人気ブログランキング | 話題のタグを見る

下町すみだ牧師館暮らし牧師の奥さん&文筆家・宮葉子のブログ             
by Annes_Tea
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
宮 葉子 yoko miya
文筆家+牧師の奥さん


参加者常時募集中!
「大人のための子どもの本の読書会」
墨田区のふたつの拠点を中心に、子どもの本のロングセラーを読むゆるやかなサードプレイス。幅広い年代が参加されています。


つながる・祈る・分かち合う「pray&hopeプロジェクト」を主宰。月に一度、女性たちの集まりをもっています。
○詳細はここから



055.gif
メールは以下のアドレスに★を@に変えてお送りください。

booksheepbook☆
gmail.com


牧師館の住人たち
(profile)


   わたし

 ゴエモン先生

   メル

墨田聖書教会Blog








文章・画像・イラストの無断転載は禁止です。引用の際には必ずご連絡ください。
外部リンク
検索
「扉をたたく人」になってみる
「扉をたたく人」になってみる_e0165236_2374226.jpg


コンサートが終わってみると、看板に思わぬお客さんがいました。


土曜日のコンサートが終わり、
お客さん続きの7月から新しい月へと変わった。

8月はいつもと生活時間を少し変えて、
準備してきたインタビューや学びを集中して行う予定でいる。
でも、走り出すにしては、やや疲れぎみなのだ。
まずはからだもこころものびをしてからかなぁ。
そんなぐうたらした気持ちでいたら、
音楽療法士の先生と話す機会に恵まれた。
おしゃべりだけのつもりだったのに、
先生の仕事道具であるアフリカンなドラムに目がとまり、
「たたいてみたい」
というわたしのつぶやきまで聞き入れていただいた。
その場にいたもうひとりの女性を巻き込んでの、ドラムセッションである。
あぐらをかき、ドラムを抱えて膝に固定する。
抱えてみると、ほかの二人とはドラムの向きが逆になっている。
子どものころに直された左利きの構えだ。

パ、パ、パン。パ、パ、パン。
先生が軽快な3拍子をたたき、わたしたちも真似をする。
わたしは、左手でパ、パ、右手でパン。
みんなは、右手でパ、パ、左手でパン。
パ、パ、パン。パ、パ、パン。

ふだんドラムをたたくなんて、もちろんない。
たたくといえば、手だ。
教会で礼拝をするようになってから、
とにかく手拍子だけは日常的にたたいている。
そのせいだろうか。
それとも、日ごろ小学生との付き合いが多く、
オーバーアクションになれているせいだろうか。
たたくことには何の照れもなく、すぐにその気になってしまう。

先生の音に合わせたり、追いかけたり、逃げてみたり。
だんだん頭で拍子を考えるのやめていく。
自分以外の人がたたく音を聞いていると、
手が勝手に動いてくれる。
自分の音を聞くと、とたんに自分のリズムが崩れる。
なんでだろう?
クレッシェンドでさんざん高揚した後、
何の合図もないのに音は終息に向かい、
最後はドラムの表面を指先でなでるようにとんとんとん、
そして、ストン、と突然終わった。

これがいわゆるミュージックセラピーのひとつらしい。
ほんの数分のことだったけれど、
頭が冴えて、からだのこりもほぐれてような。
ストレスを発散したという感想ではなくて、
昼下がりのセミの合唱さながら、
その場に腰を据えてたたき、共鳴し合った気持ちよさだ。

そもそもドラムをたたくことになったのは、
先生が最近観た映画、『扉をたたく人』の話をしてくれたからだ。
妻を失い惰性の日々を送る大学教授が、
移民の青年とアフリカン・ドラムを通して交流を深め、
自らの心のトビラを開いていく、というような物語らしい。
たたいて、開く。この関係は、
聖書の中にもよく出てくるので、気になったのだ。

岩渕さんがコンサートの中で、こんな話をしてくれた。
昔から内省的で暗かったのだが、
ミュージシャンの小坂忠さん(今は牧師でもある)たちと音楽を通して交流を深めていく中で、
心のトビラが開かれたという。
あるコンサートで歌っていたときに、
うわ、神さまは生きておられるんだと、突然わかったのだ。
うれしくて、うれしくて、
思わず奥さんに電話をして、びっくりされたそうである。
そうして得たものは、
自分が地球の真ん中にしっかり立っているという確信だった。
由美子さんいわく、
「暗かった夫が、ふと笑顔を見せたり、目の奥がきらりと光っていたり、
 外から見てもその変化がわかった」のだとか。

