、
失ったものの大きさにたじろいでしまう場合だってある。
前述の犬を亡くした方のお連れ合いから、
一時期、まさかのペットロスになったとうかがった。
毎日毎日、ひたすら草むしりをしてたような状態だったという。

グリーフ・ワークについては特別に関心がある。
教会の大切な働きのひとつでもあるので、
これまでも機会を見つけては学んできた。
死生学で著名なイエズス会司祭のアルフォンス・デーケン先生や、
2年ほど前に亡くなられた精神科医の平山正実先生の講義からは、
とくにたくさんの示唆をいただいた。

じつは、この4月から思うところがあり、
再びキリスト教カウンセリングを学んでいる。
最低でも2年間は通うことになるため、
かなり悩んだ末に、決断した。
人が難しくなっている。日々、痛感する現場にいる中で、
もう一度、心について、支援について、
体系的に学ぶようにと押し出されたかっこうとなった。

メルの病気がわかったころ、
ちょうどグリーフ・ワークについて学んだところだった。
悲嘆するのは人間として自然のことだ。
そのプロセスで「怒り」の表出がいちばん重要だとも言われている。
例えば、なぜ死んだのかという問い。

メルについては、
あまりにも死までが短期間であることには驚いたが、
なぜ、どうして、という問いはまったく浮かんでこなかった。
むしろ、メルが次に進んでいいよ、
とサインを出してくれた気がしていた。
じつは昨年後半ごろから、ひとつのひっかかりがあった。
これから新しくやっていこうと考えているいくつかのことに、
老犬となっていくメル、
しかも、ちょっと難しい気質のメルは、
果たして変化に適応できるだろうか。
新しいことにとりかかる時期や方法を祈っていたのだ。

メルが重い病気だと知ってからしばらくして、
ああ、人生のひとつのシーズンが締めくくられるのだ、
と妙に納得したところがあった。
そうして、今、メルの死を消化していくグリーフ・ワークは、
「進め」に行く前の準備期間だと受け取っている。
いいんだね、進んでいくよ。
神さまから与えられた思いをよく確かめて、
一歩一歩進んでいくからね。
ときどき心の中で、メルにこう話しかける。

前回のブログにも書いたことだが、
メルの病気を通して、
たくさんの方々から、
思いやりと慈しみを注いでいただき、
感激することの多い日々だった。
あるいは、夫の優しさを、新鮮な思いで見直すことも多かった。

人の心の難しさを学び直している中で、
ときどき人って(もちろん自分も含め )メンドウだ、
と叫びたくなるようなときもある。
でも、やっぱり人って、すごいな、
カミノカタチに創られたことだけのことはあるんだ、と思う。

犬を知っている人、
犬を愛している人、
たくさんの人たちがことばや品物や祈りで、
私たちに思いを届けてくださった。
どちらかというと励まされるよりも、
ふだんは励ます役割を担っているので、
これらはとても貴重な体験だった。

何時間もかけてメルに会いに来てくれた大学生。

あるいは、祈りの友。
体調が悪いにも関わらず、
メルが危ないと知るや、
隅田川の向こうから自転車を飛ばして応援グッズを山ほど持ってきてくれた。
脱水症状改善の特別な水や、
食欲のない時の必殺おやつだとか。
彼女は、メルの死の前日にも、
マリー・ビスケットを持ってきてくれた。
彼女の経験によると、
どんな犬でもマリー・ビスケットは喜んで食べるらしい。
メルには人間の食べ物をあげたことはなかったのだが、
喜ぶならばと差し出してみると、
かりかりと小気味良い音を立てて食べきった。
犬人生最初で最後のマリー・ビスケットだった。

立ち話でメルの死を知って、
一緒に涙ぐんでくれたおばあさん。
この方とは、メルの散歩の際、
挨拶だけの仲だったのだが、
私たちを励まそうとして、
たくさんたくさんご自分の話をしてくださった。

近所のボーダー・コリーもそうだ。
いつも素通りするボーダーさんなのに、
メルが死んだ日やりきれなくて、
道路に面した花壇の整備に精を出していた私の横に来ると、
そのまま静かに座ったのだ。
飼い主さんにメルのことを知らせ、
少し立ち話をしている間も、
私の横を去ろうとはせず、
ふわふわした胸のあたりまで触らせてくれた。

