宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん
参加者常時募集中! 「大人のための子どもの本の読書会」 墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。 つながる・祈る・分かち合う「pray&hopeプロジェクト」を主宰。月に一度、女性たちの集まりをもっています。 ○詳細はここから メールは以下のアドレスに★を@に変えてお送りください。 booksheepbook☆ gmail.com 牧師館の住人たち (profile)← わたし ゴエモン先生 メル 墨田聖書教会Blog 文章・画像・イラストの無断転載は禁止です。引用の際には必ずご連絡ください。 外部リンク
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元旦に持っていってもらった筑前煮が、 大きな卵焼きになって帰ってきた。 タッパーは空で返してね、と念を押したのだけど、 それでは、粋、と言えないのだとか。 これも江戸っ子気質のひとつかしらん。 でも、そんな粋なら嬉しい、嬉しい。 素直に喜んでいただいた。 おかえしのおかえしのおかえし・・・ こんな風に延々と続いていく絵本があったなぁ、なんて思い出しながら。 確かタヌキとキツネの奥さんたちが、 最後は家まで取り替えて、 ええと、どうなったんだっけ? 結婚当初は、同じ通りに住む夫の母から、 おかずをひと品、はい、と渡されることがあって大いに助かった。 でも、後で毎回悩むのだ。 空になったこのタッパーに入れるべきか、入れざるべきか。 転勤族の核家族で育ったから、 こういうお付き合いの仕方を学習する機会に乏しかった。 我ながら下手だなぁ、と思う。 でも、あの頃に比べれば、 かなりいただき上手になったかな。 それとも、ずうずうしくなって、 おかえしに気を揉まなくなっただけかもしれない。 さて、またしてもいただきもの。 新年が始まったばかりだからか、食べ物が続く。 家計は大助かりである。 中でも、びっくりプレゼントだったのは、 特大のキングサーモンである。まさに大人のお年玉だ。 教会のTさんが、朝、ひょいと顔を見せて持って来て下さった。 仕事関係の新年会で一等賞を当てたそうだ。 新年早々一等とは、おめでたい。 でも、Tさんにとっては万々歳ではないらしく、 忙しくて料理するのも億劫だからどうぞ、なんて言う。 じっと見る。 大きい。迫力満点だ。 さて、どうしてくれよう。 ここはやはり、厚めの筒切りにして、 塩、こしょう、オリーブ油でシンプルに焼くのが最善か。 頭に浮かぶのは、シズラーのサーモングリル。 何かしらハーブを使っていたはずなのだけど思い出せない。 結局、夫の出番となってうまく切り分けてもらい、 最初の志に従い、 にんにく、塩、こしょうでシンプルに味つけをし、 オリーブ油でじゅっと焼いた。(これも夫の仕事) いただく際には、マヨネーズを少しだけソース代わりにつけると、 あら、おいしい。 尻尾の部分にはよく脂がのっていて、 これは石狩鍋にしないとね、なんて二人で話す。 残りは冷凍保存にする。 あの人とあの人にあげようかな、なんて思いめぐらしながら。 今度もまた、おかえしはなしね、と言って渡さないと。
by Annes_Tea
| 2010-01-14 22:39
| 牧師館で暮らす
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