なんだか、わかる。
わたしも聖書を読むようになってから、
自分がどこに向かって歩んでいるのかということを、
はっきりとつかむようになったひとりである。
久しぶりに行った吉祥寺の紅茶屋さんで、
「あれ、なにか感じが変わりましたね」
と言われてびっくりしたこともある。

岩渕さんは、クリスチャンになってからも大きなチャレンジに何度か遭っている。
7歳の娘さんを脳腫瘍で天国へと先に送り、数年前には由美子さんが大病をした。
当然、悩み苦しむのだけど、
その中で、不思議と新しい音楽が生まれてきたという。
『父の涙』は聴く人の心を動かす名曲だ。
父とは、十字架にひとり子イエスを架けた父、創造主なる神さま。
その父の涙である。
娘さんを天に送った体験を通してこの曲も生まれた。

たたくと開かれる。
これはまさに体験学習なのだ。
もっと正確に言えば、たたき続けるということかな。
いつものようにごねごね考えているうちに、すっかり元気がわいてきた。
さて、始めよう。

「扉をたたく人」になってみる_e0165236_238775.jpg

セミの夕べが、続いてます。
毎夜、脱皮する場所を求めて、あちこちよじ登ってます。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
        ↓ ↓ ↓
「扉をたたく人」になってみる_e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ


# by Annes_Tea | 2009-08-05 23:20 | 牧師館で暮らす
バナナブレッドの日々
バナナブレッドの日々_e0165236_2145635.jpg


このところ、バナナブレッドをよく作る。
夏にどうかなぁ、とも思うのだけど、
かんたん、おいしい、お安いとくれば、
人が集まる場には欠かせないのだ、これが。
海の日のグッドニュースカフェでも、バナナブレッドを焼いた。
夏らしく、ブルーと白のストライプのクロスにしたので、
あとは黄色がほしいと考えていたらバナナが浮かんだ。
でも、皮をむいたら白い姿、
それに粉と合わせて焼いてしまったら跡形もない。
だから、カボチャのムースも作った。
これでめでたくブルー×黄色(パンプキンカラー)のスタイリングの出来上がり。

今朝、またもやバナナブレッドを焼いたのは、
土曜日に教会のコンサートがあるからだ。
このバナナブレッドはお客さん用ではなくて、
出演者の岩渕まことさんご夫妻に差し入れのつもり。
出演前に口にするとは思えないけれど、
バナナブレッドがあれば、万が一、だれかがお腹を空かしていたとしても、
とにかくどうにかはなるはずだ。

ゴスペルシンガーの岩渕まことさんと夫とは、古い友だちだ。
正確に言えば、ギターの師匠になるらしい。
結婚をしたとき、夫の友だちがいっぺんに自分の知り合いにもなったので、
だれがだれで、どうつながっているのやら、
何が何だかさっぱりわからないほどだった。
クリスチャン3年生で牧師と結婚したわたしは、
それまで教会以外にクリスチャンの友人はあまりいなかった。
夫の人間関係に加えてもらいながら、
絆とでも言うのかな、
わたしが体験してきた友人関係とはまた別の、
目に見えない不思議な安心感がそこにはあった。
そしてもうひとつ、
新しい人間関係が広がる中で、
夫の友だちはいつから自分の友だちにもなるのかしら、などと考えた。
「友だち」というくくりはおかしいかもしれない。
ただ、どのくらい距離を縮めていいものか、
なんて最初のころは思ったりもしたのだ。

それぞれに時があって、話をして、
ああこういう温かい人たちと夫は友だちなんだな、とだんだん実感して、
やがて祈り合ったりもして、うれしくなるのだ。

バナナブレッドの日々_e0165236_211922100.jpg

岩渕家とわがやをつなぐものは、いまや「犬」である。
お互いに(とくに男性群)、かなりの犬バカ(失礼)をやっているようだ。
岩渕家のブギーは、ボストンテリアとパグのミックスだったはず。
狭山にある通称ハイドパークで、メルと対面させたこともある。
オスとオス、しかもあまりのサイズ違い、
ちらりと互いを意識する程度で終わり、
仲良しになるまでにいはいたらなかった。