メルがサヨナラしたと知るや、
多くの人たちが花を届けてくださった。
いちばん驚いたのは、
荒川河川敷で犬の散歩で会うだけの方が、
教会まで花かごを持って来てくださったことだった。
犬の散歩で会う人とは、
お互いに犬の名前しか知らない。
私たちは教会暮らしなので、
どこのだれかと知られていることが多いが、
私たちの方では、相手のことをほんど知らないにも関わらず。
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動物病院から届いたのにはびっくりしました。
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バーニーズ・マウンテンドッグの飼い主さんから。
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夫の幼馴染が、朝早く訪ねてくださり、
メルに、と白いバラの包みをそっと。
こういうの、すてきだな、と思いました。
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百合、百合、百合だらけなんです。
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復活と永遠の希望の香り。


今も花はリビングを明るく彩っている。
「まるで花屋さんだね」と夫が言う。
美術教師をしていた夫が、
高校の美術展のために描いたメルの絵を飾り、
いただいた花を周りに配した。
メルの火葬時にいただいたカサブランカは、
一本ずつ花開き、一本ずつ枯れ、
それでも強烈な甘い香りを放っている。

もう何年も会っていないという夫の友人から、
お見舞いとして紅茶が届いた。
マリアージュ・フレールのマルコポーロだ。
メルが死んだ日、
私はいつも以上にていねいに紅茶を入れた。
沸かしたての湯、丸いポットの中で跳ね回る茶葉。
内側の真っ白なボーンチャイナのティーカップに注ぎ、
夫と静かなお茶の時間を持った。
いい香りだね、と夫が言う。
ほんと、いい香り。

これからきっと、マリアージュ・フレールの紅茶を飲む度に、
メルのことを思い出すのだろう。
紅茶とメル。
私の大好きなふたつが、はからずも結びついた瞬間だった。

今もふと、電車に乗ったときに、涙が浮かぶ。
電車の中では、だれもがだれでもない他人となるせいか、
心の深いところから思いが自然とせり上がってくるようなのだ。
改札から人の群れに流されて歩いているときにも、
夜の献立を考えている頭の一方で、
ああ、メルに会いたい、とつぶいやいていたりする。
あるいは、土間に続く扉を開けたときに、
いるはずのメルがいないとわかったときのほうけたような気持ち。

でも、悲しいというよりも、
11年半の日々をいっしょに生ききった楽しさの方が強く、
つい狭くなりやすい私の心が、
優しい力で押し広げられたような解放感がある。

犬はもういいや、とはいっこうに思うことがなく、
犬のいない生活なんて、と思っている自分に驚いている。
いつか、そのうちに。

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これで、メルとの別れの話はおしまいです。
読んでくださったみなさん、ありがとうございます。



こころに届くことばたち。好評発売中のエッセイです。



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by Annes_Tea | 2015-07-05 20:44 | ボーダーコリーのメル
犬を見送る♯1 ボーダーコリーのメルが死んだ日
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6月25日12時45分、メルが死んだ。
病名がわかってから2週間弱、
闘病というにはあまりに短い時間だった。

1歳半で処分寸前のところを引き取り、
11年間を牧師館でともに暮らした。
私専用の裏口の土間がメルの居場所だった。
築70年は経とうとする古家だから、
壁のしっくいはところどころ剥げ落ち、
お世辞にもすてきだとは言えない場所なのだが、
犬というものは文句ひとつ言わない。
置きっ放しのガーデニングブーツをかじるでもなく、
ふだんは夫がこしらえたパイン材のすのこの上で、
おまんじゅうのごとくまんまるになって満足していた。
いつでもどんなときでも、
「おやつ」と「おさんぽ」のふた言を心待ちにして、
私たちふたりといっしょにいる時間を、
おやつ以上に愛している犬だった。

メルの犬人生は、12歳と半年だった。
ボーダーコリーの寿命は、
13歳から16歳くらいが平均だと聞いていたから、
納得のいく年数だったのがせめてもの慰めだ。
そうはいっても、
あまりにも急なことだったので、
病名を聞いてからは、悲しくて悲しくてしかたなかった。

