下町すみだ牧師館暮らし文筆家、宮葉子のブログ             
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん


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墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。


つながる・祈る・分かち合う「pray&hopeプロジェクト」を主宰。月に一度、女性たちの集まりをもっています。
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遠くまで来た
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今でも読まれているのかしら? 


やはりひと言くらいは
何か書いておきたいと思っていたのに、
日々は忙しく過ぎ、
ついに12月に入ってしまった。
そう、地下鉄サリン事件の一連の裁判終結について。

地下鉄サリン事件後の日本。
今でも、あのころの不穏な気持ちを思い出すことはできる。
地面の割れ目に入り込んでいくような感覚だった。
そのまま体も心も抜け出せず、
ぽかんと遠い空を眺めているような日々。
井戸の底に座っている。
それがいちばん的確な比喩だと今でも思う。

でも、そんな日々を思い出すことがなくなっていることに、
まず深い感慨を覚える。

遠くに来た、わたし。
シンガーソングライターの友人の曲に
同じようなタイトルがあったっけ。
新しい人生、新しい心で歩んでいる。
これはすごいこと。
まさか、牧師の妻となり、
人のために祈る働きをするなんて。

地下鉄サリン事件の後、阪神大震災があり、
そして、わたしは事件に遭った。
部屋を引っ越し、
ひとり暮らしをたたみ、
叔母のところに居候した。

犯罪被害者ということばも、
PTSDということばも、
ようやくマスコミに出てきたころの話だ。
メールもまだ使っておらず、
ネット検索なんかもぜんぜん。
「犯罪被害者」ということばを新聞で見つけては、
なんとかその仲間たちにたどり着こうとしていた時代だ。

犯罪被害者の会の立ち上げ前から、
会合に参加させていただき、
被害者の権利に関する法律制定のための運動にも顔を出したり。
同時進行で、
心の回復のためにあっちこっちと寄り道を続けていた。

このころひたすら考えていたのは、
「人は自分の手に負えないほどの試練に会った時、
いったいどうすればよいのか?」
という疑問だった。

ライターとして「女性の転機」の企画を持ち込んで、
取材して回ったこともある。
同じように女性たちに人生の話を聞かせてもらうような
インタビューの仕事ばかりしていた。
取材と執筆が回復の手段かと思っていた。
そうして聞いていく中で、
しっくりする答えを見つけられるようにも思っていた。

もちろん、それなりにやっていくことはできる。
でも、どこかでひっかかっていた。
玉ねぎの芯が傷んで周りをじくじくだめにするように、
心の芯が傷んでいるのを欺けないなぁ、と。

あの時代、一緒に話をした人たちが、
テレビにたくさん映っているのを見て、
みんなも遠くまで来たのかだろうかと思う。
それとも、同じ場所に佇んでしまうことが多いのだろうか。

今は会う機会はほとんどないが、
あの時とは違った方法で、
わたしはひとつのことだけは続けていこう。
それは、祈ること。

12月に国分寺の教会から
女性のクリスマス会の講師としてお招きをいただいた。
今回の震災の被害にあわれた方のお話もあるという。
祈りを通して乗り越えてきた女性たち、
あるいは今まさに乗り越えようとしている女性たち、
あるいは井戸の底にまだなお座っている女性たちがいるかもしれない。
12月の出会いにはまた特別な意味がある。
一人一人との出会いが本当に楽しみ。

女性たちに話を聞かせてもらう。
結局、取材をして歩いていたあの時から、
やっていることは変わらないのかもしれないけれど。

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12月だもの。祈ろう、祈ろう! この椅子、神田YWCAの払い下げ。100年経って取り壊されたけれど、別の教会でこうして元気に活躍しています。(すみだではありません)
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by Annes_Tea | 2011-12-01 19:16 | 牧師館で暮らす | Comments(4)
Commented by ミルトス at 2011-12-02 22:35 x
遠くまで来たのではなくて、神様の元に帰って来られたのではないですか。
私も今日、オウムの事件を思いながらブログの記事を下書きし終えました。もう少ししたらアップしようと思っています。
ところで、12月の読書会はこの次の日曜だったのですね。昨日、『パディントン』借りてきました。残念ながら『〜のクリスマス』はなかったのですが。まだ読んでいませんが、挿絵を見ただけでも愛らしい感じですね。バターも手には入って良かった!良い集まりになりますように。
Commented by Annes_Tea at 2011-12-03 00:31
ミルトスさん、なるほど! 帰ってきたのですね。遠くまで来たというのは、あの暗闇の地点から、遠く離れた光の中に来た、という感じでしょうか。
あの事件の頃は、オウム道場のある地域で暮らしていましたから、おかしなかっこうをした人たちを目にする機会が多く、不穏な空気がとまわりつくような日々でした。

今回もブログで読書会に参加してくださるのですね。嬉しい! 思い切ってシリーズ10巻を読破してみました。ついでに原書も今、読んでいます。英語で読んでも、やっぱり同じところで笑えます。しかも、韻を踏んでいることを発見! 
Commented by ミルトス at 2011-12-06 10:28 x
『くまのパディントン』は読んだことがありませんでした。昨夜寝る前に少し読んだのですが、「暗黒の地ペルー」だなんて書いてペルーの人に抗議されなかったんだろうか?とか、「老クマホーム」って「老人ホーム」よりしっくりしてるとか、子供に読み聞かせしたら「移民」という言葉が意味も分からず子供の頭に残りそうだなとか、何だか分かりませんがことごとく面白くて、一話だけ読もうと思っていたのに、三話目の途中までいってしまって、もう寝なきゃと思って慌てて本を閉じました。
韻を踏んでいるのであれば、原文で読み聞かせると面白いでしょうね。発音に自信がないので私にはできそうにありませんが。
Commented by Annes_Tea at 2011-12-06 16:04
ミルトスさん、パディントンのよさを理解して下さって、とても嬉しいです。今回、子どもの本を読み慣れていない人たちには、辛い読書体験だったようで、何度も挫折した人が続出でした。でも、子どもの本読みの方々は、ミトルスさんのように小さな仕掛けに大喜び。すぐに入り込んで下さったようでした。読書に何を求めてふだん読んでいるかが見えてくる読書会として興味深い時間となりました。大人読みをしちゃうんですよね、きっと。私は最後の一行が大好きで、これまた原書の一行もとてもよくて、いつ読み返しても幸せになる本なのです。そのうちにブログをアップしてみます!
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