宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん
『赤毛のアン』の講演や読書会ワークショップ、執筆依頼などは、下記のメールにてご連絡ください。 ![]() 参加者常時募集中! ▷「大人のための子どもの本の読書会」墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。 ▷ つながる・祈る・分かち合う「pray&hopeプロジェクト」を主宰。月に一度、女性たちの集まりをもっています。 ○詳細はここから ![]() メールは以下のアドレスに★を@に変えてお送りください。 booksheepbook☆ gmail.com 牧師館の住人たち (profile)← ![]() わたし ![]() ゴエモン先生 ![]() メル ![]() 墨田聖書教会Blog 文章・画像・イラストの無断転載は禁止です。引用の際には必ずご連絡ください。 外部リンク
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![]() たとえばこんな路地に心がひかれます。 あの赤い橋は何? 次の用事まで中途半端に時間が空いたとき、わたしはまちを歩く。 限られた時間の中で、慣れないまちを歩くのだから、 迷子にならないように駅から続く大通りを選ぶ。 でも、探しているのは、 大通りから魚の骨のように左右に伸びる路地だ。 横道からひょい、と何かが飛び出してきそうな気配のある細い路地がいい。 のぞいた瞬間、少し先で曲がりくねっていれば、期待はますます高まる。 その先に何がある? 導かれるようにして路地に入り込む。 そうして出会うのは、 眠そうな猫だとか、昔風の木造住宅だとか、老齢の木々 。今の季節ならば、冬の雨で散った赤い葉の上を歩くこともある。 ただの落ち葉ならじゃまなだけなのに、 木場で出会いました。 自分で発掘したような気でいましたが、 西日暮里の道灌山口を出ると、 だだっ広い道灌山通りが走っているばかりでどうも苦手。でも、ふと思いついて駅すぐ脇の細い坂を上ってみると、現われたのは古い町並みでした。 おいで、おいで、と道が招いてくれるので、つい先まで進んで探索を続行。 ![]() ![]() ![]() ![]() と、西日暮里に,スイスを発見! 何、何? と気になって、別の日に仕事仲間と一緒に入ってしまいました。「シャレースイスミニ」というカフェです。スイス直輸入だというカップでコーヒーをいただきました。 ■
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by Annes_Tea
| 2008-12-19 22:03
| まちを歩く
![]() ![]() ![]() 宣教師のサンディさんに会うため、いわゆるドヤ街と呼ばれる山谷へ向かった。 白髭橋を渡って、そのまま明治通りをずんずん行き、 泪橋の交差点を左折すれば、もうそこが山谷地区だ。 サンディさんの働いている事務所は、いろは商店街の中にある。 この辺りは、家から遠くはないが、自転車で行くことは少ない。 手持ちの地図には、つけた覚はないのだが、鉛筆でまるく囲って「danger」と注意書きしてある。 下町で暮らし始めたころ、珈琲で有名なバッハに行こうとして、 労務者風のおじさんたちの群れをかわしているうちに、 結局、いろは商店街に紛れ込んでいたことがある。 なにしろ、山谷は初めての経験だったので、 すえたに匂い、はっきり言えばオシッコの匂いがもうもうと立ち上る路地に驚いた。 誰に教えられなくても、ああ、ここが山谷なんだな、とわかる。 山谷地区には、特別な使命を持って仕えている牧師や宣教師が大勢いる。 この季節、教会堂を開放して、 冬が終わるまでホームレスの人たちを宿泊させている牧師家族もいる。 冬の野宿は高齢者には厳しく、 毎年何人も野外で亡くなっていくのを、少しでも助けたいという思いからだ。 サンディさんも、1991年にカナダから来日して以来、 山谷で暮らしながら仕えたいと最初から願っていたそうだ。 実現したのがその7年後。偶然にも、来日したのとまったく同じ日付けだったという。 この日は、『声なき者達のための声』という冊子の企画をした アメリカ在住のコーディネイターに依頼中の講演会の打ち合わせだ。 サンディさんとは友達になって日が浅いけれど、 だれでも優しく受け入れてくれるので、 こちらはずいぶん前からの知り合いのような気でいる。 でも、山谷で仕える思いを聞かせてもらったのは、これが初めてだ。 交番を曲がって、いろは商店街に入ると、 男の人たちが朝からお酒を飲んで大騒ぎをしていた。 やっぱりオシッコの匂いがすごい。 でも、いやだという気持ちにはならなくて、 これが今の日本なんだな、と静かに思う。 なんであれ、一緒に騒ぐ仲間がいるだけ幸せなのかな。
![]() ![]() ![]() ![]() 猫のサムくん。いつも22kgある犬を見慣れているので、猫のパーツが何もかも小さくて、つい何枚もパチリ。 ■
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by Annes_Tea
| 2008-12-02 20:18
| まちを歩く