最後、大きく2回、息を吸おうとしてかなわず、
ブルーアイ側の目だけを見開いて息を引き取った。
「ぼくの好きな方の目を見せてくれているのかな」と夫が言った。
顔をそっと上げてみると、ブラウンアイの方は眠ったように閉じていた。
完全に寝たきりになったのは死の前日だけで、
その前の日まではおやつも食べた。
しかも、1週間分のおやつを1日で食べるような勢いで。
「好きなものを好きなだけ食べさせてあげて、
思うぞんぶんかわいがってあげてください」
と獣医に言われていたので、
ふだんはおやつの量に厳格な私も、
甘々、めろめろな人格に変貌して、
2週間、メルの気がすむまでおやつをあげた。

メルが息を引き取ったとわかった瞬間、
夫と私は何度もメルを呼んだ。
メル、メル、戻ってきて。
ああ、もうだめだ。
そう悟ったときに出てきたことばは、
「ありがとう」、ただこればかりだった。
メル、ありがとう。
うちに来てくれてありがとう。
犬が与えてくれた豊かな時間が、
かたまりのように一気に私の心に流れてきて、
ありがとうということば以外、何も浮かばなかった。

メルの病名がわかったとき、
最初にメルの顔を見たときも同じような気持ちになった。
何を考えるでもなく、「ありがとう」ということばが出てきた。
不思議なくらい、何度でも、何度でも、
自分の口が言っているのだ。

そして、私は泣いた。
メルが死んで、私は「びょおびょお」泣いた。
どういうわけか「びょおびょお」という擬声語が、
遠い記憶の中から立ち上がって、私の頭に浮かんだのだ。
江國香織の『デューク』という作品にある表現で、
愛犬を亡くした21歳の主人公が、
幼い子どものように「びょおびょお」泣く。
これを読んだのはものすごく昔のことだから、
いったいどんな回路でつながったのか本人にもさっぱりなのだが、
電車の中で泣いている主人公のことまで思い出していた。
読んだ当時の私は、結婚もしていなかったし、
まして犬とは挨拶すらしたことがなかった。
犬という存在は、例えばグリーランドという土地と同じくらい、
遠くて未知で知らない相手だった。

メルはまず助からない。
こう知ってから、私はありのまま悲しもう、
泣きたければ泣こう、と決めていた。
気持ちを抑え込んだり、我慢するのはやめよう。
ほとんど決意に近い気持ちだった。
悲しいときにじゅうぶん悲しめば、
心は健全に回復するのだから。

夫はびょおびょおとは泣かなかった。
男の人は、ちょっと違うのかもしれない。
ちょっと違うけれど、私が初めて見る泣き方ではあった。
このうえなく優しさにあふれた涙で、
そんな夫の姿を見せてくれたメルに、
やっぱりありがとうと言いたくなった。

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メルの好きな場所は、夫の足の上。
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死の3日前。私にやたらとくっつきたがりました。
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よく笑う犬でした。人間もメルも大好きだった軽井沢で。

こころに届くことばたち。好評発売中のエッセイです。



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by Annes_Tea | 2015-07-01 17:31 | ボーダーコリーのメル
Every Praise!
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祈りの友が、自転車を飛ばして持ってきてくれた励ましの品の数々。
手作りサラダとドレッシング、大好きなアボガド付き。
体を温めるベリーのお茶と、なんといっても養命酒!
書ききれないけれど、もっともっと。
いろんな意味でお疲れモードだった私の状態を知って、
お祈りしてくれていただけでなく、
こんなにも心尽くしのカタチにして届けてくれた。
本当にうれしくて。
祈祷会で一緒に祈って、それから1時間もおしゃべりして。
あ、こういうのいいな、うれしいな、としみじみ。

と思ったら、今度は母や義姉からも新年のおいしいものが届いた。
今日は夫の学生時代の友だちたちが遠くから来てくれて、
私もしばし楽しくおしゃべり。

いろんな人たちに思い出してもらって生きているんだわ、
とあらためて感謝したここ数日でした。

この気持ちを記しておきたくて、あえてブログでお裾分け。
もう大丈夫そうだ。
1月末までの締切りに向けて、ラストスパートいきます。


これもFBの友だちからのお裾分け。讃美! 讃美!!

