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下町すみだ牧師館暮らし牧師の奥さん&文筆家・宮葉子のブログ             
by Annes_Tea
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宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん


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「大人のための子どもの本の読書会」
墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。


つながる・祈る・分かち合う「pray&hopeプロジェクト」を主宰。月に一度、女性たちの集まりをもっています。
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『赤毛のアン』をひとりで大人読み
前回に続いて、叔母が撮影したグリンゲイブルス。もちろん画像アップ許可済み。
『赤毛のアン』をひとりで大人読み_e0165236_14323149.jpg
さて、明日はいよいよアンのトークイベント。
定員20名のところ、すでに定員越えの予約をいただき、うれしい悲鳴。
急きょ、椅子を増やしていただけることになった。販売さん、ありがとう。
当日ふらり、というのもありのようですので、お気軽にどうぞ。

というわけで、本日はおとなしく家にいて、家事に勤しみながら、
アンについてあれこれと思いめぐらすことに時間を使った。

モンゴメリが執筆した時系列で読んでいくと、彼女の思考の変化が見て取れる。
御霊で始まったことを肉で仕上げると、どんなことになっていくのか。
『赤毛のアン』から始まって、最後は『アンの想い出の日々』だもの。
でもこれ、モンゴメリが牧師夫人だから勝手に暗澹たる気持ちになるわけで、
同労でなければ、こんなに残念には思わないかもしれない。

今回の発見は、結婚した翌年に書かれた『アンの友達』という短編集に、
モンゴメリの信仰の本質に対する情熱を強く感じたことだ。
とくに「めいめい自分のことばで」という作品には驚かされた。
信仰について、こんなにも率直に情熱を表しているとは。
ただ、もうこんな作品は書けない、と後に語ったそうだけれど。
子ども時代にはさっぱりわからない作品で、
むしろ、アンが出てこないので、退屈だわと思っていた。

どちらかというと、私の精神のありようは、
『アンの想い出の日々』の不穏な感じから始まって、
『赤毛のアン』の方へ逆走しているような気がする。
シンプルに、そして、喜ぶこと、感謝することへ。
でも、くれぐれも人に見せるようないい子ちゃんにはなりたくない。
むしろ自分からお皿の中身をこぼして見せるような者でありたい。

明日のトークには希望がほしいから、
モンゴメリの人生は少しにして、
アンの「ほがらか哲学」なるものや、
詩を通して人生を見ることや、
小さな幸せを紡いでいくことの才や、
そんなことを含め、
アン・シャーリーという
周りをトランスフォームするキャラについて話せればと思っている。
世の光、地の塩、というわけです。

『アンの夢の家』には、アンのいわゆる「同類」と似たような意味で、
「ヨセフの一族」という言い方が出てくる。
グリンゲイブルスで育てた双子の片割れのやんちゃなデイビーが、
聖書は退屈だけど、ヨセフ物語はいけてる、というくだりがあり、
モンゴメリはヨセフの話は気に入っていたのかしら、
などとあれこれ大人読みした一日でした。

『赤毛のアン』をひとりで大人読み_e0165236_14332058.jpg
これも叔母が撮影したプリンス・エドワード島。私はまだ行ったことありません。いつか行くのかな? でも、行かなくても島を旅できるのが読書の素晴らしいところだわ、などと強がってます。

アンが愛した聖書のことば

宮葉子 /いのちのことば社

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by Annes_Tea | 2014-06-20 21:20 | 赤毛のアン
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