![]() 先日、生まれて初めて梅が丘に行った。小田急線沿線で暮らしたこともあるのに、なぜか梅が丘だけは素通りして、ここまできてしまった。 梅が丘と言えば、美登利寿司だよね。この台詞をいろんな人から何度聞いたことだろう。結婚してすぐ、夫も同じように言うので驚いた。そうなんだ、やっぱり美登利寿司なんだ。梅が丘には、夫の古い友人が営む素敵な「ギャラリー喫茶ゾーエー」もあるという。行こう、行こう、いつか行こう梅が丘、と思い続け、ようやく実現にいたった。 でも、原動力になったのは、寿司ではなくて、じつはステンドグラスだ。壁画工房101を主宰されている田ケ原弘さんの小品展が、ゾーエーで行なわれているという。田ケ原さんも夫の古い知人なので、毎年送ってくださるクリスマスカードの作品を通して、いつか実物を見たいと思っていた。先に見に行った夫から、オリーブをくわえた鳩がいたよ、と聞くや、どうしても自分の目で確かめたくなった。オリーブに鳩、というモチーフに弱いのだ。もちろんこれは、ノアの箱船の話で、大洪水の後、鳩がオリーブを加えて船に戻ってくるという旧約聖書のシーンだ。 ゾーエーは、思ったよりも男っぽい雰囲気で、阿佐ヶ谷にあるジャズの店を思い出して、懐かしくなった。オーナーにそう告げると、ギャラリー喫茶を開こうと決めたとき、色々な店を見て歩いた中に、阿佐ヶ谷の「西瓜糖」も入っていたと教えてくれた。わ、つながった。阿佐ヶ谷では「西瓜糖」の近くに住んでいたので、仕事でも友人でも大切な相手と会うときは、たいていそこを利用した。コーヒーを頼むと、いつもひと粒のピスタチオが添えられていたっけ。 「でも、なくなっちゃったんですよね」とわたし。ええっ、と今度はオーナーが驚く。移転したのかどうかわからないが、先日、阿佐ヶ谷の中杉通りを歩いていて、わたしも驚いたのだ。なくなりそうにない店だったのに。以前、だれだったかの本のあとがきに、「阿佐ヶ谷『西瓜糖』にて」というくだりを見つけて、ひとりうれしがったのも昔のこと。残念に思っている人は少なくないはず。ブローディガンの訳者だったかな? かんじんのステンドグラスだが、ギャラリーといっても、窓際や壁際を利用したスタイルだ。お目当ての作品のある席には、あいにく先客が座っていた。その人は熱心に書き仕事をしていたので、声をかけるのも悪くて、遠くから作品を眺めて終わってしまった。でも、滅多なことでは梅が丘には来られないような気がして、まちを散歩した帰り、もう一度ゾーエーに寄った。よかった。今度はじっくりと見ることができた。鍛鉄のまあるい枠の中に、厚みのあるガラスが入っている。その中に確かにオリーブをくわえた鳩がいた。鳩は羽を大きく空に広げている。線の太い素朴な図柄も、ぽってりとした質感も好みだ。新しく塗り替える会堂のドアの真ん中に埋め込んだら似合いそうだ。 光にかざしてみたかったけれど、外はもう夕方。よく見ると、この作品はすでに売約済みのシールがついていた。同じようにこのモチーフが好きな人がいるのかと思うと、まだ見ぬ友を得たようなうれしさ。さあ、時間もいいころだし、美登利寿司に行こうか。 ![]() 美登利寿司は、きれいで活気のある店だ。にぎりの前に、かつおの赤みのネギマを頼んだのだが、手違いで先に寿司が来てしまった(らしい)。わたしたちはそんなことにも気づかず、おいしい、おいしい、とはぐはぐにぎりを食べていたのだが、板さんがやってきて、すみませんでしたと言う。そうして、かつおの赤みのいいところを、もう少しおまけして持ってきてくれた。またまたうれしい。梅が丘に来てよかった。みんないい人、みんなおいしい。帰り際、思わず美登利寿司のメンバーズカードを作ってしまった。でも、梅が丘はやっぱり遠いよね。 ![]() ↑ステンドグラスはきれいに撮れなかったので、この日の一枚はこれ。 今ちょうど、近くの中学校でゴスペルコンサートをやっているみたいだよ、とオーナーから教えられ、坂をのぼって行ってみました。平日の中学校でなぜにゴスペル? 道すがら、この手作りポスターを発見! 導かれて体育館に入ってみると、たしかに本物のプロのゴスペルシンガーでした。名前は忘れましたが、アメリカ人の女性です。中島美嘉だとか、様々な日本のアーティストのコーラスをされたり、CMソングを歌っている方でした。最後には、夢を持つ大切さを生徒たちに語ってくれました。主催はお母さんたちかな、という雰囲気のコンサートでした。公立の中学校で本物のゴスペルコンサートを開けるなんて、いいですね。 ![]() ![]() ![]() ↑ゴスペルついででは失礼ですが、11月にうちの教会で行なわれた シューブのゴスペルチャリティーライブの様子です。今回も、マニラのストリートチルドレンの学習支援のために、多くの方が協力してくださいました。キキさんは最近、アフリカの打楽器に夢中だそうです。いつも来てくれてありがとう。今回のシューブのメンバーは、ママを中心にした顔ぶれです。いまやシューブは、プチシューや、ジョイママなど、どんどん分化、増殖を続け、いったい何人ぐらいの方がメンバーなのでしょう? それでもみなさんウエルカムだそうですよ。サイトをのぞいてみてください。 ■
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by Annes_Tea
| 2008-11-26 22:19
| まちを歩く
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