こころのごはん~日々をささえる聖書のことば30~

宮葉子 / いのちのことば社


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by Annes_Tea | 2014-01-09 21:02 | 牧師館で暮らす
五島列島、教会めぐりへ(プロローグ)
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今年の夏旅は五島列島へ行った。
かねてから念願の教会めぐりである。
これまで見たどの海よりも透明度が高く、美しい島だった。

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ネットでどれだけ情報を集めてみても、
現地に赴いてはじめて、
迫害を逃れ逃れてきた重みが実感できる。
こんなところに? と思うような険しい場所に教会が建っている。
崖の上、眼前の海、そして椿の茂る山中。
礼拝にはみんなが小舟で乗り付けた時代が長かった教会も多いという。
それはなお、日常として続いている。

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旅を導いてくれるのは、十字架である。
上五島と下五島をあわせて55もの教会があるという。
キリスト教が伝えられてから450年。
一時は過酷な迫害によって、根絶やしにされたと思いきや、
信仰の種は地下深く根を張り、命を持ち続けてきた土地である。
長崎の教会群は、ユネスコの世界遺産の候補に挙がっている。

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小さな船で行くしか方法のない離島にある五輪教会は、
世界遺産の候補のひとつである。
今はそのすぐ隣に、新会堂が建ち、
教会員の方たちが、旧会堂をも大切に保存している。

今も生きている教会。
五島で訪れたどの教会にも感じたことだ。
平日の日中、だれもいない会堂に一歩入っただけで、
今も日常的に大切に使われていることがわかる。
建築として保存されているだけの教会ではなく、
礼拝と祈りの場であるという意味だ。
自分たちの祈りの家を、
見ず知らずの観光客にも扉を開く。
この寛容さに感服する。
わたしにできるだろうか。
都会の教会では、
防犯や掃除やそんなことを考えると、
無人で扉を開く気持ちになれるかどうか。

教会は楽しい方がいいとは思うけれど、
サロンではない。
礼拝し、祈る場であることが第一である。
いつもこれだけはぶれずに生きていきたいと思っている。
そして、五島の教会たちは、
建物に訪れる人たちに、
無言でそのことを教えてくれる場所だった。
会堂の椅子に座るだけで、
涙があふれてくる教会もあった。
ギンガムチェックの手作りのカバーのかかった賛美集に、
教会の人たちの温かな交わりを感じる教会もあった。

五島の教会めぐりの写真を少しずつアップしていければ。

こころのごはん~日々をささえる聖書のことば30~

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by Annes_Tea | 2013-09-08 22:41 | まちを歩く
ことばをひらく
News! テレビ番組「ライフ・ライン」に出演しました。5月4週目の放映は『こころのごはん』執筆のことを中心に話しました。6月1週目の放映では、pray&hopeプロジェクトなど女性支援や私自身のことなどを話します。今度の土、日の朝に放映されます。

e0165236_23593793.jpg撮影風景です。教会の一角にある小さなカフェコーナーを少しだけ模様替えして使いました。5月の放映を見た方によると、この小さな会堂が雰囲気よく映っているそうです。実物以上なのはプロのチカラ。


それにしても、と思うのは、
話すよりも書く方がよほど気が楽だ。

あふれる思いがことばとなって、
いつでも心のふちまで詰まっている。
どこかを少しでも押されると、
出てくる、出てくる。
ことばにことばを重ねていつしか迷走してしまう。
やれやれ。
簡潔に的確に話したいのだけど。

アメリカ人の友だちに、
「ヨーコの日本語は、詩を聞いているようだ」と言われたことがある。
これはほめことばというよりも、
つまり、わかりにくいということなんだろうな。
その友だちは語学の達人で、
英語、日本語、ポルトガル語、スペイン語を自由に操る。
メールだって、じゃんじゃん日本語で書く。
だから、私の複雑になりがちな日本語も、
本気で面白がって聞いてくれる。
でも、こういう人は例外だ。

子どもたちと話すときは、短く具体的に。
複文にしない。主語述語の間を短くする。
なんてことはない、
わかりやすい文を書くときと同じ心がけでいればいい。
外国人と話すときも同じだ。
自分の話しことばをそんな風に意識すると、
いかに自分が熟語多用派なのかと思い知らされる。

ことばを開くこと。
熟語をひらがなにすること。
先日も、フィリピン人の中学生に、
へ? は? と何度も聞き返されてしまった。
あわわ、また熟語にしちゃった。頭をかいて説明し直した。