一方、人間と言えば、さんざん食べて、おしゃべりをしてリラックス。
食後に、広い公園の隅々までメルと散歩して戻ってみると、
男性たちがギターやらブルースハープやらサックスやら、
弾いて歌って、どんひゃらどんひゃらを繰り広げていた。
犬がいて、音楽があれば、
友だちづきあいはより楽しい。そんな一日でした。

*岩渕さんの最新エッセイ『気分は各駅停車』(いのちのことば社・フォレストブック)には、ブギーのことも少し出ています。文章もまた、いいんです。

○ etude for goodnews cafe
バナナブレッドの日々_e0165236_2164247.jpgバナナブレッドの日々_e0165236_216535.jpg
バナナブレッドの日々_e0165236_2161148.jpg
バナナブレッドの日々_e0165236_2162953.jpg


音楽つながりの話で、海の日のサウンドパフォーマンスのシーンを少しだけ紹介します。当日はワークショップ形式で、参加者一同、新しい音を体験しました。目で見て触れるだけではなく、わたしたちも吹きました! 何だと思いますか? なんと、ストローなんです。mamoruのストロー歴は長く、今回オーストリアに招かれることになったのも、ストローの音を使ったインスタレーションがきっかけだったとか。おそるべし、ストローパワー。

ゆったりとした時間でした。耳を澄ませ、味わったり、転がしたり、つまんで投げ入れてみたり・・・パフォーマンスに一貫して流れているのは、「samll things」だったように感じました。
当たり前過ぎて目にとめられないようなもの、捨てられてしまうようなもの、暮らしの中で触れる声なきものたちの声を聴く、そんな体験でした。説明してしまうと、大切なものを失いそうなので、お話はここまで。




# by Annes_Tea | 2009-07-31 21:28 | お知らせ(イベント他)
花火見物、地元スタイル

花火見物、地元スタイル_e0165236_11211860.jpg


隅田川の花火を見た回数も、5本の指では足りなくなってきた。
下町育ちの夫は、見ても見なくてもという風だが、
わたしはせっかくなら見たいという気持ちの方がまだ強い。
ただ、混雑した浅草まで行こうとは思わなくなった。

自転車で見物に行くのが、わがやのスタイルだ。
たとえば、今戸。南千住はちょっとした穴場。向島もなかなかだ。
でも、今年はもっと手を抜いて、メルの散歩のついでに見物するつもりだった。

土曜日の夕方、会堂でピアノの練習をしていたら、
自転車に乗った人たちが教会の前を大勢通り過ぎていくのが見えた。
浴衣姿の人たちも、一人や二人ではない。
ああ、始まるのか。
どどーん。一発目の音がした。
メルの散歩に行く時間はもう過ぎている。
でも、今夜はあと少しだけ待つつもりだ。
花火見物、地元スタイル_e0165236_11223145.jpg

夜7時、待ちわびて気も狂わんばかりのメルにリードをつける。
水戸街道へ向かう人たちとは反対に、荒川土手へとルートをとる。
土手に着くと、先客が思い思いの場所にちらばっている。
ここからは、ビルとビルの谷間から見るしかない。
それでも土手のいちばん高いところならば、だいたいどこからでも大丈夫だ。

夫は土手の下まで降りて、メルと遊んでいると言う。
わたしひとり、ビュースポットを探す。
歩いていると、見慣れたボーダーさんを見つけた。
会えばおやつをあげる仲なので、
ボーダーさんが遠慮がちに近づいて、わたしの指先をじっと見つめる。
なあんだ、何にも持っていないのね。
と言わんばかりに、そのボーダーさんはすぐさま向きを変えて、
飼い主のところへ戻る。

ボーダーさんの飼い主も昔からの下町の人だから、
三、四発花火が打ち上げられると、
「もういいや、帰ろう」と言って立ち去った。
根っからの地元の人たちにとってみれば、
昔はどこからでもよく見えたのに、世知辛いなあ、ということかもしれない。
毎年、花火見物を売り文句にしたようなマンションが増え続けている。
さらに高く、もっと高く。
これはバベルの塔以来、人間の変わらない望みなのだ。
去年は家から見えたはずの花火が、
今年は見えないね、なんて話もよく聞く。
花火見物、地元スタイル_e0165236_11224268.jpg

30分は見ていただろうか。
気がつくと、夫とメルの姿がない。
携帯電話を忘れたので、真っ暗な土手の端から端まで歩いて探す。
あれかな、と思って、
メル、メル、メールー、と叫ぶと、
暗闇から、びゅんと元気なかたまりがすっ飛んで来た。

メルは花火を見ない。
メルが好きなのは、ボールとわたしたちだ。
ごめん、ごめん。しばし花火は忘れるから。
ボールを投げると、メルは大きくしっぽを揺らしてかぶりつく。
夜風が心地よい。
夏には夜の散歩もいいね、メル。

花火見物、地元スタイル_e0165236_11215260.jpg

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
        ↓ ↓ ↓
花火見物、地元スタイル_e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ


# by Annes_Tea | 2009-07-27 11:28 | まちを歩く
こんにちは、夏の風物


こんにちは、夏の風物_e0165236_21222943.jpg


今年も教会の庭にセミが出てきました。
これはガーデニング用の柱ですが、自転車のフレームなど、大好きです。


夜、銀座まで、友だちがプロデュースした舞台の初日に出かけた。
外に出ると地面がぬれている。
アスファルトのほてりが雨に冷まされて、夜気が心地よい。
浅草までは大丈夫だったのに、
銀座線に乗り換えて銀座に着いてみると、また雨だった。

舞台は大入り満員。座席は前から4番目だった。
知り合いにも何人か会えたのだけど身動きがとれず、とにかく遠くから手を振って挨拶した。
ビルの地下にある銀座みゆき館に入るのは始めて。
まるで映画会社の古い試写室にいるようだった。

終わってみると、雨は上がっていた。
ところが、家への最寄り駅に着くと、再び雨。
梅雨は明けたはず。でも、なんで?
雨、晴れ、雨、晴れ。
一日の中で天気はくるくる変わり、メルはしょんぼりしている。

気の毒なのは犬だけではなく、セミたちもだ。
待ちに待った脱皮の季節なのに、夜に雨が続いては、地面に出ようにも出られない。
毎夏、最初の脱皮を見かけると、
次から次へと面白いように抜け殻を発見することになる。
でも、今年はまだ二つだけだ。

数年前、セミの当たり年があった。
毎晩、薄緑色のセミたちがのらりのらりと地面を歩き回る。
この景色をひとり占めするのは惜しいと思って、
小さな子どものいる家族を何組か招き、
大人はカレーとウクレレ、子どもはセミを楽しむ夕べを開いた。
あの年以来、セミはほんの数匹だけ姿を見せて夏が終わる。

その話を近所の小学生にしてあげると、いいな、いいな、と口をそろえて言う。
また庭でセミパーティを開けるといいね。そしたら呼んであげるよ、とわたしは言う。

まずは、晴れてもらわないと。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
        ↓ ↓ ↓
こんにちは、夏の風物_e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ


こんにちは、夏の風物_e0165236_21224194.jpg

かき氷自転車は2、3日うちにいましたが、
今度は巣鴨の1週間限定カフェにお声がかかり、再び旅に出て行きました。
夏は大活躍なんです。



# by Annes_Tea | 2009-07-24 21:35 | 牧師館で暮らす
夏、空を見上げる


夏、空を見上げる_e0165236_21343198.jpg
携帯のカメラで慌てて撮影。二重の虹、わかりますか?



日曜日、虹を見た。それも二重になって空を彩っていた。
夏は、桜の季節とはまた違う理由で、空を見上げることが増える。
なんと言っても花火がある。
今週の土曜日は、いよいよ隅田川の花火だ。
荒川河川敷からも場所によっては見えるので、
ふだんよりも犬の散歩の時間を遅くして、遠くからお相伴にあずかる。
その前に、明日は皆既日食ですね。
さて、天気は?

夏、空を見上げる_e0165236_2134377.jpg
メルと友だち(女の子)のボーダーさんです。人間たちが連休ののんびりモードでおしゃべりしたり、虹を眺めている間、2匹とも草の上にじっと座っていました。この微妙な距離感を保つのがボーダー気質。

夏、空を見上げる_e0165236_21344961.jpg
三連休はよく晴れましたね。かき氷自転車にはうってつけでした。

読んでくださったら、応援のクリックをお願いします ! 
        ↓ ↓ ↓
夏、空を見上げる_e0165236_07939.jpg人気ブログランキングへ


# by Annes_Tea | 2009-07-21 21:46 | 牧師館で暮らす


ライフログ
カテゴリ
画像一覧
記事ランキング
タグ
最新の記事
フォロー中のブログ
以前の記事
その他のジャンル