『こころのごはん』を執筆するときは、
ふだん以上にことばを開くことを心がけた。
まだ見ぬ友だちに手紙を書くような気持ちで。
文章書きとしては、
「だ、である」体が基本、甘さのない文体を使う。
長文になると、静謐だとよく言われてきた。
でも、今回はあえて「です、ます」にした。
いくつもいくつも書いていくうちに、
それはリズムとなって体になじみ、
わたしの文体のひとつとなった感がある。

e0165236_10324211.jpgフィリピンの有名なお菓子。食べてみると、落雁とちんすこうを合わせて2で割ったような。いけます、これ。

先月から、夜、フィリピン人のクリスチャンと聖書の学びをしている。
話すのも聞くのもかなりのものだが、
読み書きになると難しい。
在日外国人の方たちには多い悩みだ。
日本人になるとこの状況が逆転するのも面白い。

英語と日本語のバイリンガルのテキストを使っている。
だからテキストは英文を読み、
聖書はタガログ語で読んでもらい、
やりとりはほぼ日本語、ときどき英語。
わたしはタガログ語をいっさい理解できないので、
間違った聖書箇所を読んでいてもわからない。
「あれ、ヨーコ先生、質問の答えがこの聖書にはないよ」
なんて言われてみて、
あ、違う箇所を読んでいたね、と気づいて爆笑ということもしばしば。

三か国語をチャンプルしながら、
同じ聖書のことばを理解しようと互いに心を尽くしていく。
そこにはことばにはならない一致が生まれ、
そして神の愛の深さ高さ広さを共に味わった者が知る、
満ち足りた時間が残っていく。

一日の仕事で疲れていたことも忘れて、
ああ、今日もハレルヤだったね、
と互いに目と目を合わせて別れる。
彼女は「ごめんください」と必ず言う。

こころのごはんは、やはり共食が楽しい。

こころのごはん~日々をささえる聖書のことば30~

宮葉子 / いのちのことば社


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by Annes_Tea | 2013-05-25 00:09 | お知らせ(イベント他)
3・11にイースターリースを飾る
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今朝、イースターリースを飾った。
3・11。復活の希望を祈った。

2年前にもちょうど今ごろ教会の玄関に取り付けたので、
あの日、飾りのたまごがいくつも割れた。

遥かクロアチアからたまたま来ることになっていたヴァイオリニストのSさんと、
どうしよう、電車も走らないかもしれないし、
教会での演奏は取りやめようかとやりとりした挙げ句、
被災地のためのとりなしの祈りカフェに急きょ内容を変えて、
3月半ば、この会堂でアーティストカフェを開いた。

あれから地域の人たちと、
またさまざまなクリスチャンの女性たちと、
ものすごい勢いでつながっていったような気がする。
つながろう、つながろう、
とだれもが思っていたような気がする。

そして今。
どうなのかな?
くるりと見回すと、
墨田にはスカイツリーなんぞがそびえて、
人の流れも、人の気持ちもずいぶん変わったような気がする。
単につながる、
というよりも、
今いるところで深めていこうという感じというか。
要するに根っこの問題。

昨年、Sさんとは、やはりクロアチアから来た宣教師の先生と一緒に、
福島の仮設住宅を訪問することができた。
福島というと、私の中でクロアチアとつながる。
クロアチアのヴァイオリニストSさんの演奏で、
仮設のみなさんと美空ひばりの「川の流れのように」を歌った。

今日は夫は神戸の長田にいる。
長田は阪神淡路大震災で被害の大きかったまちだ。
長田のクリスチャンたちもみんなで祈っているのだろうな。

世界中で祈っている。
こういうのを本当の「つながる」と言うのではないかしら。


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会堂の本棚の上にある祈りのボックスの前にあるポップにも、イースター風に小鳥をあしらってみました。小鳥が付いた途端、祈りのリクエストを入れる人が増えたような。なんだろ?

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12月から咲いていた早咲きのクリスマスローズ。さすがにもうだめになってきたので、切り花にしてこれもイースター風にちょこっとアレンジ。



News! 新刊本、増刷できました!

こころのごはん~日々をささえる聖書のことば30~

宮葉子 / いのちのことば社


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by Annes_Tea | 2013-03-11 20:23 | イースター
クリスマスカラーの意味は?
「クリスマス」の「ク」! 子ども会で作ったクリスマスの旗の見本です。
自分の名前の一文字を、リボンやモールなどで好きに飾りました。墨東まち見世2012のメイン企画のひとつ、yahiro8さんの「はためくわたしたち」のアイデアを参考にさせてもらいました。材料もお裾分けいただき、ありがとう! 地元の人たちが一枚ずつ制作した旗が下町の路地にはためく様子は、ほんとに楽しくて。この界隈は、桜以外に見上げるものは特になかったのですが、スカイツリーができて以来、やたらと遠くを見上げることになってしまいました。はためく旗を見上げる程度のゆるやかさが似合います、下町には。完成した子どもたちの旗を、万国旗のように飾りました。忙しくて顔写真のないものを撮れずにお見せできません。素敵だったのに、あーあ。
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クリスマスの子ども会が終わって気分的にひと息ついた。
23日のクリスマス礼拝まで、
愛さんの準備もよいが、心を整えることを第一にしたいと思っている。
とはいえ、コストコに買い出しに行ったり、
玉ノ井カフェのウクレレ教室のクリスマス会があったり、
まだまだばたつきそうだけど。

新刊を出して1か月半ほど経ち、
さまざまに出会いが与えられている。
先日は、韓国発で日本でも始まったインターネット番組の収録に行ってきた。
司会は久米小百合さん。
小百合さんも私と同じ東京の国立出身だと初めて知った。
そういえば、国立のミルキーウェイというライブハウスで
『異邦人』を歌っていて、そこでブレイクしたのだったかな?
そのライブハウスは今はない。
でも、閉まった扉の雰囲気だけはうっすら憶えている。
小百合さんも今は結婚姓を名乗り、
ゴスペルシンガーとして、また牧師として活躍されている。

小百合さんと夫とは古い友だちなので、
私も一応、面識はあったものの、
じっくりお話をするのは初めてだった。
もっともっとお話したいと思う30分の収録だった。
でも、私の方は、あんまりうまくツボをおさえて話せず、
やっぱり書くのはいいけど、話すのはね、と思いつつトボトボ帰路についた。

アマゾンでの販売がなぜか掛け違い、
新刊なのにすでに中古品扱い、
しかも2000円以上の高値というけしからんことになっている。
ときどき起こるらしい。理由はわからず。
というわけで、もうひと度版元さんに動いていただいた。
近日中にはなんとか解決するようだ。
ご予約いただいたみなさん、すみません。
大手の版元の場合はこういうことはないようなので、
結局、資本の問題かしら、と選挙の結果を見ても憂う。

さて、震災で何が変わったのだろうか?
国のリーダーたちのために祈りなさい、
という聖書のすすめをもう一度思い出して実践することからやり直し。

今日はこのブログには珍しく、
スポルジョンのことばから引用しておしまい。

「あらゆるものが失敗しても、
神のことばだけは決して失敗しない。
主は私にとって数えきれないほどの機会に忠実であられたので、
私はあなたに、
主に信頼するようにと勧めざるをえない。
そうしないとしたら、
私は神にとって恩知らずとなり、
あなたにとっては不親切となる。」
(『主の約束は朝ごとに』C・H・スポルジョン)

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突然ですが、岩手の道の駅で買ったピーマンセット一袋100円。実際にはこの倍の量が入っていました。カラフルな自然の色には、クリスマスカラーがたくさん。クリスマスカラーとは、赤、緑、白。その意味がすべてキリストにあることを子どもたちに教えてあげました。一般にはひいらぎの実の赤(あるいはサンタ)、モミの木の緑、雪の白かな? 「つみ、あがない、ゆるし」と言っても難しいけれど、これは人間の希望を表す色だとは知ってほしいな。

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千葉の道の駅で買ったラディッシュでクリスマスカラー。たくさん入ってこちらも100円。野菜が高騰する年末はどうなのかな?

News!
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売り切れだったお茶の水CLCには12/18から再び店頭にたくさん並びます。クリスマスギフトに人気だと聞いてます。

こころのごはん~日々をささえる聖書のことば30~

宮葉子 / いのちのことば社


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by Annes_Tea | 2012-12-17 15:16 | クリスマス
ハレルヤコーラスで天国に見送る
世の中は夏休みモードかな?
私は今週がいちばんの追い込みだ。

聖書のことばをテーマにして書いているので、
頭の中でずっとみことばを思いめぐらす日々。
アーメン、ハレルヤ、と心から言える幸せなどもあらためて感じている。

少し前になるが、
お葬儀に、参列者全員でハレルヤコーラスを歌った。
私たちの結婚式では、
挙式中にオー!ハッピーデイズをゴスペルチームに賛美してもらい
こんなことは初めてだとみんなに言われた。
今回、お葬儀にハレルヤコーラスというのも初めてだった。

まだ若い彼女が天に召され、なんでだろう、
と思うことはたくさんある。
でも、彼女の生きざまが集約され、
神さまの慰めに満ちた素晴らしいお葬儀で、
みな心からハレルヤ、と歌っていた。

ハレルヤ!
これはただのかっこうのいいことばではなく、
畏敬の念を持った者が口にする素晴らしいことばだ。
ことばの本質を忘れないでね、
とひたすら思うこのごろ。


クリスマスに、こんなことができたらよいな。スカイツリー界隈でどうですかね。
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by Annes_Tea | 2012-08-13 00:55 | 牧師館で暮らす
「慈しみ」と「恵み」役はボーダーコリー!?


聖書の中でもとりわけ有名な詩編23篇をアニメ化した賛美アニメ。
終わりの方にボーダーコリーが出てくるので見入ってしまった。
牧羊犬は確かに、どこまでもどこまでも羊を追いかけるので、
「慈しみ」と「恵み」の役にぴったり。
どういう意味か? 
アニメを見てのお楽しみ。

こちらは慈しみと恵みではなく、締切りに追われる日々。
でも、書き終わると、
すべて慈しみと恵みあってこそと気付くのだろうけど。

PSALM 23
The LORD is my shepherd, I shall not want.
He makes me lie down in green pastures;
he leads me beside still waters;
he restores my soul.
He leads me in right paths
for His name's sake.

Even though I walk through the darkest valley,
I fear no evil;
for you are with me;
your rod and your staff---
they comfort me.

You prepare a table before me
in the presence of my enemies;
you anoint my head with oil;
my cup overflows.
Surely goodness and mercy shall follow me
all the days of my life,
and I shall dwell in the house of the LORD
my whole life long.


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わがやの「慈しみと恵み」ちゃんは、この通り。暑くても外が好き。でも暑いからこんな感じ。

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by Annes_Tea | 2012-08-10 09:50 | ボーダーコリーのメル
スカイツリー開業前夜
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スカイツリーよりも、話題なのは金環日食だけど、
明日になればきっと、終日スカイツリーがメディアにあふれるはずだ。
じつは、親しい宣教師さんの誕生日と同じ日なので、
開業の月日をしっかり記憶している。

2年続いたエッセイの連載が今月で最終回となった。
ちょうどスカイツリーの話で終わるという不思議。
ひと区切り、そして新しい始まりの感がひときわ強い。

このまちに来たとき、
聖書のエステル記を心の支えのひとつにしてきた。
エステルというのは王妃の名前だが、
自分の置かれている土地と神の摂理について学ぶところが多い。
なんといっても有名な決め台詞は、
エステルを育ててきたモルデカイのことば。
「あなたがこの王国に来たのは、
この時のためであるかもしれない」エステル記5:14

自分が王妃である、なんてもちろん言うつもりはないし、
まだ「この時」とまでも全然言えないけれど、
やっぱりすべてに意味があるからこの土地にいるんだろうな、
というのは腑に落ちるようになってきている。
たとえ私の好みは相変わらず、
海が近く、風の流れる日差しにあふれるまちだとしても。
だってね。
まさかあんな高い高いタワーが、
こんなせせこましいまちに建つなんて、
この土地に来たときには想像すらしなかったもの。

何が起きるかなんて、だれにもわからないけれど、
神さまとともに歩むかぎり、
それは本当に希望にあふれてる確信だけはある。

と、こう言いきれるのも、
下町での年月があってのことだね。

さあ、まち開き!

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区民祝賀イベントの寺島なす配布は、こんな風景の中で行われました。30万人くらい来場があったそうですね。なす完売!
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by Annes_Tea | 2012-05-21 23:29 | まちづくり


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